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愛知県、公益財団法人科学技術交流財団(豊田市)及び公益財団法人日比科学技術振興財団(名古屋市西区)では、優れた若手研究者の研究テーマ・アイデアに対する顕彰制度「わかしゃち奨励賞」を設け、2006年度から毎年表彰を行っています。
本年度は、「イノベーションで未来に挑戦~新たな付加価値の源泉を創造~」をテーマに募集した結果、基礎科学研究部門、基礎研究部門及び応用研究部門で合わせて26件の提案があり、審査委員会において、12名の受賞者(各部門最優秀賞1名・優秀賞3名)を決定しました(募集については、2025年7月3日発表済み。)。
つきましては、2026年1月9日(金曜日)に国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)理事 岡田 匡史(おかだ まさし)氏と宇宙科学研究所 学際科学研究系 教授 佐伯 孝尚(さいき たかなお)氏の2名の基調講演と併せて、表彰式と受賞者によるポスターセッション兼交流会を行うこととし、参加者を募集します。
多くの皆様の御参加をお待ちしています。
ア 提案者及び提案
提案者:自然科学研究機構基礎生物学研究所 助教 金澤 建彦 (かなざわ たけひこ)
提 案:~シン・オルガネラ~膜交通と新規オルガネラ誕生機構の基盤研究
イ 提案概要
苔類ゼニゴケの油体形成機構をモデルとし、膜交通の進化と多様性の観点から、新規オルガネラ誕生機構の解明を目指す。その知見をもとに、有用特化代謝産物を安全に合成・蓄積できる人工オルガネラ構築の基盤技術を創出する。
<優秀賞>
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提案者 (所属・職名) |
提案 |
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井黒 就平 (いぐろ しゅうへい) (名古屋大学・特任助教) |
重いクォークの対称性に基づく黄金和則の理論構築と検証法の提唱 |
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佐野 栄俊 (さの ひでとし) (岐阜大学・准教授) |
アルマ電波干渉計を用いた衝撃波–星間雲相互作用の探究 |
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原島 崇徳 (はらしま たかのり) (自然科学研究機構分子科学研究所・助教) |
最速の人工分子ナノモーターに基づく人工分子輸送システムの開発 |
ア 提案者及び提案
提案者:名城大学 助教 河地 真理子 (かわち まりこ)
提 案:VSIRを標的とする膵臓がん新規分子標的治療の創出
イ 提案概要
膵臓がんの進行に関わるVSIRを標的とする低分子化合物の探索・その抗腫瘍効果の検証により、予後改善に貢献する新規治療薬の開発を目指す。
<優秀賞>
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提案者 (所属・職名) |
提案 |
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木ノ下 佑奈 (きのした ゆうな) (東邦大学大学院・大学院生) |
高機能蛍光タンパク質FRETバイオセンサーの開発基盤の構築 |
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宮野 貴士 (みやの たかし) (東京理科大学・助教) |
新規心疾患薬創出に向けた咬合異常による力学情報伝達機構の理解 |
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渡邊 隆寛 (わたなべ たかひろ) (金沢医科大学大学院) |
希少難病GAND症候群の解明と遺伝子修復基盤の構築 |
ア 提案者及び提案
提案者:名古屋大学大学院 助教 大家 広平 (おおいえ こうへい)
提 案:流動逆解析と機械学習を融合したインライン粘度計の開発
イ 提案概要
流動逆解析とAIを融合することで、既存パイプライン内の圧力分布データからリアルタイムで粘度を推定する革新的インライン粘度計を開発し、高品質な流体製品の安定的供給に貢献する。
<優秀賞>
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提案者 (所属・職名) |
提案 |
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宇佐見 享嗣 (うさみ あつし) (名古屋大学・YLC特任助教) |
昆虫の生体機能を利用した新規機能性ナノカーボン材料の創製 |
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北山 雄己哉 (きたやま ゆきや) (大阪公立大学大学院・准教授) |
界面光架橋反応を基盤技術とする機能性パウダー型接着剤の開発 |
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桑原 央明 (くわはら ひろあき) (芝浦工業大学・准教授) |
把持と同時に内部品質を推定するInSIGHT Grip |
2025年1月9日(金曜日)午後2時から午後6時まで
※オンライン配信は基調講演のみです。また、会場での受付は午後1時30分から、オンライン配信は午後
2時35分から接続できます。
会場とオンライン(Zoom)のハイブリッド開催
あいち産業科学技術総合センター 1階 講習会室
住所:豊田市八草町秋合1267-1
電話:0561-76-8325
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 午後2時から午後2時5分まで | 開会 |
| 午後2時5分から午後2時35分まで | 第20回わかしゃち奨励賞 表彰式 |
| 午後2時45分から午後4時55分まで |
(オンラインの方はここから講演のみ参加となります) 基調講演 1「H3ロケットの挑戦」 国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構 理事 岡田 匡史 (おかだ まさし) 〈概要〉 H3ロケットは、開発の終盤に新型のメインエンジンLE-9に技術課題が生じ、その解決が困難を極めた。2年の延期を経て2023年3月に試験機1号機の打ち上げに臨んだが、第2エンジが着火せず失敗に終わった。本講演では、H3ロケットの目指す世界とその開発の過程、そして、どのように失敗を克服してReturn to Flight(再挑戦)を果たしたか?について解説する。 |
