愛知県では、教員の成長段階に応じて下記の4区分を設けています。


初任者は「第1ステージ」段階。
充実した校内研修、校外研修により
教員としての基盤を固めます。
校内研修
指導教員による指導を中心に、基礎的素養、学級・ホームルーム経営、教科指導、総合的な探究(学習)の時間、特別活動、
生徒指導、キャリア教育(進路指導)について、週当たり5時間以上、年間150時間以上を実施します。
- ◆指導教員からの個別指導勤務の心得、マナー、学級経営、児童生徒指導などについて、管理職や指導教員などから指導を受けます。また、日頃の悩みについても聞いてもらい、アドバイスを受けることもできます。
- ◆授業参観初任者の授業を他の教員が参観し、アドバイスをすることでより深い実践力を培います。時には一緒に授業を行いながら、指導や発問の方法などを学びます。
- ◆示範授業の参観他の教員の授業を参観し、発問や板書の仕方などの指導法について学び、教科指導の力を高めます。
校外研修
県総合教育センター等において、年間17日間実施します。
- ◆優れた実践を学ぶ講義県内の優れた指導力を持った教員などが講師となり、教員としての基礎を身に付けるための講義を受けます。
- ◆実践力を磨く演習・協議演習では、授業づくりをする上での具体的な指導技術を学びます。協議では、教科指導、学級指導や児童生徒指導、それぞれの課題について協議を行い、今後の指導に生かしていきます。
- ◆体験を通して学ぶ研修県内の施設で様々な体験活動を通して、学校の校外学習での指導法など、多くのことを学びます。また、交流により、初任者同士の絆も深まります。
その他、それぞれのステージに応じた研修を実施しています。
教職員の皆さんとそのご家族の
生活の安定と福祉の向上を図るために、
愛知県では、一体となって
福利厚生事業の充実に努めています。

新規採用者の給与(月収)
- 小・中・高等学校
教諭(大卒) - 約24.6万円
- 小・中・高等学校
教諭(短大卒) - 約22.0万円
- 特別支援学校
教諭(大卒) - 約25.6万円
- 特別支援学校
教諭(短大卒) - 約22.9万円
2022年4月現在

教職員の子育て支援プログラム
愛知県では教職員が安心して仕事をしながら子供を産み育てることができる職場の実現のため、
教職員が様々なかたちで子育てに参加できる環境を整備しています。
子供が生まれる女性職員だけでなく、父親になった(なる予定の)男性職員も、
こうした休暇制度等を活用しながら、積極的に子育てを担い、親子の時間を大切にしています。
- 育児参加休暇
- 妻の出産補助休暇
- 育児時間
- 育児休業
- 育児短時間勤務
- 部分休業
- 子の看護休暇
- 家族看護休暇
etc...
愛知県教育委員会教職員課のWebページでは、「教職員の子育てサポートブック」や「働く父親のためのハンドブック」などを作成し、利用できる制度や体験談なども掲載しています。
愛知県教育委員会教職員課Webページ https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kyosyokuin/

他にも
健康保険、年金保険については、公立学校共済組合に加入します。
また、愛知県教育職員互助会に加入し、下記の福利厚生を受けることができます。
- 短期給付事業
- 災害見舞金・育児休業手当金・
傷病手当金など
- 保健事業
- 人間ドック健診補助・
メンタルヘルス相談など
- 貸付事業
- 一般貸付け・住宅貸付け・
教育貸付けなど
- 厚生事業
- 長期在会者祝福事業・
カフェテリアプランなど
愛知県で教員になるためにはどうしたらいいの?
教員採用試験に合格した後にはどうなるの?
そんな疑問にお答えします。
教員採用試験の日程や要件、
採用された後の配属や
働き方・愛知県の取組など、
是非参考にしてみてください。

公立学校の先生になるにはどうしたらいいですか?
学校の先生になるには、教員免許状を取得することと、教員として採用されることが必要です。公立学校の先生になるには、愛知県教育委員会が実施する教員採用試験に合格し採用されることが必要です。教員免許状を取得するためには、取得したい免許状に対応した教職課程のある大学・短期大学等に入学し、法令で定められた科目及び単位を修得して卒業した後、教育委員会に教員免許状の授与申請を行うことが必要です。教職課程のある大学・短期大学については、文部科学省のWebページで確認することができます。

先生になるにはどんな資格が必要ですか。
小学校であれば、「小学校教諭」、中学校であれば「中学校教諭」、高等学校であれば「高等学校教諭」、養護教諭であれば「養護教諭」、栄養教諭であれば「栄養教諭」の免許状が必要です。中学校や高等学校には専門科目があるため、科目ごとに免許状が必要です。
また、特別支援学校の先生になるには、「小学校教諭」「中学校教諭」「高等学校教諭」いずれかの免許状に加えて、「視覚障害者」「聴覚障害者」「知的障害者」「肢体不自由者」「病弱者」の領域のうち1領域以上が記された「特別支援学校教諭」の免許状が必要です。

教員採用試験の申込みから採用までの日程はどのようになっていますか。
- ■受験案内配布
- …4月下旬
- ■願書受付
- …4月下旬~5月中旬
- ■第1次試験
- …6月中旬
- ■第1次試験合格発表
- …7月上旬
- ■第2次試験
- …7月中旬
- ■第2次試験合格発表
- …8月下旬
- 面接連絡
■小学校・中学校
■高校・特別支援学校教諭 -
…1月中下旬
…3月上旬
- ■採用
- …4月1日

教員採用試験に合格しないと、学校で働くことはできませんか。
講師として、他の先生と同じように働くことができます。講師経験を積んで、教員採用試験に合格している先生もたくさんいます。愛知県内の小学校・中学校・高等学校・特別支援学校で講師を希望する場合は、公益財団法人愛知教育・スポーツ振興財団「教員人材銀行」で講師の登録ができます。また、小学校や中学校を希望する人は、各市町村教育委員会などでも登録ができます。

教員採用試験は、何歳まで受けることができますか。
60歳未満であれば、受験することができます。(受験する年度の末日で59歳)一般企業などで働いてから、教員採用試験を受けて先生になった人もたくさんいます。

子供ができても働けますか。
愛知県教育委員会では、教職員が仕事と育児などの家庭生活を両立できるよう環境整備を進めています。教職員の子育てに関する制度等については、「教職員の子育てサポートブック」、「働く父親のためのハンドブック」等を作成し、利用できる制度や体験談などを掲載しています。

日本国籍ではなくても、先生になれますか。
日本の教員免許状を取得すれば、日本国籍ではなくても先生になれます。教員採用試験に合格すれば、採用されます。ただし、任意の期限を付さない先生(職名は「講師」)となります。

障害があっても、受験はできますか。
教員免許状を取得していれば、誰でも受験できます。障害の状況に応じて「点字問題での受験」や「手話通訳をつけての受験」などの配慮を行っています。