ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > 自動運転の推進 > 愛・地球博記念公園における自動運転実証実験の実施について

本文

愛・地球博記念公園における自動運転実証実験の実施について

ページID:0486907 掲載日:2023年10月12日更新 印刷ページ表示

​愛・地球博記念公園において自動運転の社会実装を見据えた実証実験を実施します

愛知県は、全国に先駆けて2016年度から自動運転の実証実験を積み重ね、自動運転技術の向上とともに、ビジネスモデルの構築や社会的受容性の醸成を図っています。
本年度も、社会実装に向けた取組を更に深化させ、技術面、安全面、事業面からの検証を行うことで交通事業者等が実運行で再現可能なビジネスモデルの構築を目指し、3地域で実証実験を行います(2023年6月12日発表済み。)。
この実証実験の一環として、愛・地球博記念公園において、「将来の無人自動走行に向けた検証」をテーマに実証実験を行います。
本年度の特徴として、園内管理道路において、小型障害物等の自動回避や、ルートから離れた場所に設置した遠隔管制室と自動運転車両との音声・映像の安定した転送について検証します。また、技術検証以外にも、実際の自動運転バスの運用を想定し、園内を走行する他車両との走行ルールの策定に向けた検討や、緊急時の対応シミュレーションを行います。

1 実施日程

2023年10月13日(金曜日)から10月26日(木曜日)まで 計11日間(試乗日:計3日間)
(注)10月14日(土曜日)、15日(日曜日)、22日(日曜日)を除く。
(注)天候等の条件により、内容が変更になる場合があります。

愛知県知事・メディア関係者・一般 試乗スケジュール

日程

時間帯

発車時刻

試乗者

ルート

10月24日
(火曜日)

午前10時20分~
午前11時5分

午前10時30分

愛知県知事

ルートA

北口シャトルバス乗り場発着

午前11時30分~
午後2時

午前11時30分/正午/午後0時30分/
午後1時/午後1時30分

メディア関係者

10月25日
(水曜日)

午前10時30分~
午後4時

■一般(予約受付)
各便4又は6名まで事前予約枠を設定

午前10時30分/午前11時10分/
午後1時/午後1時40分/午後2時20分/
午後3時/午後3時40分

■一般(当日受付)
地球市民交流センター又は東駐車場で受付

一般試乗者

ルートB

東駐車場発着

10月26日
(木曜日)

午前10時30分~
正午

■一般(予約受付)
各便4又は6名まで事前予約枠を設定

午前10時30分/午前11時10分

■一般(当日受付)
地球市民交流センター又は東駐車場で受付

 

ルート詳細(S:出発点/G:終着点)

【ルートA】

ルートA

【ルートB】

ルートB

2 使用車両

使用車両

車両

自動運転システム構築企業

試乗定員/便

仕様

小型EVバス車両

GSM8

アイサンテクノロジー株式会社
株式会社ティアフォー

6人

(着座)

自動運転OS「Autoware※1」及び事前に取得する高精度3Dマップを使用して走行

3 事業実施体制

実施体制

企業名

主な役割

エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社

事業統括、車両調達、路側カメラによる安全監視システムの提供

株式会社NTTドコモ

通信環境構築

アイサンテクノロジー株式会社

3Dマップの作成、走行調律作業の実施

 

株式会社ティアフォー

自動運転車両、自動運転システム、遠隔管制システムの提供

岡谷鋼機株式会社

社会実装に向けたアドバイスの実施

損害保険ジャパン株式会社

自動運転リスクアセスメントおよび専用保険の提供

4 本実証実験の特徴

(1) 自然環境等に対応した自動走行技術の向上

無人自動走行を実現するためには、道路環境や交通の状況に応じて、車両が自律的に認知・判断・制御を行い、走行を継続することができる技術が必要です。
そこで、本実証実験では、園内管理道路において想定される自然落下物や停車車両等を想定した自動回避を検証します。

