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2022年愛知県農業総合試験場の10大成果

ページID:0373621 掲載日:2022年12月23日更新 印刷ページ表示

2022年10大成果一覧表

  農業総合試験場では、新品種や技術の開発などの試験研究について、広く県民の皆様に理解を深めていただくため、研究成果の中から、特に優れたものや社会的関心の高いものを各界からの選定委員に選んでいただき、10大成果として公表しております。

 2022年の10大成果は以下のとおりです。

2022年愛知県農業総合試験場の10大成果一覧
順 位 課  題  名
第1位 イノシシしか食べられません!-コンクリートブロックを利用した豚熱経口ワクチンの摂取方法を開発-
第2位 いいとこ取りのナス新品種を開発!-多収性で漬物にも向く単為結果性とげなしナス-
第3位 ガラス繊維で環境DNAをキャッチ!-LAMP解析とのセットで対象生物の在・不在を現場で判定-(農林水産研究推進事業委託プロジェクト研究)
第4位 真夏の鉢花クルクマを暖房費ゼロで早期出荷!-6月出荷できる「低コスト球根出芽法」を開発-(農林水産省生産体制・技術確立支援事業)
第5位 スマホで写して、病害虫診断!-AIによる画像識別を活用した病害虫診断技術を開発-(農林水産研究推進事業委託プロジェクト研究及び官民研究開発投資拡大プログラム)
第6位 農業用パワーアシストスーツを開発!-収穫作業の身体負荷を軽減-(株式会社ジェイテクトとの共同研究)
第7位 排水対策で小麦と大豆収量UP!-新技術カットドレーンによる排水性向上を検証-(農林水産研究推進事業委託プロジェクト研究)
第8位 LED補光とCO2施用でバラが3割増収!-高輝度LEDを効果的に活用-(農林水産省持続的生産強化対策事業)
第9位 スクミリンゴガイ撃退法を確立!-地域に合った防除体系で被害低減-(病害虫の効率的防除体制の再編委託事業)
第10位 卵の重さをカメラで判定!-画像処理を利用した卵重測定技術を開発-(愛知工業大学との共同研究)
選定委員名簿
氏 名 職  名
浅川 晋 名古屋大学大学院生命農学研究科 教授
伊藤 博康 株式会社CBCテレビ報道・情報制作局報道部 専任部長
井上 孝司 ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社 基盤技術研究所 所長
平光 佐知子 生活協同組合コープあいち 参与
仲井 靖 愛知県農業総合試験場長
各成果の概要と詳しい内容は以下を御覧ください。
2022年愛知県農業総合試験場の10大成果の概要
順 位 課 題 名 概     要
第1位 イノシシしか食べられません!
-コンクリートブロックを利用した豚熱経口ワクチンの摂取方法を開発-
野生イノシシによる豚熱の拡散防止等を目的として散布する豚熱経口ワクチンを、コンクリートブロックを利用し、イノシシに確実に食べさせる方法を開発しました。従来の方法ではイノシシより先に小動物等にワクチンを食べられてしまうことから、イノシシの食べる割合が県内では約14%であったのに対して、本手法では100%となりました。​
詳しい内容はこちらから [PDFファイル/475KB]
第2位 いいとこ取りのナス新品種を開発!
-多収性で漬物にも向く単為結果性とげなしナス-
以下の優れた特性を備えたナス新品種「試交17-22」を開発しました。
1 単為結果性(受粉や着果促進剤の処理をしなくても果実肥大する性質)を持つため省力化が可能。2 とげが無く生産者は快適に作業ができる。3 果皮が比較的柔らかく漬物加工にも向く。4 既存の多収性品種と同等の収量を有する。
2023年度から本格的な出荷が開始されます。​
詳しい内容はこちらから [PDFファイル/530KB]
第3位 ガラス繊維で環境DNAをキャッチ!
-LAMP解析とのセットで対象生物の在・不在を現場で判定-
(農林水産研究推進事業委託プロジェクト研究)
ガラス繊維を使って河川等の水から環境DNA(生物や土壌中の微生物などのDNA)を効率的に濃縮する画期的な技術(SGF法)を開発しました。SGF法は現行より大幅な労力およびコストの削減が可能で、得られたDNAはPCR分析に加えてLAMP分析も適用できます。これにより現場で目的とする生物がいるかどうかを判定できるようになります。
(2022年1月12日記者発表済み)​
