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2025年1月28日(火曜日)午前10時

ページID:0575683 掲載日:2025年3月19日更新 印刷ページ表示

 

1 知事発言

 皆さん、おはようございます。

 1月28日火曜日午前10時のですね、定例会見を始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。

(1)県内で発生した高病原性鳥インフルエンザについて

 さて、今日お手元に幾つか資料をお配りしておりますが、まずはですね、これはもう既に昨日、県のWebページに公表済みでありますが、改めて高病原性鳥インフルエンザの防疫措置につきまして資料をお配りをしております。

 残念ながら、1月1日から発生をし、2日に確認以降ですね、愛知県内で12例出ましてですね、全部で144万2,981羽の殺処分をですね、昨日の正午、全て殺処分は完了いたしました。なので、後はですね、その鶏糞、それから餌等々、また、農場のですね、ごみ、そうしたものを全部処理をいたしまして、それも全部埋却処分をして、そしてその農場全部消毒をして、防疫措置は完了ということに相なります。

 なので、本来であればですね、殺処分をして、数日でですね、それ全部やれるんですが、残念ながら、今回12例がですね、立て続けに発生をいたしましたので、その殺処分の方にですね、マンパワーですね、人手をそちらに集中しましたので、そうした後片付けと消毒はですね、ちょっと、何といいますかね、ゆっくりめにということになりましたので、最初のところもまだ消毒、作業中ということになっております。

 もちろん、こうしたウイルスは、鳥インフルエンザのウイルスですから、寄生する個体がなくなるとウイルスも死にますのでね。2、3日で死にますので、そういう意味では、まずはやっぱり殺処分を急ぐということでございました。しかし、その殺処分を全て完了したということでございます。

 引き続きですね、私の名前で1月10日付けでですね、愛知県内554養鶏場全てのですね、消毒措置命令を出しておりますので、それに向けてですね、今全力で取り組んでいただければというふうに思っております。

 専門家の声も聞きながらですね、全ての農場を、養鶏場を全部チェックして、ここはこういう穴があるな、ここはこうしたらどうかと、こういう形でのですね、防鳥ネット、またネズミ捕りなど粘着テープ、それから消毒も、こういうところ丹念にやったらいいというのを個別に指導しながらですね、今取り組ませていただいております。

 なおですね、昨年中に、全てのですね、愛知県内の養鶏場への消石灰、消毒薬等はまず一巡お配りをさせていただきました。20キロ袋の9,000袋ね、お配りをさせていただきましたが、さらにですね、第2弾としてですね、2回目となる消毒資材の配付は、消石灰の約8,100袋と消毒液約370本は、1月24日、先週の金曜日までに全部、県内全域に配付を終えました。

 計3回目の消毒薬の配付、特に、(消)石灰ではなくて消毒薬、液体のね、あれが欲しいということで御希望でございますので、1月24日から3回目の消毒薬の配付をですね、行いまして、1月28日ですね、今日、全て配付は完了するということでありますので。とにかく消毒措置命令は2月末日までかけてありますので、とにかく気が付いたらどんどんですね、やって、使っていただきたいということです。必要であれば、言っていただければ、どんどんどんどんその消石灰、消毒薬を支給するという体制でやっております。

 また、農場が希望するところにはですね、ネズミ捕り。粘着テープでね、ゴキブリホイホイみたいなものですな。粘着テープで、ぱたっとそこ入ると動けなくなる粘着テープのネズミ捕りも、配付も併せて行っておりまして、希望があれば、希望のとおりお届けをすると、お配りをするということでやっております。

 とにかく、これ以上広げないためには、個々の農場の消毒をいかに丹念にやっていただくかが鍵でありますから、そこはしっかりとね、やっていきたい。

 それからまた、私ども家畜保健衛生所の職員及び民間事業者の皆さんともですね、手分けして個々の農場を視察、点検をいたしまして、消毒措置のね、改善を指摘しながらやってもらうということをね、今丹念にやっているところでございます。

