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知事からのメッセージ(2025年12月11日)
(はじめに(今年の漢字))
毎年恒例の京都清水寺での「今年の漢字」の発表に先立ち、12月10日の定例記者会見で、私が選ぶ「今年の漢字」を発表しました。
私の「今年の漢字」は「美」です。
「躍動の美、技の美」「芸術の美」「調和の美」「食の美」「歓喜の美」といった、今年を彩った数々の「美」に思いを寄せて、この一文字を選びました。
古語には「美し(いし)」という言葉があり、「良い」「素晴らしい」「見事である」といった意味を持っています。
今年は、「Make Aichi Great」予算のもと、「美し(いし)愛知」の実現に向け、全力を注ぎ、たくさんの「美(良さ、素晴らしさ、調和)」に包まれた1年となりました。
【躍動の美、技の美】
中でも、7月にグランドオープンを迎えた、世界トップレベルのグローバルアリーナ「IGアリーナ」では、世界レベルのアスリートやアーティストが躍動し、素晴らしいパフォーマンスで観客を魅了しました。
10月にAichi Sky Expoで開催した技能五輪全国大会と全国アビリンピックでは、愛知のモノづくりの未来を担う若手技術者の磨き抜かれた美しい技術に感動するとともに、心強さを感じました。
【芸術の美】
9月13日から11月30日までの79日間開催した、国内最大規模の現代美術の祭典・国際芸術祭「あいち2025」では、世界22の国・地域から参加した全62組のアーティストが『美』を表現し、驚きと感動に包まれました。
また、更なる『美』の発信に向け、愛知芸術文化センターの建物管理と県芸術劇場の運営へのコンセッション方式や、県美術館と県陶磁美術館への地方独立行政法人制度の導入に取り組むとともに、7月には、全国初となる県美術館・県陶磁美術館・県立芸術大学の「共同収蔵庫」の整備を公表しました。
【調和の美】
3月から9月にかけて開催した愛知万博20周年記念事業「愛・地球博20祭」では、愛知万博の理念を継承する「ジブリパーク」と連携しながら、「自然の叡智」について若者世代と一緒に考え、自然との共生・調和の大切さを学び、次世代に繋ぐ貴重な機会となりました。
【食の美】
愛知の多彩な発酵食文化を広くPRしていくため、2月にキャッチコピー「うまみ県あいち」とロゴマークを決定するとともに、10月には、愛知の発酵食を活かした美味しいメニューを提供する飲食店を「あいち発酵食の館」として登録する制度を創設しました。
【歓喜の美】
そのほかにも、坂口志文氏と北川進氏のノーベル賞受賞や、県農業総合試験場と京都大学との共同論文のイグノーベル賞受賞、小田凱人選手の史上最年少「生涯ゴールデンスラム」達成、藤井聡太竜王・名人の史上最年少「永世三冠」獲得など、愛知にゆかりのある皆様の素晴らしい活躍に、たくさんの賛美が贈られました。
2026年は、9月に「第20回アジア競技大会」が、10月には「第5回アジアパラ競技大会」がいよいよ開幕を迎えます。
両大会を大いに盛り上げ、さらに元気な愛知を創り上げるため、来年も全力で取り組んでまいります。

(あいちの花)
12月のあいちの花は、「ポインセチア」です。
クリスマスシーズンを華やかに彩り、クリスマスムードを盛り上げる代表的な花です。
愛知県はポインセチアの産出額が全国1位で、田原市、愛西市、稲沢市を中心に栽培されています。
今年のクリスマスは、ポインセチアで彩りを加えてみてはいかがでしょうか。

(愛知県スポーツ顕彰授与式)
11月28日、愛知県公館で「愛知県スポーツ顕彰授与式」を開催し、7月・8月に行われた「世界水泳選手権シンガポール2025」のアーティスティックスイミングで銀メダルを獲得した藤井萌夏選手、9月・10月に行われた「ニューデリー2025世界パラ陸上競技選手権大会」の男子100mで銀メダルを獲得した久野竜太朗選手を始め、卓球や競泳の国際大会で優秀な成績を収めた4名の愛知県ゆかりの選手に、愛知県スポーツ顕彰を授与しました。
今後も、2026年のアジア・アジアパラ競技大会など、世界の大舞台で活躍されることを期待します。

