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2023年2月27日(月曜日)午前10時
1 知事発言
おはようございます。2月27日月曜日午前10時の定例会見を始めさせていただきます。
まずはですね、今日は発表事項が2点ございますので、そちらから申し上げたいと思います。
(1)愛知県公立大学法人の理事長の任命について
(https://www.pref.aichi.jp/press-release/houjinrijicho.html)
まず1点目、愛知県公立大学法人の理事長の任命についてであります。
愛知県立大学と愛知県立芸術大学を運営する愛知県公立大学法人の鮎京正訓(あいきょう まさのり)理事長の任期が、本年3月末に満了いたしますので、その後任の理事長として、元株式会社豊田自動織機副社長の古川真也(ふるかわ しんや)氏を任命することといたしました。
任期は、2023年4月1日から4年間、4年間であります。
昨今、グローバル化や科学技術の急速な進展に伴う経済・社会の変革など、大学を取り巻く環境は大きな変化を見せております。大学におきましては、社会のニーズや時代に即した実践的な教育研究を推進し、地域や世界で活躍できる人材育成が課題であり、それを実現するために、公立大学法人の理事長には、研究力をより一層強化し、産業界との連携を深めることにより、外部資金を積極的に獲得するなどの経営手腕が求められております。
古川氏は、豊田自動織機というこの地域を代表する民間企業出身の方で、海外部署でグローバルに活躍され、副社長等の役員としてリーダーシップを発揮し、会社運営に携わるなど、公立大学法人の理事長にふさわしい経験と素養を兼ね備えている方であると考え、今後4年間の大学法人・大学のかじ取りをお願いするものであります。
2015年4月から理事長をお務めいただきました鮎京現理事長には、2期8年という長きにわたりまして、堅実な法人運営と魅力ある大学づくりの推進に御尽力いただいたことに、心から感謝を申し上げます。
4代目となる古川新理事長には、大学に求められるニーズを的確に把握し、大学運営に力強いリーダーシップを発揮していただいて、2大学の運営を通じて、日本一元気な愛知の実現に向けて、新しい時代を担う多くの有為な人材を育成していただけることを期待をいたしております。
ということでございまして、お手元に資料がございますが、古川氏のですね、略歴等を記してございますので、御参考にしていただければということでございます。
愛知県公立大学法人はですね、県立大学と県立芸大の二つを運営をする(地方)独立行政法人ということでございまして。この県立大学もですね、かつての看護大学を県大と一つにして県立大学、それから芸術大学ということなので、もともと三つの大学をですね、一つにして運営をしていると、こういうことでございますが、今、大学としては二つということでございます。
こういう形で県公立大学法人にしてスタートしたのは2007年4月でございまして、ずっと4年(初代)、4年(2代目)で、鮎京さんが8年ということでありましたので、16年が経過をしたということですね。初代、2代目と経済界の方ですね。トヨタ自動車さんのOBが、清水(哲太。しみず のりたか)さん、笹津(恭士。ささづ きょうじ)さんとお二人続き、そして名大(名古屋大学)のですね、副総長であられました鮎京理事長が就任していただき、2期やっていただき、今度また、古川氏は、また経済界ということでございまして、そうした形でお願いをさせていただくということにいたしますので、よろしくお願いをいたします。
ちなみに、鮎京理事長のこの8年間ではですね、実績としては、足跡としては、1期目の最初の4年間で県立大学に次世代ロボット研究所を整備をし、芸術大学では新デザイン棟を整備をいたしましたと。そして、2期目の4年間では「第三期中期計画」を策定をし、県立大学で5学部連携教育を推進をし、芸術大学では「メディア映像専攻」を新設して、これは去年ですね。今年度か、4月スタートだな。
【県民文化局長】 2022年4月です。
【知事】 2022年4月スタートだな。
ということでございまして、着実に実績を上げていただいたということで、心から感謝を申し上げたいというふうに思っております。