 なので、まだ冬、2か月ありますのでね、これ以上の感染拡大が防げるようにしっかりとやっていきたいというふうに思っております。

 なお、卵の価格はですね、東京価格で、昨年、過去5年間の1月の鶏卵の平均価格が185円でありますが、昨日付けの東京の平均価格は285円ということで、100円高くなると、60パーセントぐらい高いのか、5割を超えているということでございます。ございますのでですね、2年前、2年前も同じぐらいの価格まで上がっておりますから、やはりですね、この今回の鳥インフルエンザ殺処分は非常にきいているということでございまして。24日現在で全国で、43事例で、約811万羽の殺処分ということでありますし、今日またあれか、あと3事例出るのか。

【農業水産局長】 そうですね。千葉県。

【知事】 ということのようでございますので、そうすると900万羽超えるんだな。だから、2年前がね、1,770万羽全国で殺処分しておりますので、その半分は超えてきたということでありますから、まだまだ止まっていないということでございます。

 引き続きですね、この鳥インフルエンザの感染のシーズンが終わるまではですね、気を抜かずに、しっかりとやっていきたいというふうに思っておりますので、引き続きよろしくお願いをいたします。全力で頑張ってまいります。

 それがまず第1点。

(2)岐阜県知事選挙の結果について

 それから次に、第2点でございますが、一昨日ね、26日、日曜日、お隣の岐阜県知事選挙が行われました。江崎(えさき)さんのね、当選をお喜び申し上げたいと思います。メッセージはすぐ出させていただきました。

 前回ね、現職の古田(ふるた)さんと接戦を演じられて、今回、捲土重来(けんどじゅうらい)ということで、立候補されてですね、今回は安定した戦いをされて、当選をされたということで、大いにお祝いを申し上げたいというふうに思っておりますし、同じね、この中部地区、東海地区の隣県ということでございますし、特に岐阜県さんは、非常にね、愛知県と距離が近いということと、人の往来も多い、経済圏的にもですね、経済圏域的といったら、中部地区は、中部、北陸も含めてですけども、いつも中部圏知事会議をやってる長野や滋賀、北陸も含めてですけど、明らかにもう完全に同じ経済圏域と。

 それは自動車ということですけどね。トヨタ経済圏と言ってもいいと思いますが、それがじわじわじわじわじわじわと、どんどんどんどん全国に広がっていますけれども。特に岐阜県さんは非常に近いということなので、コロナ禍のときもですね、緊急事態宣言のときは、愛知と岐阜はセットでいつも指定をされていた時期もありました。なので、非常に近くて、いろんなこともね、御一緒にやらせていただいていることもありますので、引き続きですね、自動車関係、航空宇宙産業の産業振興やリニア新幹線、また、道路網などのインフラ整備含めて。また、治水関係ね、木曽三川の上流域に大きなダムを造って、その水利権を、こちら、愛知県というか下流側が費用を出してダムを造って、その水利権をいただいて使う。これは愛知用水以来ずっとそういう形で。そんなこと言ったらあれだな、福澤桃介(ふくざわ ももすけ)さんが木曽川の恵那に巨大な水力発電ダムを造って、このね、昔はだから東邦電力(とうほうでんりょく)といったのかな、そうしたこと以来、そういった関係もあります。また、アジア大会・アジアパラ大会でも、競技会場としてもね、御協力をいただいておりますし、世界ラリー選手権の共同開催などやっております。また引き続きね、連携をして、この地域をしっかり盛り上げていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

(3)地理的表示登録「八丁味噌」の八丁味噌協同組合の生産者団体の追加登録について

 続きまして、もう一つありますのが、地理的表示登録、GIのですね、八丁味噌の八丁味噌協同組合、生産者団体の追加登録でございまして、これも24日金曜日にコメントを出させていただきました。

 今回ですね、八丁味噌協同組合と愛知県味噌溜醤油工業協同組合との間で話がね、相なりまして。元々、愛知県味噌溜醤油工業組合、県組合の方の登録が認められて、それでは作り方が違うのでいかんと言って、八丁味噌組合の皆さんが申請を取り下げていたということでありましたが、そうなりますとね、これは八丁味噌組合の2社が八丁味噌という名前が使えなくなって、他のところが使えるということになりますので、それではね、やはり不自然なので、私は前からですね、それは共存共栄だと。一緒にね、手を挙げて名前を使えばいいじゃないかということはずっと申し上げてきたんですが、なかなかね、八丁味噌組合の皆さんが御理解がいただけなかったもんですから、ある意味、突っ張っておられたというのはありましたけれども、今回、話が相なってね、両方とも認められるということになったのは大変結構なことだというふうに思います。

