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2019年愛知県農業総合試験場の10大成果

愛知県農業総合試験場2019年の10大成果

  農業総合試験場では、新品種や技術の開発などの試験研究について、広く県民の皆様に理解を深めていただくため、研究成果の中から、特に優れたものや社会的関心の高いものを各界からの選定委員に選んでいただき、10大成果として公表しております。

 2019年の10大成果は以下のとおりです。

2019年愛知県農業総合試験場の10大成果一覧
順 位課  題  名
第1位糖度が高く良食味なニホンナシ新品種「瑞月」(系統名:愛知梨3号)を開発
第2位豚の新しい凍結受精卵移植方法「追い移植法」を開発
第3位シマウマ?いえいえシマ「ウシ」です。新たな吸血昆虫対策を開発
第4位新たな仏花用規格による輪ギク年3.5作体系を確立
第5位4-5月どり寒玉系キャベツ品種の選定とその栽培技術を開発
第6位水田畦畔における難防除雑草グリホサート抵抗性ネズミムギの防除法を開発
第7位愛知の伝統野菜「天狗ナス」の仕立て法を確立
第8位デジタル画像を利用したてん茶被覆法の判別技術を開発
第9位落葉、枝の詰まりを軽減した立軸プロペラ式小水力発電装置を開発
第10位DNAからサビダニ類の発生を簡易に検出する技術を開発
選定委員名簿
氏 名職  名
浅川 晋名古屋大学大学院生命農学研究科 教授
伊藤 博康株式会社CBCテレビ報道局報道部 参事
平光 佐知子生活協同組合コープあいち 副理事長
吉澤 一幸東海漬物株式会社漬物機能研究所 所長
須田 晃愛知県農業総合試験場長
各成果の概要と詳しい内容は以下を御覧ください。
2019年愛知県農業総合試験場の10大成果の概要
順 位課 題 名概     要
第1位

糖度が高く良食味なニホンナシ新品種「瑞月」(系統名:愛知梨3号)を開発

 農研機構*と共同で早生で良食味のナシ新品種「瑞月」を育成しました。「瑞月」は、果実の糖度が高く、酸味が少ないことが特徴で、現在の消費者嗜好に合っています。また、生育が旺盛で花芽の着生や維持が良好なことから栽培も容易です。愛知県内で「幸水」に続いて出荷される「豊水」に代わる品種として、普及拡大が期待できます。
(9月5日記者発表済み) 詳しい内容はこちらから [PDFファイル/193KB]
第2位豚の新しい凍結受精卵移植方法「追い移植法」を開発
(農研機構*革新的技術開発・緊急展開事業)
 豚の凍結受精卵移植は、子豚の生産効率が低く、生産現場で利用されていません。そこで、効率よく子豚を生産できる「追い移植法」を開発しました。一般の養豚農場で実証試験を行ったところ、従来の移植方法に比べ2倍以上の効率で凍結受精卵由来子豚が生産できました。この技術は生体での種豚導入に比べ、疾病伝搬リスクも低減することから、生産現場での活用が期待できます。 詳しい内容はこちらから [PDFファイル/170KB] 
第3位

シマウマ?いえいえシマ「ウシ」です。新たな吸血昆虫対策を開発
(共同研究)

