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2025年2月18日(火曜日)午前10時
1 知事発言
ちょっと早いですけど、始めさせていただきます。
2月18日の火曜日午前10時のですね、定例会見を始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。
それでは、まず、お手元の資料の順番でいきますね。
(1)IGアリーナのプレオープンイベント開催について
まずですね、同じ今日10時にですね、IGアリーナからも発表をしておりますけれども、「IGアリーナのプレオープンイベント開催について」ということで、ハンス・ジマーさんのコンサートが決定をしたということでございます。同じ10時から、今日、Webだな、Webサイトで公表しております。
愛知県では、今年5月31、6月1日、土日で、「IGアリーナオープニングDAYs」を予定をしております。これはもう先般発表したとおりでございましてね、滝沢秀明(たきざわ ひであき)さんのプロデュースでのオープニングアクト、オープニングイベントということでございますが、これに先立ちまして、アカデミー賞やグラミー賞など数多く受賞している映画音楽界の巨匠ハンス・ジマーさんの初来日コンサートをIGアリーナのプレオープンイベントとして5月24日の土曜日に開催することが決定いたしましたので、お知らせをいたします。
お手元の資料でございますが、私のコメントとして、ハリウッドで活躍するハンス・ジマーさんのパフォーマンスを鑑賞できることは、私たちにとって素晴らしい瞬間であります。世界トップレベルのグローバルアリーナとして誕生するIGアリーナの幕開けを飾るにふさわしいコンサートになります。
県民の皆様だけでなく、国内外から多くの方にお越しをいただいて、7月にグランドオープンするIGアリーナをいち早く体感していただけることを心から楽しみにしております、ということでございまして。
資料の裏面にね、ハンス・ジマーさんのプロフィール等簡単に載っております。
ドイツ出身の映画音楽作曲家兼音楽プロデューサー、アカデミー賞2回、グラミー賞4回、ゴールデングローブ賞3回ということで、大変なね、巨匠でございます。代表作は、『DUNE/デューン 砂の惑星』、『トップガン マーヴェリック』、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』、『グラディエーター』、『シン・レッド・ライン』、『レインマン』、『ダークナイト三部作』、『インセプション』、『テルマ&ルイーズ』、『ラスト サムライ』、それからね、『DUNE/デューン 砂の惑星(パート2)』など、たくさんございます。
これ、『パイレーツ・オブ・カリビアン』もそうじゃなかったかな、確かね。『パイレーツ・オブ・カリビアン』が何となしに、ダダダダって、あれが一番何か頭の中思い出しますけれども。
ということでございまして、事実上これがスタートということに相なりますが、3月末に完成しますので、できるだけ早く使ったらいいかなということでございます。
まだちょっと公園の外構工事とか、あれですね、地下鉄からの地下道はまだ、そのときだとまだ工事中でございますけれども、物はできておりますので、できるだけ早くね、体感をしていただければということで、5月24日、IGアリーナプレオープンイベントということで、ハンス・ジマーさんのコンサートということでございます。大変楽しみでございます。
(2)中部国際空港の代替滑走路事業に係る施設変更許可について
続きまして、お手元の資料二つ目でございますが、「中部国際空港の代替滑走路に係る施設変更許可に関するコメント」を申し上げます。
これ、本当は昨日言わなきゃいけなかったんですけど、ちょっと後になりましたが、中部国際空港の代替滑走路事業について、昨日、17日、国土交通省より施設変更が許可され、現地着工が可能となりました。今年度設計をしておりましてね、新年度予算要求といいますかね、予算的にはもう入っておりましたが、施設変更の許可が正式に出たということでございます。
代替滑走路の整備は、2021年12月に地域で取りまとめた中部国際空港の将来構想の第1段階として、開港以来実施できていない現滑走路の大規模補修、不測の事態による滑走路閉鎖リスクなどの課題解決や空港の完全24時間化につながるものであります。
これまで、私が会長を務める「中国際空港第二滑走路建設促進期成同盟会」では、東海3県1市、経済界、空港会社とともに、国への働き掛けや機運醸成の取組を進めてまいりました。開港20周年を迎える年に地元の熱意が通じ、代替滑走路整備事業が本格的に動き出すことは、中部国際空港の将来構想の実現に向けた大きな一歩でありまして、大変喜ばしく思っております。
