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愛知県は、全国に先駆けて2016年度から自動運転の実証実験を積み重ね、自動運転技術の向上とともに、ビジネスモデルの構築や社会受容性の醸成を図ってきました。
2025年度は、本格的な社会実装に向けた取組として、名古屋市中心部、中部国際空港へアクセスする高速道路、愛・地球博記念公園の県内3か所で、長期間にわたる運行や実証を行います。
このうち中部国際空港へアクセスする高速道路では、地域交通事業者が中心となり、上りは中部国際空港から阿久比ICまで、下りは阿久比PAから中部国際空港まで自動走行し、最高時速80kmの高速域で走行する自動運転高速バスの県内での社会実装に向けた取組を進めます。高速道路における大型観光バスタイプの車両を用いた実証実験は、全国初の取組です。
2025年11月17日(月曜日)から2025年12月5日(金曜日)まで
(注)天候や点検のため、期間中においても運休する場合があります。
(注)実証準備のための調律走行は、9月から実施しています。
(注)今年度は、一般試乗は実施しません。
2025年11月26日(水曜日) 午前
詳細:後述「2 知事試乗の取材及び報道関係者試乗について」を参照
知多半島道路、知多横断道路・中部国際空港連絡道路(セントレアライン)及び中部国際空港島内一般道の下記区間
<自動走行区間>
【上り】
中部国際空港第1ターミナルから阿久比ICまで(16.5km)
【下り】
阿久比PAから中部国際空港第1ターミナルまで(16.1km)
○ルート図

