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2024年2月5日(月曜日)午前10時

ページID:202402005 掲載日:2024年2月22日更新 印刷ページ表示

1 知事発言

 それでは、おはようございます。

 2月の5日月曜日のですね、午前10時定例会見を始めさせていただきます。

(1)令和6年能登半島地震について

 まずはですね、発表事項の前に、毎週週初め、1週間分のですね、能登半島地震への支援状況についてですね、まとめて御報告をさせていただきたいと思います。

 お手元の資料を御覧をいただき、お聞きをいただきたいと思います。

 能登半島地震からですね、発生から1か月が経過をいたしました。改めて、犠牲になられた皆様、御家族の方々に心からお悔やみを申し上げ、被災された皆様にお見舞いを申し上げます。

 被災地域では、災害ボランティアの皆様の御力添えもいただきながら、復旧・復興に向けまして懸命な取組が進められ、また、応急仮設住宅の入居も開始されましたが、今なお多くの被災者の皆様が避難生活を余儀なくされております。本県としても、被災地の一刻も早い復旧・復興、そして被災者の皆様が一日も早く元の生活を取り戻せるよう、全力で支援を継続してまいります。

 それでは、お配りをした資料に基づいて、先週の会見以降の取組について説明をいたします。

 まずですね、職員等の派遣ですが、資料のですね、1の「応急対策職員」の派遣、A3ですね、3ページですね、別添というので御覧いただければと思いますが、1「応急対策職員」につきましては、2月3日から第6次隊として5人を派遣し延べ27人、2「緊急消防援助隊愛知県隊」は614隊2,353人派遣と、これはそろそろ収束に近づいているということでございます。

 次に、3「災害派遣医療チーム(DMAT(ディーマット))」につきましては、6次隊派遣で延べ78隊385人。こちらの方はですね、やはり医療が不足しているということもありますので、引き続きですね、ずっと息長く送っていくということになろうかと思います。それから、4「災害派遣精神医療チーム(DPAT(ディーパット))」は、明日からまた新たに4人派遣して、延べ7隊26人です。

 11「愛知県警察災害派遣隊」では延べ472人、12「対口支援要員」では、2月3日からの第5次の31人派遣、家屋の被害認定業務は第4陣として引き続き県内各市町村から25人派遣、さらに、本日から17「二次避難中学生の支援」として、金沢市などに二次避難した中学生の学習指導等のため、延べ4人の教員を派遣をいたします。

 物資につきましても引き続き提供しておりまして、別添記者発表資料のとおり、5回目の物資提供といたしまして、明日2月6日に段ボールベッド200個を、日進市の協力をいただき、石川県に提供いたします。

 続きまして、被災者の受入れです。

 1「高齢者福祉施設利用者の受け入れ」では、本県の医療機関で受け入れた68人のうち37人の方が高齢者福祉施設へと移られており、2「県営住宅等」につきましても合計27戸に入居いただいております。

 その他の支援欄の5「県内公立学校への転入学等の相談窓口」にありますように、県内公立学校につきましては、小学校で4名、中学校で1名の転入学又は一時受入れを行い、現時点で3名を受け入れております。

 また、2024年1月4日から愛知県で受付を開始させていただきました「災害義援金」につきましては、県民の皆様の温かい御支援により1月末までに約2,000万円の義援金をお預かりをいたしております。多くの御支援に対して厚く感謝を申し上げます。

 受付期間の途中ではありますけれども、県民の皆様からお預かりした義援金を早期に被災県にお届けするため、この度、特に被害の集中している石川県さんに第一次配分として1,000万円をお届けすることといたしました。残りの約1,000万円と今後お寄せいただく義援金につきましては、受付期間終了後、被害状況を踏まえ改めて被災県に配分をしてまいります。

 なお、「災害義援金」の受付は3月15日までとなっております。今後とも県民の皆様の御支援、御協力をよろしくお願いを申し上げます。

 本県では、引き続き、市町村や防災関係機関、県民・事業者の皆様と一体となって、全力を挙げて被災地を支援してまいりますので、よろしくお願いをいたします。

 ということで、まずはですね、この災害、能登半島地震への対応ということで御報告をさせていただきました。

 なお、石川県さんの資料によりますと、住家被害がですね、もう5万棟ということでございますので、一刻も早くね、先般報道もありましたが、一刻も早くこの避難住宅、仮設住宅がね、増えていくことを祈念したいというふうに思っております。

