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2025年8月12日(火曜日)午前10時

ページID:0608222 掲載日:2025年9月30日更新 印刷ページ表示

 

1 知事発言

 おはようございます。本日は8月12日火曜日ですね、午前10時、定例記者会見を始めさせていただきます。

 お盆休みに入った方も多いかと思いますが、私ども県の方や役所、カレンダーどおりでございますので。ということで今日も予定どおり会見をさせていただきます。

 なお、私は、明日明後日とですね、お盆休みということでですね、とりあえず公務はお休みをして、休暇を取らせていただきたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。

(1)第70回愛知県消防操法大会の結果について

 さてですね、まず、この週末でございますが、この9日の土曜日にですね、豊田市におきまして開催をされました、豊田市会場で開催されました第70回愛知県消防操法大会が、無事ですね、天気、その日までは暑かったんだな、開催をされましたということでございまして。

 結果は、もう既にね、発表されているとおりでありますが、消防団でですね、2つありまして、ポンプ車操法の部では、刈谷市消防団が優勝、準優勝は知多市、優良賞は瀬戸市ということで、小型ポンプ操法では、美浜町消防団優勝、岩倉市準優勝、優良賞半田市ということでございました。

 こうした形でですね、消防団の方がね、活躍をしていただくというのは大変素晴らしいことだというふうに思っております。今後とも頑張っていただきたいと思います。

(2)シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループ名誉会長のレオ・メラメド氏のインタビュー記事について

 それとですね、これは一昨日でございますが、某新聞にこの大きく取って、いつも私大変楽しみにこのインタビュー記事読ませていただきますが、レオ・メラメドさんという、シカゴ・マーカンタイル取引所グループ名誉会長のインタビュー記事が載っておりました。

 この方は、シカゴ商品取引所のですね、トップを務められ、そしてシカゴの商品取引所、そして世界で初めて金融先物取引を始められた方でありまして。その後、ニューヨークの商品取引所も全部傘下に収めて、アメリカ、シカゴ、ニューヨーク、全部傘下に収められたアメリカ金融界のトップの方でありますが、レオ・メラメドさんと私はですね、2018年9月に東京で、パレスホテルでお会いをさせていただきました。

 というのは、彼自身はですね、杉原千畝(すぎはら ちうね)さんのですね、ビザによって、リトアニアからシベリア鉄道、日本経由でアメリカに逃れてですね、命を助かった方。まさにスギハラ・ビザ・サバイバーの一人でございまして、当時のその、彼は今93歳でありますから、1940年ということはですね、当時7歳だったのかな、ですかね。

 ということで、そのときの御両親と本人の、手を引かれている子供の写真がですね、残っていると。その写真とビザの写しを持って。

あといろんなこの、ちょうど2018年10月にですね、瑞陵高校の正門のところと駐車場のところにですね、杉原千畝コーナーですね、センポ・スギハラ・メモリアルを作らせていただいた。その1か月前に、メラメドさんのところにですね、東京へ来られるということでお伺いをし、お礼とともにですね、ちょっと御高齢なので、なかなか名古屋にまでは来ていただけませんでしたが、彼自身の写真とですね、メッセージと直筆のサインをですね、いただいて。実際、センポ・スギハラ・メモリアルコーナーにですね、レオ・メラメドさんの写真と、その彼のメッセージと直筆のサインをパネルにして展示してありますので、それを、お伺いをし、こういうのを作りましたよという御報告とお礼にね、申し上げたんでありますが、その写真を、このアルバムブックをね、御説明をしたときに、彼はもうまさに、何ていいますかね、本当にフリーズっていうのはこういうことだと。微動だにしなかった。凍りついていたということは非常に印象的でございました。写真を見たらね、This is meだと、これは私だとすぐ言っていただいてね。そういう席に立ち会えたということは、私自身も本当に感動いたしました。

 さすがに高齢なので、お元気かなと思っておりましたところですね、こういうふうにインタビュー記事にでかでかと出ているわけですので、なかなかちょっともう日本に来るのは難しいかもしれませんが、こういう記事を拝見をしてね、大変私自身も感動いたしました。またもし機会があればね、また直接お会いできればかなというふうには思っております。

 ちなみにですね、ということで日本に対して恩があるということで、東京証券取引所にですね、日本で初めて金融先物取引を作るときにですね、この彼がもう全てのノウハウを教えてですね、作ったということでございました。

 ちょうど7年前はね、東京証券取引所に金融先物取引を開設してちょうど30周年という記念のときに、たしかこの日経新聞がそのシンポジウムをやるからということで招待をされたということでお聞きをいたしました。それでちょっと私もね、お会いしにいったということでございました。

