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障害システム研究部門

1 研究活動の概要・目的

障害のある方々の認知・運動制御に関する機能計測を通して、病態解明、個人レベルの病態把握、診断、療育、支援および治療に貢献することを目的として研究を行う高次脳機能研究室と、人文・社会科学の立場から、すべての人を社会の構成員として包み支え合う地域社会の実現を目指して、障害のある方々の発達、教育、療育、福祉の研究を行う教育・福祉研究室とから成ります。

2 研究内容紹介

1)神経軸索再生阻害機構の解明
切断された中枢神経細胞軸索は二度と伸長・再生することはなく、これにより神経回路は永続的に断絶され麻痺などの後遺症が残ります。これは損傷した中枢神経系で見られる軸索再生阻害因子が軸索の再生を阻害するためです。私たちは軸索再生阻害因子の一つであるコンドロイチン硫酸に着目し、その作動機構に関する研究を行っています。
2)疾患コホートを用いたバイオマーカー探索
特定の疾患集団(コホート)の生体サンプル中の糖鎖構造を解析し、疾患の診断や進行予測のための糖鎖バイオマーカーの探索を行っています。
3)感覚情報処理の研究
多くの発達障害で、特異な感覚受容が知られています。しかしどのような仕組みで感覚情報処理が健常者と発達障害で異なるのかは、ほとんどわかっていません。私たちは脳波や脳磁図という方法を使って情報処理に関わる脳の活動を記録し、そのメカニズムを解明したいと考えています。これまでに脳波を使って簡単に行える検査法を確立しました。このような検査を、病態解明や個人レベルでの評価に役立てるように研究を進めています。
4)身体運動機能の研究
重症心身障害のある方々は、日常生活動作(ADL)に必要な身体運動機能が障害されています。私たちはヒトが身体運動に伴って発信する様々なシグナルを抽出・分析することで、身体運動機能の状態を評価することを目的としており、主に筋電図・筋音図を手掛かりとした筋機能評価法やリハビリテーションの手法に関する研究を行ってきました。現在は、嚥下に注目し、その機能を評価する方法に関する研究を進めています。
5)インクルーシブ社会の実現に向けた研究
障害の有無に関わらず誰もが共通に持っている人権や基本的自由が必ずしも実現していない状況を改善するため、国連で「障害者の権利に関する条約」が採択されました。これを受けて我が国でも障害者差別解消法が成立し、様々な改革が行われています。一方で、長年にわたり存在してきた障害のある人に対する社会的障壁(バリア)は、まだ一般に意識されていなかったり、容易に取り除けなかったりすることもあります。障害のある人の自己実現や生涯発達の基盤となる社会づくりに貢献すべく、こういったバリアの存在を明らかにしたり、それらを解消する方法を研究したりしています。

3 メンバー紹介

部長 坂元一真(さかもと かずま)
研究テーマ:コンドロイチン硫酸という軸索再生阻害因子の作動メカニズムの解明と糖鎖解析による疾患バイオマーカー探索のためのコホート研究を行っています。
室長 木田哲夫(きだ てつお)
研究テーマ:発達障害を含む各種障害や疾患の病態を検証するための新規ツールの開発を目的として、脳波・脳磁図等の非侵襲脳機能計測法を用いた脳機能研究を行っています。特に安静時脳活動、注意・意識、感覚運動連関の脳内機構に着目しています。
主任研究員 伊東保志(いとう やすし)
研究テーマ:運動機能の計測・評価およびリハビリテーションに関する研究を行っています。現在は、筋電図・筋音図を手掛かりとした嚥下機能評価に関する研究に取り組んでいます。
主任研究員 乾幸二(いぬい こうじ)
研究テーマ:脳波や脳磁図を用いた非侵襲的脳機能計測による感覚情報処理の研究を行ってきました。近年は、介在細胞が関与する抑制系回路の機能評価に取り組んでいます。
主任研究員 長谷川桜子(はせがわ さくらこ)
研究テーマ:知的障害のある人たちのエイジング、生涯発達、地域医療へのアクセシビリティ向上
研究員 河内全(こうち ぜん)
研究テーマ:細胞間相互作用・細胞接着や脂質代謝の異常によって生じる発達障害の分子機序の研究を行っています。近年は発達障害で見られる病理学的な分化や形態異常、Rho抑制分子の異常がもたらす分子機構に注目して研究に取り組んでいます。
研究助手 新垣愛(しんがき めぐみ)
最近転出したメンバー       
リサーチレジデント 清野智子(せいの ともこ) 別府溝部学園短期大学 幼児教育学科へ(2021年4月~)
研究員  小林恵(こばやし めぐみ) 新潟大学 人文学部へ(2022年4月~)
リサーチレジデント Bayasgalan Borgil(バヤスガラン ボルギル) 発達障害研究所 客員研究員(2023年4月~)

4 活動内容

トピックス

2024年7月
当教室では、ペアパルス抑制およびプレパルス抑制を用いた抑制能力評価のための手法確立を目指して研究を行なっています。本研究は、加速度計による眼輪筋の非侵襲的筋活動計測が、この目的のために非常に有用であることを示しました。

論文へのリンク(外部サイト) https://doi.org/10.1002/mus.28172
2024年5月
発達障害や精神神経疾患の病態解明に向け、三叉神経を刺激することによって起こる瞬目反射を用いたプレパルス抑制の観察に取り組み、成果をFrontiers in Neuroscience誌に発表しました。※クリックで説明文(pdfファイル)表示 

論文へのリンク(外部サイト) https://doi.org/10.3389/fnins.2024.1357368
2024年4月
当教室では、ペアパルス抑制およびプレパルス抑制を用いた抑制能力評価のための手法確立を目指して研究を行なっています。本研究では、聴覚誘発電位を指標としたパラダイムの正常値および年齢と性の効果を明らかにしました。