ということで、何とぞよろしくお願いをいたします。
これがまず1点目ということでございます。
(2)大高緑地プール跡地に係るPark-PFIを活用した事業者公募について
(https://www.pref.aichi.jp/press-release/oodaka-pool-koubo-press.html)
続きましてですね、二つ目の発表事項です。大高(おおだか)緑地プール跡地に係るPark-PFIを活用した事業者公募について申し上げます。
愛知県では、民間活力を導入した都市公園の施設整備を進めており、公園の更なる魅力の向上に取り組んでまいります。
これまでに民間事業者のノウハウを活用した公園施設としては、大高緑地の「ディノアドベンチャー名古屋」、新城(しんしろ)総合公園の「フォレストアドベンチャー・新城」、そして本県の県営都市公園で初めて公募設置管理制度のPark-PFIを活用した小幡(おばた)緑地の「オバッタベッタ」の3施設がありまして、いずれも大変好評でございます。
そこで、更に都市公園への民間活力の導入を進めるため、大高緑地のプール跡地について、Park-PFIを活用した事業者の公募を実施をいたします。
大高緑地のプールは、2021年夏に、50年続いた営業が終了いたしました。施設の老朽化ということですね、等で終了いたしました。そして、このプール跡地及びその周辺の約3.3ヘクタールにおきまして、新しい公園施設の導入に向けた、民間事業者からの事業提案を募集をいたします。
県として、大高緑地の魅力が更に高まり、多くの方々に楽しんでいただいて、県民に永く愛される公園となるように、施設の提案を期待をしております。
ついては、本日から事業者の公募を開始をするというものでございます。
応募に当たりましては、3月10日金曜日に現地で説明会を開催いたします。説明会への参加は応募の必須要件ではありませんが、関心のある事業者の方は是非御参加ください。
また、公募への参加には必ず応募登録が必要です。応募登録の受付は、4月の21日の金曜日まで行います。
6月5日の月曜日から6月16日金曜日まで事業提案の「公募設置等計画」を受け付け、7月下旬には事業者を選定する予定であります。
事業者の選定後には、県が必要に応じてプール施設の取壊しを行った上で、事業者に新たな施設の工事に着手いただいて、2024年度のオープンを目標に事業を進めてまいります。
大高緑地を、更に魅力的で県民の皆様に愛される公園とするため、民間事業者の皆様から、たくさんの魅力的な提案をお待ちをいたしております。
ということで、資料でございますが、1ページが公募の概要でございまして、大高緑地公園の中の(約)3.3ヘクタール、プールの跡地とその周辺ということでございます。
それから、スケジュールが2ページにございます。応募方法、説明会、応募後の予定ということでございますね。今申し上げたことでございます。
それから、3ページが民間活力を導入することのメリットで、先ほど申し上げた三つをですね、2016年、2018年、2021年とやってきているということでございます。
そして4ページが、この大高緑地公園のこの公募対象の区域ということでございまして。このエリアをですね、ちょっと中に入ったところ、若草山(わかくさやま)の広場の南だな、南の山を越えたところですかね、園内道路でぐるっとつながっておりますけれども、そこを対象にということでございます。
なお、大高緑地公園は、名古屋市緑区にある面積約107ヘクタールの、名古屋市内にある貴重な緑地、緑豊かな県営都市公園でありまして。名古屋市内には県営都市公園としては、この大高緑地公園、牧野ケ池(まきのがいけ)緑地公園、それから小幡緑地公園と三つございますけれどもね、いずれも貴重な緑を提供しておりますが。
利用者はここ(大高緑地)が一番多いんだな、やっぱり。交通の便もいいということもありましてね。若草山の人工芝広場を中心に、野球場、テニスコートなどのスポーツ施設、ゴーカートのある交通公園、デイキャンプ場、遊具広場といったものがございます。