 ということで、また是非皆さんもですね、お時間があれば、瑞陵高校の正門のところにあるポケットパークでありますが、杉原千畝さんのね、センポ・スギハラ・メモリアルというのを是非御覧をいただければ有り難いなというふうに思っております。

(3)戦後80年を迎えるに当たって

 続きましてですね、私のメッセージを、戦後80年を迎えるに当たってというメッセージを作らせていただきました。御覧をいただきたいと思います。

 今年、我が国は戦後80年という大きな節目を迎えます。改めて、戦争により亡くなられた全ての方々と、今日にあっても決して癒されることのない御遺族の皆様の深い悲しみに対し、心から哀悼の意を表します。

 現在、私たちが享受している平和と豊かさは、かつての戦争により尊い命を失われた方々、被害に遭われた方々、そしてその苦しみを背負いながら生き抜いてきてこられた御遺族、御家族の皆様の数え切れない御苦労の上に築かれたものであることを決して忘れてはなりません。

 戦後80年の節目を迎え、戦争を体験された方々の声を直接伺う機会は、日に日に貴重なものとなっております。だからこそ、私たちには、その記憶を風化させることなく、しっかりと受け止め、未来を担う若い世代へと確実に受け継いでいかなければなりません。

 こうした中で、去る8月2日、戦後80年平和シンポジウムを開催をし、昨年12月にノーベル平和賞を受賞された日本原水爆被害者団体協議会の金本弘(かなもと ひろし)代表理事に基調講演をいただいた他、「愛知・名古屋における戦争とこれからの平和について」をテーマにパネルディスカッションを行いました。このシンポジウムを通じて、改めて平和の意味を考える貴重な機会になったのではないのかと思います。

 さて、戦後、我が国は、平和憲法、国民主権、基本的人権の尊重を柱とする日本国憲法を持ち、平和国家の建設を新生日本の国是として掲げ、ただひたすらに平和の道を歩み、アジア及び世界の国々とともに平和で豊かな社会を作り上げてまいりました。これからも平和国家としての歩みを進め、国際社会との友好と協力を大切にしていかなければなりません。

 戦争のない世界、原水爆の脅威のない世界は全人類の悲願であります。本県としても、平和に関する様々な取組を進め、一人でも多くの皆様が戦争が残した教訓や平和の大切さを学び、平和を希求する豊かな心を育むことができるよう、今後もしっかりと取り組んでまいります。

 ということで、8月15日にはですね、戦没者追悼式を行います。こうした趣旨にのっとりましてね、平和を希求する、そうした追悼式にしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

(4) 米国関税措置の影響を踏まえた愛知県中小企業融資制度の融資利率の据置きについて

 (【知事会見】米国関税措置の影響を踏まえた愛知県中小企業融資制度の融資利率の据置きについて - 愛知県米国関税対策ポータルサイト- 愛知県

 それではですね、私から発表事項にまいります。

 まずはですね、米国関税措置の影響を踏まえた愛知県中小企業融資制度の融資利率の据置きについて申し上げます。

 米国の相互関税については、既存税率に15パーセントが上乗せされるという日米合意とは異なる内容で、8月7日から適用されております。

 このことについて、8月8日に米国のラトニック商務長官及びベッセント財務長官と会談した赤澤大臣から、日米合意に基づき、既存税率が15パーセント未満の品目は相互関税と合計で一律15パーセントとし、既存税率が15パーセントを超える場合は既存税率となるよう、今後適時に大統領令が修正されるとの見通しが示されました。

 また、併せて、7月23日(日本時間)の日米政府間の合意に基づく、自動車及び自動車部品の追加関税の現在の25パーセントから15パーセントへの引下げの大統領令も、相互関税の修正と同時期に発出される見込みであることも示されました。

 県内企業への影響を緩和するためにも、これらの日米合意の内容が速やかに履行されるよう、政府には引き続き、米国に対し強く働き掛けていただきたいと思います。

 しかし、これらの関税率は、従前の税率と比較すると依然として高い水準にあるため、県としても万全の対策を講じていくこととしております。

 本県では、米国の関税措置を受け、4月21日に「愛知県米国関税対策本部」を立ち上げるとともに、影響が懸念される県内中小・中堅企業等を支援するため、「米国の関税措置に対する愛知県の緊急対策パッケージ」の第1弾、そして、6月3日には第2弾を速やかに取りまとめ、これらの支援策を着実に実施をしているところであります。

 その中で、資金繰り支援として、7月から新たに「米国関税措置・物価高対応枠」を設け融資要件を緩和するとともに、中小・小規模企業者の借入負担の軽減を図るため、信用保証料の2分の1の補助を実施をしております。

 この度、中小・小規模企業者の資金繰り支援の一環として、県中小企業融資制度の融資利率について、全てのメニューで利率を据え置くことといたしましたので、お知らせをいたします。