(日本商工会議所青年部全国リーダーズ研修会開会式)
11月28日、岡崎中央総合公園武道館にて、「日本商工会議所青年部第43回全国リーダーズ研修会愛知岡崎会議」の開会式に出席しました。
愛知岡崎会議では、全国から約3,000人の青年部代表の皆様が一堂に会し、地域経済を牽引するリーダーとしての資質向上を目指して学び合い、交流を深められました。
愛知岡崎会議で得られた知見や絆を活かしながら、皆さんの若い力でそれぞれの地域を大いに盛り上げていただくことを期待します。

(あいちモビリティイノベーションプロジェクト ドローン活用物流サービスの長期事業化調査お披露目会)
愛知県では、「あいちモビリティイノベーションプロジェクト」の一環として、11月17日から12月19日まで、新城市作手地区において、トラックとドローンを組み合わせた効率的なラストワンマイル配送を行う「新スマート物流」の実現に向けた「ドローンを活用した物流サービスの長期事業化調査」を実施しています。
11月28日、Aコープ作手店に設置した、荷物集約拠点かつドローン離着陸場となる「ドローンデポ」において、トラック配送された荷物をドローンに積み込み、離陸するまでの一連の工程をお披露目しました。
引き続き、国や自治体、関係機関、事業者の皆様と緊密に連携しながら、ドローンや空飛ぶクルマ等の次世代モビリティの社会実装の早期化と基幹産業化に向けた取組を着実に進めてまいります。

(愛知県職業能力開発促進大会)
11月28日、刈谷市総合文化センターにて、「第75回愛知県職業能力開発促進大会」に出席し、認定職業訓練功労者8名を代表して職業訓練法人愛知県建設職業訓練協議会の片山良治様に賞状を、複数の技能検定試験に合格された363名を代表して株式会社三五の松田嘉行様に愛知県複合技能士称揚状を授与しました。
今後とも、職業訓練や技能の振興にお力添えをお願いします。

(車椅子スケート体験イベント)
11月29日、邦和みなとスポーツ&カルチャーで開催された車椅子スケートの体験イベント「UNIVERSAL・愛・SKATE体験会2025」に出席しました。
この体験会は、あいち広報大使を務めていただいている「寝たきり社長」こと佐藤仙務さんが、自身が体験した“氷上での疾走感”をより多くの仲間と分かち合いたいという思いから「誰もが楽しめる非日常体験」を創出する新しいチャレンジとして企画されました。
こうした取組が、障害の有無を超えて、ともに楽しむ社会づくりにつながることを期待します。

(大学生による知事への政策提言会)
11月29日、愛知県図書館にて、「大学生による知事への政策提言会」を開催しました。
「若者ならではの視点」を県の施策へ反映する契機とするため、県の広聴事業の一環として県内大学と連携して行うもので、愛知県立大学、愛知県立芸術大学、中京大学、名古屋大学、名城大学の学生の皆さんに、参加いただきました。
学生の皆さんからは、「製造業における人手不足の解消」や「災害時における外国人県民への支援」「県民の環境意識の向上」「アジア・アジアパラ競技大会の機運醸成」「愛知の観光振興」といったテーマについて、それぞれの切り口で深堀りし、若い目線で解決策を提示していただきました。
学生の皆さんには、自分の考えを社会に発信することが、社会を動かす力となり得ることを実感していただけたのではないかと思います。
この経験を次の一歩へとつなげ、学びと挑戦を続けていただくことを期待しています。

(AJU自立の家ウェルフェアコンサート)
11月29日、愛知県芸術劇場で開催された「AJU自立の家ウェルフェアコンサート」に参加しました。
このコンサートは、寛仁親王妃信子殿下のご臨席を賜り開催され、今回で32回目を迎えました。
「子どもたちの歌でつづる昭和100年」がテーマの今回のコンサートでは、日本で最も伝統ある合唱団「音羽ゆりかご会」と名古屋の学生・生徒の合唱団の皆さんが歌声を披露しました。
伸びやかで透きとおった歌声からは、それぞれの楽団の一生懸命さやチームワーク、そして音楽への愛がひしひしと伝わってきました。
今後も、このウェルフェアコンサートが多くの皆様から愛され、長く続いていくことを期待します。

