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2025年度新規採用職員入庁式訓示(4月1日)

ページID:0581952 掲載日:2025年4月1日更新 印刷ページ表示

2025年度 新規採用職員入庁式 知事訓示

 皆さん、おはようございます。愛知県知事の大村秀章です。
 本日は、晴れての愛知県庁入庁、誠におめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。2025入庁式
 学校を卒業されたばかりの方、また、民間企業での社会人経験をお持ちの方など、これまでの学歴や職歴、経歴は皆さん様々でございますが、こうして意欲に満ちあふれ、元気一杯の皆さんは、今日から我々の仲間として愛知県庁で活躍していただくことになります。心から歓迎を申し上げます。
 また、本日は、愛知県議会から直江議長、新海副議長にも御臨席をいただいています。ありがとうございます。
 さて、私ども愛知県の特徴の一端を申し上げますと、まずは日本一の産業県、モノづくり県です。1977年から連続50年近く、製造品出荷額は日本一ということで、一番新しい数字は2022年の統計になりますが、初めて50兆円を超え、52兆4000億円ということになりました。第2位の大阪府が20兆円、第3位の静岡県が19兆円ですから、愛知県の52兆4000億円は異次元の世界で、これはまだまだ伸びていると。日本全体は伸びていない中、愛知県が伸びているという数値を見ても、愛知県は日本の成長エンジンであるということが言えると思っています。そうした産業への投資を、県としては大々的、全面的に政策面で後押しをしているということであり、種も仕掛けもありますので、そうしたことをまた伸ばしていきたいと思います。
 そのような中で、最近のトピックと言いますと、1つは、2019年8月のコロナ前でしたが、中部国際空港空港島に、東京幕張や大阪にあるものとほぼ同じ規模の大規模国際展示場「Aichi Sky Expo」をオープンしました。今も展示会やコンサートでたくさん使っていただいています。そして、2020年2月からのコロナパンデミックとの戦いは3年かかりましたが、これを乗り越えて、今また、社会経済活動をさらに大きく回しています。
 その後は、2022年10月に「ジブリパーク」第1期がオープンし、1年半を経て昨年3月にフルオープンしました。
 そして、2024年10月に鶴舞公園の南に日本最大のスタートアップ支援拠点「STATION Ai」をオープンしました。世界のスタートアップの支援拠点と連携をしており、フランス・パリの「STATION F」、アメリカの「テキサス大学オースティン校」、「カリフォルニア大学バークレー校」、「シンガポール国立大学」、中国の「清華大学」などと協定を結んで連携をし、スタートアップを育てています。
 そして、今年3月末に、日本最大、アジア最大のアリーナ「IGアリーナ」が名城公園の中に完成しました。5月に内覧会とプレオープンのコンサート、イベントを経て、7月の大相撲名古屋場所でグランドオープンします。その後は、Bリーグ「名古屋ダイヤモンドドルフィンズ」の試合や海外アーティストを中心としたコンサート、エンターテイメントの拠点として盛り上げていきたいと思います。また、12月にはフィギュアスケートグランプリファイナル、年が明けると東京ガールズコレクションも含めた「あいち・なごやFASHION DAYS」という企画もございます。そうしたものをどんどんどんどん進めていって、エンターテイメントにおいても、日本のまさに拠点として盛り上げていきたいと思っています。こうした取り組みを、皆さんと一緒にこれからしっかりと取り組んでいきます。よろしくお願いいたします。
 そして、日本一元気な愛知を実現していくため、日本一を誇る愛知のモノづくり産業に、デジタルやIT、AIを掛け合わせて進化させていきます。また、同時に、カーボンニュートラルなどSDGsも実現してまいります。愛知県では、こうした課題に対応していくため、「STATION Ai」を核として、次世代モビリティや環境、健康長寿、農業など、幅広い分野でイノベーション創出に向けたプロジェクトを進めていきます。未来へ輝く「進化する愛知」を皆さんと一緒に作っていきます。
 こうした取組とあわせ、喫緊の課題である人口減少・少子化対策を始め、愛知がファーストペンギンとして取組を進めている「休み方改革」のほか、社会インフラ整備、農林水産業の振興、教育、医療・福祉、雇用、環境、女性の活躍、多文化共生、防災、東三河の振興など、県民の生活と福祉の向上、次世代の愛知を担う「人づくり」もしっかりと進めていきます。
 県政の守備範囲は、皆さんが想像する以上に幅広く、森羅万象にわたります。それだけ皆さんが活躍するフィールドが広いということであり、国や他の都道府県、市町村、多くの企業や団体など、様々な方々とのネットワークを作りながら、日々の仕事に邁進していただきたいと思います。
 そして、来年2026年9月、10月には、アジアの平和とスポーツの祭典である「アジア・アジアパラ競技大会」を開催します。2つの大会の成功に向けて、全庁を挙げて取り組んでいきますので、よろしくお願いします。
 そのほかにも、今年9月には「あいち女性国際映画祭2025」、女性監督による女性映画祭が30周年ということで盛り上げていきます。それから9月から11月にかけては、日本を代表する国際芸術祭「あいち2025」を、初めての外国人女性監督であるフール・アル・カシミさんという、今世界一評価されている現代アートの第一人者の方に、芸術監督をしていただき開催します。
 また、2027年のアジア開発銀行総会、2028年11月の技能五輪国際大会などの大規模イベント、そして中部国際空港代替滑走路も2027年度に供用を開始します。そして、リニア中央新幹線など、日本を引っ張る、リードするプロジェクトが目白押しです。イノベーションを次々と創出する日本の成長エンジンとして、将来にわたって日本の発展を引き続き力強くリードしていきたいと思います。そして、世界中から大勢の人と最先端の技術を呼び込んで、ダイバーシティに富んだ「世界と大交流する愛知」を創っていきます。皆さんと一丸となって全力で取り組んでいきたいと考えています。
 そして、私は、常々、職員の皆さんには、物事の真実は常に現場にあると申し上げております。現地・現物・現場主義で物事を考え、物事を解決していく。現場が動いてこそ物事は前に進んでいきます。皆さんにも、是非とも現場に飛び込んでいただいて、若く瑞々しい感性で様々なことを感じ、それぞれの仕事を前進させていただきたいと考えています。これから皆さんは、それぞれの部署に配属をされますが、そこでの業務は、皆さんにとって初めてのことばかりで戸惑いもあると思います。わからないことは、一人で抱え込まず、同僚、先輩、上司に遠慮なく聞いていただきたいと思います。人に聞くことは決して恥ずかしいことではありません。最初から全てわかっている人はいません。ぜひそうしたことを聞いて、聞いたことを自分なりに解釈、咀嚼をして、自分なりに仕事に打ち込んでいただきたいと思っています。そして、一番大事なことは皆さんの健康であります。健康を大事にして、毎日笑顔で仕事に打ち込んでいただき、皆さん自身の人生を豊かな素晴らしいものにしていただきたいと思います。
 最後に申し上げますが、皆さんは、今日から、我々の仲間です。どうか健康に留意して、笑顔で、何事にも前向きに取り組んでいただいて、皆さん自身の人生を実りの多い豊かなものにしていただきたいと思います。県庁における皆さんの人生が輝かしいものになりますように、大いに期待しています。皆さんと一緒に、今日から、愛知そして日本を大いに盛り上げていきたいと思いますので、何卒よろしくお願い申し上げまして、わたくしからの歓迎の言葉とさせていただきます。どうかよろしくお願いいたします。そして、皆さん頑張ってください。