 これはもう20年前裁判にもなった話なんでね。裁判になって、基本、愛知県組合の皆さんが勝ってるわけですね。なかなか裁判になって結論出たやつをそうひっくり返すのは簡単ではない。行政手続でひっくり返すことは、それは普通無理なので、そういう意味ではね。今回も裁判になったわけですね、裁判になったけどだめだったということなので、2回やっとられますので、そういう意味ではね、その都度、私は、20年前、2000年代のときは、私は国会議員としてね、この際、お互い共存共栄で認めたらどうかということを申し上げて、今、今回、知事になってからもそのことは申し上げたんですが、なかなか皆さん思いが強くてね、そういかなかったんですが、今回こういう形でね、話がまとまったということは大変喜ばしいことだなというふうに思っております。

 愛知県全域で作る県の組合のね、加盟社の皆さんの八丁味噌も、江戸時代以来の製法で作られる、この岡崎のね、伝統ある2社の八丁味噌も、やはり八丁味噌だと思いますのでね。このカクキューさんもまるやさんも、やっぱりブランドがありますからね。そういう意味では、これは八丁味噌という名前を名乗ることによってね、またしっかり盛り上げていっていただけるんではないかと思います。

 そして、ちなみに、昨年5月にね、私ども愛知県は「愛知『発酵食文化』振興協議会」を立ち上げさせていただきました。これで愛知県味噌溜醬油(工業協同)組合の皆さんも、この八丁味噌(協同)組合の皆さんも一緒に入っていただけると思いますので、一緒になってね、愛知の発酵食文化を盛り上げていければというふうに思っておりますので、引き続きよろしくお願いをしたいというふうに思っております。

(4)「取引適正化・価格転嫁促進シンポジウム」の参加者募集について

  (【知事会見】「取引適正化・価格転嫁促進シンポジウム」~「当たり前」をアップデート - 取引の意識改革 - ~​の参加者を募集します - 愛知県)

 「取引適正化・価格転嫁促進シンポジウム」の参加者募集についてであります。

 愛知県ではですね、適正な取引・価格転嫁の気運醸成、環境整備を進めるために、政・労・使・金の県内関係機関・団体とともに、2023年2月27日に「適正な取引・価格転嫁を促し地域経済の活性化に取り組む共同宣言」を発出をいたしました。その1年後となる(20)24年2月27日には、共同宣言団体とともに「取引適正化・価格転嫁推進フォーラム」を開催をし、共同で取組の一層の推進について決意表明するなど、適正な取引及び適切な価格転嫁ができる社会の実現に向けて、相互に連携しながら取り組んでまいりました。

 一方で、エネルギー価格、原材料費、労務費などの上昇が長期化する中、適切な価格転嫁を通じて中小・小規模事業者の付加価値の拡大や賃上げを実現をし、また、働きやすく休みやすい労働環境を作る、いわゆる「休み方改革」にもつなげていくことが大変重要な課題となっております。

 そこで、この度、適切な価格転嫁に向けた取組を更に推進するため、価格交渉促進月間である3月の直前となる2月25日火曜日に、STATION Aiにおいて「取引適正化・価格転嫁促進シンポジウム」を、会場・オンライン併用で開催をいたします。

 資料の2ページ、「3 プログラム」を御覧ください。

 1ページがね、今私申し上げた趣旨でございます。

 それから、2ページの「3 プログラム」です。

 初めに、古本副知事による価格転嫁と愛知県が進める「休み方改革」との関係性に関する講演、そして、公正取引委員会による価格転嫁の実現に向けた取組についての講演、そして、トヨタ自動車による適正取引の取組についての講演を行います。

