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物流脱炭素化プロジェクト

ページID:0569820 掲載日:2025年3月28日更新 印刷ページ表示

物流脱炭素化プロジェクトとは

​1 経緯(プロジェクトの選定)

 愛知県は、2050 年カーボンニュートラルを実現するため、2021 年から全国の民間企業等を対象に、革新的・独創的な脱炭素プロジェクトのアイデアを募集するとともに、提案されたアイデアの中から、事業化すべきプロジェクトを学識者からなる「あいちカーボンニュートラル戦略会議」で選定し、事業化の支援を行っています。

 2023 年12 月14日(木曜日)に開催した同会議において、事業化を支援すべき脱炭素プロジェクトとして、ワタミ株式会社、株式会社ムロオ及び三和清掃株式会社から提案のあった、配送等にFCトラックを活用する「荷主と運輸事業者等の連携による物流脱炭素化プロジェクト」が、選定されました。

 県は、2024年度から県内の荷主や運送事業者等が参画する推進会議の設置や、FCトラックを活用した物流脱炭素化のモデルスキームを構築することなどで、県内の物流脱炭素化に向けて、幅広く横展開できるよう支援しています。

2 プロジェクトの概要

 <プロジェクトのイメージ>

プロジェクトのイメージ

(1)背景

 愛知県における運輸部門のCO2排出量は、産業部門に次いで2番目に大きい割合である。この中で、貨物自動車等の商用車によるCO2排出量の割合は約40%であり、物流の脱炭素化が課題である。また、FCトラック本体や水素燃料の価格が高価であることや、効率的な水素ステーションでの充填といった課題もあり、FCトラックの導入が進んでいない。

(2)内容

 ワタミ株式会社の宅食事業は、津島市の工場で、再生可能エネルギー電気100%でお弁当を製造するとともに、容器や調理くず等をリサイクルする取組を実施している。しかしながら、お弁当の配送(動脈)、使用済み容器・調理くずの回収等(静脈)の物流部分は脱炭素化できていない。サプライチェーン全体をより環境配慮型にするために、動脈・静脈の物流にFCトラックを先行導入するとともに、物流脱炭素化モデルスキームを構築し、県内の物流に幅広く横展開する。あわせて、効率的な水素供給の方策についても検討する。

(3)提案企業の主な役割

 
役割 会社名
プロジェクトの総括(荷主:宅食事業の展開) ワタミ株式会社
FCトラックの導入検討(輸送事業者:主に動脈を担当) 株式会社ムロオ
FCトラックの導入検討(輸送事業者:主に静脈を担当) 三和清掃株式会社

3 支援の概要(2024年度)

(1)「あいち物流脱炭素化推進会議」の設置

 FCトラックによる物流脱炭素化を県内に横展開するため、荷主、輸送事業者等に参画を呼び掛け、推進会議を設置する。また、ビジョン策定や県内事業者向けの普及啓発を実施する。

(2)モデルスキームの構築

 FCとディーゼル・EV・合成燃料等の他燃料種と比較し、CO2削減効果や効率性等の観点から検証する。また、水素供給について、水素ステーションを新規設置する場合と、既存水素ステーションを利用する場合等の比較・検証を実施する。これらの検証を踏まえて、県内の荷主・輸送事業者等に横展開できるモデルスキーム(運送ルート・水素充填スキーム)を構築する。

(3)FCトラックの導入需要の掘り起こし、とりまとめ

 省エネ法に基づく特定荷主、特定輸送事業者※等に対して、ヒアリング調査を実施し、FCトラック導入に関する意向や支障事例等の調査を実施する。また、荷主に対して物流脱炭素化の必要性を訴求するため、業種ごとにサプライチェーン全体の物流部分のCO2排出量について傾向分析を実施する。


先行導入事例(準備中)
導入に係る支援制度(準備中)
あいち物流脱炭素化推進会議