 この融資制度の利率は、県内金融機関の短期プライムレートを基準に年2回見直すこととしておりまして、原則どおりに算出いたしますと、10月1日から0.2パーセント引上げとなるところでありますが、今回は、関税措置の影響の長期化が懸念されることを考慮し、緊急措置として利率を据え置くこととするものです。

 また、本県では、資金繰り支援の他にも、相談窓口の拡充や専門家派遣を始め、販路開拓や新規事業開発、生産性向上の支援、国・在日米国関係機関への働き掛け、更には県内1万社を対象とした関税の実態・影響調査など、緊急対策パッケージの幅広い対策を進めております。

 今後も、これらの支援策を着実に進めるとともに、国や関税措置の動向を注視しつつ、必要な対応を検討してまいります。

 国においても、引き続き、関税措置の見直しに向けて、機会を捉え米国に対し粘り強い交渉を行うとともに、特に影響の大きい自動車産業などの製造業を始め、影響を受ける中小・中堅企業への支援について万全な措置を講じていただくよう、働き掛けを行ってまいります。

 ということでございまして、資料のね、1ページにありますように、この融資利率についてですね、毎年4月の1日と10月1日に、その前の短期プライムレートをですね、県内金融機関の短期プライムレートを基準として改定をするということにいたしているところでございます。

 それぞれですね、4月の場合は2か月前2月1日、10月1日の場合はその2か月前8月1日時点の県内金融機関の短期プライムレートを基に見直すということに、これはそういうふうにいたしております。

 そうなりますとですね。今回ですね、8月1日の、今回はですね、日銀のですね、日銀が2025年1月に政策金利を0.25パーセント引き上げることを決定をしたということで、これを受けて、県内金融機関は、2025年3月に短期プライムレートに0.25パーセント引き上げたことから、原則どおりに算出いたしますと、もう0.25、3月に引き上がっておりますので、それに合わせましてね、この今年の2025年10月1日には、この引上げ相当分の0.20パーセントについて、県制度融資利率を引き上げることになるということでありますが、米国の関税措置による県内企業への影響の長期化が懸念されるということで、この融資利率を今回は据え置くということにさせていただいたと、そういうことでございます。

 ということでございますので、引き続きですね、こうした対応をしっかりとやっていきたいというふうに思っております。

 なおですね、この制度資金のですね、この経済対策特別米国関税措置・物価対応枠の利用状況でございますが、7月1日からこのサポート資金をですね、実行したところ、その前にも、もう4月からこの資金は、4月、5月、6月と、今年度の当初予算で実行されておりますが、7月1日以降は補正予算で予算を組んで実行しておりますが、補正予算でいいんだな。

【産業部長】 補正予算です。

【知事】 でやっておりますが、7月単月ではですね、約130億円の融資実行がございました。130億円の融資実行がございました。

 予算枠としてはですね、今年度7月以降の9か月で、単月200億掛ける9か月で1,800億円の融資枠を用意をいたしておりますので、まあその範囲内に収まっていると。十分な融資額を設定しておりまして、今後とも中小・小規模企業者に対して積極的に利用を促していきたいというふうに思っております。

 そういう中でありますので、今回、この利率を、ルールでいけば10月1日から0.20パーセントを引き上げるということですが、それをせずにですね、据え置くということにさせていただきました。ということで、この点を申し上げさせていただいたということでございます。

 なおですね、今回のこの点についてですね、7月22日(米国時間)付けで合意をしたにもかかわらず、8月7日から15パーセントでなくて、更にその上に15パーセント上乗せをされているという、正直、約束が守られていない、理不尽な状況が続いております。15パーセントで一律になっているのはEUだけということでございますので、これについてですね、そして自動車も25パーセントというのがそのままかかっていると。25プラス2.5だから27.5パーセントですね。ということでありますので、これについて、先週ですね、赤澤担当大臣がアメリカとの交渉をし、それは引き下がるということで、近いうちに引き下がるということで、そういう大統領令が出るという見通しを言われておりますが、その時期については明らかになっていないと。

 イギリスでは、54日間合意からかかっているということですから、7月22日(米国時間)からいたしますと、9月中旬ということになりますので、私どもとしてはですね、引き続きその点はですね、速やかに、一日も早くですね、合意が履行される、約束が守られるということになるようにですね、そこはしっかりと注視をしていきたいというふうに考えております。注視をするというか、その点はしっかりとまた働き掛けをしていきたいというふうに思っております。

 なおですね、私ども愛知県としては、「米国の関税措置に対する愛知県の緊急対策パッケージ」の支援策を着実に実施をしていくとともに、県内中小・中堅企業などですね、1万社を対象とした実態・影響調査を今行っておりますので、現状の把握と今後の対策を検討するなど、引き続き必要に応じた対策を行っていきたいというふうに考えております。

