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2024年8月6日(火曜日)午前10時
1 知事発言
皆さん、おはようございます。本日は、8月6日のですね火曜日午前10時ちょっと過ぎましたが、定例会見を始めさせていただきます。
(1)広島平和記念式典について
まずはですね、私も、今朝の8時からのですね、広島の原爆慰霊の日ということで、この原爆慰霊の式典ですね、拝見をしておりました。8時15分には、公舎におきまして黙とうをさせていただきました。
この広島原爆、亡くなられた方に心から哀悼の意を表したいというふうに思っております。
また、世界の恒久平和をですね、改めて祈念をし、また、核廃絶に向けた動きをですね、また皆さんとともに取り組んでいくということを思わせていただきました。よろしくお願いいたします。
なおですね、この週末と言いますかね、一昨日、日曜日には、愛知縣護國神社におきまして、私、愛知県の遺族会連合会会長を務めておりますので、戦没者の皆様を慰霊する、みたま感謝祭というのをさせていただきました。
今度、8月15日、来週にはですね、愛知県主催の戦没者追悼式を開催をいたしますので、またよろしくお願いを申し上げます。
(2)急速な円高と記録的な株安について
さて、今日の会見の前に、まずはですね、一つは、何といっても、この急速な円高とですね。記録的な株安ということで、正に昨日、日経平均株価4,451円安ということで、ブラックマンデー超えということでありました。大変変動が激しい相場になっております。
個人的にはですね、やはり1ドル150円、60円の記録的な円安というのはですね、これは行き過ぎであるという思いがありまして、その是正についてですね、申し上げてもまいりましたが、やはり急速に市場が乱高下するということになりますと、実体経済にも相当な悪影響を与えるということもありますので、金融当局も含めてですね、やはり安定した市場の中でですね、本来の実体経済とマッチするような価格帯にですね、収まるようにですね、これは関係者のですね、努力をお願いをしたいというふうに思っております。
今朝はまた2,800円、現段階で戻しているんですかね。昨日、4,400円下がって、2,800円株価を戻している。円高も、141円が144円ということで、通常これはやはり、昨日あれだけ下がれば、反発があるのは当たり前でありますが、引き続きですね、この市場が変動するということについてですね、ボラティリティはある程度のところでですね、市場当局、関係当局、金融当局ですね、市場と対話をしていただいて、そこは安定した金融市場がですね、成り立つように、関係者の努力をお願いしたいというふうに思っております。
(3)第33回オリンピック競技大会「愛知県ゆかりの選手」入賞者一覧について
続きましてですね、お手元の資料にもありますが、一番最後のところにあるんだな。オリンピックのですね、連日、パリオリンピックで熱戦が続けられておりますが、御参考までに愛知ゆかりの選手の戦績の一覧とですね、まず一つ目が、メダル始め入賞者の一覧がございます。
多くの選手がね、御活躍をいただいております。金メダル、フェンシング男子エペのですね、加納虹輝(かのう こうき)選手の金メダル、それからエペ団体。それから、柔道の混合団体、永山(ながやま)選手の銀メダル、また、総合馬術の大岩(おおいわ)選手の銅メダル、柔道の永山選手の銅メダル始めですね、また入賞者もたくさん出ておりますので、これから後半と言いますかね、いよいよ半ば過ぎました。これから陸上、レスリングとね、始まっていきますが、多くの選手の活躍をね、期待をしたいというふうに思っております。
(4)県内の水源状況及び節水対策等について
それから、お手元にはありませんが、ここのところずっと熱中症警戒アラートが続いておりますが、普通でありますと、これだけ雨が降らないとですね、ちょっと心配になりましたので、今朝、水源状況どうだということでありますが。普通、何かあればですね、50パーセントの貯水率を割ると節水の準備に入りますので、毎年今の時期に節水の準備等々でですね、そういう情報が上がってきますが、一回も来ないので、今年は水はいいんだなと思いながらおりましたところ、案の定ですね、やっぱり平野部では夕立がちょろちょろっと来たぐらいでありますが、山間部の方でですね、やっぱり線状降水帯とか出てるんですね。降っているので、そういう、あれだけの雨が降りますとね、やっぱりダムに貯まるんですね。
