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あいちサーキュラーエコノミー推進プロジェクトチームが協働する プラスチック循環の取組が中部国際空港でスタートします
あいちサーキュラーエコノミー推進プロジェクトチームが協働する プラスチック循環の取組が中部国際空港でスタートします
愛知県では、「あいちサーキュラーエコノミー推進プラン」(2022年3月策定)に掲げた推進モデルの具体化に向け、「サーキュラーエコノミー推進プロジェクトチーム(以下「PT」という。)」を2023年1月に立ち上げ、運営しています。
現在、プラスチックや太陽光パネル等、取組分野ごとに7つのPTが事業化に向けた検討を進めており、67事業者(延べ89事業者)が参画しています。
この度、PTの参画メンバーと全日本空輸株式会社及び中部国際空港株式会社が協働して、使用済みの航空貨物用プラスチックフィルムを回収・原料化し、中部国際空港で使用するポリ袋に再生する取組がスタートします。
1 取組の概要について
空港では、航空貨物の輸送時に荷崩れを防ぐため、伸縮性を有する梱包用のプラスチックフィルムが使用されています。
この取組では、従来シール等の付着物により産廃処分されていたフィルムについて、排出者である全日本空輸株式会社が現場で仕分けを行い、資源化します。
資源化されたフィルムは、PT1(プラスチック循環利用PT)メンバーの大和エネルフ株式会社(春日井市)が回収し、三陽化学株式会社(蒲郡市)がプラスチック原料へ再生した後、愛知プラスチックス工業株式会社(蒲郡市)が再生ポリ袋を製造します。
製造した再生ポリ袋については、中部国際空港にて空港内でのごみ袋として利用します。
排出者、回収事業者、原料製造者、製品製造者、製品利用者が連携して、バリューチェーン全体でサーキュラーエコノミーの取組を進めてまいります。
2 期待される取組効果
【参考1】 あいちサーキュラーエコノミー推進PTについて
現在、プラスチックや太陽光パネル等、取組分野ごとに7つのPTが事業化に向けた検討を進めており、67事業者(延べ89事業者)が参画しています。
今回の取組は、PT1の活動の一環となります。
PT | ねらい | 参画事業者数 |
---|---|---|
PT1:プラスチック循環利用PT |
廃プラスチックのマテリアルリサイクルの拡大 |
19者 |
PT2:バイオマスプラスチック循環PT |
プラスチック代替となるバイオマス複合プラスチックの普及拡大 |
13者 |
PT3:太陽光パネル循環利用PT |
2040年頃の大量廃棄を見据えた太陽光パネルの循環利用 |
15者 |
PT4:繊維・衣類循環利用PT |
資源回収されていない衣類の再資源化 |
10者 |
PT5:リペア・リビルドPT |
リペア・リビルド技術の活用による設備・部品の長寿命化 |
8者 |
PT6:食品循環利用PT |
廃食用油をバイオ燃料として活用するリサイクルシステムの確立 |
11者 |
PT7:未利用木材循環利用PT |
木質廃棄物や未利用森林資源を有効利用するビジネスの創出・拡大 |
13者 |
(参考Webサイト)
PT紹介サイト(資源循環ナビ内)
https://aichi-shigen-junkan.jp/circular_economy/project
PT立ち上げ時のサイト
https://www.pref.aichi.jp/press-release/circulareconomy-pt.html
【参考2】 本取組で協業したPT(1)メンバー
〇愛知プラスチックス工業株式会社
所在地:蒲郡市竹島町21番19号 TEL 0533-68-7251
〇三陽化学株式会社
所在地:蒲郡市三谷北通6丁目160番地 TEL 0564-62-4131
〇大和エネルフ株式会社
所在地:春日井市明知町1510番地1 TEL 0568-37-0010
【参考3】サーキュラーエコノミー
従来の3Rの取組に加え、資源投入量・消費量を抑えつつ、ストックを有効活用しながら、サービス化等を通じて付加価値を生み出す経済活動であり、資源・製品の価値の最大化、資源消費の最小化、廃棄物の発生抑制等を目指すもの。
「Circular Economy in the Netherlands by 2050」をもとに愛知県が作成