 国に対しましても、引き続き、関税措置の見直しに向けて、米国に対しての粘り強い交渉をですね、要請をするとともに、中小・中堅企業への支援に万全の対策を講じていただけるように、しっかりと申し上げていきたいというふうに思っております。

 なお、そうした中でですね、お手元に御参考までに、愛知県の「米国の関税措置に対する愛知県の緊急対策パッケージ」の現時点版、どんどん時点修正してありますので、現時点版をお配りしてありますので、また御覧をいただければと思いますし、また御質問等々あればですね、また担当部局の方にお聞きをいただければというふうに思っております。よろしくお願いをいたします。

(5)愛知・名古屋2026 1年前イベント エントリオ会場の参加者募集について

 (【知事会見】愛知・名古屋2026 1年前イベント エントリオ会場の参加者募集について - アジア・アジアパラ競技大会推進局 - 愛知県)

 それでは、次の点でございます。「愛知・名古屋2026 1年前イベント」エントリオ会場の参加者募集についてであります。

 愛知県、名古屋市及び愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会組織委員会では、アジア競技大会とアジアパラ競技大会の開催1年前の9月から10月にかけて、県内4会場で愛知・名古屋2026 1年前イベントを開催をいたします。

 中でも、若年層を対象に大会の認知度を高めるため、音楽とスポーツを絡めたエンターテインメント性の高いイベントを10月5日日曜日、エントリオ会場で開催することとし、参加者を募集します。

 エントリオ会場では、愛知県出身のYui(ゆい)さんとKoto(こと)さんがメンバーである5人組ガールズグループMYERA(マイラ)によるライブを開催します。また、エントリオをホームとして活動するハンドボールチーム・ブルーファルコン名古屋の選手やブレイキンアスリートによるデモンストレーション、そしてハンドボールとブレイキンの競技体験などを実施します。

 申込方法については、2ページを御覧ください。入場料は無料で、定員は3,000人です。発表資料に記載の専用フォームからお申し込みください。応募期間は本日から9月12日金曜日までといたします。

 御家族や御友人と是非エントリオ会場に遊びにきていただき、大会への期待を膨らませていただきたいと思います。ということでございます。

 ということで募集をいたしますので、また奮って御応募をいただければと。今日からですね、募集をいたします。

 この出演アーティストの5人組ガールズグループMYERAはですね、2025年1月1日にデビューしたグループでありますが、デビュー曲のミュージックビデオ再生回数が430万回を超えるなど大変勢いのあるグループでありまして、メンバーのYuiさん、Kotoさんが愛知県出身ということで、本県にゆかりがありますので、出演を依頼をいたしました。

 また、ブルーファルコン名古屋はエントリオをホームとするハンドボールチームでありまして、この2024―25のシーズンでリーグHで優勝し、前身のリーグから5連覇中の強豪チームということでございます。

 よろしくお願いを申し上げたいと思います。

 なおですね、9月の20日土曜日の名古屋テレビ塔エリアの3x3バスケットボールの対戦チャレンジでございますが、8月6日現在複数のチームからエントリーに関するお問合せをいただいているということでございまして、名古屋を拠点とするAICHI S.ONE(アイチ エス ワン)というバスケットチームとの対戦ということでございますので、まだまだ、8月22日までは応募を受け付けておりますので、また応募いただければというふうに思っております。

 資料の3ページがね、イベント日程で、9月20日のテレビ塔、10月5日エントリオ、10月18日がJRゲートタワー、それから26日が岡崎の中央総合公園ということでございます。

(6)あいちアール・ブリュット障害者アーツ展の開催について

 (【知事会見】あいちアール・ブリュット障害者アーツ展を開催します - 愛知県)

 続きましてですね、最後、3点目でございますが、「あいちアール・ブリュット障害者アーツ展」の開催についてでございます。

 愛知県では、県内の障害のある方から寄せられた作品の展示や舞台発表などを行う、障害のある方のアートイベント、あいちアール・ブリュット障害者アーツ展を開催します。この度、その詳細が決まりましたので、お知らせします。

 資料の1ページを御覧ください。作品展は、9月11日から15日まで、名古屋市東区の名古屋市民ギャラリー矢田で、舞台企画は、9月12日と13日に、名古屋市東区の名古屋市東文化小劇場で開催します。

 企画の内容は、資料2ページのプログラムを御覧ください。

 作品展あいちアール・ブリュット展は、2014年の開催から今年で12回目となります。今回は685点の公募作品を展示する他、紹介作品展を「あいちアール・ブリュット美術館」と称して、これまでのあいちアール・ブリュット展で複数回入選された方や、絵を描くことを仕事として企業に就職して活躍される方など、愛知を代表する作家47名の作品を展示をいたします。