おかげさまでですね、木曽川水系は年平均貯水率を上回っておりましてね、牧尾ダムも82パーセントで、阿木川ダムが95.8、味噌川ダムは100パーセント、岩屋ダムも100パーセントということでありまして。矢作ダムが76.8パーセントで、平均よりちょっと下がると。豊川水系もですね、平均よりちょっと下がっていますが、豊川全体では74パーセントあって、今のところ、そういう意味では何とかこれ、この夏は持ちこたえそうだなという感でございます。引き続きこれはね、関係部局で注視をしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
(5)新型コロナウイルス感染者の状況について
そして、続きましてですね、新型コロナウイルス感染者の状況について申し上げます。
これは、先週のですね木曜日、8月1日にホームページに掲載している資料と同じでございますが。改めて、先週、定例会見でも申し上げましたが、8月1日分、その日ではありませんが、定例会見に併せて私からも発言、説明をさせていただきます。
資料の1ページを御覧ください。7月22日(月曜日)から28日(日曜日)までの、今年第30週における状況です。
定点195の医療機関からの報告が4,533人で、1医療機関当たり23.25人となりました。保健所別は、半田が一番多いと。年齢階層別は、80歳以上が一番多いとなっております。
定点当たりの報告数が23.25人で、前週よりも1.12倍ということで、9週連続で前の週を上回りました。入院患者もですね、前週より70人増えて262人ということで、やはり1日当たりが増えてきますと、どうしても入院患者もですね、増えてくるということで、これはやむを得ないことでございます。
それもですね、1日当たり、第30週を換算いたしますと、5,720人。5,720人でございまして、昨年一番少なかった4月上旬が330人ですから、実に17.4倍、17.4倍ということでございます。大変厳しい状況でございます。
資料のですね、参考の1を御覧ください。棒グラフでございますが、これを見ていただきますとはっきりといたしておりますが、これは、今年の1月、2月のですね、第10波を上回りました。去年の夏の第9波にほぼ並んできているということでありまして、ぐっと、それも上がり方が大きいということでございますが、という状況であるということでございます。
それから、参考2を御覧ください。
入院患者の状況でございますが、これもですね、2023年の9月以来の最高値ということで、6週連続で上回っております。現在ですね、世界的、全国的に主流となっているオミクロンKP.3株について、県の衛生研究所で新型コロナウイルスのゲノム解析を毎週行っておりますが、直近の1週間では96.7パーセントとなっておりまして、ほぼこれだということでございますが、全国同様の傾向であります。
ただ、これが、特にこのことによってですね、公衆衛生リスク重症度が高まっているという知見はないということでございます。変異株になっているということでございますが、これによってのリスクの高まりはないという専門家の分析、報告が来ております。
夏休みに入りまして、旅行、帰省などにより人流の増加が見込まれて、更なる感染拡大が懸念されますので、7月19日には、感染拡大防止の観点から私からメッセージを発出させていただきました。
県民・事業者の皆様には、引き続き場面に応じて換気や手洗い、手指消毒を行っていただくとともに、熱中症に注意しながら、マスクの効果的な場面での着用等の基本的な感染防止対策に取り組んでいただけますようによろしくお願いを申し上げる次第でございます。
(6)熱中症警戒アラートの発表状況について
そしてですね、もう一つでございますが、熱中症の警戒アラートでございます。
今日も出ておりまして、これで、7月18日の木曜日に梅雨明け宣言をされてから18日からこれで20日連続熱中症警戒アラートが出ております。その前に、7月は5日間ありましたので、これで、今年25回目の熱中症警戒アラートということでございます。それと併せてですね、熱中症による救急搬送も、1日大体100人を超える日が多くなっているということでございます。ということでございます。
それと、ちなみに、今年7月の1か月で熱中症疑いで救急搬送された件数は2,933人でありまして、うち、お亡くなりになった方7人。昨年と比較すると、搬送者数は447人増えております。亡くなられた方は4人増えているということでございます。
熱中症警戒アラートが発表されている日は外での活動を控えるなど、ふだん以上に熱中症予防行動を実践をしていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