本県としては、2027年度の供用開始に向けまして、代替滑走路の整備が着実に進められるよう、空港会社等をしっかりと支援してまいります。財政的にも、県は支援をいたしてまいりまして、ですから、工事は3年ぐらいで完成させるということでございますので、よろしくお願いをいたします。
(3)☆愛・地球博20祭☆ ジブリパーク連携イベント「サツキとメイの家で遊ぼう!」の開催について
(【知事会見】☆愛・地球博20祭☆ ジブリパーク連携イベント 「サツキとメイの家で遊ぼう!」を開催します! - 愛知県)
それではですね、お手元の資料に基づきまして本日の発表にまいります。
まず1点目、「☆愛・地球博20祭(にじゅっさい)☆ ジブリパーク連携イベント『サツキとメイの家で遊ぼう!』の開催」です。
愛知県では、愛知万博20周年記念事業「愛・地球博20祭」の一環として、愛・地球博(記念)公園内にある愛・地球博記念館の展示物を大幅に入れ替えて、当時を知らない子供たちでも愛知万博のことを楽しく学べる特別展示を開催する予定です。
特別展示の一部では、愛知万博のパビリオンの一つとして建設され、今はジブリパークの「どんどこ森」で展示されている「サツキとメイの家」に焦点を当てたパネル展示を計画しております。
その関連企画として、今年の4月1日に、愛知県内の子供たちに「となりのトトロ」で描かれた昭和30年代の日本の暮らしを体験してもらうイベント、「サツキとメイの家で遊ぼう!」を開催いたします。
資料の1ページを御覧ください。
イベントの開催日時は、4月1日の午前10時25分から午後3時50分まででありまして、場所はジブリパークの「どんどこ森」などであります。
申し込み方法は、愛知県電子申請届出システムを御利用いただいて、インターネットで申し込んでいただきます。
資料の2ページを御覧ください。
参加対象者は、県内在住で、新年度、2025年度に小学校5年生、6年生になる子供たちであります。
なお、申込みは保護者の方に行っていただく必要がありますが、当日は保護者の方は「どんどこ森」に御同伴いただくことはできません。子供たちだけということでございますので、御了承いただきたいと思います。
申込み期間は、明後日、2月の20日から28日までの9日間です。募集人員は60名で、申込み多数の場合は抽選となりまして、抽選結果は3月10日までに全申込者へメールでお知らせいたします。参加料無料で、ジブリパークのチケットがなくても御参加をいただけます。
「4 主な内容」です。
イベント当日は、スタジオジブリの宮崎吾朗(みやざき ごろう)監督から建設当時のお話を伺ったり、「サツキとメイの家」の炊事場にあるかまどを使ってお米を炊いたり、長州風呂を沸かす体験をしていただきます。
大変貴重な一日限りの特別なイベントでございます。是非奮って御応募いただきたいと思います。ということでございます。
なおですね、万博20周年の記念事業、愛・地球博20祭では、ジブリ関連のイベントとしては、7月12日の土曜日から9月25日まで、愛・地球博記念公園の体育館、丸いドームでね、「鈴木敏夫(すずき としお)とジブリ展」愛知展を開催をいたしますので、こちらの方も御参加をいただきたいと思います。
そして、この「サツキとメイの家」で、炊事場のかまども、あれ使えるのでですね、あそこでお米を炊いて、子供たちにその場で食べてもらうということでございます。あそこの風呂が長州風呂というのは知らなかったですけどね。普通の五右衛門風呂ではないんだな。入れるそうです。入りはしないのか、この日は。入りはしない、沸かすだけか。ということだね。
ということでございますが、これまでね、「サツキとメイの家」を御家族に使っていただいたというのはありましてね。これは、公園管理者である愛知県都市整備協会の主催で、2012年に2回開催をし、ただ、140組が応募して2組。ですから、1回1家族ということです。それから、2021年8月に、ジブリパーク開園前の特別イベントとして、これも1家族。1グループといいますかね、限定の最大5名が対象ということで。結果、300組が応募して、尾張旭市の4人家族の方が体験したということなんで、今回、子供たち60人なんで、まあちょっと体験してもらえるんではないかと思いますけれどもね。
ですから、この人数でやるのは初めてなんだな。初めてと。
この日は、しかし、この日はあれか、休みか。
【知事】 休園日だ。ということでございますので。
それはそうですね、開園日だとこんなんできませんのでね。休園日なので。それも4月1日で春休みなんでね、子供たちは、5年生、6年生ね、奮って御応募いただけたら有り難いなと思います。