 また、障害のある方の芸術的な才能の発掘に御協力いただいている一般社団法人アティックアートと連携をし、あいちアール・ブリュット展の展示作品から原画を選定して、ボックスティッシュやクリアファイルなどのノベルティグッズを企業が制作するアティックアート連携事業も行います。

 次に、舞台企画です。

 9月12日の金曜日は、愛知県立芸術大学によるコンサートを開催します。普段コンサートに行くことにちゅうちょしてしまう方にも、気兼ねなく、気軽に本格的な音楽をお楽しみいただけるプログラムをお届けします。

 9月13日土曜日には、「あいちアール・ブリュット障害者アーツ展 舞台発表」と題して、障害のある方を交えた器楽演奏や歌唱などの発表と障害のある方をモデルとしたファッションショーを行います。

 なお、作品展、舞台企画とも、事前申込みなしで、無料でお楽しみいただけます。

 私も毎年欠かさず作品展に足を運んでおり、個性豊かな多くの作品に出会い、感銘を受けてきました。12回目を迎える今年の作品展におきましても、力あふれるたくさんの作品を拝見することを楽しみにしております。

 是非多くの皆様に御来場いただき、障害のある方の「芸術のチカラ」を直に感じていただきたいと思います。

 ということで、今申し上げた内容はこの資料にございます。

 そしてですね、今年の、その9月と2月と3月、パンフレットに、チラシございますので、また御覧をいただき、多くの方に御参加をいただけたら有り難いなというふうに思っております。

 なお、公募作品685点でございます。去年が706点、その前が637点なんで、その前755点なんで、700点前後って感じですかね。テーマは、今年は「アジアの魅力」というふうに題して応募をいただいたということでございます。

 それからですね、そしてアート雇用についてちょっと申し上げますと、これは愛知県の特徴的な取組として、障害のある方が絵を描くことを仕事として一般企業に広報担当などとして就職をするアート雇用の推進を図っております。これは在宅勤務とかパート雇用ありますが、現在では、11社で21名の方がこのアート雇用でね、雇用をされております。そのうちのですね、8名の方の作品を今回展示をするということでございます。

 それから、アティックアート連携事業というのは、これはですね、障害のある方の作品をですね、採用して、企業さんが買って、ノベルティグッズなどをですね、クリアファイルとかとティッシュボックスとかいろんな封筒だとか、そうしたものにですね、するということでありまして、昨年度はですね、23社が42点の原画を買い取りグッズを作成をいただきました。今年は1社増えて24社が参加をするということでございまして、こうした企業との連携の取組によりまして、障害のある方のアートを通したですね、この自立、雇用に結びついていければというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

 私からは以上でございます。

2 質疑応答

(1)米国関税措置の影響を踏まえた愛知県中小企業融資制度の融資利率の据置きについて

【質問】 米国の関税措置についてお伺いなんですけれども、この度、メニューの利率を据え置くこととしましたという発表だったんですけど、この度というのは、今回のこの7日の日米合意とは異なる税率が適用されたことを受けての変更なのか、それとも、長期的に米国関税の影響を踏まえた対策なのかの確認をさせてください。

【知事】 まあ両方ですね。両方です。今回ちょっと、なかなかまだ関税措置がですね、合意どおりやられていないということでですね、まだ先が見通せていないということと、仮にですね、15パーセントになったとしてもですよ、元々はゼロか、自動車部品だったら2.5だったわけですから、それが更に15上がるということは簡単なことではないということでありますので、今回、この約束が履行されていないということと、あとは、やはりこの影響は長期的に及ぶということも踏まえですね、その両方を加味してですね、今回、ルールどおりであればですね、8月1日の金利が、今年の3月1日に日銀の金利の引上げによりまして上がっておりますので、普通ならば、これ、ルールどおりにいけば上がるということをですね、今回は上げないと、据え置くということにさせていただいたということであります。

【記者】 追加で、緊急対策パッケージの資料も追加していただいているんですけど、この内容は、今回の発表で何か新しい対策が追加されたものはあるのか。すみません、全部見れてないので恐縮なんですけれども。それとも、これまでのものを更新しているというイメージなんでしょうか。

【知事】 これまでのやつをですね、時点修正して更新をしているということであります。ただ、内容的にはこの金利の利率を据え置いたということ。そこは、だからむしろ変わらないんだな。

