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ドローン・AI技術を活用した森林環境価値の見える化サービスがスタートします

ページID:0261019 掲載日:2026年10月19日更新 印刷ページ表示
6 安全な水とトイレを世界中に11 住み続けられるまちづくりを13 気候変動に具体的な対策を15 陸の豊かさも守ろう17 パートナーシップで目標を達成しよう

 愛知県では、カーボンニュートラルの実現などの環境分野の課題解決に向け、愛知発の環境イノベーションを創出・実装するため、「あいち環境イノベーションプロジェクト」を推進し、全国のスタートアップ等から革新的プロジェクトを採択し、社会実装に向けた伴走支援を実施しています。
 採択プロジェクトの一つである「ドローン・AIによる森林モニタリングシステム構築プロジェクト」について、愛知県内で実証実験を重ねながら、森林が持つ多面的機能の見える化に取り組んできました。
 この度、プロジェクト採択者であるDeepForest Technologies(ディープフォレスト テクノロジーズ)株式会社と、連携パートナーである東邦ガス株式会社は、ドローン計測とAI解析を活用した「森林環境価値の見える化サービス」の提供を本日より開始しますのでお知らせします。​

 

1 サービス内容

 ドローン計測とAI解析を組み合わせることにより、樹木1本ごとの樹種・樹高・幹の太さなどを効率的に解析し、森林環境価値の見える化サービスを山林所有者(地方自治体、民間企業等)や林業事業者に提供します。
 当該サービスは、以下のような目的での活用を想定しています。

 

目的

内容

林業経営

樹種や材積の広域的かつ迅速な把握により、林業事業者の効率的な木材収穫や施業計画等を策定

J-クレジット創出

材積をもとにしたCO2固定量の算定や森林モニタリングデータの提供により、山林所有者の新たな収益源を創出(申請手続きも対応)

生物多様性保全※1

樹種分布の可視化により、動植物の生息・生育環境を把握し、企業のTNFD※2対応や自治体等の環境教育などに活用

水源涵養※1

樹種分布の可視化や下層植生の把握等により、森林の保水能力を推定し、企業のCSR活動や自治体の土砂災害対策などに活用

※1 生物多様性保全、水源涵養に関するサービスは、現在開発中の技術を含んでおり、順次、拡充予定
※2 TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)
   企業が自然資本に関わるリスクや機会を財務情報として情報開示するための国際的な枠組み

 

ドローン計測
            ドローン計測

 

樹種マップ
              AIによる樹種解析結果

 

多面的機能
          森林が持つ多面的機能のイメージ

 

2 実施体制

 実施体制

 

3 問合せ先

(1)ドローン・AIによる森林計測・解析技術に関すること
 DeepForest Technologies株式会社 事業統括部(川田)
 電話:090-8232-6308
 メール:sales@deepforest-tech.co.jp

(2)森林環境価値の見える化サービスの内容に関すること
 東邦ガス株式会社 広報部
 電話:052-872-9354

(3)あいち環境イノベーションプロジェクト全般に関すること
 愛知県環境局環境政策部環境政策課 環境イノベーション推進グループ(福嶋)
 電話:052-954-6982(ダイヤルイン)
 メール:kankyo@pref.aichi.lg.jp

 

参考1 2025年9月12日に記者発表した実証実験の概要

 2025年9月24日、25日に、角文(かくぶん)株式会社の社有林にて、ドローンで対象森林を上空からくまなく撮影し、その写真データ等をもとに、樹木1本ごとの樹種・樹高・幹の太さ及びCO2固定量等をAI等で解析しました。
 その結果、対象森林の現地調査結果と比較検証し、技術補正を行うことで、ドローン計測・解析技術を向上させ、計測・解析作業の標準化マニュアルを整備しました。

参考2 2026年9月24日に記者発表した実証実験の概要

 2026年10月1日、2日には、名古屋鉄道株式会社の社有林にて、高精度計測が可能なレーザードローンによる森林計測や植生等の現地調査を行いました。
 今後、従来手法では困難であった「樹木一本一本の形状」や「隠れた木や下層部の植生状況」などを解析・把握し、森林の多面的機能の評価や管理における活用可能性について検討していきます。