これはあれか、取材はできるのか。
ジブリパーク社の方にお問合せいただければ。と思います。
【知事】 そういうことね。ということでございます。
またね、愛・地球博20祭の20周年の特別展示ではですね、愛知万博開催までの歩み、成果、それから当時の画像、映像などをですね、分かりやすく紹介する予定でございますので、そちらの方も御覧をいただければというふうに思っております。
ということが、まず最初の発表事項ということでございますね。
(4)「知の拠点あいち重点研究プロジェクトV期」研究テーマの公募について
(【知事会見】「知の拠点あいち重点研究プロジェクトV期」研究テーマの公募について - 科学技術の推進 - 愛知県)
続きましてですね、二つ目です。「知の拠点あいち重点研究プロジェクトV期研究テーマ」の公募についてであります。
愛知県では、本県産業が抱える主要な技術的課題の解決を目指して、2011年度から、産学行政が連携する研究開発支援の競争的資金である「知の拠点あいち重点研究プロジェクト」を実施しております。
この度、2025年度から28年度までの4年間で実施する予定のプロジェクトのI期の研究テーマの公募を開始いたします。
お手元のA3の別紙の1を御覧ください。これですね。こちらのA3の別紙の1を御覧ください。
今回のプロジェクトでは、研究の成果が社会実装する段階で本県の産業・技術開発の課題に対して大きく裨益(ひえき)することを前提として、海外、県内外の大学と県内企業などで構成された意欲ある研究チームからの提案を幅広く募集します。
前期、IV期からの変更点としましては、これまでほぼ県内大学・研究機関としていた参画機関の拡大に加え、研究開発の目標フェーズに応じた応募ができるように、「挑戦枠」、「実用枠」、「国際枠」の三つの枠を設けました。
また、研究開発から事業化をする際に立ちはだかる大きなギャップを埋めるため、10テーマ程度を対象として、欧州最大の応用研究機関であるドイツのフラウンホーファー研究機構や、半導体企業として有名なTSMCを生み出した台湾工業技術研究院といった、海外の橋渡し第三者支援機関によるハンズオン支援を実施いたします。
加えて、STATION Aiとの交流事業を実施し、研究テーマとスタートアップとの新たな連携を推進してまいります。
研究対象分野といたしましては、本県の主要産業である「マニュファクチャリング」を中心として、「ヘルスケア」、「アグリ・フィッシュ」、「カーボンニュートラル」といった、グローバルレベルでも関心が高い分野を設定しました。
これらの分野の研究を、生成AI、ビッグデータなどのデジタル技術を活用して深化・加速させることで生み出された愛知発の新技術により、革新的イノベーションを創出し、日本や世界の産業発展、脱炭素社会の実現に貢献することを目指してまいります。
「2事業概要とスケジュール」のうち、研究チームの構成については、愛知県内企業の参加は必須としつつも、一緒に研究を行う大学等の研究機関については、海外を含む県内外の機関が参加可能といたします。
枠組みについては、表にあるとおり、研究目標に応じた三つの応募枠を設けております。特に、実用枠は、年間1億円の研究費を4年間、県から運営委託機関を通じて支給することとしておりまして、ディープテックのような世の中に大きなインパクトを与える研究テーマの出現を期待しております。
また、今回、挑戦的な枠として国際枠を設置をしております。この枠は、研究チームの構成員として必ず海外の大学等の研究機関を含むこととしており、海外の最先端の研究や、一味違った視点からの研究を生かした新しい研究テーマが提案されることを期待しております。この枠は、来年度1年間予備的な共同研究を行い、本格的な研究は2026年度から行っていただくことを想定しております。
スケジュールにつきましては、研究テーマの公募期間は本日2月18日から3月21日までの約1か月です。県内に本社、研究開発拠点、製造拠点を置く企業の皆様には、製品開発等に係る課題解決や技術的なブレイクスルーを探し求める一環として、また、大学・研究開発機関の皆様には、自ら保有する研究シーズの実社会での活用のために、この「知の拠点あいち重点研究プロジェクトV期」を活用していただくことを是非御検討をいただきたいと思います。
参考までに、別紙の2で、2011年度以降4期にわたって行われたこのプロジェクトの成果事例をまとめてあります。ものづくり高度化、最先端のデジタル分野、SDGsへ貢献する分野などで、これまでも様々な成果を出して、本県産業の技術発展に寄与してまいりました。