(サムライ・ニンジャフェスティバル)
11月30日、大高緑地にて、参加型の戦国イベント「サムライ・ニンジャフェスティバル2025」を開催しました。
ステージでは、参加者の皆さんが一堂に集い、SKE48の大村杏さん、中坂美祐さん、名古屋おもてなし武将隊の織田信長、忍者隊の服部半蔵とともに勝ち鬨をあげました。
また、会場には多数のブースが出店され、多くの皆様で盛り上がりました。
今後も、「武将のふるさと愛知」を全国に発信してまいります。

(植田日本銀行総裁のSTATION Ai訪問)
11月30日、STATION Aiにて、日本銀行の植田総裁と懇談しました。
植田総裁には、STATION Aiの館内をご視察いただき、国内外のスタートアップ約610社と、事業会社や大学などパートナー企業約350社が集積する、日本最大のスタートアップ支援拠点の迫力を肌で感じていただきました。
今後も、愛知県とSTATION Ai株式会社が両輪となって、日本のイノベーションを切り拓いてまいります。

(年末の交通安全県民運動出発式及び啓発キャンペーン)
12月1日、愛知県庁本庁舎前にて、「年末の交通安全県民運動」の出発式を開催し、佐藤県警本部長、南部県議会副議長、愛知県出身でタレント・YouTuberのはやたくさん、名古屋市立第一幼稚園の園児の皆さんと一緒に交通安全を呼び掛けました。
出発式では、愛知のドライバーマナー向上推進ヒーロー「ドライバーマナーマモルン」として、ドライバーマナー向上を呼び掛けていただいている、はやたくさんと、自動車や自転車を運転する時に心掛ける3つの「S」
◆Stop(赤信号・一時停止場所では必ず止まる、飲酒運転根絶など)
◆Slow(こどもや高齢者を見かけたら速度を落としてゆっくり運転するなど)
◆Smart(思いやりをもった運転をするなど)
について、交通安全トークを行いました。
さらに、はやたくさん、名古屋市第一幼稚園の園児の皆さんと一緒に、「ノー!飲酒運転!」「イエス!スリーS!」「交通ルールを守ろう!」と呼び掛けを行いました。
これから年末にかけては、日没時間と学校や職場からの帰宅時間が重なり、交通事故の危険性が高まります。
また、飲酒の機会も増えるため、飲酒運転による事故の発生も懸念されます。
県民の皆様には、交通ルールを遵守し、安全運転・安全行動を心掛けていただきますようお願いいたします。

(12月定例愛知県議会開会)
12月1日、12月定例愛知県議会が開会しました。
9月に発生した台風第15号により被災した農地・農業用施設の復旧等に要する費用など総額195億4,024万円の増額補正予算案を始め81件の議案を提出し、提案理由を説明しました。
12月18日までの18日間、実りある議論を重ねてまいります。

(健やか親子21内閣府特命担当大臣表彰受賞者の訪問)
12月1日、成長過程にある子どもや若者の健やかな成長や、妊産婦の健康の保持・増進に貢献する取組を推進している個人・団体・自治体・企業を表彰する、「令和7年度健やか親子21内閣府特命担当大臣表彰」の「健やか親子表彰 団体部門優秀賞」を受賞された、豊田市男性保育師連盟の皆様が受賞報告におみえになりました。
団体部門優秀賞の受賞、おめでとうございます!
これからも、子どもたちの健やかな成長にお力添えをよろしくお願いします。

(ジャック・アタリ氏との対談)
12月1日、県のスタートアップ支援やイノベーション創出の取組に対する助言や指導をいただくため、2025年3月から「愛知県イノベーション・アドバイザー」に就任いただいている、「知の巨人」と称されるフランスの世界的な経済学者ジャック・アタリ氏とオンライン形式で対談を行いました。
4回目となる今回の対談では、グローカルの観点から、「地域資源の活用とスタートアップの可能性」「既存企業の変革とグローバル連携」「地域課題をグローバル課題として捉える視点」「豊かで持続可能なあいちの実現に向けて」の4つのテーマについてアドバイスをいただきました。
対談で得られた知見を活かし、行政としての国際発信力を一層高めながら、スタートアップとの共創や企業の変革を推進してまいります。