 また、価格転嫁の取組実績のある発注側・受注側双方の企業が登壇をし、参加者の皆様に価格転嫁にサプライチェーン全体で取り組む必要性への理解を深めていただくためのパネルディスカッションを行います。

 次に、共同宣言団体に新たに公正取引委員会事務総局中部事務所及び国土交通省中部運輸局の2団体を加えて、内容を拡充し、新たな共同宣言を発出する宣言式を実施をいたします。

 共同宣言で拡充する内容は、「労務費の適切な転嫁のための価格交渉に関する指針」の県内企業へ周知や下請法等に基づく行動の促進、更なる適正取引・価格転嫁につながる「休み方改革」を推進する項目の追加を検討をいたしております。

 このシンポジウムを契機として、共同宣言団体との連携を一層深めるとともに、適切な価格転嫁に向けた気運を醸成することにより、サプライチェーンの維持・強化、中小・小規模事業者の稼ぐ力の向上、賃上げへとつながる適正な取引及び適切な価格転嫁ができる社会の実現に向けた取組を更に加速させてまいります。

 ということで、いわゆる春闘真っ盛りのこの時期にね、最終局面の前ぐらいにですね、こうしてやって、適正な取引・価格転嫁を行って、また賃上げに結びつけていく。いいサイクルをね作っていこうということで、政・労・使、それから私どもですね、金融機関も含めて入っていただいて確認もしましょうということでございまして、企業さん、経済界、企業さん、そして労働組合の皆さん、そして関係する役所の皆さんに入っていただいてということでございますが、公正取引委員会さんとか中部運輸局、最初から入ってもらえば。声かけるの落ちてたのかな。入っていただくのは大変結構なことでございますので、今回入っていただいてね、しっかりやっていただくと、働き掛けていくということでございます。

 それに加えましてね、更に、この共同宣言の中にも、「適正取引・価格転嫁を行う社会風土の醸成に向けて」という言葉とかですよ、また、「労務費の適切な転嫁のための(価格の交渉に関する)指針の周知」とかですね、「下請法に基づく振興基準を踏まえた行動の促進」とかですね、「休み方改革」の推進と、「休暇を取得しやすい職場環境づくりの促進」といったような言葉も新たに付け加えて、2団体入っていただきますので、また協定もう一回サインし直すということにいたしますので、よろしくお願いをいたします。

 ということでございまして、これまでもね、こうした共同宣言をすることによりまして、価格転嫁・賃上げが実現しやすい環境整備につながったと思っておりますし、パートナーシップの間でですね、価格転嫁の実現や適正取引を推進することで、賃上げを通じた地域経済の好循環を生み出して地域経済の活性化にもつながったと考えております。

 また、私どもはですね、中小企業景況調査というのを県がやっておりますが、県内2,000社の中小・小規模事業者を対象に、四半期ごとに、原材料価格や販売価格、採算の動向について調査を行っております。そういう中でね、ちゃんと価格転嫁できているかっていうのを調査をし、情報提供をしております。

 また、県内(約)100か所に設置している「中小・小規模企業総合相談窓口」において、取引状況や適正取引に関する相談、情報提供も行っているということでございます。

 また、「下請かけこみ寺」というのがあいち産業(振興)機構内にありますが、そこにもですね、相談員を配置をして、中小・小規模企業の取引に関するいろんな相談に応じているということでございます。

 また、県が発注する公共工事や調達などでは、物価スライド条項を採用して、契約した後でもですね、この物価スライド条項で適宜、今の場合は値上げというかね、それはやっていると。それは、ある一定の割合を超えますと、契約し直すのに県議会の議決が要りますので、その場合は県議会に議案として出しているということでございます。このことで議会の方から何か文句言われたことはありません。そりゃそうですよね、物価スライドですから。ということでございます。

 また、2024年9月、昨年9月に県Webページ上に「適正取引・価格転嫁促進ポータルサイト」を開設をいたしましてね、様々な情報を提供いたしております。

 また、県の経済産業局やあいち産業振興機構で実施している補助金等についてもですね、こうしたパートナーシップ(構築)宣言企業が採択するときに加点措置を講じているということでございますし、入札などのときにも加点措置を講じているということでございます。