 シマウマのシマ模様の機能として、アブやサシバエ等の吸血昆虫を忌避することが有力と報告されています。そこで、牛にシマウマ様のシマを描き吸血昆虫の忌避効果を調査したところ、牛への吸血昆虫の付着数と牛の忌避行動が大きく減少しました。この対策により、殺虫剤を使用しなくても、吸血昆虫の刺咬によるストレスが軽減され、生産性の改善が期待できます。 詳しい内容はこちらから [PDFファイル/213KB]
第4位新たな仏花用規格による輪ギク年3.5作体系を確立
(農研機構*革新的技術開発・緊急展開事業)
 輪ギクでは、低価格で安定的に出荷される中国や東南アジアからの輸入が増え、その多くが仏花用花束に用いられています。一方で国内では、従来の切り花長90cmの出荷規格に合わせた生産を行っているため、仏花用花束のニーズへの対応が不十分でした。そこで、仏花用の花束に適した切り花長70cmの出荷規格で、従来の年3作よりも多い年3.5作体系を確立しました。この栽培体系により、従来の栽培方法に比べ150%以上の年間収穫本数が可能となります。 詳しい内容はこちらから [PDFファイル/222KB]
第5位4-5月どり寒玉系キャベツ品種の選定とその栽培技術を開発
(農水省 委託プロジェクト研究)
 愛知県のキャベツ生産は、11月から6月までの長期間出荷されていることが特徴ですが、4月下旬から5月上旬にかけて端境期となっています。これを解消するため、4月どりと5月どりの各作型に適する品種を選定するとともに、それらに適した栽培方法を確立しました。これらの品種と栽培方法を組み合わせることで、端境期をなくし、産地全体の安定出荷が期待できます。 詳しい内容はこちらから [PDFファイル/319KB]
第6位水田畦畔における難防除雑草グリホサート抵抗性ネズミムギの防除法を開発
(植調協会*委託事業)
 愛知県では、除草剤であるグリホサート剤を散布しても枯れないネズミムギが、水田畦畔を中心に拡大しつつあります。グリホサート抵抗性ネズミムギがほ場内へ侵入すると収量が減少する恐れがあるため、グリホサート剤に代わる効果の高い除草剤としてフルアジホップP乳剤を選定しました。この除草剤を1月中旬から2月中旬に処理することで、翌年の発生量を20分の1に減少させることができます。 詳しい内容はこちらから [PDFファイル/258KB] 
第7位

愛知の伝統野菜「天狗ナス」の仕立て法を確立

 愛知県の伝統野菜「天狗ナス」は、出荷サイズで400g以上と果実が非常に大きいことから、生産現場では枝への負荷を考慮し、主枝のみに果実を着果させ収穫をしています。今回、収量の向上を目的に側枝にも着生させる方法を確立しました。側枝を主枝に近い部分まで切り戻すことで果実の重みによる側枝の折れを減らし、従来の仕立て方法に比べ最大で2倍の収量を得ることができます。 詳しい内容はこちらから [PDFファイル/167KB]

第8位

デジタル画像を利用したてん茶被覆法の判別技術を開発

 西尾市を中心に生産しているてん茶「西尾の抹茶」は、伝統的な「棚下覆下栽培」を守ることが条件となっていますが、生産されたてん茶から被覆方法を判別することは困難です。そこで、てん茶から栽培方法を科学的に判別する方法を開発しました。てん茶粉末画像のGR値(256個の測定点に対する緑と判断された点の割合)により、従来のてん茶の化学分析結果に比べ高い精度で「棚下覆下栽培」と「直がけ栽培」を判別することができます。 詳しい内容はこちらから [PDFファイル/184KB]
第9位落葉、枝の詰まりを軽減した立軸プロペラ式小水力発電装置を開発
(共同研究)
 電気柵やLED照明などの電源に利用可能な小水力発電装置は、水路を流れる落葉や枝などのゴミ詰まりによる発電阻害が起き、その除去作業が負担となっていました。今回、開発した装置は3つのゴミ詰まり軽減機能(傾斜スクリーン、ゴミを除去しやすい構造の水車羽根、自動排出機能)を付加したことで、流入するゴミの90%を除去・排出することができ、除去作業の大幅な負担軽減が可能です。 詳しい内容はこちらから [PDFファイル/509KB]
第10位DNAからサビダニ類の発生を簡易に検出する技術を開発
(農水省 農食研究推進事業)

 アオジソ栽培で問題となっているシソモザイク病は、シソモザイクウイルスを媒介するシソサビダニによって引き起こされますが、体長0.2mm以下と極微小であることから肉眼では観察できないため防除が困難となっています。そこで、葉上や大気中のDNAからシソサビダニの存在や発生量を簡単で効率的に検出する技術を開発しました。この技術を発生予察等に活用することで、効果的な防除対策対策が可能になります。 詳しい内容はこちらから [PDFファイル/350KB]

*農研機構:国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構、 植調協会:公益財団法人日本植物調節剤研究協会

問合せ先

愛知県農業総合試験場
企画普及部企画調整室
電話: 0561-62-0085 内線322
E-mail: nososi@pref.aichi.lg.jp

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