ということでいつも申し上げておりますが、新型コロナウイルスの感染者が急増しております。まだ勢いは止まっておりません。1日当たり5,720人、(昨年)4月の頭に比べて17.4倍の感染者でございます。手洗い、手指消毒、マスクの着用、換気など、基本的な感染防止対策をよろしくお願いをいたします。
そして、熱中症警戒アラートが20日連続出て、今日も出ております。エアコンの使用、それから、外出をできるだけ控え、暑さを避けるなどですね、熱中症予防行動に心掛けていただきますようにお願いをいたします。
ということで、この熱中症警戒アラートと新型コロナウイルス感染者急増中ということでございますので、二つともですね気をつけていただいて、この夏を健康で笑顔でお過ごしをいただきますようにお願いを申し上げます。ということでございます。
(7)STATION Aiオープニングイベントの参加申込受付の開始について
(【知事会見】STATION Aiオープニングイベントの参加申込受付を開始します! - 愛知県 (pref.aichi.jp))
それではですね、発表事項にまいります。
まずはですね、スタートアップでございます。STATION Aiオープニングイベントの参加申込み受付の開始についてでございます。
10月31日のグランドオープンに当たりまして、3日間にわたって開催をいたします。
5月16日の臨時会見でも報告をしております。更に詳細が固まってきましたのでお知らせをいたします。
グランドオープンである10月31日は、Aichi-Startup戦略の策定や、STATION Aiプロジェクトを推進していただいている方々をお招きをして、オープニングセレモニーを行います。
続く11月1、2は参加者を募集してイベントを開催をいたします。
ということで、資料の2ページを御覧ください。
「1 イベント内容」です。
11月1日は、スタートアップや事業会社の方を始めとするスタートアップ・エコシステムの関係者の方を主な対象として、STATION Aiの未来を想像していただけるような企画を展開をしてまいります。
初めに、オープニングトークとして、愛知県の海外連携機関の皆様に御登壇をいただいて、STATION Aiの魅力やこれからの連携についてお話しをいただきます。
次に、東海地方にゆかりのある著名起業家の方に、「愛知から世界に向けていかにイノベーションを起こすか」をテーマに対談をしていただきます。その後、県が取り組むイノベーションプロジェクトに関連して、プロジェクトの振り返り及びこれからの展望についての講演や、イノベーションプロジェクト参画スタートアップによる「愛知発のイノベーションで世界に挑む」をテーマとしたデモピッチを行います。
また、STATION Aiやスタートアップの未来を想像させるグローバル・エコシステムやオープンイノベーション、ダイバーシティなどをテーマとしたセッションを20個程度実施をいたします。これらにつきましては、現在企画を進めておりますので、決まり次第Webサイトでお知らせをいたします。
さらに、STATION Ai会員のスタートアップによるサービスやプロダクトに触れていただけるブース展示や、STATION Aiを解説付きで巡っていただくSTATION Ai施設見学ツアーを実施をいたします。
加えて、世界大学ランキングでアジアトップレベルの評価を受けているシンガポール国立大学のスタートアップ支援施設でありますBLOCK71(ブロックセブンティーワン)の日本初の拠点がSTATION Aiに設置されることになりました。STATION Aiへの設置を記念し、BLOCK71 NAGOYA オープニングセレモニーを開催をいたします。
別紙「BLOCK71 NAGOYAの開設について」を御覧ください。その、資料の一番最後ですね。
BLOCK71は、シンガポール国立大学の関係機関であるNUS(エヌユーエス)エンタープライズが運営するスタートアップ支援施設です。これまでに米国やインドネシア、ベトナム、中国といった国に拠点を設けておりますが、今回、日本初となるBLOCK71 NAGOYAがSTATION Aiに設置をされることになりました。
シンガポール国立大学とは2016年から交流を開始しております。2018年には覚書を締結をし、これまで様々なスタートアップ関連プログラムを実施をしてきました。
その中で、2022年8月18日に、BLOCK71 NAGOYA設立に向けた合意書を締結をしております。今回、それが実現となり、STATION Ai内部にBLOCK71 NAGOYAが設置されることになったということでございます。
当日は、シンガポール国立大学のタン・エンチャイ総長出席のもと、オープニングセレモニーを実施をいたします。
