研究報告第46号-008

著者：栗田恭伸1）・須崎靜夫2）・坂野 満3）・加藤 実1）・江崎幾朗1）・光部博雄1）

摘要：「夕焼け姫」は愛知県農業総合試験場で育成した早生のカンキツである。1988年に「宮川早生」の枝変わりと「ページ」の交配により得られた。種苗法に基づき2013年3月25日に品種登録された。特性は次のとおりである。
1 樹姿は開張で樹勢はやや弱である。
2 発芽期は4月上旬、開花期（盛期）は5月中旬である。
3 果皮色は鮮赤橙。着色は「宮川早生」、「山下紅早生」より早く、完全着色時期は11月上旬である。
4 果実の大きさは120 g程度で、果形は扁球である。11月中旬には糖度がBrix値で11％、クエン酸含量が0.8％程度となり出荷が可能である。

キーワード：カンキツ、育成、新品種、早生

1）園芸研究部 2）園芸研究所（現東三河農林水産事務所） 3）園芸研究部（現農業大学校）