【産業部長】 据え置いたというのが書いてあります。

【知事】 書いてあるんだな。そうか。

【産業部長】 あと、1万社のアンケートとかも。

【知事】 1万社アンケートね。あと、6月議会でやった新しい予算等々はもう入っているんだよな。

【産業部長】 入っております。

【知事】 ということでございます。

 ですから、個別にもし詳細、何かあれば、また部局に聞いていただければというふうに思います。

3 知事発言

(1)知事の8月中国渡航の見送りについて

【知事】 それではですね、その前に私の方からちょっと申し上げたいと思います。

 一つはですね、8月下旬、再来週ですね、再来週にですね、8月24日から中国の訪問をですね、予定をしておりました。

 これはですね、今年、愛知県と江蘇省との友好提携45周年ということでありますので、これはお互いに相互訪問するということになっておりまして、江蘇省側からは、もう6月だったっけな、あれ来たのは。江蘇省から来たのは。訪問団ね、来てあれしましたし、また、7月に、愛・地球博20祭のですね、イベントで、モリコロパークでもそのイベント、あとビクトリア州の駐日本代表の方も来ていただき、そうしたこともやりまして、今回私どもですね、8月にですね、江蘇省を訪問するということにしておりましたが、先日ですね、今回の訪問先を予定をしておりました江蘇省と天津市側から、急遽、重要な公務が入ったため8月下旬に対応することが難しくなったとの連絡が入りました。

 ということでありましてね、先方がこれは、今回は、省長も書記もちょっと対応できないと。要は、そういう方々が、そういう面々、トップ、幹部が招集されているそうした会議とかいろんなものが入ったんだろうと思いますが、対応できないので、この時期は難しいということなのでですね、そうなるとそれは何といいますかね、行きゃいいわという話にならなくて、多分それは入国できないんですね、それは。来てもらっちゃ困るということだと思いますので、今回はですね、この8月の中国訪問は見送るということにさせていただきました。

 江蘇省や天津市側からはですね、訪問の時期を再調整をして、改めて訪問してほしいと言われておりますが、なかなか年内にすぐ何か調整してというのは、私も大体半年とか、その年度の当初にその1年間の大体、カレンダーは大体ほぼほぼ固まりますので、ちょっとなかなか難しいかなと思いますが、いずれにしても、そこは調整をしていって、いろんなこれからのね、友好交流を含めたですね、いろんな段取りはもう大体協議・調整しておりますので、それをそのまま更に延ばして、そのままほったらかしというわけにいきませんのでね。しかるべき時期にやはり行って、やっぱり進めなきゃいけませんので、そこはまた日程等は協議をしていきたいというふうに思っております。

 なおですね、同時期に訪問する予定のフィリピンにつきましては、予定どおり訪問することといたしております。

 こういう形で、直前にですね、しようがないですね。外交日程というのはこういうもんでございますので、それはもう致し方ないことだなというふうに思っております。一体どういうことが、どういう公式行事があるのかは、近くなってくると多分分かるというふうに思いますが、今回は、そういうことで致し方ないということだと思っております。

(2)トヨタ自動車の豊田市内での車両工場新設について

 それともう一つですね、先週ですね、8月7日木曜日でございますが、トヨタ自動車さんから、新しくですね、新たに豊田市の貞宝地区におきまして新たな車両生産工場、組立工場を建設すると、新築するという発表がありました。

 その当日ですね、その事前に私にも連絡、報告、説明がありました。発表の内容はね、トヨタさんが発表されているとおりでありますが、生産車両については今後検討していくが、2030年代初頭の稼働開始を目指し、土地の取得を決定したので、愛知県にも協力をいただきたいということでありました。私ども愛知県といたしましても、基幹産業である自動車産業の新たな生産拠点の整備というのは極めて重要なプロジェクトだというふうに考えておりますので、関係部署にもう既に指示をいたしまして、積極的に協力をしていきたいというふうに考えているところでございます。

 なお、私ども愛知県はですね、これまでも、最近でいえばですね、同じ豊田市、トヨタ本社から東に15キロぐらいの下山地区にね、トヨタテクニカルセンター下山におきまして大規模な造成事業に取り組み、協力をしてきた実績もございます。これは650ヘクタールを超えるですね、巨大な開発でありまして、テストコースはですね、6,000メーター、5,300メーターのテストコースを入れて12本のテストコースが整備をされ、研究開発拠点も整備をされております。昨年3月から稼働をしているというものでございますが、そうした実績がありますので、私どもとしてもですね、特に自動車メーカーにおける車両組立工場というのはですね、特別な位置づけがありますね。

 やはりそこに部品を集めてアッセンブリーをして、完成車として出荷をするということでありますから、いわゆる裾野の広い自動車産業のまさにこの頂点に位置するものをまた新たにですね、それも日本国内で新設するというのは、トヨタ自動車だって何十年。特に愛知県でいくと、あれですね、田原工場が昭和54年だから、46年ぶりということになるのかな。46年ぶりというか、実際、発表が46年ぶりなんで、今からやって、じゃあ三、四年でできるかっていったら、そう簡単にいかないので、50年ぶりということになるんですかね。50年以上ぶりなのかな。