〔1〕小型障害物への対応

起伏のある道路環境下においては、路面の傾斜と小型障害物との区別が課題となります。このため、ルート上に自然落下物(木の枝)や障害物に見立てた矢印看板を設置し、障害物の回避能力向上に向けた検証を行います。

〔2〕停車車両の回避

自動運転車両が、停車車両などの大きな障害物を回避する場合、停車車両との安全な距離を保ちつつ、対向車の走行に影響がないよう適切な走行軌道を描く必要があります。
そこで、ルート上に管理用車両に見立てた車両を設置し、自動走行車両の乗客や対向車にとって、安全で安心な走行軌道を描けるよう検証を行います。

(2) 遠隔管制※2機能の充実

将来の無人自動走行では、車内に運転手や乗務員が乗車しないため、遠隔管制室から走行時の車内や交通状況の把握を確実に行うとともに、配車指示等の業務が遠隔でスムーズに行われることが必要です。
そこで、起伏や樹木が多く、電波環境の悪い管理用道路を走行する自動運転車両と、コースから離れた場所に設置した遠隔管制室との間で安定的に音声や映像の転送が可能であるか検証します。
また、ルートと配車時間を遠隔管制室から自動運転車両に指示することで、ダイヤに沿って、正確に定時運行させることを目指します。

(3) 園内での自動運転バスの走行ルールの検討等

園内運行ルールに則った走行や、緊急時の路側への停車といった、これまで車内の運転手が担っていた対応について、将来の無人自動走行では、自動運転車両が自ら判断し自律走行を行うことが必要となります。
そこで、園内や管理用道路での他の有人車両等との走行の優先順位や、万が一の車両故障時の対応ルールを検討し、無人自動走行における判断基準の確立を目指します。
また、車両内で異常事態(急病人等)が発生した場合を想定し、遠隔管制室からの対応オペレーションの手順を検討します。

(4)3Dマップ方式による安定した自動走行の検証

自動運転車両の自己位置推定方式の一つである衛星電波を用いたGNSS※3方式は電波環境に影響を受けるため、本実証実験では3Dマップ方式のみで自己位置推定を行うシステムによる走行安定性を検証します。また、自動運転車を導入する際の課題の1つとなるランニングコストの低減を目指し、過去に取得した3Dマップデータを流用し、必要最小限の3Dマップデータの更新による安定した走行を検証します。

5 一般の方の試乗について

(1) 日程

10月25日(水曜日)及び10月26日(木曜日)

(2)予約方法

事前に以下の申込専用サイトで予約いただくと、確実に乗車可能です(各便4又は6席確保)。予約される場合は、発車時刻をよく御確認の上、試乗日の前日までに専用サイトから予約してください。

(注)予約受付は10月16日(月曜日)10時から開始します。

(申込専用サイト) https://coubic.com/2023-aichi-jidounten

(3) 試乗の受付について

・御試乗いただく際は、地球市民交流センターまたは東駐車場の受付にお越しください。
・事前予約いただいた方は、受付時に予約受付メールを持参(スマートフォン等によるメール画面の表示でも可)してください。
・車でお越しの場合は、東駐車場(有料)に駐車いただけます。
・地球市民交流センターの受付場所にお越しになる方は、乗車位置まで距離がある(徒歩約10分)ため、当日は発車時刻の15分前までに受付を行ってください。
(注)ルートの一部に撮影禁止区間がございます。御試乗の際はスタッフの指示に従っていただきますようお願いいたします。
(注)天候等により中止の場合は、発車時刻の1時間前までにメールでご連絡します。

用語説明・補足

※1 Autoware

自動運転システム用オープンソースソフトウェア(The Autoware Foundationの登録商標)

※2 遠隔管制

自動運転車両の運行を遠隔からの映像をもとに管理・制御すること

※3 GNSS

Global Navigation Satellite Systemの略。人工衛星から発射される信号を用いて自己位置などの測位を行う技術。

 

このページに関する問合せ先

愛知県経済産業局産業部産業振興課次世代産業室
デジタル戦略調整グループ
電話:052-954-6136
メール:jisedai@pref.aichi.lg.jp