参考3 各事業者の概要

DeepForest Technologies株式会社
 代表者:代表取締役 大西 信德(おおにし まさのり)
 本社所在地:京都府京都市下京区四条通柳馬場西入立売中之町99番地四条SETビル6階
 事業内容:森林解析ソフトウェアの開発・販売、森林解析コンサルティング、森林DX関連事業、カーボンクレジット関連支援

東邦ガス株式会社
 代表者:代表取締役社長 山碕 聡志(やまさき さとし)
 本社所在地:名古屋市熱田区桜田町19番18号
 事業内容:ガス事業、熱供給事業、電気供給事業等

参考4 2024年度採択プロジェクト一覧

 
会社名
[本社所在地・創業年]​
プロジェクト概要
テーマ(1)エネルギーの創出・利用モデル
(株)豊橋バイオマスソリューションズ
[豊橋市・2021年]
【次世代型バイオガス発電システム導入】
 従来比2倍以上の高効率なメタン発酵技術を活用した次世代型バイオガス発電システムを食品工場等に実装
テーマ(2)温室効果ガスの吸収・利用等によるカーボンリサイクルモデル
東洋建設(株)
[東京都千代田区・1929年]
【CO2の回収・固定化】
 海面最終処分場※1の保有水※2等に工場排ガスや大気から回収したCO2を固定化するスキームを構築・展開
※1 水面を有する場所に設置された廃棄物最終処分場
※2 最終処分場に溜まっている水
テーマ(4)域内資源の有効利用を通じたサーキュラーエコノミー型ビジネスモデル
(株)fff fortississimo
(エフエフエフ フォルテッシッシモ)
[名古屋市千種区・2013年]
【リサイクル困難なプラスチックリサイクル】
 リサイクルが困難な使用済み炭素繊維強化プラスチック(CFRP)から取り出された炭素繊維の強度を復元する技術等を活用し、CFRPのリサイクルサプライチェーンを構築
(株)Spacewasp
(スペースワスプ)
[岐阜県岐阜市・2022年]
【100%植物廃棄物由来内装材の製造・リメイク】
 野菜くずや果物の皮、木くずといった植物廃棄物のみを原料とし、樹脂化・加工する技術を使って、建材や家具などの建物の内装材を製造・リメイク
サハシ特殊鋼(株)
[名古屋市港区・1903年]
【使用済み紙おむつのマテリアルリサイクル】
 摩擦熱を利用した粉砕乾燥技術とペアリング消臭技術※を組み合わせた、使用済み紙おむつのマテリアルリサイクルスキームを構築
※ 香料成分と悪臭成分を融合させ、良い香りに変化させる技術
テーマ(5)自然が持つ価値の見える化モデル
​DeepForest Technologies(株)
(ディープフォレスト テクノロジーズ)
[京都府京都市・2022年]
【ドローン・AIによる森林モニタリングシステム構築】
 ドローンで撮影した写真等をもとに、AIで樹種や樹高等を解析し、森林によるCO2固定量を把握可能な森林モニタリング手法の創出

​

参考5 2025年度採択プロジェクト一覧

 
会社名
[本社所在地・創業年]​
プロジェクト概要
テーマ(3)県民と共に進める持続可能な社会の実現モデル

(株)バイウィル
[東京都中央区・2013年]

【カーボンクレジットによる再エネ・省エネ投資の促進】
 小規模な再エネ・省エネ施設※1を活用した、家庭や企業等におけるCO2削減量を集約し、クレジット※2として地元企業等に提供するとともに、その収益をCO2削減者に還元するスキームを構築します。
 このスキームを広く展開することで、再エネ・省エネ投資を促進し地域の脱炭素を加速します。

※1 太陽光発電、蓄電池、LED照明、高効率空調・ボイラー 等
※2 CO2削減量をクレジットとして国が認証するJクレジット制度を活用

テーマ(4)域内資源の有効利用を通じたサーキュラーエコノミー型ビジネスモデル

(株)Aladdin(アラジン)
[東京都渋谷区・2020年]

【AIによるごみの分別・運搬ロボットの開発・実装】
 AIを駆使して、ごみを自動で分別し最適なタイミングとルートで指定場所へ運搬するごみ箱型のロボットを開発し、ごみの未分別が課題となっている駅や商業施設などに実装します。
 このロボットをシンボルとする、公共空間における新たなごみ収集モデルを構築します。