BLOCK71のネットワークを通して、数多くの東南アジアのスタートアップがSTATION Aiに集まっていただけることを期待をしております。
続いて、戻りましてですね、資料の3ページを御覧ください。
11月2日は、イノベーションや起業に興味を持つ全ての方を対象として、幅広い世代の方に楽しみながらイノベーションに触れていただける企画を展開をいたします。
まずは、リチウムイオン電池に関する研究でノーベル賞を受賞された名城大学の終身教授の吉野教授に、カーボンニュートラル社会のゴールの一つとなる2050年に向けたイノベーションをテーマに特別講演をしていただきます。
また、放送作家として長年魅力的な番組など多くの作品を生み出してきたキャリアから一転、スタートアップを応援する事業を始められた鈴木おさむさんに、「起業とセカンドキャリアの始め方」をテーマとした講演をしていただきます。
この他、株式会社LIXILやトヨタ自動車といった愛知県にゆかりのある企業に御協力をいただいて、STATION Aiものづくり教室として、焼き物用の粘土と道具を使う、光るどろだんごづくり体験教室や、ロボットトイを使ってプログラミングを楽しみながら学べるプログラミング教室を実施をいたします。
加えて、小学校低学年以上の方を対象として、対話型の生成AI技術を使ったお悩み解決コンテンツや、ARを活用して室内運動を楽しむコンテンツなど、最新テクノロジーを気軽に体験いただけるブースを設置するとともに、11月1日に引き続きSTATION Ai見学ツアーを実施をいたします。
なお、4ページの記載のとおりですね、11月2日からは、本県にゆかりのある革新的な事業を興した創業者・経営者の業績などを紹介し、起業・スタートアップを身近に感じてもらう施設、あいち創業館、Aichi Founders Museum(アイチ ファウンダーズ ミュージアム)を御自由に見学いただくことができます。展示対象者の発想やアイデアとの出会いをサポートし、刺激的な体験を通じて新たな発想を育んでいただける施設となっておりますので、是非足を運んでください。
これらのオープニングイベントへの参加申込については、本日から専用Webサイトで受付を開始をいたします。本サイトにおきましてSTATION Aiオープニングイベントの情報を順次更新をしていきますので、御覧をいただきたいと思います。
STATION Aiのオープニングイベントでは、STATION Aiに来られた全ての方が、STATION Aiの魅力を余すことなく、見て、聞いて、感じていただける、わくわく感あふれるイベントとして盛大に開催いたします。是非御期待をいただきたいと思います。
ということでございまして、資料5ページはSTATION Aiの概要で、フロアごとのそうした配置等も入れておりますので、よろしくお願いをいたします。
6ページは、そのパースでございますね。ということでございます。
現在、STATION Aiの建設工事は、外観は全部できましたので、今、内装仕上げと外構工事を行っておりまして、9月までには全部終わり、10月からオープンということでございます。
それから、先ほどのBLOCK71 NAGOYAでございますが、資料を御覧をいただければと思いますが、BLOCK71は、これまでですね、1,100社以上のスタートアップの支援実績を持っております。年間300以上のイベント開催、200名以上の投資家とのネットワークを保有をしております。そういう意味では、規模的にいうと、スタートアップのインキュベーションと言いますかね、アクセラレーターとしてはアジア最大規模と言ってもいいんではないかと思います。
今度、このBLOCK71 NAGOYAを開設いたしますと、活動内容として、NUS発のスタートアップの日本展開プログラムや、県内スタートアップの東南アジア展開プログラムなどを実施する方向で、調整中でございます。
これまでにBLOCK71が拠点を設けたのは、シンガポール以外は、アメリカのシリコンバレー、インドネシアのバンドン、ジョグジャカルタですね、それからベトナムのホーチミン、中国は重慶(じゅうけい)と蘇州(そしゅう)と、こういうふうにお聞きをいたしております。
今後、引き続きですね、しっかりと連携をしていきたいというふうに思っております。
(8)2024年度「ロボット未活用領域導入検証補助金」の採択案件の決定について
(【知事会見】2024年度「ロボット未活用領域導入検証補助金」の採択案件を決定しました - 愛知県 (pref.aichi.jp))
二つ目です。2024年度「ロボット未活用領域導入検証補助金」の採択案件の決定です。