 ただ、一方でですね、昨年12月に県が県内中小企業2,000社を対象にした中小企業景況調査では、価格転嫁がですね、できてるかということについてですね、十分できていないという企業さんがやっぱり4割ぐらいおられるということでありますので、まだまだこれからかなと。引き続き、これは言ってかないかんということでございます。

 また、今回、「休み方改革」をこれに入れたのもですね、やはりそうした「休み方改革」を併せて進めることで人手の確保に結びつくと。それをやはり適正取引と価格転嫁でもそれを念頭に置いてね、認めてほしいというか、認めてもらうということで、今回新たに入れさせていただいたということでございます。なので、引き続きですね、そうした面もしっかりとやっていきたいというふうに思っております。

(5)季節性インフルエンザの感染状況について

 改めて、これはもう発表事項ということではありませんが、先週木曜日にね、発表させていただきましたが、インフルエンザ、人のインフルエンザ、季節性インフルエンザにつきましても、1週間当たりの定点医療機関当たりが、30を切って22になったというのは、先週木曜日に午後発表いたしましたが、引き続きですね、これでもまだインフルエンザ警報が続行ですので。愛知県内の保健所等でですよ、保健所が11か。11だな。11と、政令市と中核市は5だから16だな。16で名古屋と中核市と県の保健所11、16か所で全部10を切るといって初めて警報が解除されるので大体3月か4月ぐらいになるということでございますので、しばらく警報は続行中でありますので、インフルエンザ警報は発令中でございます。インフルエンザ警報発令中ということでありますので、引き続きですね、手洗い、手指消毒、人ごみ等に入るときはやはりマスクをね着用していただくということなど、また、ワクチン接種御検討の方は早めに打っていただくということでですね、是非、よろしくお願いを申し上げたいと思います。

 私からは以上です。

2 質疑応答

(1)県内で発生した高病原性鳥インフルエンザについて

【質問】 冒頭で御所見を御発表された鳥インフルエンザについてなんですけれども、改めて、大規模なこういった鳥インフルエンザが発生したということで、その受け止めをお伺いしたいのと、経営の再建に向けた取組っていうところがこれから進むかと思うんですけれども、それがどうしても苦しいという養鶏場さんもいらっしゃいまして、そこに対する支援のあり方とかお考えがあれば、お伺いしたいんですが。

【知事】 これは、これまでもですね、鳥インフルエンザ、それから豚熱についてもですね、対応してまいりました。

 とにかく最大限、農家及び養鶏場の経営者の皆さんに寄り添った対応をね、していきたいというふうに思っております。

 なので、まずは徹底的な防疫措置ということで、消毒資材・器材等についてはですね、県の方で全額負担して支給をしていく。それもプッシュ型で、どんどんどんどん、希望があればどんどんどんどん持っていくということで、使いたいだけ使っていただいていいということでやらせていただいておりますし、また、家畜保健衛生所の獣医、それからまた専門家の見立てといいますかね、がチェックをして、ここをこうしたらどうかという、抜けがないようにね、そうした消毒措置の徹底をまず支援をするということ。

 それから、残念ながらですね、かかって殺処分となった場合はですね、これ、速やかに行うということと、その殺処分っていうのは、1羽幾らでですね、この補償が国から出ますが、それが大体5か月か6か月ぐらいになるんですね。1農場やっぱり何億円という形になりますから、それを待ってらんないわけですね。なので、それは金融機関、農協になろうかと思いますが、これも最初から私ども県の単独事業で行いましたが、もうとにかく、国にこんだけって申請すれば、基本、それはおりるんですけど、公金なんで審査かかるので、待ってらんないんで、それと同額をですね、同額を金融機関、農協から借りた場合の利子補給は全額県が見ると。なので、直ちに手元にその現金が来るという形のものもまずやって、その上でですね、やっぱり経営再建をするため、経営再建というのはやはり、まずは施設をですね、もう一回整備をしなきゃいけませんね。もう一回、穴がないようにですよ、もう二度とインフルエンザウイルスが入ってこないような形での、少し老朽化したものとかの、ちょっと穴が開いてたら、そこを整備するとかそういったものは、そういう施設整備については県が、これは施設整備費はもう県が全額見るという形でですね、整備をし直していただいて、その後、ひな鶏を入れて経営再建していきますが、そうしたものへの補助、助成等についての再建について、そうしたものを手厚く手厚く、農家に寄り添った形で予算措置をしていきたいと。もちろん経営指導も含めてね、しっかりやっていきたいと。その立ち上がりのそうした補助、それから融資、これも万全を期したいと思っております。