(愛知県産の「キャベツ」のPR)
12月2日、愛知県キャベツ連絡協議会の中田会長を始め生産者と関係団体の皆様が、「キャベツ」のPRにおみえになりました。
愛知県はキャベツの作付面積が日本一で、特に「冬キャベツ」の出荷量は国内シェアの3割以上を占めています。
12月と1月は、私も、名刺に「キャベツ」を掲載してPRしています。
皆様、ぜひ、愛知のおいしい「キャベツ」をご賞味ください。

(NAGOYA都心会議設立シンポジウム)
12月2日、名古屋商工会議所にて、「名古屋鉄道」「J.フロント リテイリング」「中部電力」「東邦ガス」「三菱UFJ銀行」「名古屋商工会議所」が中心となって設立した「NAGOYA都心会議」の設立総会に出席しました。
「NAGOYA都心会議」は、名古屋駅地区から栄地区へと続く名古屋都心の魅力を更に高め、地域経済の持続的な発展を目指す、産官学民連携の新たな取組です。
この取組が、多様な産業・企業・人材が集い、国内外から「選ばれる都市」の実現に繋がることを期待しています。

(朝日インテック・ラブリッジ名古屋の訪問)
12月2日、女子サッカー「2025プレナスなでしこリーグ1部」で優勝した「朝日インテック・ラブリッジ名古屋」の皆さんが、報告におみえになりました。
開幕から12戦負けなしのスタートを切り、リーグ最少失点を記録するなど、圧倒的な強さでリーグ初制覇を果たしました。
おめでとうございます!来シーズンも、優勝目指して頑張ってください!

(バトントワーリング全国大会、カラーガード・マーチングパーカッション全国大会出場選手の訪問)
12月3日、名古屋経済大学高蔵高等学校バトン部の皆さんとカラーガード部の皆さんがおみえになり、12月6日開催の「第53回バトントワーリング全国大会」と、2026年2月開催の「第9回カラーガード・マーチングパーカッション全国大会」に向けた意気込みを聞かせてくださいました。
バトン部の皆さんは、見事、3大会連続となる金賞を獲得しました!おめでとうございます!
カラーガード部の皆さんは、初の金賞を目指して、チーム一丸となって素晴らしい演技を披露していただくことを期待しています。

(ISUグランプリファイナル国際フィギュアスケート競技大会愛知・名古屋2025)
12月4日から7日までの4日間、IGアリーナで「ISUグランプリファイナル国際フィギュアスケート競技大会愛知・名古屋2025」が開催されました。
2025年7月にオープンした世界トップクラスのグローバルアリーナ「IGアリーナ」で、世界トップクラスのスケーターが集うこの大会が開催されたことを大変嬉しく思います。
IGアリーナを新たな拠点として、魅力あるコンテンツを提供し、愛知・名古屋をさらに盛り上げてまいります。

(第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)放送権者の決定)
12月5日、第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)の国内放送権者が「株式会社TBSテレビ」に決定しました。
TBSテレビは、東京2020大会や東京2025世界陸上の放送を担うなど、国際スポーツ大会の放送実績が豊富な放送局です。
オリンピックに匹敵するアジア最大のスポーツと平和の祭典・アジア競技大会の日本開催は、1994年の広島大会以来32年ぶりです。
TBSテレビには、これまで培った知見・ノウハウを活かし、アジア45か国・地域から参加するアスリートたちの熱い闘いと感動を全国に届けていただくことを期待しています。
全国の皆様には、ぜひ、競技会場で日本選手団を始めアジア各国・地域のアスリートたちを応援していただくとともに、競技会場に来られない方も、放送を通じて、アスリートたちが繰り広げる素晴らしいパフォーマンスを大いに楽しんでいただきたいと思います。
(自動車諸税に係る街頭アピール)
12月5日、名古屋駅桜通口交差点にて、JAF愛知支部、自販連愛知県支部、愛知県自動車会議所、自動車総連愛知地方協議会の皆様と、自動車諸税の負担軽減に向けた街頭アピールを行いました。
引き続き、ユーザー負担の一段の軽減や簡素化など、自動車諸税の抜本的な見直しを粘り強く国に働きかけてまいります。