 そういうことからいたしますとね、やっぱりいろんな企業の工場とか私も見てきましたけど、あのトヨタさんでも、本当にあれですね、生産設備というか、中は、設備はどんどん入れ替えて最新鋭のものにしているんでしょうけれども、工場建屋は、正直言って、大事大事に、こう磨きながら大事大事に使ってきたんだなと思いますけどね。すごいことだなというふうに思います。

 そんなこと言ったらあれですね、トヨタの本社工場はもう遠い昔にもう組み立てじゃありませんけどね。今でも組み立て、車両の組立工場をやっている一番古い工場は元町工場です。元町工場のオープンは昭和34年ですからね。私の生まれる前だでね、これ。ですから、何だ、66年か。

 カローラを造るために開発した高岡工場がですね、昭和41年だから59年か。昔ありました、昔というか、今も復刻させるのか、セリカを造った堤工場が昭和45年か。だからあの辺に、だから昭和41年、45年、田原工場がだからレクサスとか、当時セルシオですね、あと、今ランドクルーザーとか、そういった大型車というか、そういったものを造ってる田原工場は昭和54年ですから、あの辺にぱたぱたぱたっと造って、それからそれをずーっと使ってきたということなんですかね。だから、要は大分老朽化してきてですね、あと、やっぱり手狭になってきたので、やはり新しいところを造って、より生産を効率化したいということなんだろうと思いますけどね。

 というのは、聞いていただければと思いますけど、そら、昭和41年に最初の日本のモータリゼーションをね、スタートさせたと言われているあの第1号カローラの、あの大きさとですね、今のカローラの大きさって、車の大きさがこんなに違うのでですね。ですから、そういう意味では、大分やりくりをしながら、窮屈な思いをしながら、やっぱり造ってきたんだろうと思いますのでね。やはり生産性の高いね、最先端の工場を造って、更に生産効率を上げたいということなんだろうと思いますが、私どもとしてはですね、やはりその点については、まさにトヨタ自動車さんの戦略的な工場になろうかと思いますし、我々愛知の産業、日本の産業からしてもですよ、やっぱり戦略的なこれは拠点になると思いますので、私どもとしてもやれるだけのことはやり、しっかりとですね、これを前に進めていきたいというふうに思っております。

 ちょうど今、米国関税問題のちょうどそのさなかに当たってしまったというのもちょっとありますけれども、だからこそ、日本の産業界にとってはいいニュースではないかなというふうには思っておりますので、しっかりと協力をしていきたいというふうに思っています。

 私からは以上です。

4 質疑応答

(1) 阿部長野県知事の全国知事会長の就任について

【質問】 話がちょっと変わって恐縮なんですけど、先週、長野県の阿部守一知事が新しい知事会長に就任されました。大村知事は推薦の右代表として、今回、新知事会長が就任した経緯があるんですけれども、改めてですね、新しく知事会長に就任された阿部さんの印象だとか、どういうことをしてほしいなどの思いがあれば、お聞かせください。

【知事】 今回ですね、宮城県のですね、村井知事さんが会長を2年務められておりました。私は続投されるんだろうなと思っておりましたが、ここでバトンタッチをするということでありました。でですね、そういう中で、長野県のね、阿部知事が立候補表明される、そのバトンを受け継ぐという意思があるという話でありましてですね、お話をいただきましたので、私としてはですね、同じ中部圏のですね、仲間として、やっぱりしっかり応援をしてね、みんなで気持ちよく推し出していこうということでね、近隣の知事さんにも話をさせていただき、その上でね、やはり中部圏知事会のね、仲間としてということであれば、私が代表で推薦人をやった方が収まりがいいかなという話になりまして、私が推薦人代表させていただき、中部圏知事会の皆さんは全員推薦人に名を連ねていただき、中部圏がまとまって、仲間としてね、阿部さんを応援すると、推し上げるという形をね、今回取らせていただき、あとは、各ブロックごとでそれぞれお一人ずつ推薦人をいただいて、今回のこの全国知事会のね、会長選挙させていただき、結果、無投票でですね、阿部さんが会長に当選ということになったということでありますので、私どもとしては大変喜ばしいことだというふうに思っております。

 なので、今度、中部圏知事会の意向ということではなくて、全国のね、47仲間がいるわけですから、そうした全員の皆さんのね、意見をしっかり聞いてですね、それを踏まえて、またしっかりね、日本をね、前進をさせていくために、国にねしっかり。阿部さん一人でということではなくて、我々がしっかりね、連携をして、みんなでスクラム組んでね、国に対して、また関係方面に対してしっかり物申していきたい、そういうふうに思っております。

