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研究報告第43号-011

ページID:0051988 掲載日:2015年6月2日更新 印刷ページ表示

卵用名古屋種における換羽飼料の不断給餌がその後の産卵成績及び卵質に及ぼす影響

キーワード

卵用名古屋種、換羽飼料、不断給餌、誘導換羽

摘要

ふすまに粉砕もみ殻を配合した換羽飼料の不断給餌が卵用名古屋種(以下、名古屋種)の誘導換羽後の産卵成績及び卵質に及ぼす影響について検討した。

53週齢の名古屋種405羽を用い、対照として成鶏用飼料を不断給餌した区(以下、無処理区)、試験区として、体重25%減少まで17日間絶食した区(以下、絶食区)、ふすま主体換羽飼料を21日間制限給餌(30g/日・羽)した区(以下、制限区)、ふすまに粉砕もみ殻を配合した換羽飼料の21日間不断給餌(以下、不断区)の3処理区を設け、80週齢まで試験を実施した。

不断区でも休産し、絶食区、制限区と同等に生殖器の萎縮が確認された。

産卵率では、不断区は絶食区、制限区と同等に休産後、無処理区を上回って推移し、飼料要求率は無処理区と同等まで回復した。

卵質では、ハウユニット、卵殻強度、卵殻厚、卵殻色色相(b/a値)で、不断区は絶食区、制限区と同等に改善され、無処理区を有意に上回った。

経済性では、鶏卵1kg生産に要する飼料費及び粗利益において、不断区が最も優れる傾向にあった。

 以上のことから、名古屋種に53週齢で粉砕もみ殻を配合した換羽飼料の不断給餌を21日間行っても、従来の絶食法及び制限給餌と同等な誘導換羽の効果を得ることができ、80週齢まで高い生産性が維持できることが明らかになった。

著者

安藤学:畜産研究部

石代正義:畜産研究部(現農業大学校)

美濃口直和:畜産研究部(現西部家畜保健衛生所)

内田正起:畜産研究部

本文は下記からダウンロードできます。

卵用名古屋種における換羽飼料の不断給餌がその後の産卵成績及び卵質に及ぼす影響

本研究は「新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業」により行った。

本研究の一部は日本家禽学会2010年度秋季大会(2010年9月)において発表した。

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問合せ

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電話: 0561-62-0085

E-mail: nososi@pref.aichi.lg.jp

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