今回のV期でも、フラウンホーファー研究機構や台湾工業技術研究院の海外の知見も最大限生かしながら、更に多くのインパクトがある研究成果を社会実装につなげてまいります。たくさんの大学・研究開発機関・企業の皆様からの研究テーマの御提案をお待ちをいたしております。
ということで、今申し上げたことが、資料の1ページ、2ページね。2ページの(3)が4つの分野、(4)がですね、「挑戦枠」、「実用枠」、「国際枠」ということで、それぞれで、期間、研究費、それからテーマ数、目標ということでございます。書いてありますので、御覧をいただければ。
「実用枠」が1億円以内、「挑戦枠」が3,000万円以内、「国際枠」は2,500万以内というような感じでございます。
ということで、3(ページ)がスケジュール。2月3月で募集をして、事前ヒアリングをやり、5月に1次審査、2次審査、6月に決めて、内定、採択テーマを決定をして、7月にハンズオンの支援先も決定するということでございます。ということでございます。
それが別紙の1に出ているとおりでございます。
それからですね、ちなみにですね、ドイツのフラウンホーファー研究機構というのは非常に有名でございますが、これはドイツ国内に76の研究所、3万人のスタッフがおられます。年間予算は約5,000億円。そして台湾工業技術研究院は台湾に七つの研究所、6,000人のスタッフで、年間予算は1,300億円。ちょっと桁が我々とはちょっと違いますけれどもね。両方とも国の機関ですけれども、そちらの方の二つの協力を得て、ハンズオン支援を行っていくということが今回の大きなみそではないかなというふうに思っております。
この10の研究テーマを対象に、この二つ機関のどちらかによる伴走支援をですね、行っていくということでございます。
それからですね、V期におきましては、特徴としては、一つは、例えば「知の拠点あいち」の研究室を優先的に提供することも行えますし、STATION Aiでね、V期のキックオフセミナーはSTATION Aiで行って、研究チームとSTATION Aiのスタートアップ会員との交流イベントも行おうというふうに思っております。
それから、別紙の2のですね、これまで、I期からIV期の成果というのをまとめておりますが、I期からIV期までの間に、IからIVで4期で延べで78の大学、374の企業、41の研究開発機関の参画をいただきました。それから、製品化が170件。その売上高が466億円の経済波及効果と。それから特許出願件数が235件ということで、着実に成果を上げてきているということですね。
第I期は、最初は5年間で、こういった形の「切削・加工、材料」、「食(の安心・安全)」、「健康長寿」。第II期が3年間で、「先進材料・加工」、「エネルギー・水素」、「ロボット、自動車安全」。第III期がですね、「ものづくり」、「AI・IoT・ビッグデータ」、「近未来自動車」。第IV期が、ですから、II、III、IVが3年間・3年間・3年間で、「基幹産業高度化」、「DX」、「SDGs」と。こういうことで、それぞれの時代時代に合わせた対応をさせて、研究開発テーマを選んで、実施をしてきたということでございます。
ということで、また第V期も、今度は4年間ということで、しっかりとやっていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
(5)クラウドファンディングを活用した津島石採祭車のすり鉦の新調資金の募集について
(【知事会見】クラウドファンディングを活用して津島石採祭車のすり鉦の新調資金を募集します - 愛知県)
続きましてですね、最後でございますが、クラウドファンディングを活用した津島石採祭車(つしまいしどりまつりぐるま)のすり鉦(がね)の新調資金の募集です。
愛知県では、2016年にユネスコ無形文化遺産に登録された五つの山車まつりを始め、150を超える多種多様な山車まつりが地域で大切に受け継がれてきました。
こうした山車まつりの魅力を更に引き出し、発展させていくため、県は、2015年に「あいち山車まつり日本一協議会」を立ち上げました。
協議会では、山車まつりのシンポジウムや芸能発表会などのPR活動の他、2017年度から、山車まつりの保存継承に向けて、構成団体が山車や祭礼用具の保存修理に必要な資金を確保するため、クラウドファンディングを活用した資金調達の支援を行ってまいりました。
昨年度までに5件のクラウドファンディングを行ったところ、皆様から多くの御支援をいただいて、山車の本体や祭礼用具の修理を行うことができました。皆様の御支援に感謝申し上げます。