(2)クラウドファンディングを活用した津島石採祭車の提灯、鉦等の修理・新調資金の募集について

【知事会見】クラウドファンディングを活用して津島石採祭車の提灯、鉦等の 修理・新調の資金を募集します! - 愛知県 (pref.aichi.jp)

 続きましてですね、本日の発表事項に参ります。

 クラウドファンディングを活用した津島石採祭車(つしまいしどりまつりぐるま)の提灯(ちょうちん)、鉦(かね)等の修理・新調資金の募集についてであります。

 愛知県では、2016年にユネスコ無形文化遺産に登録をされた五つの山車まつりを始め、150を超える多種多様な山車まつりが地域で大切に受け継がれてきました。

 本県では、こうした山車まつりの魅力を更に引き出し、発展させていくため、2015年に「あいち山車まつり日本一協議会」を立ち上げました。協議会では、山車まつりのシンポジウムや写真展などの活動のほか、山車まつりの保存継承に向け、構成団体が山車や祭礼用具の保存修理に必要な資金を確保するため、インターネットを通じて広く資金を募るクラウドファンディングを活用して、資金調達の支援を行ってまいりました。

 2017年度の津島市「津島石採祭車保存会(つしまいしどりさいしゃほぞんかい)」への支援を皮切りに、2020年度までに4件のクラウドファンディングを行ったところ、皆様から多くの御支援をいただいて、山車本体や祭礼用具の修理を行うことができました。改めまして、皆様の御支援に感謝を申し上げます。

 また、2021年度から22年度にかけては、コロナ禍もありまして、当事業への応募はありませんでした。

 こういったクラウドファンディングのプラットフォームをつくってですね、応募と言いますかね、申出をいただいて、それをクラファンの対象にするというやり方でございます。なかなかね、自分で全部クラウドに立ち上げるというのは結構手間なので、こういった形でプラットフォームをつくって、いつでもできますよということで、関係の皆様には喜んでいただいております。

 しかしながら、今年度はですね、コロナ禍を乗り越えて、多くのお祭りが本来の姿で実施されておりまして、大体去年、一昨年、2022年の秋ぐらいからは大体、大体ですね、2年を過ぎて復活をしてきているという感じがございます。

 そういう中で、この度、津島市の「津島石採祭車保存会北部車(ほくぶしゃ)」からの要望がありましたので、3年ぶりにクラウドファンディングによる資金調達の支援を行ってまいります。今回、資金調達するのは、お祭りで使用する「石採祭車(いしどりまつりぐるま)」に取り付けられている提灯や鉦、車両カバーの修理・新調や祭車(まつりぐるま)の曳(ひ)き手や演奏者の衣装の新調に係る費用であります。総事業費は約86万円ですが、保存団体のみでは賄い切れない30万円を目標金額といたします。

 支援金の募集に当たっては、支援金額に応じて六つのコースを設定し、御支援をいただいた方には返礼品として祭りのオリジナルグッズなどを用意をいたしました。ここで返礼品の一部を御紹介をさせていただきます。

 ということで、まずはこれか、「オリジナルタオル」か、これですね。

 これはコース返礼品、資料の方にありますけれどもね、「サポーター3,000円コース」はクリアファイルなりブックレットですね。

 それから、「サポーターの5,000円コース」は、このクリアファイル、ブックレットに加えて、この「オリジナルタオル」と。これですね、「オリジナルタオル」ということでございます。ということでございまして、これが5,000円コースということでございます。ここに「北部石採祭(ほくぶいしどりまつり)」の文字がプリントしてありますと。こちらは、ふだんは祭りの関係者にお配りをするものと。これか。「北部石採祭」と書いてあるんですね。祭りの関係者にお配りするもので、今回はこの返礼品、5,000円コースに加えているということでございます。

 それからですね、続いてですね、これですね。「サポーター1万円コース」は、これに加えて、この手提げ袋ということですね。「あいち山車まつり日本一協議会」の手提げ袋を提供するということでございます。これは「サポーター1万円コース」と「3万円コース」か、ということでございますね。

 そして、1万円コース、3万円コースで、3万円コースになると、ロングTシャツなり、津島石採祭(つしまいしどりまつり)のちらしにサポーター名を記載するといったこともあるということでございますね。

 こうしたグッズに加え、今回は「記念撮影・写真家コース」として、ふだんは関係者しか入れない間近な位置で山車を撮影できる特典や、「特別アテンドコース」として、お祭りに詳しいボランティアガイド付きでお祭りを楽しむことができる特典といった、ここでしかできない貴重な体験をしていただける特別な特典も御用意をいたします。