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基調講演 2「はやぶさ2とその軌跡、そしてその先へ」 宇宙科学研究所 学際科学研究系 教授 佐伯 孝尚 (さいき たかなお) 〈概要〉 「はやぶさ2」は2010年に小惑星「イトカワ」から地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」の後継機であり、2014年12月3日に打ち上げられ、2020年12月6日に小惑星「リュウグウ」から採取したサンプルを地球に届けることに成功した。はやぶさ2がどの様な探査機で、どうやってミッションを成功させたかについての軌跡を追うとともに、はやぶさ2拡張ミッションやその先のミッション案について紹介する。 |
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| 午後5時5分から午後6時まで |
第20回わかしゃち奨励賞 ポスターセッション兼交流会 受賞者にポスターセッション形式で受賞テーマを紹介していただきながら交流会を行います。 |
※プログラムの途中からご参加いただくことも可能ですが、表彰式の間は会場への入室ができませんので
ご注意ください。
表彰式・基調講演については無料(オンライン参加時の通信費及び通信機器代は自己負担となります)。交流会については、科学技術交流財団研究交流クラブ会員以外の方は、2,000円の参加費が必要となります。
会場100名 オンライン400名 (ともに申込先着順)
事前申込みが必要です。以下の申込フォームにより、2025年12月18日(木曜日)までにお申込みください。
https://smoothcontact.jp/front/output/vybki68cobw00jt6810ksafhz1a5go6s
【留意事項】
・ 締切後に科学技術交流財団事務局から「参加確定メール」を送付します。「参加確定メール」が無い場
合、参加できません。12月25日(木曜日)の時点でメール未着の場合には、メールでお問合わせください。
・ 参加方法は、「参加確定メール」にて案内します。会場参加の方は、同メール添付の「二次元コード付き参
加票」を必ず持参してください。
・ オンライン参加の場合、Web会議システム「Zoom」(https://zoom.us)を使用します。インターネット
に接続でき、動画視聴可能なパソコン又はスマートフォンが必要です。
【問合せ先】
公益財団法人科学技術交流財団 研究交流クラブ担当
メール:club@astf.or.jp
電話:0561-76-8325
愛知県、公益財団法人科学技術交流財団、公益財団法人日比科学技術振興財団、公益財団法人中部科学技術センター
2025年7月3日(木曜日)から9月2日(火曜日)まで
最優秀賞(1件)賞状及び研究奨励金30万円
優秀賞 (3件)賞状及び研究奨励金10万円
最優秀賞(1件)賞状及び研究奨励金30万円
優秀賞(3件)賞状及び研究奨励金10万円
最優秀賞(1件)賞状及び研究奨励金30万円
優秀賞 (3件) 賞状及び研究奨励金10万円
全国の優秀な若手研究者から新たな現象の発見や解明をテーマとする自然科学分野を含む基礎研究や産業の高度化・発展・社会的課題の解決につながる夢のある研究テーマ・アイデアを募集。
イノベーションで未来に挑戦~新たな付加価値の源泉を創造~
(1)次の全ての条件を満たす者
ア 日本国内に在住し、令和7年4月1日現在40歳未満であること。ただし、出産・育児により研究に専念
できない期間があった場合は、令和7年4月1日時点で、42歳未満の研究者も対象とする。性別は問わ
ない。なお、「研究に専念できない期間」とは、休暇の取得や休暇・離職などその期間が定量的に算定
できるものとする。
イ 大学院生又は修了者で、大学又は企業、団体等の研究開発に従事していること。(正規、非正規ある
いは常勤、非常勤を問わない。)
(2) 応募は個人又は(1)の要件を満たす者で構成するグループとする。
(3) 基礎研究部門・応用研究部門の2部門については、愛知県内の企業等から共同研究の提案があった
場合には実施が可能であること。基礎科学研究部門については、産業利用に限定しないものの、愛
知県内の企業等から共同研究の提案があった場合には相談に応じること。
計10名の有識者から構成される審査委員会により、書面審査及びヒアリング審査を実施。
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部門 |
所 属 |
役 職 |
氏 名 |
|---|---|---|---|
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基礎科学研究部門 |
自然科学研究機構 生理学研究所 |
名誉教授 |
南部 篤 <委員長> (なんぶ あつし) |
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公益財団法人科学技術交流財団 シンクロトロン光センター |
所長 |
國枝 秀世 (くにえだ ひでよ) |
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自然科学研究機構 基礎生物学研究所 |
教授 |
長谷部 光泰 (はせべ みつやす) |
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自然科学研究機構 分子科学研究所 |
教授 |
松井 文彦 (まつい ふみひこ) |
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基礎研究・応用研究部門 |
学校法人中部大学 工学部応用化学科 |
教授 |
坂本 渉 <委員長> (さかもと わたる) |
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国立研究開発法人産業技術総合研究所 材料・化学領域 |
名誉リサーチャー |
淡野 正信 (あわの まさのぶ) |
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信州大学 アクア・リジェネレーション機構 |
特任教授 |
井須 紀文 (いす のりふみ) |
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あいち産業科学技術総合センター |
所長 |
片岡 泰弘
(かたおか やすひろ) |
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名古屋工業大学 生命・応用化学専攻 |
教授 |
中山 将伸 (なかやま まさのぶ) |
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名古屋市経済局 |
担当部長 |
真鍋 孝顯 (まなべ たかあき) |
(参考)2024年度実績
【基礎科学研究部門】最優秀賞 1件、優秀賞 3件
【基礎研究部門】最優秀賞 1件、優秀賞 3件
【応用研究部門】最優秀賞 1件、優秀賞 3件
愛知県経済産業局産業部産業科学技術課
科学技術グループ
担当:吉富、杉浦
電話:052-954-6351
内線:3408、5466
メール:san-kagi@pref.aichi.lg.jp