私は子供のときというか、イメージとしては交通公園だなというイメージがありましたけどもね。知事になってから、やっぱり若草山の広場が非常にイベントというか、いいロケーションになっているといいますかね、サムライ・ニンジャフェスティバルはいつもあそこでやりますもんね。非常にいい。ただ、雨が降ると下がぐちゃぐちゃになるので、あそこは排水溝を敷いて人工芝にしてですね、今、雨が降っても大丈夫だとなりましたので、大変地元の皆様には、イベントね、たくさんやっていただいてね、盛り上がっているということは有り難いことでございます。
2021年度、コロナ禍ではありましたが、年間(約)190万人の利用者ということでありまして、大変多くの皆様で盛り上がっているということでございます。同じ時期の2021年度は、愛・地球博記念公園は100万人ですからね、その倍近く御利用いただいているということでございまして、大変人気のある公園でございます。
ここのディノアドベンチャー名古屋というのは、今でも年間約9万人の方に御利用いただいているということでございます。初年度は確かその倍ぐらいあったな、確か。物珍しかったので。ただ、今、落ち着いて、当然のことながら、きちんと運営できているというふうに聞いております。
この点については、大高緑地にこうした民間のニーズがあるかというようなアンケートをですね、2017年にやっておりますが、そのときは、「コンビニ・売店」、「カフェ・レストラン」といった飲食の施設とかですね、「自然の中で遊ぶことができる施設」、「体験施設」、「ファミリーで遊ぶことができる施設」といった大高緑地の豊かな自然の中で、体を動かす遊びや運動ができる施設など、というニーズがあったと、声があったというふうにお聞きをいたしております。
ということでね、やっておりますし、あと、今申し上げたディノアドベンチャー名古屋が年間約9万人、フォレストアドベンチャー・新城が年間約2万人、それから、オバッタベッタも、コロナ禍ではありますけれども、2021年度ですね、約3万人の利用か。ということで、大変人気が出てきているというふうに聞いておりますので、今回のものも期待をしたいというふうに思っております。
私からは以上です。
2 質疑応答
(1)新型コロナウイルス感染症について
【質問】 今日から「警戒領域」に入りますが、県民の皆様に知事から一言、頂戴できますと幸いです。
【知事】 本日、2月27日からですね、新型コロナウイルス感染症、第8波の終息に向け、近づいてきているということを申し上げておりますが、本日から「警戒領域」。2月の19日までは「(愛知県)医療ひっ迫防止緊急アピール」で、2月20日から、先週月曜日からは「厳重警戒」、そしてさらに、今、状況は落ち着いてきておりますので、「警戒領域」という形で、今日からということでございます。
ということでございまして、次はですね、やはり3月13日以降はマスクの着脱につきましては、それぞれの御判断で、基本、外はもう外していただいて結構ですと。建物の中においてもですね、しゃべらないといった場合は、外していただいて結構ですと。ただ、会話をしたりといったようなときは着けていただいた方がよろしいのではないかとか、また、通勤・通学の電車とかそういったところでは着けていただいた方が感染予防策にはなるといったようなことも、もう既に通知させていただいておりますが、改めてそうした形でありますが、本日からは「警戒領域」ということでございます。
どうか県民の皆様にはですね、落ち着いてきたということを踏まえていただきながらも、今しばらくね、感染防止対策をやはりしっかりやっていただきながら、あわせて社会活動、経済活動をね、しっかり回していくということでお願いをできればというふうに思っております。
なお、もう各学校、小中高ですね、卒業式。私学、私立学校はもう卒業式が済んだところが多いと思いますが、県立高校、公立高校は3月1日、今週でありますし、その後、中学、小学校となりますが、学校の卒業式につきましては、もう基本マスクは必要ないということと、PTAの皆様の人数制限も、これも必要ありませんということを通知させていただいておりますが。合唱とかやる場合はマスクをしていただいた方がよろしいのではないかということでございますが、徐々に徐々にですね、そうした意味でそうした形で、ステップ・バイ・ステップでね、様々な規制はね、緩和をしていきたいというふうに思いますし、そうした中で日常をね、一日も早く取り戻して、社会経済活動を回していきたいと思います。