詳しい内容はこちらから [PDFファイル/479KB]
第4位 真夏の鉢花クルクマを暖房費ゼロで早期出荷!
-6月出荷できる「低コスト球根出芽法」を開発-
(農林水産省生産体制・技術確立支援事業)
当場が育成したクルクマ「アイルージュ」を6~7月に出荷するためには、栽培施設等の加温が必要になります。そこで、球根を床面から10cmの深さに埋設後ビニル被覆を行い、地熱を利用して加温する「低コスト出芽法」を開発しました。この技術の活用により、6月出荷のための燃料コストを大幅に低減できます。​
詳しい内容はこちらから [PDFファイル/506KB]
第5位 スマホで写して、病害虫診断!
-AIによる画像識別を活用した病害虫診断技術を開発-
(農林水産研究推進事業委託プロジェクト研究及び官民研究開発投資拡大プログラム)
トマト、イチゴ、キュウリ、ナスの主要病害虫について、AIによる画像識別を活用した病害虫診断技術を開発しました。現在、4作物で合計54種の病害虫の被害・症状を識別することが可能です。この成果は、共同研究機関日本農薬(株)のスマートフォンアプリ「レイミーのAI病害虫雑草診断」にて、無料で利用可能です。​
詳しい内容はこちらから [PDFファイル/571KB]
第6位 農業用パワーアシストスーツを開発!
-収穫作業の身体負荷を軽減-
(株式会社ジェイテクトとの共同研究)
農業現場では、高齢化等に伴う労働力不足に対し、腰の負担を軽減できるパワーアシストスーツの導入が期待されています。本研究では、1 露地野菜及び水田作で適合する農作業を明らかにし、2 装着による身体負荷等の評価を行いました。加えて、1及び2の結果をもとに、農作業に適したパワーアシストスーツを株式会社ジェイテクトと共同開発しました。​
詳しい内容はこちらから [PDFファイル/537KB]
第7位 排水対策で小麦と大豆収量UP!
-新技術カットドレーンによる排水性向上を検証-
(農林水産研究推進事業委託プロジェクト研究)
水田において麦・大豆の作付けを行うためには排水対策が必須です。排水対策が不十分なほ場では、出芽不良や初期生育抑制等により収量等が大きく低下しています。そのため、西三河地域においてカットドレーンによる排水性向上効果を検証し、土壌中の体積含水率の低下や麦・大豆の生育及び収量向上を確認しました。​
詳しい内容はこちらから [PDFファイル/605KB]
第8位 LED補光とCO2施用でバラが3割増収!
-高輝度LEDを効果的に活用-
(農林水産省持続的生産強化対策事業)
高品質なバラ切り花を多収かつ計画的に生産することを目指し、高輝度LEDライトを活用した効果的な補光技術を検討しました。その結果、収穫本数を増やす光質、照射時間帯、角度等を明らかにしました。また、CO2施用の併用により収穫本数が3割以上増加しました。日射量が比較的多い本県でも生産性向上につながります。​
詳しい内容はこちらから [PDFファイル/792KB]
第9位 スクミリンゴガイ撃退法を確立!
-地域に合った防除体系で被害低減-
(病害虫の効率的防除体制の再編委託事業)
近年、県内各地の水田でスクミリンゴガイによる被害が問題となっています。そこで、県内5地域において防除対策の実証試験を実施しました。その結果、複数の防除対策を組み合わせることで、スクミリンゴガイによる被害を効果的に低減できました。今後、スクミリンゴガイ防除技術の各地域での普及が期待されます。​
詳しい内容はこちらから [PDFファイル/575KB]
第10位 卵の重さをカメラで判定!
-画像処理を利用した卵重測定技術を開発-
(愛知工業大学との共同研究)
大規模養鶏場では、従業員が定期的に手作業で卵重測定を行っており、労力的な負担となっています。本研究で開発した画像処理による卵重測定技術は、誤差が±0.6gと、実用可能なレベルの精度が得られました。この技術を応用した自動卵重測定システムの開発が進んでおり、生産現場での活用が期待されます。​
詳しい内容はこちらから [PDFファイル/438KB]

※国立研究開発法人農業・食品産業技術研究総合機構

問合せ先

愛知県農業総合試験場
研究戦略部 企画調整室
電話: 0561-62-0085 内線323
E-mail: nososi@pref.aichi.lg.jp

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