テーマ(6)その他環境課題に対する革新的モデル

(株)クロスイー
[名古屋市千種区・2024年]

【CO2を排出しない食品残渣等処理システムの実装】
 工場等の未利用排熱と独自に開発した触媒※を活用して、CO2を排出することなく食品残渣や下水汚泥を処理し、化学原料などにリサイクルするシステムを工場等に実装します。
 このシステムによって、動植物に由来する廃棄物の処理に伴うCO2の排出削減や炭素固定、再生利用を促進します。

※ 有機系廃棄物の水分子を取り除く化学反応を手助けする物質​

(株)フレンドマイクローブ
[名古屋市千種区・2017年]

【バイオテックを活用した油脂分解システムの実装】
 工場等の排水に含まれる油を、微生物の働きで効率的に分解・除去するシステムを開発し、中小規模の食品工場や商業施設などに実装します。
 このシステムの普及を通じ、排水中の油に起因する悪臭や害虫の発生、水質の悪化、グリストラップ※の詰まりや逆流といった排水処理の問題を解決します。

※ 工場等の排水口と下水道との間に設置されて、排水中の油や残飯、生ごみ等を分離・貯留する施設

 

参考6 2026年度採択プロジェクト一覧

 
 
会社名
[本社所在地・創業年]​
プロジェクト概要
テーマ(2)温室効果ガスの吸収・利用等によるカーボンリサイクルモデル

株式会社BLUABLE(ブルアブル)
[兵庫県宝塚市・2024年]

【新たな海藻導入技術によるブルーインフラの創出】
 塗るだけで海藻が生える新たな技術等を活用して、地域固有の海藻の種苗をつけた資材を護岸・消波ブロック等の港湾設備等に設置し、低コスト・短期間にブルーインフラ※1を創出
 これにより、生物多様性・水産資源の回復、ブルーカーボン※2の創出を実現
※1 藻場、干潟等及び生物共生型の港湾設備
※2 藻場や干潟等の海洋生態系に蓄積する炭素

テーマ(4)域内資源の有効利用を通じたサーキュラーエコノミー型ビジネスモデル

株式会社ガルデリア
[東京都中央区・2015年]

【微細藻類を活用した貴金属のリサイクル】
 微細藻類ガルディエリア由来の吸着剤を用いた新たな抽出・濃縮技術により、廃棄物から貴金属を高効率に回収
 この技術を活用し、廃棄物回収から精錬までの新たなリサイクルシステムを構築し、国内での貴金属リサイクル率の向上及びリサイクル過程でのCO2排出削減や排水負荷の低減を実現

テーマ(5)その他環境課題に対する革新的モデル

株式会社REMARE(リマーレ)
[名古屋市昭和区・2021年]

【AI・DXを活用した複合プラスチックのアップサイクル】
 これまで焼却処理されてきた複合プラスチック※を、独自開発した素材データベースとDXプラットフォームを基盤に、AIで探索した最適方法により、高品質な再生板材に転換
 これらの素材データ等を県内事業者と共有することで、複合プラスチックの循環型サプライチェーンを構築
※ 種類の異なる樹脂が混在したプラスチックは、素材判別や分別が難しく、一般的にリサイクルが困難

テーマ(5)自然が持つ価値の見える化モデル

サンリット・シードリングス株式会社
[京都府京都市・2020年]

【環境DNA分析を基に最適処理した排水を使う水辺環境の創出】
 環境DNA分析※により排水中や湿地帯に生息する微生物データの可視化に加え、排水処理システムの改善により、最適処理した産業排水を使ってビオトープ等の水辺環境を創出
 これにより、事業者における排水の付加価値の向上とともに、地域における生物多様性の保全を実現
※ 河川等の環境中に存在する生物のDNAを分析することにより、当該環境に生息する生物を把握する分析

 

参考7 あいち環境イノベーションプロジェクトWebページ

 https://env-innovation.pref.aichi.jp

このページに関する問合せ先

愛知県環境局環境政策部環境政策課
環境イノベーション推進グループ
電話:052-954-6982
メール:kankyo@pref.aichi.lg.jp