今年度は、津島市の津島石採祭車保存会中部車(つしまいしどりさいしゃほぞんかいちゅうぶぐるま)から、お祭りで使用する石採祭車に取り付けられているすり鉦を新調するための費用について支援の要望がありました。すり鉦は、石採祭を象徴する重要な祭礼用具であり、美しい音色を次世代に継承するため、今回、新調したいとのことです。総事業費は約115万円ですが、保存団体のみでは賄い切れない30万円を目標金額といたします。
支援金の募集に当たっては、支援金額に応じて六つのコースを設定し、御支援をいただいた方には、返礼品として、祭りのオリジナルグッズなどを用意をいたしました。
返礼品の一部を紹介をいたします。
サポーター3,000円コースの返礼品は、オリジナルキャップであります。
これがオリジナルキャップでございます。
保存団体のキャッチフレーズである「獅志朋友(ししほうゆう)」、獅志朋友と書いてあるんだな、これがな。読めないけどね、私では。の文字がプリントしてあります。ホットピンク・白・黒の3種類から色を選ぶことができます。
サポーター1万円コースの返礼品は、オリジナルトートバック(B)でございます。こちらですね。こちらも、これは獅志朋友、縦に書くと、読めるね。獅志朋友というふうに書いてあります。丈夫な生地で、重い荷物もしっかり持ち運びができるトートバックでございます。
こうしたグッズの返礼品によるコースに加えまして、3万円のカメラマンコースでは、普段は関係者しか入れない間近な位置で山車を撮影できる特典、5万円の祭体験コースでは、祭りの当日に祭車を引いたり、太鼓や鉦に触れて祭りを一日体験できる特典など、貴重な体験をお礼として御用意をしております。
今回、すり鉦の新調をする石採祭車は、石採祭の発祥地といわれる三重県の桑名で幕末期に製作された貴重な祭車でありまして、大正期に津島が譲り受け、地域の方々の努力で100年以上受け継がれております。長年受け継がれてきたこの貴重な祭車をこの先も保存、継承していくために、是非多くの方の御支援をよろしくお願いいたします。
県といたしましては、今後も、「あいち山車まつり日本一協議会」の活動を通して、愛知が誇る山車文化の魅力発信、保存継承に取り組んでまいります。
ということでございまして、こういう形でのお祭りのね、これ、なかなか県が補助金を出すわけにはいきませんのでね。行政がというわけにも。確かに市もなかなか難しいので、そういう形でこのクラウドファンディングという形でねやっているということでございます。
ということで、これまで5件やってまいりましてね。これ、だから、事務局が県がならないと、クラウドファンディングできない。
【文化財室 室長補佐】 直接できます。
【知事】 直接できるのか。
県がやって、これまで5件やってきたということですね。今回が6件目ということですね。
津島の石採祭は、これまで4件だから、これで5件目か。もう一つは、豊川のね、国府(こう)祭の山車改修というのもありましたね。ということでございます。
これがちらしですかね。よろしくお願いをいたします。
これは桑名のあれ、何て祭りだ。あれ。
【文化財室 室長補佐】 石取祭(いしどりまつり)です。
【知事】 同じか。
桑名の石取祭で、あの鉦をかんかんかき鳴らすやつね。そこのあれが津島に来て、それをあれですな、なかなか立派な山車というか、あんなの初めて見たけどね、ああいう大きな車輪があって、前がこうね、出ているやつ。桑名からいただいたものということですね。ということで、鉦をね、今回新調したいということでありますので、何とぞよろしくお願いをしたいというふうに思っております。
私から以上でございます。
2 質疑応答
(1)豊橋市新アリーナについて
【質問】 豊橋市の新アリーナ計画の関連で伺いたいんですけれども、長坂市長が業者に対して契約解除に向けた協議の申入れの手続を進めている一方で、12日には、地元のスポーツ団体が事業の継続を求める要望書を提出するなど、混乱が続いているようにも見えるんですけれども、知事としてはこのような動きをどう見られていますか。
【知事】 前から申し上げておりますが、我々はですね、県としては、今回の豊橋の新アリーナをですね、民間の力を活用してのPFIでね、やるということで、そうした計画作りから、PFIの手順、段取り、それから要求水準を作ったり公募したりと、そういう、いわゆる計画作りから、そのPFIの手続等に対する支援として、もう既に5,000万円の支援をさせていただいております。半分はもう支出しておりまして、半分は今年度ということでありますが。なので、今年度末に、事業がそのまま進んでいけばね、お支払させていただきますが、今こういう状況ですから、ちょっと、後半の支出の分は、今はちょっとまだ、まだ年度末でないのであれですけれども。
我々としてはですね、そういう形で、豊橋市さんがやりたいということでありましたので、しっかりと支援をしていこうということで、財政支援も含めてね、させていただいております。