(農大祭2025)
12月6日、愛知県立農業大学校にて、「農大祭2025」に参加しました。
「農大祭」では、学生の皆さんが丹精込めて育てた農産物や農産物を使った食品の販売、農大茶席などが行われました。
当日は、天候にも恵まれ、会場は大変多くの皆様で賑わいました。

(愛知県身体障害者福祉大会)
12月6日、知立市文化会館にて、「第64回愛知県身体障害者福祉大会」を開催し、身体の障害を克服して活躍されている自立更生者の皆様や、更生援護功労者の皆様を表彰しました。
今後も、障害の有無に関わらず、地域で安心して生活できる愛知を目指し、しっかりと取り組んでまいります。

(市町村対抗駅伝競走大会)
12月6日、愛・地球博記念公園にて、「第18回愛知県市町村対抗駅伝競争大会」が開催され、スターターを務めました。
9区間全30.2kmの公園内のコースを、各市町村の代表として選ばれた小学生から大人までのランナーが襷をつなぎました。
今年は、市の部で岡崎市、町村の部で阿久比町が、ともに4連覇を達成しました。おめでとうございます!
出場された全ての選手の皆さんの頑張りに心から拍手を送ります!

(東海薬剤師学術大会開会式)
12月7日、ウインクあいちにて、「第58回東海薬剤師学術大会」の開会式に出席しました。
東海4県の薬剤師の皆様には、日頃から地域の皆様の健康の保持増進や保健福祉の向上にご尽力いただき、感謝申し上げます。
皆様の今後益々のご活躍を祈念します。

(あいち農福連携マルシェ開会式)
12月7日、Hisaya-odori Parkにて、「あいち農福連携マルシェ」を開催しました。
「農福連携マルシェ」は、障害のある方の農業分野での活躍を応援する「農福連携」の取組を広く知っていただくための催しで、今年で10年目を迎えました。
今後も、関係者の皆様と協力しながら、障害のある方の活躍を応援してまいります。

(アオキスーパー全店舗廃食油店頭回収開始記念イベント)
12月7日、アズパークイベント広場にて、「アオキスーパー全店舗廃食油回収開始記念イベント」に出席しました。
愛知県では、2025年8月に「あいち地産地消SAFサプライチェーン推進協議会」を設立し、地域で排出される廃食油からSAFを製造し、地域で利用する取組を進めています。
協議会の会員であるアオキスーパーと日本航空は、2025年8月から、アオキスーパーの店頭で廃食油を回収する「すてる油で空を飛ぼう」プロジェクトを実施しており、今回、アオキスーパー全50店舗での回収がスタートしました。
廃食油の回収は、「地産地消SAF」の出発点です。
地域の皆様に、使用済みの食用油を店頭にお持ちいただくことが、持続可能な社会の実現に向けた第一歩となりますので、愛知における「地産地消SAF」の実現に向け、皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

(かがやけ☆あいちサスティナ研究所成果発表会)
12月7日、名古屋大学にて、「かがやけ☆あいちサスティナ研究所成果発表会2025」を開催しました。
発表会では、半年間にわたる研究活動の成果発表が行われ、優秀な取組をされたチームの皆さんを表彰しました。
研究員の皆様には、パートナー企業から提示された環境課題について真剣に議論を交わした経験を今後に活かし、持続可能な未来の愛知の担い手として活躍いただくことを期待します。

(「全国醤油品評会」「全国味噌鑑評会」農林水産大臣賞受賞報告)
12月8日、「第52回全国醤油品評会」で最高賞の農林水産大臣賞を受賞された、ヤマシン醸造株式会社(碧南市)と、「第66回全国味噌鑑評会」で同じく最高賞の農林水産大臣賞を受賞された、盛田株式会社(名古屋市)の皆様が受賞報告におみえになりました。
ヤマシン醸造株式会社は2年連続、盛田株式会社は初の農林水産大臣賞受賞、おめでとうございます!
今後とも、愛知の醤油、味噌製造業を牽引していただくとともに、愛知が誇る発酵食文化を一層盛り上げていただきますようお願いします。

