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愛知県は、全国に先駆けて2016年度から自動運転の実証実験を積み重ね、自動運転技術の向上とともに、ビジネスモデルの構築や社会的受容性の醸成を図ってきました。
本年度も、社会実装に向けた取組を更に深化させ、技術面、安全面、事業面からの検証を行うことで交通事業者等が実運行で再現可能なビジネスモデルの構築を目指し、3地域で実証実験を行います(2023年6月12日発表済み。)。
この実証実験の一環として、名古屋市内において、「都心の道路環境に対応したスムーズな自動走行」をテーマに実証実験を行います。
本年度の特徴として、名古屋駅付近とイオンタウン千種(名古屋市千種区)を結ぶ若宮大通を中心としたルートにおいて、幹線道路の車速に対応した走行のほか、右左折や車線変更、停車車両の回避の自動化を検証します。
2023年12月12日(火曜日)から12月22日(金曜日)まで 及び
2024年1月22日(月曜日)から2月2日(金曜日)まで (計19日間)
(注)土・日は除きます。
(注)天候等により変更になる場合があります。
2023年12月12日(火曜日):愛知県知事、報道関係者
(注)一般試乗は実施しません。
WILLER株式会社を幹事会社とする企業グループ(4社、1大学)で事業実施
参加企業名等 | 主な役割 |
---|---|
WILLER株式会社(幹事) | 事業統括、将来的なサービスモデルの検討 |
株式会社モービルアイジャパン | 自動運転車両の提供、走行調律作業の実施、セーフティドライバー |
名鉄バス株式会社 | 地域事業者としての実証支援 |
イオンタウン株式会社 | 地域事業者としての実証支援 |
名古屋工業大学 | 実証支援および実装へのアドバイス |
(注)車両走行時は、運転席にセーフティドライバーが乗車し、安全確認を行います。
○知事及び報道関係者試乗ルート(約5.1km)
○実証実験ルート(約9.2km)
テーマ:都心の道路環境に対応したスムーズな自動走行
自動運転システムは、これまで運転手が行っていた認知・判断・制御を自動運転車両が代替するものです。
幹線道路の制限速度(最高60km/h)で走行するためには、高度な認知・判断・制御機能を備えた自動運転システムが必要となります。
本実証実験では、名古屋市内の幹線道路を、先端的な自動運転車両により周囲の車速に対応したレベル2(ハンズオフ)の自動走行ができることを検証します。
将来的に無人自動走行を実現するためには、周囲の車両の走行状況や道路環境の変化を即座に把握し、停車車両の回避や右左折、車線変更等の様々なシチュエーションを、運転手が介在することなく動作を完結することが必要です。
本実証実験では、交通量の多い道路環境において、刻々と変化する周囲の環境に自律的に対応しながら安全かつスムーズに運行を継続できることを検証します。
法律や文化、国民性の違いから、自動車が走行する道路環境は地域によって様々な特性があります。
本実証実験においては、インテル社の子会社でグローバルに事業を展開するモービルアイ社が提供する自動運転車両を日本の走行環境に合わせてチューニングし、幹線道路において周囲の車両と協調して安全に走行できることを検証します。
自動運転車両は、あらかじめ作成した自動運転用地図のどの位置を自車が走行しているのか正確に把握する必要があります。
本実証実験では、モービルアイ社が提供する先進運転支援システムを搭載している一般車両から自動収集したデータをもとに自動運転用地図を生成することで、マップ生成コストの低減を図ります。
同時に、一般車両から随時データ収集を行うことによって自動運転用地図のアップデートを行い、工事等による道路環境の変化に対応した走行を検証します。
車両名称 | モービルアイ社実験車両(1台) |
仕様 |
基本情報:電気自動車 |
※GNSS: Global Navigation Satellite Systemの略。人工衛星から発射される信号を用いて自己位置などの測位を行う技術。
愛知県経済産業局産業部産業振興課次世代産業室
デジタル戦略調整グループ
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メール:jisedai@pref.aichi.lg.jp