ロボットの活用が進まない現場では、ロボットを導入するに当たっての技術的な課題や費用対効果がはっきりしていないことが導入の妨げです。そこで、愛知県では2024年度から新たにロボット未活用領域導入検証補助金を創設いたしました。
この補助金では、製造・物流、医療・介護、空モビリティ活用、業務用サービスロボット活用の四つの分野を対象として、ロボット導入前に行う技術面・運用面の検証や費用対効果の分析などにかかる費用を県が支援をして、未活用領域でのロボット導入や普及を促進をいたします。
この補助金の公募を2024年3月25日から6月14日まで行ったところ、15件の応募があり、この度、外部有識者の審査委員会で審査し、8件、2,000万円を採択いたしました。
本日は、採択案件を分野ごとに1件ずつ御紹介をいたします。
資料がね、見ていただきますと、この8件を採択をいたしました。うちですね、まずは、製造・物流では、2番の槌屋(つちや)スクリーン株式会社です。
自動車のメーターパネルは、近年デジタル表示が主流となっておりまして、それに使用する液晶パネルの製造が増えております。この製造工程において手作業で行っている複雑な作業のロボット化を目指し、作業時間の短縮や、手作業と同程度の精度での実施可能かを検証するというものです。
次に、医療・介護分野では、3番のですね、株式会社FUJI(フジ)です。
高齢者の転倒や失神などを検知し、緊急時に通知する見守りロボットは、介護施設では、すぐに職員が対応できることから普及しつつありますが、在宅では、その通知を受けても緊急での対処が難しく、普及が進んでおりません。そこで、一人暮らしの高齢者を対象として、センサーで収集した日常生活の活動データから、健康状態の変化を事前に検知し、緊急事態が起きる前に家族等に知らせて対応を促すロボットシステムについて、その正確性を検証いたします。
次に、資料3ページを御覧ください。
空モビリティ活用分野からは、4番の三信建材工業(さんしんけんざいこうぎょう)であります。
橋梁の点検作業は、従来目視で行われてきましたが、山間地域では大型・中型ドローンを用いた点検が広がりつつあります。これを市街地でも普及していくため、衝突回避センサーを有する安全性に優れた小型ドローンによる点検を実施し、その飛行安定性能や撮影精度を検証いたします。
最後に、資料の4ページを御覧ください。
業務用サービスロボット分野からは、7番の株式会社Mizkan Holdings(ミツカン ホールディングス)であります。
博物館ミツカンミュージアムは今年3月にリニューアルし、来館者を案内するミニツアーを開始をいたしました。繁忙時の人手不足などが課題となっております。そこで、博物館では導入事例の少ないロボットによる館内ツアーを実現するため、技術面や運用面での課題や来館者の満足度を検証します。
県といたしましては、補助事業を通じて明らかになった効果や立証された事業モデルを広く公表し、同様のユースケースへ横展開することで、ロボットを「作り」「使う」世界的な先進地の形成を目指してまいります。
ということでございまして、こういうロボット未活用領域を応援する、そこに導入を図る補助事業を導入したということでございます。
今回ですね、8件2,000万円なので、1件当たりの平均採択額は250万円ですが、中小企業は全部で75%ということでございますが、これはですね、ロボットが活用されていない用途でのロボット導入は、費用対効果の不透明さ、導入計画の検討の大変さ、技術面の不安などから、活用に慎重になるユーザーが少なくありません。ということなので、導入に先立つ事前検証が必要になりますが、それを支援する補助金が今はありません。ないのでですね、これを今回やるということでありまして。国の補助金はですね、元々、ロボット導入FS事業ということであったんですけれども、今は終了したということなので、現在はロボット導入の事前検証に特化した国の補助金はありませんということで。なので、県のこれは単独事業になりますが、ロボット導入に関する事前検証ですね、費用対効果の検証とか、導入検討作業とか技術検証、そうしたものをやる事前検証の補助事業を作って公募したところ、15件応募があって、8件を採択をしたということでございまして、金額はそんな大きくありませんがね、費用対効果は結構あるんじゃないかなと思ってですね、期待をしております。
今後とも、こうしたロボットをですね、いろんな用途でもって進めていきたいとふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
(9)産業空洞化対策減税基金に基づく立地補助金の2024年度第1回補助対象案件の決定について