(「THE TOWER HOTEL NAGOYA」と「TIAD,オートグラフ コレクション」の訪問)
12月8日、日本国内のホテルや旅館を格付けするミシュランガイド「ホテルセレクション」の「1ミシュランキー」に選出された、中野取締役総支配人始め「THE TOWER HOTEL NAGOYA」の皆様、中田総支配人始め「TIAD,オートグラフ コレクション」の皆様が報告におみえになりました。
今回は全国128施設が選出されており、両ホテルともに2年連続のミシュランキー獲得となりました。おめでとうございます!
今後とも、世界中から多くの人を呼び込み、愛知の観光を盛り上げていくため、お力添えをお願いいたします。
![20251208-2ミシュランキー選出ホテル「TIAD]表敬.jpg](/uploaded/image/318410.jpg)
(Helix Programパートナリングイベント)
愛知県では、ユニコーン企業(時価総額10億ドルを超える未上場企業)を創出し、その最先端の科学技術を社会に実装させ、既存市場の転換や新規市場の創出を図るディープテック推進事業「Aichi Deeptech Launchpad」を実施しています。
12月8日、「Aichi Deeptech Launchpad」で支援している、STATION Ai会員スタートアップ「Helical Fusion」が、日本初のフュージョンエネルギーの電力売買契約を「アオキスーパー」と締結しました。
水素の核融合反応を利用するフュージョンエネルギーは、次世代のクリーンエネルギーとして注目されています。
契約締結後、STATION Aiで開催された「Helix Programパートナリングイベント」に出席しました。
今回のHelical Fusionとアオキスーパーによる挑戦は、世界に先駆けたクリーンエネルギーの実現への歴史的な第一歩となるものであり、単なる技術革新にとどまらず、日本の産業構造を大きく変える可能性を秘めています。
その挑戦が、ここSTATION Aiから始まることを大変嬉しく思います。
皆様と力を合わせながら、引き続き、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでまいります。

(政府・国政政党へのアジア・アジアパラ競技大会の支援要請)
12月8日、2026年に愛知・名古屋で開催されるアジア・アジアパラ競技大会に対する財政支援を盛り込んだ、令和7年度補正予算案が閣議決定され、国会での審議が始まりました。
12月9日、愛知県議会議員連盟の神野会長、名古屋市会議員連盟のふじた会長、組織委員会の広沢会長代行、古本理事、村手事務総長と一緒に、政府の皆様を訪問し、両大会への財政支援を盛り込んだ補正予算案を閣議決定いただいたことに対するお礼を申し上げました。
また、各党の皆様を訪問し、財政支援を力強く働きかけていただいたことへのお礼を申し上げるとともに、引き続き、補正予算の成立に向けて、ご支援いただくようお願い申し上げました。
今後も、国会議員の皆様を始め、国や関係者の皆様と一丸となり、両大会の成功に向けてしっかりと準備を進めてまいります。

(豊田自動織機株式会社新事務棟の視察)
12月10日、豊田自動織機株式会社刈谷工場にて、今年10月に竣工し、1月6日から業務を開始する新事務棟を視察しました。
豊田自動織機では、創業100周年にあたる2026年に向けて新しい職場環境を整備するため、事務棟を含む本社機能や工場の集約・建替えなど、刈谷工場の再編を進めています。
地上6階建ての新事務棟は、2023年に豊田自動織機の本社グラウンドと交換した県立刈谷北高校のグラウンド跡地に建設されました。
執務スペースを大部屋にしたり、フロア間に吹き抜けを設置したりするなど、社内の連携・交流を促すとともに、社員の皆様の多様な働き方に対応した設計となっています。
この新事務棟とともに、次の100年に向けて、さらなる発展を祈念いたします。