ということでございますので、改めてまた申し上げますが、本日から「警戒領域」ということでございますので、県民の皆様には、感染防止対策は引き続きお願いをいたしまして、あわせて社会活動、経済活動をね、しっかり回していければと思いますので、よろしくお願いをいたします。
【質問】 今のことに関連して、県をまたぐ移動ですとか、そういうところの注意文言が外されますけれども、そこの点についても改めて県民の皆様への呼び掛けをお願いします。
【知事】 今申し上げましたように、感染防止対策は今しばらくね、お願いをしていきながら、社会活動、経済活動をしっかり回していくということで、いろんな意味での規制は緩和をさせていただきます。段階を踏んでですね、緩和させていただきますので、そうしたことを踏まえていただいて、県民の皆様には賢明な行動をね、取っていただきますようにお願いしたいというふうに思っております。
今現在のですね、直近の1週間当たりの人口10万人当たりの感染者数は、愛知県は(全国で)36番目ということでございまして、落ち着いてはきている。それからまた、入院状況もですね、これは国の発表のベースですが、入院状況は23パーセントと、病床使用率がですね。ということで落ち着いてきておりますのでですね、そうしたことも踏まえていただいて、引き続きですね、感染防止対策にはお気を付けをいただきながら、また、社会活動、経済活動を回していくということでお願いできればというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
3 知事発言
(1)新型コロナウイルス感染症について
このコロナ対策ということでございますが、その一方で、春になってきましたので、やはり今年は花粉の量が多いと、飛散するですね。ということも言われているというか、そういうふうに指摘をされておりますので。
今はあれですか、日本は人口の3分の1が何らかの形の花粉症の症状があられると。私は今のところまだ花粉症の症状は出ていませんけれどもですね、ある閾値(いきち)を超えると出てくるというようなことも言われていますので、それは少し、警戒しても警戒のしようがありませんけれども。
ということになると、やはり春は、花粉症の方はやはりマスクは離せないということでもありますので、それぞれの皆様のね、状況に応じて、徐々にやはりマスクの着脱も含めて対応していただければというふうに思っております。
その点はですね、特に学校なんかで、くれぐれも無理強いするようなことはないようにですね、やっていただくということも通知させていただいておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。
(2)「展覧会 岡本太郎」の展示作品の損壊に伴う展示の見合わせについて
そしてもう一つですが、週末にですね、私は、愛知県美術館での岡本太郎展(「展覧会 岡本太郎」)をですね、拝見させていただきました。土曜日だな、土曜日に行きましたけれども、大変多くのお客様でね、にぎわっておりまして。大変迫力のある展示があったということで、ちょっと駆け足のような、私はちょっと拝見でありましたけれども。
その際にですね、観覧をしていた方によって傷つけられた作品で、「太陽の塔」のあれですね、モデルですかね、が残念ながらもう今、展示から外されてということでございますが。
現在ですね、この作品を、展覧会の主催者の方でですね、調査・修復作業を進めておりまして、今週末にでも監視体制を強化した上で再展示ができるよう準備を進めているというふうに聞いております。
最終的な修復は、これはお借りしているところに戻してですね、この(川崎市)岡本太郎美術館ですね、そちらに戻して修復されるということですが。応急的なというか、傷はもちろん付いているんですが、応急措置で修復といったことはできるのではないかということで、今やっていただいていますので、そうした形でやりますと、再展示ができるということで聞いておりますので。
多分、今回の展覧会の一つの、何ていいますかね、シンボル的なものにもなるんだろうと思いますので、是非ね、再展示をして、多くの皆様にね、御覧をいただけたら有り難いなというふうに思っております。
私からは以上です。