(国土地理院地図を加工して作成)
| (1) | 全国初となる大型観光バスタイプの車両による高速道路での実証 | 
| 自動運転システムは、これまで運転手が行っていた認知・判断・制御を自動運転車両が代替するものです。 高速道路(制限速度最高80km/h)において旅客サービスの品質を確保した走行をするためには、高度な認知・判断・制御機能を備えた自動運転システムや適切な走行環境が必要となります。 今年度の事業では、「高速道路の車速(時速約80km)に沿った走行性能」、「事業化に向けた旅客サービス品質」、「道路・通信状況等の走行環境」の3点を検証します。具体的には、高速域での走行の手動介入回数や左右方向の走行安定性等の走行性能を技術的に検証するとともに、乗務員評価アンケート等を実施し、加減速等の車両挙動が旅客サービスとしての品質を満たすか検証します。また、将来的にレベル4走行を実装する際のリスク箇所の抽出等、高速道路におけるレベル4自動運転サービスの実現に向けた走行環境の検証・課題抽出を行います。 | |
| (2) | 高速バス事業における自動運転を活用したビジネスモデルの検討 | 
| 昨今の運転手不足を背景に、日常生活の足としての役割を果たしている一般道のバス路線を維持するため、高速バス路線の減便、運休が顕在化してきています。そのため、交通事業者が自動運転車両を活用した高速バス事業を実装することで地域全体のバス路線の維持・充実につながることが期待されています。 今年度の事業では、高速バス路線の自動化が一般道のバス路線や高速バス路線の運転手不足に与える効果の調査を行います。また、円滑なサービス提供に資する路側支援策の必要性や持続可能な導入方法等について、走行実証の結果を踏まえながら検討します。 | 
名鉄バス株式会社を幹事会社とする企業グループ(4者)で事業実施
| 参加企業名等 | 主な役割 | |
|---|---|---|
| 名鉄バス株式会社 (幹事) | 全体統括、運行管理等 | |
| 名鉄グループバスホールディングス株式会社 | 運行支援 | |
| 先進モビリティ株式会社 | 車両技術提供、システム開発 | |
| みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社 | ビジネスモデル検討、業務支援、計画策定支援等 | |
(注)本実証における走行は将来的な自動運転レベル4の取得を目指すレベル2です。車両走行時は、運転席にセーフティドライバーが乗車し、安全確認を行います。
| 車両名称 | 大型バス「エアロエース(三菱ふそう)」をベースとした車両(1台) | 
| 仕 様 | 基本情報:ディーゼルエンジン車。先進モビリティ社製自動運転ソフトウェア搭載。 最高速度:80km/h(自動走行時) 車体寸法:全長:11,990mm、全幅:2,490mm、全高:3,460mm 周辺認識:自動運転用地図、LiDAR※1(9個)、カメラ(8個)、レーダー(1個)による周辺認識、GNSS※2、IMU※3 乗車定員:57名(補助席10名を含み、乗務員席2名を含まない) | 
| 外 観 | 
 | 
※1 LiDAR:Light Detection And Ranging(ライトディテクションアンドレンジング)の略。光を用いたリモートセンシング技術の一つで、パルス状に発光するレーザー照射に対する散乱光を測定し、遠距離にある対象までの距離やその対象の性質を分析するもの。
※2 GNSS:Global Navigation Satellite System(グローバルナビゲーションサテライトシステム)の略。人工衛星から発射される信号を用いて自己位置などの測位を行う技術。
※3 IMU:Inertial Measurement Unit(イナーシャルメジャメントユニット)の略。ジャイロセンサーと加速度センサーを用いて自車位置や姿勢の推定を行う技術。
11月26日(水曜日)午前9時15分から午前10時まで
1 スケジュール
9時15分~9時30分 自動運転試乗(阿久比PA(下り)→ 中部国際空港アクセスプラザ1階 9番バス乗り場)
9時40分~10時 記念撮影、知事コメント、囲み取材(中部国際空港アクセスプラザ1階 9番バス乗り場)
2 出席者(予定) (敬称略)
名鉄バス株式会社 代表取締役社長 瀧 修一(たき しゅういち)
名鉄グループバスホールディングス株式会社 常務取締役 小笠原 裕(おがさわら ゆたか)
先進モビリティ株式会社 代表取締役社長 瀬川 雅也(せがわ まさや)
株式会社みずほフィナンシャルグループ 常務執行役員 リサーチ&コンサルティングユニット長 兼 グループCSuO 兼 みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社 取締役 牛窪 恭彦(うしくぼ やすひこ)
11月26日(水曜日)午前10時15分頃から午前11時頃まで
事前に会場設営の規模や試乗希望者の人数を把握するため、別紙「自動運転実証実験取材申込書」に御記入の上、県次世代モビリティ産業課までメールをお送りください。
ア 申込期限:11月20日(木曜日)正午
イ メール先:jisedai@pref.aichi.lg.jp
ウ 記入内容:報道機関名、代表者氏名、連絡先、試乗希望の有無 等
・知事の試乗には同乗できません。
・車両の動画や画像は報道関係者向けに提供予定です。取材申込をいただいた方に、11月26日(水曜日)午前9時までに御連絡します。
・報道関係者試乗時に車内での動画・画像の撮影は可能ですが、安全のためシートベルトを着用の上、着席姿勢で撮影をいただきます。
・安全のためタクシー等の車両で自動運転車両に接近しての撮影はしないでください。
・乗車人数の制限があるため、試乗は事前予約制とし、当日の申込受付はいたしません。
・1社につき3名までの御予約を受け付けます。申込者多数の場合は、先着順で調整いたします。御試乗できない場合もございますので、御承知おきください。
・試乗可否および試乗時間は、11月21日(金曜日)午後5時までにメール又は電話にて御連絡します。
・取材開始前に、中部国際空港アクセスプラザ1階 9番バス乗り場の報道関係者受付にお越しください。詳細は、別紙「自動運転実証実験取材申込書」を御覧ください。
・当日、天候等の影響により中止になった場合は、個別に御連絡します。
○知事試乗ルート(16.1km)
阿久比PA(下り) → 中部国際空港アクセスプラザ1階 9番バス乗り場

(国土地理院地図を加工して作成)
○報道関係者試乗ルート(32.6km)
中部国際空港アクセスプラザ1階 9番バス乗り場 → 阿久比IC →(一般道折返し)
 阿久比PA(下り) → 中部国際空港第1ターミナル1階 バス到着バース

(国土地理院地図を加工して作成)
愛知県経済産業局次世代モビリティ産業課
自動車産業グループ
電話:052-954-6136
メール:jisedai@pref.aichi.lg.jp