(【知事会見】「産業空洞化対策減税基金」に基づく立地補助金の2024年度第1回補助対象案件の決定について - 愛知県 (pref.aichi.jp))
最後でございますが、産業空洞化対策減税基金に基づく立地補助金の2024年度第1回対象案件の決定です。
今年5月末までに14件申請がありまして、それを審査機関で審査をし、14件全てを補助対象といたしました。
発表資料を御覧ください。発表資料のですね、2ページに一覧表が出ております。
まず、1番、2番はですね、高度先端分野における投資を支援する「21世紀高度先端産業立地補助金」の案件でございます。
1番の東レ株式会社は、プラスチック製品のバイオ化やリサイクル材料活用といったGX対応材料、また、xEVや次世代航空機など次世代モビリティ向け材料の開発加速のため、名古屋市港区の自社敷地内に研究開発拠点を新設する計画であります。
そして2番目の日産自動車、愛知機械工業(等)は、名古屋市港区の愛知機械工業株式会社敷地内にある実験棟の改築等を行い、車載用次世代バッテリーの信頼性実験及び性能実験を実施いたします。これらの結果を踏まえ研究開発を進めることで、大型車を含む幅広い車種へバッテリーの適用拡大を図る計画であります。
3番から10番の8件は、県内に立地する企業の再投資を市町村と共同で支援する「新あいち創造産業立地補助金Aタイプ」です。
3番の愛三工業株式会社は、主に自動車のエンジン部品の製造を行っております。カーボンニュートラル社会の実現に向けて、水素関連製品・電動化製品など多様なエネルギーに対応した製品を量産するため、既存の安城工場の隣地に新しい工場を建設をする計画です。
11番から13番の3件は、高い成長性が見込まれる分野や企業の立地を支援するBタイプです。
12番の株式会社クリエイト・プロは、国内の自動車製造会社全12社に製品・部品を提供している会社です。エンジンやトランスミッションなどの電子制御装置内部に搭載されたOBD(オービーディー)、On-Board Diagnostics(オン ボード ダイアグノスティックス)、車載式故障診断装置の略ですが、といわれる車載式故障診断装置を活用した新たな車検手法が2024年10月から開始されるので、OBD関連製品の更なる受注に対応できるよう、小牧市にある既存工場の隣地に新工場を建設する計画です。
14番は、県外から新たに進出し、オフィスを設置するソフト系IT企業を支援するCタイプです。
14番の株式会社エクレクトは、アプリケーション開発及びITコンサルティングを行う企業です。アメリカのZendesk(ゼンデスク)社が提供するアプリケーションソフトウエアなどを顧客ごとのニーズに合わせてシステム開発を行っており、今回、名古屋市中村区に拠点を置くことで、県内企業のDX化促進に貢献するものと期待をいたしております。
今回の補助対象14件の事業分野別内訳は、自動車関連6件、情報通信関連2件、その他先端素材関連、環境・新エネルギー関連、健康長寿関連、ロボット関連、ソフトウエア業、機械・金属関連が各1件です。地域別では名古屋地域5件、尾張地域5件、西三河地域4件であります。また、14件の総投資額は579億円余、補助予定額は39億5,000万円余、1,700名余の常用雇用者が維持・創出される効果が見込まれます。
2012年度からの決定分と合わせますと、補助対象案件は503件、総投資額は8,911億円余、補助予定額は558億円余、そして7万4,700名余の常用雇用者が維持・創出される効果が見込まれます。
本県の産業競争力の強化、強靭な産業構造の構築に向けて、今後も産業空洞化対策減税基金を活用し、企業立地や研究開発・実証実験を支援することにより、産業首都あいちの実現を図ってまいります。
ということでございまして、2012年度からずっとやっておりますので、これでですね13年度目か。ということだな、ということでございまして。
これは先週も申し上げましたが、愛知の製造業がですね、大変生産が伸びてきているということにつながっているというふうに思っております。今大体、2022年に(愛知県の製造品出荷額等が)52兆円を超えましてね、初めて50兆円台になりました。大体この数年、コロナを除けば、大体50兆円規模まで上がってきている。40兆円なかった、36、7兆円、34兆円から37兆円レベルだったものがですね、2009、10、11年。今は52兆円まで増えてきている。実に18兆円増えるというのはですね、明らかに今愛知の製造業は更に伸びてきているということでありますので、またしっかりと盛り上げていきたいというふうに思っております。