 今回、用具の修理・新調する北部車は、石採祭の発祥地と言われる三重県の桑名で幕末期に制作された貴重な祭車でありまして、大正期に津島が譲り受け、地域の方々の努力で100年以上受け継がれています。長年受け継がれてきたこの貴重な祭車をですね、この先も保存、継承していくために、是非多くの方の御支援をよろしくお願いをいたします。

 今後も「あいち山車まつり日本一協議会」の活動を通して、愛知が誇る山車文化の魅力発信、保存継承に取り組んでまいりますので、よろしくお願いをいたします。

 ということでですね、資料が、これがちらしでございますね。募集期間は2月の5日から5月の3日ということでございますので、3か月間ということでよろしくお願いをしたいと思います。

 こういうお祭りです。本当に山車でも前の方に車があって鉦をカンカンカン打ち鳴らす、言葉はあれですけれども、非常にやかましいお祭りでございますね。ということでございまして、もともとは桑名で発祥したというものは、こちら、お隣なのでね、津島の方の方がですね、この山車を買って、また、継承してやっていると、こういうことでございますね。

 ということで、参考資料の方を御覧をいただきますと、まずはですね、津島石採祭は、毎年10月第1日曜日の尾張津島の秋まつりで実施をされておりますということです。夜にね、こうして提灯に明かり入れてね、カンカンかき鳴らすということでございますね。

 これまでのですね、この「あいち山車まつり日本一協議会」におけるクラウドファンディングの実績でありまして、これまで4回と言いますかね、のうち3回が「津島の石採祭車(いしどりさいしゃ)保存会」ということでございまして、2017年度から始まって、これ、あれですね、このときは目標金額を大きく上回ると。それから、2018年度は豊川の国府祭中町(こうまつりなかまち)山車改修プロジェクトということで、これも寄附額は、合計額を上回っておりますと。それから、2019年度は、同じく津島ですね、これは中部車(ちゅうぶぐるま)ということで、これも目標額を上回っていると。それから、2020年度が南部車(なんぶぐるま)でございまして、これも、目標額まではちょっといかなかったんですかね。今回、5回目ということでございます。

 ということでございまして、ちなみに、この津島の「石採祭車」は、もともと桑名に幕末期に造られたものをですね、大正5年、1916年に南部と北部、そして翌17年、大正6年に中部の有志がそれぞれ桑名から入手し、現在も残るこの三つの車が残ったということですね、南部と北部、そして中部と、こういうふうになりましたと。なので、もう100年超えているのでね、1916、17だから、108年と107年か、なかなかえらいものですね。ということで、大変歴史があるものということでございます。

 今回、修理・新調するものは、鉦、提灯、車軸カバー、衣装ということでございますね。

 このクラウドファンディングの運営事業者さん、Makuake(マクアケ)さんというのはですね、これ、京都の祇園祭とか滋賀の大溝祭(おおみぞまつり)とか、そういったところのクラウドファンディングの実績もあるということで、そういったところと提携してやらせていただいているということでございます。

 こういうふうに、今の時代はやはり古いものがいいということですが、昔は古いやつをお下がりで売って新しいものを造るというのが粋だったという時代なんです。今となるとですね、古いものを持っておりゃよかったという話は祭りの関係者からよう聞きますけれどもね、名古屋市内で古いのはあれですね、有松にある(文字を書く)やつが、あれが350年ぐらいだったかな、あれはもともとこちら(玉屋町)にあったやつがお下がりで行って、古いやつが来ているということなんですね。

 半田、亀崎の潮干祭も古い、江戸時代からの古い山車が碧南に来ているんですけどね、大浜の方に、だから、大体古くていいやつがお下がりに出して新しいものを造るということで、今となると逆のがよかったという話になるんですが、その時々のね、あれがありますのでということかな。

 ですから、この津島の石採祭も桑名で江戸期、幕末に造ったものが来ていると。多分それがずっと引き継がれていますので、非常に、今となると非常に価値があるものではないかなと思いますので、こうしたものをですね、なかなか祭礼のものなのでね、役所がてこ入れするというわけにいきませんのでね、これね。なので、こうしたクラウドファンディングなどでですね、多くの皆さんに御支援をいただければ有り難いのではないかというふうに思っております。ということでございます。

