愛知県衛生研究所

魚・貝の毒

(A)貝類の毒

二枚貝の毒

アサリなどの二枚貝を食べて中毒を起こす毒の中で代表的なものは麻痺性貝毒下痢性貝毒ですが、記憶喪失性貝毒という記憶障害を伴う奇妙な毒性を持つ貝毒もあります。 麻痺性貝毒と下痢性貝毒の毒は渦鞭毛藻というプランクトンによって作られますが、無毒の二枚貝類がこれら有毒プランクトンを摂取して毒化してしまうのです。 貝毒は一般的に中腸腺と呼ばれる消化器に局在しています。

愛知県では、毎年潮干狩りシーズンの3〜5月にかけて麻痺性および下痢性貝毒の調査を実施していますが、アサリの国内生産高第1位でもある愛知県産の貝類を安全に供給できるよう独自の貝類出荷自主規制基準を決めています。

愛知県の貝毒情報は、愛知県水産課貝毒情報でご覧になれます。

愛知県貝類安全対策指導要領(平成15年4月1日施行)に基づく
貝類出荷自主規制基準
  • むき身の麻痺性貝毒  4マウスユニット/gを超えた場合
    〈1マウスユニット:20gのマウスを15分間で死に至らしめる毒力〉
  • むき身の下痢性貝毒 0.05マウスユニット/gを超えた場合
    〈1マウスユニット:20gのマウスを24時間で死に至らしめる毒力〉

上記のいずれかに該当した場合、県内の伊勢湾及び三河湾海域における貝類の出荷を自主規制するよう指導する。

巻貝の毒

ツブガイ(ヒメエゾボラ、エゾボラモドキが代表的)の唾液腺に含まれているテトラミンによる貝毒で、症状として視力の低下やめまいなどを伴う場合があります。また、同じ巻貝のバイガイ(エゾバイなど)では、スルガトキシンといわれる視覚異常(視力低下や瞳孔散大など)を引き起こす貝毒が報告されています。

(B)魚類の毒

魚を食べて中毒を起こす毒といえば、まずフグが思い浮かぶでしょうが、中毒を起こす毒魚はかなり多くあります。フグのほかにもシガテラ毒魚、ダイビングフィシュなどが挙げられます。また、卵巣を食べると胃腸障害をおこす一群の魚類があり、この中毒を魚卵中毒とよびます。