なおですね、今回14件というのは、件数は前回と同じでありまして、前回というのは、去年の2回目ですね。前回と同じでありますが、総投資額は、2023年の2回目は278億だったので、投資額は倍ということでありまして、ここ数年、件数は変わらないんですけど、投資額が増えてきているという特徴がありまして、企業さんの投資意欲は高いというふうに考えております。
ここのところちょっと相場がね、金融市場が大分変動しておりますが、やはり円安がここのところ続いていたので、やはり国内回帰と言いますか、国内に投資するというのは非常に強いというふうに思っております。
なお、今ですね、これ、申請は随時受け付けております。随時受け付けておりますので、今現在はもう既に次の、今年2回目の申請案件の受付と言いますかね、審査に一部入っておりますが、今年度2回目の審査会議では大体27件ぐらいの申請が見込まれておりますので、申請件数が、昨年度40件、今年が14件と27件で大体同じぐらいにはなるんだろうというふうに思っておりますので、引き続きしっかりとやっていきたいというふうに思っております。
なおですね、事業としては13年目でございますので、そういう中で、時々に応じてですね内容を見直しをしておりますが、先ほど申し上げましたが、2022年度、2年前から、デジタルを活用した競争力強化ということで、県外から県内に新たに進出し、拠点を設置するソフト系IT企業を支援する「新あいち創造産業立地補助金Cタイプ」、今回、この14番のエクレクトさんというのがその対象になりましたが、オフィスを設置するソフト系IT企業を支援するCタイプというのも2年前から作って、徐々に進化もさせているということでございますので、よろしくお願いをいたします。
(10)株式会社恵の事業所譲渡等について
それでは最後に、毎週ちょっと御報告をしておりますが、株式会社恵のですね、事業譲渡等に関する状況でございますが、現段階でですね、私、8月末で期限が切れます幸田と西尾についてでございますが、譲渡先スケジュールはまだ未定ということで報告を受けております。私ども県からは、進捗があり次第、速やかに報告するよう求めているところでございます。
ということでですね、ございますが、あと1か月切っておりますので。1か月じゃない、2か月か。8月末はあれだな、名古屋の緑だね。なので、9月末なので2か月切っておりますので、利用者のね意向に応えるために、やはり速やかな事業譲渡が必要と考えておりますので、県からそのように恵に行政指導を行っているところでございます。
これまでも説明をしてきたとおり、利用者にとって最善の方策を模索をし、サポートしていくというのが県の立場でありますので、利用者の意向に沿って必要なサービスが提供されるよう、引き続き全力で支援をしていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いをいたします。
2 質疑応答
(1)犬山市における児童虐待が疑われる死亡事例について
【質問】犬山の虐待事件、発生からちょっと時間が経ち、恐縮なんですけれども、第三者委員会のスケジュールで新たに決まったこととか、今後、検証の方向性とかについて、何か決まったことがあれば、お伺いしてもよろしいでしょうか。
【知事】 特段、現時点で変わったことはありません。というのは、もう今、県警の方がですね、子供さんの母親とその同居者、パートナーを逮捕しておりますので、逮捕して、今取り調べ中ということであります。ということでありますので、現在捜査当局においての捜査中でありますから、私どもはですね、それを注視をしていきたいということだと思っております。
なお、先週も申し上げたかと思いますが、この検証の第三者委員会はもう立ち上げましたのでですね、2週間ぐらい前に立ち上げましたので、その第1回につきましてはね、これは捜査当局の捜査が終わり、事実関係が捜査当局により捜査され、そしてまた起訴という形になろうかと思いますので、それが起訴された段階で、その起訴事実に基づいてね、それを踏まえて私どもとしては、それと行政のいろんな情報も加味いたしまして検証を始めていきたいというふうに思っておりますので、その状況は、現段階では変わっておりません。
(2)全国知事会における「少子化の観点から結婚や子どもの法的保護等を巡る現状と課題について考える研究会」の設置について
【質問】先日の全国知事会議でですね、婚外子の法的保護に関する研究会設置が決まりましたけれども、座長として今後の議論に期待することとかですね、今後、どういったゴールに持っていきたいかとか、その辺のことを伺えればと思います。
【知事】 子ども・子育て政策推進本部の下にですね、少子化対応を考えるためにですね、そうした子供の権利擁護等も含めて考える研究会をですね、作るということになりました。