 なので、この2月補正予算、今組み上げておりますが、そこにはこの鳥インフルエンザ対策の補正予算を、何十億ということになろうかと思いますが、それは出していって、速やかに議決をいただいて、直ちに執行にかかっていきたいというふうに思っております。

 現に、今やっている防疫措置などなどについてはですね、今のこの2024年度当初予算の既決予算の範囲内で今やれておりますが、これだけの規模になりますと、これ足りませんので、2月補正でね、やって、それも早めの議決をお願いをして、直ちに執行できるようにして、農家支援については寄り添った形でね、もう全力で取り組んでいきたいというふうに思っております。

【質問】 同じく鳥インフルエンザの関係で伺いたいんですが、12例目の感染が発覚してから1週間以上経ちましたけど、現段階で、知多半島を中心として今月に入ってから感染が続いていたこの一連の感染拡大というのは一旦落ち着いたというような理解でよろしいでしょうか。

【知事】 いや、それは分かりません。

 基本ですね、これらの農場にいたウイルスはですね、もう殺処分。ウイルスは、前に申し上げたように、相手の寄生する鳥の個体がなくなれば、もう2、3日でウイルスも死にますので、基本、ここにウイルスはもういないと思っていいんだろうと思いますが、思いますがですね、そもそもこの、どっから由来してきたウイルスか。それは渡り鳥ですもんね、基本。渡り鳥がシベリアから冬からやってきて。あの広大なシベリアで鳥インフルエンザのウイルスを撲滅するのは不可能ですから。全部焼いちゃえば別だよ。そんなことできるわけないので、それは必ずやってくるわけですね、日本へ、韓国へ、中国へ。必ずそこから出てくるわけですよ、年によって多い少ないはあっても。なので、この殺処分を行ったこの農場にはもういないと考えていいと思いますが、渡り鳥からカラス、スズメ等の鳥にうつって、それが更にですね物を食べたり、それがまた糞を落としたり、何かいろんなものをかじったりして、それがまた地上をはっている動物、小動物、犬とか猫とかですよ、ノネズミ、ゴキブリ、そういったものにうつって、それが、最終的にそれが農場の中にね。上の網はもう万全を期してね、そんなカラスもスズメも入らないようになってますけど、その下かいくぐって養鶏場の中に入ってうつるというパターンが一番考えられるので、ここではなくてもですね、まだちまたにはこの鳥インフルのウイルスはね、いると思っていいんだろうと思いますので、引き続きね、愛知県内554の養鶏場全ての消毒措置を2月末日までとにかく全力でやっていくということに尽きるというふうに思っております。

 なお、ですから、私どもの12例目が40例目だったかな。今、もう43、それから更に3、今日3で、あの後、この1週間で6例出てるわけですね、大体関東方面ですけども。全部千葉か、あれは。

【農業水産局長】 千葉と岩手。

【知事】 千葉と岩手か。

 だから、あっちの方は一つずつが大きいんだよね、30万羽、40万羽って、1農場が。愛知県の場合は歴史的に農家なんですよ、他のところは企業なんだわ。だから、うちの場合は養鶏農家がそのまま、農家として生き残って養鶏場をずっとやってきたということなんで、養鶏農家とか農場数は数は多いんです、うちが。1農場当たりの飼っている数は少ないということなんですね。なので、まだまだ全国的には出てますので、それは警戒はですね、やっぱりあれですね、春休み、暖かくなるまでは毎年、毎年毎年、渡り鳥が飛んでくると、びくびくしながら冬を過ごしてますのでね。とにかく、我々としては消毒措置ね、引き続き万全を期したいと、全力でやって、何とかこれ以上の拡大を防ぎたいというふうに思っております。