(全国知事会 文教・スポーツ常任委員会から国への要請)
12月11日、松本文部科学大臣と面談し、全国知事会文教・スポーツ常任委員長として、全国知事会で取りまとめた提言「いわゆる高校無償化を契機とした高校・大学等の改革による人材育成の強化」について要請を行いました。
いわゆる「高校無償化」により専門高校を含む公立高校離れが懸念される中、地方創生や産業活性化等を担う人材育成の強化を図る観点から、高校から大学等まで一貫した改革を産業界との密接な連携のもとで進めることが必要です。
教育のさらなる充実に向け、今後も国にしっかりと働きかけてまいります。

(ツーリズムEXPOジャパン2025 愛知・中部北陸開催地連絡協議会)
愛知県では、今年9月25日から28日にAichi Sky Expoで開催された、世界最大級の旅の祭典「ツーリズムEXPOジャパン2025愛知・中部北陸」の成功に向け、市町村、経済団体、観光団体、交通・ホテル事業者等の皆様と「開催地連絡協議会」を設立し、主催団体への支援・協力を行ってきました。
12月11日、名古屋クラウンホテルにて、最終回となる「第4回開催地連絡協議会」を開催し、主催団体の皆様から「ツーリズムEXPOジャパン 2025 愛知・中部北陸」の開催結果を報告いただくとともに、協議会の皆様と取組結果や感想、課題について意見交換を行いました。
「ツーリズムEXPOジャパン 2025 愛知・中部北陸」では、愛知県も例年の4倍規模のブースを出展したほか、初めての試みとして中部圏9県合同での出展も行いました。
会期中は、目標の10万人を上回る127,677人もの皆様に来場いただき、Aichi Sky Expo単独開催のイベントとして過去最大規模となりました。
「開催地連絡協議会」で地域一体となって取り組んだ経験を活かし、今後も、当地域の魅力をしっかりとアピールしながら、国内外からの更なる誘客に繋げてまいります。

(全国知事会 子ども・子育て政策推進本部全体会議)
12月11日、オンラインで開催された全国知事会「子ども・子育て政策推進本部」に出席し、自由民主党、公明党及び日本維新の会の3党から提案された小学校のいわゆる「給食無償化」と、いわゆる「高校無償化」について協議しました。
私からは、都道府県に負担を求める場合であっても、負担割合の根拠を明確に示すとともに、安定的な恒久財源を大前提として、地方財政計画に所要額全額を目に見える形で計上すべきと申し上げました。
また、3党から示された給食費の支援基準額は、2023年の全国平均値であり、近年の物価高騰により、多くの市町村で支援基準額を超えることが明白であるため、実態に沿った基準額とすべきと申し上げました。
さらに、このような現状で、「無償化」と表現すると市町村が保護者から給食費を徴収するのに支障をきたすことが想定されるため、3党の表現の主客を入れ替え、「学校給食費の抜本的な負担軽減(いわゆる「給食無償化」)」とすることを提案しました。
全国知事会では、これまで、子どもの利益を最優先に考え、国に子育て負担の軽減を求めてきました。
高校無償化と給食無償化についても、2026年度から国民負担を軽減するため、地方の意見を十分に反映させながら、現場が対応可能な仕組みと財源を求めて参ります。

(おわりに(国際芸術祭「あいち2025」の閉幕))
11月30日、国内最大規模の現代アートの祭典・国際芸術祭「あいち2025」が79日間の会期を終え、無事閉幕しました。
開催に尽力いただいた、大林剛郎組織委員会会長、フール・アル・カシミ芸術監督を始め、国際芸術祭「あいち2025」を支えていただいたすべての皆様に、心から感謝申し上げます。
今回の来場者数は、速報値で524,069人となり、前回の「あいち2022」を上回る大変多くの皆様に来場いただきました。
私も、開幕直後から何度も会場に足を運び、フール・アル・カシミ芸術監督が掲げたテーマ「灰と薔薇のあいまに」に呼応した数々の作品に触れ、現代アートの魅力を改めて感じました。
また、世界の多様な表現を発信するとともに、地域の自然や地場産業をモチーフとした作品や、地域に密着した建物・施設での展示等を通じて、愛知の魅力も発信することができました。
今後も、国際芸術祭の開催を通じて、愛知から世界へ最先端の芸術を発信し、文化芸術の振興に繋げてまいります。

2025年12月11日
愛知県知事 大村秀章