なので、我々としては、地元、豊橋市がやりたいということなので、応援をしてきたということでありますので、そういう形でですね、今後どういうふうに進んでいくかは、大変大きな関心を持ってね、注視をしていきたいというふうに思っております。
ただ、事業主体はあくまでも豊橋市ということになりますから、豊橋市がどうするのかということは、大変大きな関心を持ってね、注視をしていきたいというふうに思っております。
なお、一方で、併せてBリーグのね、「三遠ネオフェニックス」のホームアリーナにもなるということで、Bリーグプレミアにも、それを前提にね、参画が許可されているということでありますから、それがなくなれば、なくなるということになりますのでね。そういったこともどういうふうに見るかということもあるのではないかなと思いますね。
ただ、選挙での公約にしていましたからね、それをどうしていくのか。そこはよく、地元の関係、だから市長もそうだけど、市議会はね、やっぱりそういった形で議決をされてこられたので、そこをどう調整していくか。そこはね、十二分に話し合い、協議をして、よりよい解決方策を見いだしていただきたい。そのように思っております。
【記者】 あともう1点なんですけれども、先月の臨時市議会の方で、また契約は議会の議決がなければ解除できないという条例改正案が再び可決されまして、少し取材をしていますと、今日にも大村知事に裁定を申し入れられる、というようなことも伺うんですけれども、今後は、知事としてどのような手続、取られていきますか。
【知事】 まだ来てないよな。豊橋市から。まだ来ていないね。
裁定をですね、求めるということで、そうした申入れというか、裁定の申入れというのかな、上げてこられると聞いておりますから、近々来られるんだろうと思いますが。
10年ちょっと前にですね、名古屋市からもありましたね。何か市の計画を変更する場合は議会の議決が要るというのを、市議会が議決をしたところ、あれも条例だったかな。それは、当時の河村市長が同じく再議をかけて、またもう一回議決来たので、こっちに裁定をしてもらう。こちらとしては、県としては、あのときは、そこは違法とまでは言えないということで、取り消すと、そんなことはしませんでした。その後、名古屋市が確か裁判かけて、裁判で負けたんだな。2審中に取り下げたと。それで確定と、こういうことになりましたが。過去例もありますので、我々としてはですね、そこは淡々と対応すると。淡々というか、粛々と対応すると。とにかく委員をね、第三者の有識者の皆さんを中心とした(自治紛争処理)委員を任命しなきゃいけませんので、任命した上でですね、その委員の、学識者、有識者の御意見を踏まえて粛々と、しっかりと対応していきたいというふうに思っております。
【記者】 実際に期間に関しましても、申入れを受けてから翌日から90日以内で回答出さなければいけないというスパンですけれども、もうこの委員は、今週にも決められるという感じなんですか。
【知事】 豊橋市からその裁定の申入れが来ましたらね、今言った期間の制限というか、期間も決まっておりますから、それはもう速やかに、速やかに立ち上げて、そこの審理に付したいというふうに思っている。できるだけ早くということではないでしょうか。
もう出されるということは決まっていますので、我々としてはもう準備は進めております。人選も含めてね。
そりゃそうでしょう。来てからやってたんでは、また日にち経っちゃうので、もう出してこられたらすぐ対応できるように、もう準備は進めております。
ですから、それがもし出されて、その(自治紛争処理)委員を任命したという場合は、それはもちろんすぐ記者クラブの皆さんには御報告はさせていただきます。
(2)愛知県・静岡県国民保護共同実働・図上訓練について
【質問】 13日に開かれました国民保護共同訓練についてなんですけれども、今回の訓練を愛知県がやる必然性を教えてください。
【知事】 先週のですね、2月13日の木曜日にですね、国、愛知県、それから豊橋市、静岡県、浜松市とですね。これは、「国民保護実動・図上訓練」というのをさせていただきました。訓練参加機関は、国、これは内閣官房、消防庁、自衛隊、それから愛知県、愛知県警察、豊橋市、インフラ事業者、それから静岡県さんなどですね、55機関参加ということでございます。
これはですね、やはりこうした、国民保護法という法律に基づきましてですね、私ども県にはですね、この国民保護法の規定によりまして、武力攻撃事態等が発生した場合には、国民の保護のための措置を的確かつ迅速に実施し、関係機関が実施する国民保護のための措置を総合的に推進する責務があるというふうにされております。なので、この責務を果たすためにですね、万一の武力攻撃事態等への事前の備えが必要であるため、国の重点訓練として、こうした事態を想定をした、県の区域を超える避難の調整の手順の確認などを実施をしたというものでございます。