これから、この知事会議が終わりましたので、これからこの研究会に参加のね、県を募集をしていきたいというふうに思っておりまして。募集をした上でですね、秋にはですね、研究会を立ち上げて、都合五、六回の勉強会をして、一定の方向性と言いますかね、提言なり提案なりを出していければというふうに思っております。
まずは共通認識をするということで、様々な今の日本国内の現状とか海外の現状、それからそれに対する少子化対策、そしてまた、こうした家族制度、また婚外子に対する権利保護、そうしたものを、現状等を資料で研究し勉強しながら、現状とかそういう客観的状況を共有しましてね、共通認識を持ってまた対応を考えていきたいというふうに思っております。
改めて、やはり今、人口減少局面ですから、各県さん、みんなやっぱり危機感を持っておりましてね。当然のことでありますけれども、何をしたらいいか、どうするか。もうやれることは全部やってきているというのが多くの皆さんのね、考え方でありますから、引き続き、それでもその状況が、少子化のトレンドは変わらないということであればね、やっぱり我々としては更に、更にまた踏み込んでね、対策を講じていかなきゃいかんということだと思います。
私からは、全国知事会の前から1年前からずっと申し上げてきて、プレゼンをし、先週の知事会議でもプレゼンをさせていただいたのは、やはり今若い人にとって結婚というのは非常にハードルになっている、高いということなので、そのことを踏まえてですね、この少子化の問題も考えるべきではないかと。
そういたしますと、その結婚ということに対するハードルの高さをできるだけ緩和をしていく、そうしたことをですね、考えていくためにも、この研究会を作って、様々に研究・勉強し、提言、提案をしていきましょうと、こういうことだと思っております。
まずは、今、これからね、参加する県にお声掛けをしていきたいというふうに思っています。
【質問】 参加する知事の方は何人ぐらいの見通しですか。
【知事】 いや。それはこれから、これから。
(3)アジア・アジアパラ競技大会(2026/愛知・名古屋)におけるスポンサー企業に関する一部報道について
【質問】 今日一部報道でもありましたが、アジア大会の最高位スポンサーにトヨタ自動車が協賛する意向を示されているということで、会長でもあります知事のお立場で、もしコメントをいただけることがあればお願いします。
【知事】 このアジア大会、アジアパラ競技大会におけるスポンサー企業さんのね、募集につきましては、この組織委員会で今年3月にですね、パートナーシッププログラム、どういうスポンサードとして、4段階のですね、スポンサーのカテゴリーを発表してですね。その後ですね、この代理店企業の皆さん、今回4社でございますが、そうした企業さんと私ども愛知県とでですね、手分けをして、各企業さんへのセールスを行っているということでございます。
ということでございますのでですね、先般もですね、私も東京に参りまして、経団連、それから日本商工会議所さんにもですね、それぞれに、こちらの中経連さんとか名商さんと一緒になりまして、スポンサー企業の獲得、また参画へのですねお願い、御要請などもさせていただいたということでございます。
そういう中でですね、今、正にスポンサー企業さんの募集をしているところということでございますので、募集をしているところでありますから、こういう状況、途中段階ではですね、個別の企業名なり個別の企業さんとの対応、どういうふうになっているかは、お答えは控えたいというふうに思っております。
いずれにしても、多くの多くの企業さんにね、このアジア大会とアジアパラ大会の趣旨に賛同していただいて、多くの企業さんにまた御賛同いただいて応援していただければ有り難いというふうに思っております。
なお、そういう中でね、今御質問あったようなですね、地元を代表する大手企業さんがスポンサーになっていただけると、仮にね、仮になっていただけるということであれば、それは大いに歓迎をしたいというふうに思っております。
ただ、現段階は、今スポンサー企業さんを募集しているところでございますので、それ以上のお答えは控えたいというふうに思っております。
それは、スポンサー契約している代理店さんとの契約の話もありますのでね、ちょっと個別にお話しするのは控えないかんということだと思います。
それでは、私の県としての定例会見は以上とさせていただきまして、場面転換だな。引き続き、アジア大会組織委員会としての、アジアパラ大会か。アジアパラ大会組織委員会としての会見とさせていただきますので、よろしくお願いします。