(2)岐阜県知事選挙の結果について

【記者】 岐阜県知事選で当選なさった江崎さんについてのお尋ねですが、知事は江崎さんとは一緒のお仕事をなさったりとかですね、何かそういう接点があるのかどうかということと、その接点がもしあるようでしたら、江崎さんについて、どのような方だというふうに捉えてらっしゃるのか。

 もう一つ、隣県でございますしね、いろいろ協力していかなきゃならないことだと思いますが、今後、近くですね、江崎さんと会って、何かお話しなさるような御予定などございますでしょうか。

【知事】 まず、前段はですね、国会議員をやってた折、その前役所におりましたが、僕は36で国会議員になりましたから、さすがにちょっと存じ上げませんね。

 東京、永田町や霞が関で同じ仕事、一緒に何かやらせていただいたということは特にありません。ありません。私が知事になってこちらに来て、前回、江崎さんね、古田さんと選挙やられたということ。その前からね、経産省で医療機関の経営とかね、医療産業とか、そういったサービス産業系の、そういった仕事をやっておられたんで、こちらだと藤田医科大学でね、客員教授だったのかな。時々何か講演したりなんか。藤田医科大学で何か教えておられたこともあったと思いますが。そういった折にお会いしたことはありますね。なので、もちろん面識はありますし、お話をしたことはありますが、そのぐらいということでございますね。

 ですから、いずれにしても、しかし、江崎さんも岐阜の御地元出身の方なんでね。何か役所勤めしながら、あの人、山持ってんだな、家で。何か毎週帰ってきて山の手入れしてたっていうから、「あんた、偉いもんだな」と言った覚えはありますけどね。そういう意味では、実際に山持ちで、そういったこともやっておられたと聞いてますので、そういう現場感覚を持っておられると思いますからね、また新しい感覚でね、また新たな岐阜県政をね、リードしていただければいいんじゃないかなというふうに思いますね。

 近いうちにまたどっかでお会いする機会はあるかと思いますが、選挙終わったばっかりなんで、御本人、地元の挨拶回りでしばらく忙しいでしょうから、それを最優先にしていただいて。どうせまたすぐ議会始まりますしね、御地元の対応を最優先にしていただいて、いずれまたお話しする機会もあると思いますので、いろいろそういう場でお話をさせていただいて。先ほど、冒頭申し上げましたが、この東海地区及び中部地区でね、一緒にやっていく仕事もたくさんありますから。道路整備やね、空港だとか、もちろん水のね、木曽三川はやはり上流は全部岐阜県ですからね。岐阜、長野でありね、我々はどこまでいってももう昔から下流でね、やはり一番その木曽三川の水資源及びそうしたものを利用させていただいてるのは、我々この愛知・名古屋なんで、そういう意味では、やっぱり上流の皆さんをね、山を守っていただいている上流の皆さんをしっかりリスペクトしながらね、一緒になっていろんな仕事をね、やっていくと、この地域を盛り上げていく。何というか、平野は一つですからね、濃尾平野ですから。濃尾平野なんで、しっかりとね、一緒になってこの地域を盛り上げていければ。

 それから、リニア(中央)新幹線ありますからね。いろんな課題がね、地下水位の低下だとか地盤沈下とか、いろんな課題ありますし、岐阜県さんもね、中津川、中間駅の問題もありますし。我々は、名古屋は地下駅なので、ちょっと置かれている立場は違うかと思いますが、とにかく品川-名古屋286キロがね、早期に完成して通るように。部分開業なんかなくて、全線開業して初めて効果発揮というか、経営的には全線開業しかないので、この286キロね、一日も早く完成、そして開業に持っていけるように。リニア(中央新幹線)建設促進期成同盟会、私が会長でありますから、会長としてはね、やはり中間駅を持っておられる神奈川、山梨、長野、岐阜のね、皆さん、そしてまたここから更に西へ行かなきゃいけませんので、そうした皆さんとしっかり連携をしてね、リニア(中央)新幹線こそできるだけ早期に、早期にね、建設が進んでいくように、連携してしっかりとやっていきたい、そういうふうに思っております。