 具体的には、何といってもね、人口減少問題や地方創生ということがもうずっとずっと取り沙汰されているわけであります。そうしたことをね、しっかりと、これはですね、国に対して物申していき、地方創生、人口減少問題にやっぱりしっかりとね、ストップをかけて、日本を前進させていくということをみんなで一緒に、しっかりと一緒になってね、やっていきたいというふうに思っております。

 またですね、阿部知事さんからはですね、やっぱり今、参議院選挙を経てですね、やはり衆参ともに少数与党になってきた、国政が非常に流動化をしているという状況の中でね、全国知事会としてどういうふうに対応していくかも含めてですね、私に対しては、国政の経験もあるので、その点についてしっかりまた、いろいろとまた御指導いただきたいというような話はね、いただいております。

 国会、最近、やっぱり国会議員から知事になる方、結構増えてきているというか、結構多いんで、そういった皆さんともいろいろ意見交換しながらですね、またよりよい方向でやはり日本を、日本全体、北から南までね、47都道府県、47のピースで集まってできていますから、それぞれのね、事情はあるにしても、最後はやはりしっかり大同団結して国に物を申していきながら、この日本という国をね、動かして、前進をさせていきたい、そういうふうに思っております。

(2)戦後80年を迎えるに当たっての首相談話について

【質問】すみません、あとちょっと追加で申し訳ないんですけど。

 発表項目にもちょっと関連してなんですが、戦後80年を迎えるに当たってですね、石破首相が80年の談話を出すかというような話も上がっています。

 節目ということで、関心も高い内容だとは思うんですけれども、この談話で国の立場を表明することについてですね、大村知事はどのように感じておられるのかをお聞かせください。

【知事】 戦後80年の談話は、これは御案内のように、戦後50年の村山談話から始まってですね、60年小泉さん、70年が安倍さんという形でね、それぞれ談話を出されました。特に、10年前のね、安倍さんの70年の、戦後70年の談話においては、これを、ある意味これで一つの一区切りにすると、打ち止めとまで言ったかあれかもしれませんが、一区切りにしたいということでありまして。

 それを、そういう流れの中での、今回80年談話ですが、私はね、その時々の政権、時の総理の考え方というのもあろうかと思いますし、石破さんはそういった、石破総理はそうした80年の談話という形にはしないけれども、メッセージを出したいというふうに言って、何かそういう御意向があるというふうには聞いておりますが、私は、その時々の政権を担う総理がですよ、の考え方でもってやられればいいのではないかなというふうには思いますね。

 ただ、性格は、50年談話、60年談話、70談話ってあって、談話ではないというふうに聞いておりますので。であればね、その談話は、10年前、安倍総理がね、一区切りということであったとするならば、それは、それを今のね、石破総理がそれを是とするのであれば、談話は一区切り。しかし、自分としてはメッセージが出したいということであれば、それはそれで一つのお考えではないかというふうには思っております。

 談話という形になると、閣議了解ですか、閣議了解、閣議決定が要るということになりますよね。談話という、今まではそういう形を取っていますから。ということでありますと、今回、その80年談話という形で、閣議決定、閣議了解という形を取ろうとすると、いろいろ御意見があるとして、それを避けるということであればですよ、談話でなくてメッセージ、総理大臣としてのね、メッセージということにするんであれば、それはそれで一つのやり方ではないかなというふうには思います。

 いずれにしてもですね、ただ、私はやはりこういう節目節目のときにね、やはり時の政権を担う日本代表がね、トップが考え方を示すということは、私は意義のあることだというふうに思いますね。

 やはりもう戦後80年経ってですよ、先ほど私も、戦後80年を迎えるに当たってと申し上げました。これはこの内容でもって、8月15日の愛知県戦没者追悼式の私のですね、この追悼でのメッセージ、御挨拶にしたいというふうに思っておりますけれども、15日、もう迎えますので、今日、この私自身のメッセージを出させていただきましたが、特に日本という国の代表でありますからね、周年ごとに出されるということは、私は、周年ごとにね、何らかのメッセージ、意思表示をされるということは意義のあることだというふうに思いますし、やはりここにもありましたように、やはり80年経ってきますとね、やはり戦争を直接体験された方々はどんどん減ってまいりますし、その記憶はやはり年を経るにしたがって風化をしていきますから、そういうことがね、あってはならないというか、そういうことにならないようにね、やはりこういう節目節目にはやはり何らかのメッセージを出されるということは、私は意義があることではないかなというふうには思います。

 ただ、それがいろいろ手順、手続、手順を踏むことに当たってですね、いろいろな何か難点というか、いろいろな点があるとすればですよ、それはその時の政治的な判断で、それを避けてメッセージにするのか何とかって、それはあってもいいのでは。要は、何がしかのですよ、メッセージなり意思表示なり、そういったことをすることは、私はね、意義があることだというふうに思いますね。

 よろしいですか。今日はありがとうございました。