これはですね、国というのは内閣官房ですが、2021年度からですね、全国を六つのブロックに分けて、国のこうした重点訓練を、図上訓練をね、輪番でこうやっておりまして、この2024年度、今年度は中部ブロックの当番でありまして、この中部ブロックの幹事県が、ちょうど今愛知県ということで、これも毎年毎年、順繰り順繰りで回っているんですが。なもんですから、今回、私ども愛知県で開催をしたということでございます。
これまで、2021年度からですから、うちが4県目になりますが、高知県、大阪府、鹿児島県、愛知県と、こういうふうに順繰り順繰り順繰りと、こういうふうにやってきているところでございまして、そういう意味では、たまたま今回、愛知県の当番だったということでございます。
なので、そういう、2021年度から国がそういうふうにやっておりましたから、早い段階で、今年愛知県、うちに回ってくるというのは分かっておりましたので、2022年にね、県内の54市町村に、そうした訓練をですね、実施する意向がありますかという調査を行ったところ、豊橋市さんから訓練を実施したいとの回答がありましたのでですね。2年前だな、2023年の2月にね、豊橋市さんに共同図上訓練の依頼をしてですね、ちょうど去年の1月にですね、プレ訓練を県と豊橋市で実施をして、今回のこの「令和6年度愛知県・静岡県国民保護共同実動・図上訓練」の実施ということに相なったということでございます。
ですから、国民保護法に基づいて、県にはそのように国民の保護のための措置を的確かつ迅速に実施をし、という規定がありますのでね。そのためには、やはり国の方針として、全国を六つのブロックで分けて、輪番、持ち回りでこういう図上訓練をやっていくということになっておりますので、それに基づいてといいますかね、それを受けて、たまたま今回、中部地区で、私ども愛知県が当番県でありましたので、幹事県でありましたので、今回実施をしたということでございます。ということです。
【記者】 有事を想定した訓練を行うことで、県民の危機感をあおることにはならないのかという点、もう1点だけ質問させてください。
【知事】 まず申し上げたいのは、先ほど申し上げましたようにね、法律、国民保護法という法律に基づきましてね、仮に万が一、武力攻撃事態等が発生して、国が対処基本方針を定めた場合は、県は、国民保護法に基づいて住民の避難に関する措置等を実施しなければならないというふうになっておりますので、そういった規定を踏まえて、こうした訓練をね、たまたまこの6ブロックの輪番で、今回中部地区が当番であって、私ども愛知県が幹事県だったので、今回訓練を行ったということでありましてね。この国民保護法においても、県は訓練の実施に努めるというふうにされております。なので、そうした訓練を行ったということでございます。
なので、これは、今回あくまでも訓練でございますので、特定の事態を想定をしたものではないということを明示してね、特定の事態を想定していませんよと、そうしたものでありませんということを明示して実施をしております。なのでですね、今回の訓練が、いたずらに県民の危機感をあおるということにはならないというふうには考えております。
あくまでも訓練だということを最初にはっきり言ってやっておりますので、それは、県民の皆さんはそのように冷静に受け止めていただいているんではないかなというふうに思っております。
(3)衆議院総務委員会における村上総務大臣の発言について
【質問】 先週の13日の衆議院総務委員会の方で、村上誠一郎(むらかみ せいいちろう)総務大臣が、持論として、今世紀の末に人口が半減して、1,700以上の市町村の構成が厳しくなるので、自治体を再編成して、全国300程度の市と国が直接やり取りする形が望ましいのではないかという、極論を言うと県庁も要らないのでは、という発言もありましたが、それについて何か、知事の所感とかお考えがありましたら教えていただきたいです。
【知事】 いろんなお考えがあろうかと思いますので。それぞれね、大臣というよりも、一政治家としてね、いろんなお考えがおありだと思いますから、それに一々、何といいますかね、お話しするというのは特に考えておりませんが、いろんな考えはあっていいと思いますね。いろんな考えはあっていいと思います。