 私からは以上です。

2 質疑応答

(1)株式会社恵が運営するグループホームにおける食材料費の過大徴収の状況等について

【質問】 株式会社恵の件で御質問なんですけれども、先週の会見で食材費の過大徴収額の発表がありましたけれども、その際に、経済的虐待の認定については処分とセットで行うというふうな御発言があったかと思います。一方で、県内の自治体では、幸田町の方で経済的虐待の認定があったという報道もありまして、まずこれに関しての受け止めと、あと、今後、県として、今回の過大徴収額の総額の公表のように、経済的虐待を認定した自治体についてまとめて公表をされる予定があるのかどうか、それとも各自治体の対応に任せていくということになるのか、見通しも併せて教えてください。

【知事】 経済的虐待はあれか、市町村がやるのか。

【福祉局長】 市町村が認定をする。

【知事】 市町村が認定をするという法律になっているんだ。

【福祉局長】 はい、法律上は。

【知事】 だから県ではないんだね。

【福祉局長】 県ではないです。

【知事】 だから、経済的虐待を認定するのは市町村ということになります。それはあれか。

【福祉局長】 (障害者)虐待(防止)法。

【知事】 福祉事業のあれを出しているからだな。ということでいいんだね。

【福祉局長】 法律上はそういうことに。

【知事】 ということでありますので、経済的虐待は各市町村が認定をするということでございます。

 これはですね、これについて、県に報告するということになっておりますので、県が認定をするということではありませんが、市町村が認定をするということで、先週末ですね、幸田町が経済的虐待を認定したというこの報道が来ておりますが、県としてはですね、市町村から虐待報告があった場合ですね、これまでの対応ですが、特定の個人が識別されるおそれがあるのでですね、市町村名を公表することはしておりません。ということで、今後ともそうした形にするかなということでございます。

 なおですね、これまでに、今回幸田町さんが経済的虐待を認定したということでありますが、これまで、昨年までに二つの市で経済的虐待の認定があったと、接したということで報告を受けておりますが、個別の市の名前は公表しないということにさせていただいております。ということでございます。

 ですから、こうしたあれですね、食材料費の過剰の徴収額というのが確定をしてきましたので、これから経済的虐待を認定する市は増えてくるのではないかというふうに思っております。その都度、私ども、報告を受け、また、今後、さらにですね、引き続き、報酬について、その利用徴証と報酬の請求額をやはり突き合わせるという調査をやっておりますので、そうした面での作業を引き続きしっかりとやっていきたいというふうに思っております。

(2)豊田市長選挙の結果について

【質問】 昨日の豊田市長選で現職の太田さんが当選されました。知事の受け止めを聞かせてください。

【知事】 選挙でありますのでね、それも1人を選ぶ首長選挙でありますから、必ず結果は出るということになります。今回は皆さんがね、メディアの皆さんが報道されておられるように、半世紀ぶりにですね、地元のですね、保守系、自民党系対、また、会社組合系と言いますかね、そうした意味での労組系との戦いということで、ほとんど五分五分だったということでありました。

 その受け止めと言いますかね、多分相当な接戦になるんだろうなというふうに思っておりましたが、私は、現職の太田市長さんはもちろん現職でありますし、よく存じ上げておりますし、鈴木県議も一緒に仕事をしてきた仲間でありますから、本当によく知っておりますので、両方よく知っておりますので、私はどちらかの方にですね、明示的に肩入れするというのはなかなか難しいということでありましたので、状況を注視をさせていただいてきたということでございます。

 なので、受け止めと言いましてもね、本当の接戦、大接戦であっても結果は出たということでありますから、引き続き、豊田市政をね、運営される太田さんにはですね、選挙で訴えられたこと、公約されたことをまたしっかりとですね、実現するように取り組んでいただければというふうに思いますし、ほぼほぼ、ほぼほぼ僅差でありましたから、相手陣営のですね、訴えられたことにもよくよく耳を傾けてね、よくよく耳を傾けて、より丁寧なですね、説明、議会へも市民へもね、心掛けていただいて、円滑な市政運営に努めていただければ、かなというふうに思っております。

 本当に僅差でありましたから、よくよく、自分が訴えられたことももちろん実現をしていくべく御努力をいただければと思いますし、併せまして、やはり対抗される方々が訴えられたことにもよくよく真摯にまた謙虚に耳を傾けて、丁寧な市政運営をね、心掛けていただければというふうに思っております。

 それでは、今日は以上とさせていただきます。ありがとうございました。