なので、例えばですね、ですから、この先何十年後、日本はね、人口減少局面に入っておりますから、特に首都圏以外、また、大都市圏域、三大都市圏始めとした大都市圏以外の人口減少は大変加速していますから、そういった意味でですね、行政サービスをしっかり行き届かせるためにね、やはり行政機構のスリム化、合理化が必要だということは、これは多くの皆さんのね共通認識だと思います。
なので、そういった意味で、できるだけ1,700ある市町村をまとめていってね、集約していって、幾つかの固まりに、ある程度の固まりにしていくということは非常に合理性があることだと思いますし、そのときにね、例えば地方の県で、県と市がほとんど重なるというような感じのね、人口規模的にも、というふうになったときに、じゃあ2つ組織が要るのかというのはあると思いますね。なので、それぞれの地域、地域における事情があるのではないかなというふうには思います。
なので、それぞれの地域の実情に応じたね、行政の形、それは、私はあってもいいんだろうというふうには思いますね。ですから、そういった300のあれでということも、いいんだという考えもあるかと思いますし、もっと少なくてもいいという考えもあるかもしれませんしね。
東京都のようにね、都で、昔、かつてあった23区は、戦前は、東京市と東京府であったのを合体をして一つの行政体にした方が効率的ではないかと。都構想なんていうのは、大阪の都構想なんていうのはそういうことだと思いますが、そういったいろんな考え方があって、私はいいんではないかなと。さらに言うと、地域の実情に合った形のね、行政機構を取っていけるということがむしろ望ましいんじゃないかなというふうには思いますね。
ですから、いろんな議論があっていいんではないでしょうか。と思います。
3 知事発言
(1)県内の流域下水道管路施設の緊急点検結果について
あとちょっと何点か申し上げますと、補足ですが。
一つは、流域下水道の管路施設の緊急点検を先週までにというか、本県は2月の7日ですな、先々週に行いましたが、特に県管轄の部分では異常はなかったということでございます。国の方も、先週ですね、緊急点検をした7都府県でも特に異常はなかったというふうに聞いておりますが、引き続き、そこはですね、しっかりとケアをしていきたいというふうに思っております。
なお、こうしたインフラ面でのですね、インフラの老朽化というのは全国共通の課題でございますので、私どもはですね、ちょっと限られた予算の中ではありますが、公共事業の予算の中でですね、もちろん道路、河川などインフラの新設と維持更新というのがありますが、維持更新のところで予防的修繕ね、できるだけいろんな意味で老朽化、年限が経ているものについてですね、40年50年経っているような橋梁でありますとかトンネルでありますとか、そうした構造物がメインになろうかと思いますが、老朽化が想定される、危惧されるようなところは、ドローンなんかも使いながらですね、点検をして、予防的修繕をやりながらね、できるだけ長持ちさせるようにしていきたい。今回のようなそういう事故をできるだけ未然に防いでいきたいということに取り組んでいるところでございます。
もちろん、予防的修繕を万全にやるためにはもっと予算が必要ですけれども、なかなかそう簡単にいきませんので、そこは重点的にね、やっていくというふうになりますが、そういったことに取り組んでおります。
(2)季節性インフルエンザ及び新型コロナウイルスの感染状況について
それからですね、季節性インフルエンザでございますが、今年2月3日から9日までの第6週の報告数が、1医療機関当たり3.99になりまして。そういう意味では、警報をですね、解除できるところまで来ておりますが、県内の16保健所中まだ一つが10を超えているので。これが10を切ったらですね、警報解除になりますから、もうそろそろ解除できるんではないかなと思います。本当に収まってきたということでございます。
一方、新型コロナの場合は8.15人なので、ほぼ横ばいでございますが、結果、この冬は第12波というのは来なかったと言ってもいいんではないかなというふうに思っております。
ただ、まだ寒い日が続きますのでね、感染症はお気をつけをいただきたいと思います。
(3)県内で発生した高病原性鳥インフルエンザについて
それからもう一つ、鳥インフルエンザは、1月31日の第13例の確認以来、今のところ起こっておりませんし、防疫措置は全てですね、2月の15日の土曜日の夕刻、午後5時に完了をいたしております。その後発生はいたしておりませんが、まだ今週1週間寒波続きますし、まだ、鳥インフルエンザのですね、流行シーズンである冬はまだ続きますので、引き続きこれは緊張感を持ってね、対応していきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
私から以上でございます。