論文へのリンク(外部サイト) https://doi.org/10.3389/fnins.2024.1378619
2023年6月
本研究ではネットワーク科学の考え方に基づき、安静時脳活動から脳の機能的ネットワーク特性を評価する手法を提案しました。この手法を利用し、脳の機能的ネットワークが年齢依存的に変化する脳部位を同定しました。今後、各種障害および疾患における脳ネットワーク特性の変容を評価するのに役立つと期待されます。

論文へのリンク(外部サイト) https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/hbm.26295
2023年6月
知的障害や学習障害を誘導するArhGAP21とArhGAP23蛋白質の基質特異性や機能を計算生命科学の視点で明らかにするために触媒活性を担う構造や相互作用ネットワークの推定を行い、成果をACS Omega誌に発表しました。 ※クリックで説明文(pdfファイル)表示

論文へのリンク(外部サイト) 
https://pubs.acs.org/doi/full/10.1021/acsomega.2c08054
2023年1月
感覚刺激に対する応答を観察する時、十分に応答が生じる刺激の前に、そのような応答を起こさない弱い刺激を先行させると、その後の応答が弱くなる現象をプレバルス抑制といいます。神経回路の興奮性の変化を表しており、神経回路の異常検出に有効と考えられます。私たちは瞬目反射を用いた新たなプレバルス抑制観察法を開発し、抑制が発生する脳内部位を明らかにしました。統合失調症や発達障害などの神経回路の興奮性に問題が推定される疾患に応用できると期待されます。

論文へのリンク(外部サイト)https://www.jneurosci.org/content/43/2/261
2020年5月
ADHDの表情処理には偏りがあり、ネガティブな表情の認識が難しいとされています。本研究では、学童期ADHDの怒り表情の脳内処理が塩酸メチルフェニデート(コンサータ)の内服によって促進されることをNeurophotonics誌に発表しました。

論文へのリンク(外部サイト) https://doi.org/10.1117/1.NPh.7.2.025003
2019年5月
学童期ADHD児における表情認知の神経基盤について、第19回米国視覚学会にて発表しました。
(Kobayashi, M. et al.: The neural mechanisms underlying impaired recognition of angry expression in ADHD children measured by near-infrared spectroscopy. Vision Sciences Society 19th Annual Meeting)
2019年3月
新たに障害システム研究部門としてスタートしました。

5 研究業績←クリックで表示

2023年度

Kida T and Okamoto H1 (1Int Univ of Health & Welfare) (eds): New Insights in the Cognitive Neuroscience of Attention. Lausanne: Frontiers Media SA (eBook), 2023.

Takeuchi N1, Fujita K2, Taniguchi T3, Kinukawa T3, Sugiyama S4, Kanemoto K1, Nishihara M2, Inui K (1Okazaki City Hosp, 2Aichi Med Univ, 3Nagoya Univ): Auditory sensory suppression and personality traits using Bear-Fedio inventory. Curr Psychol 43: 9598–9601, 2024.

Hirata A1, Niitsu A1, Phang C-R1, Kodera S1, Kida T, Rashed EA2, Fukunaga M3, Sadato N3, Wasaka T1 (1Nagoya Inst of Tech, 2Univ of Hyogo, 3NIPS): High-resolution EEG source localization in personalized segmentation-free head model with multi-dipole fitting. Phys Med Biol 69: 055013, 2023.

Kida T, Kaneda T1, Nishihira Y2. (1Hakuoh Univ, 2Univ of Tsukuba): ERP evidence of attentional somatosensory processing and stimulus-response coupling under different hand and arm postures. Front Hum Neurosci 17: 1252686, 2023.

Taniguchi T1, Kinukawa T1, Takeuchi N2, Sugiyama S3, Nishihara M2, Kida T, Nishiwaki K1, Inui K (1Nagoya Univ, 2Aichi Med Univ, 3Gifu Univ): Cortical activity during the wind-up of flexion reflex and pain: a magnetoencephalographic study using time-frequency analysis. Cereb Cortex 33: 7678-7687, 2023.

Kouchi Z, Kojima M1 (1Tokyo Univ of Pharm & Life Sci): A Structural network analysis of neuronal ArhGAP21/23 interactors by computational modeling. ACS Omega 8: 19249-19264, 2023.

Kida T, Tanaka E1, Kakigi R1, Inui K. (1NIPS): Brain-wide network analysis of resting-state neuromagnetic data. Hum Brain Mapp 44: 3519-3540, 2023.

Motomura E1, Inui K, Nakayama Y1, Higuchi K1, Nakano T1, Okubo R1, Okada M1 (1Mie Univ): Neural oscillations accompanying 14-Hz positive spikes: A case report. Neurophysiol Clin 53: 102885, 2023.

2022年度

木田哲夫:注意ってなんだ?~脳の様々な情報処理を調節する大事な働き~.越中敬一(編)運動生理学 171, 2023.

Sugiyama S1, Taniguchi T2, Kinukawa T2, Takeuchi N3, Ohi K1, Shioiri T1, Nishihara M3, Inui K (1Gifu Univ, 2Nagoya Univ, 3Aichi Med Univ): The 40-Hz auditory steady-state response enhanced by beta-band subharmonics. Front Neurosci 17:1127040, 2023.

Inui K, Itoh Y, Bayasgalan B, Shingaki M, Taniguchi T1, Motomura E2, Kida T (1Nagoya Iniv, 2Mie Univ): Target site of prepulse inhibition of the trigeminal blink reflex in humans. J Neurosci 43: 261-269, 2023.

Takeuchi N1, Fujita K1, Taniguchi T2, Kinukawa T2, Sugiyama S3, Kanemoto K1, Nishihara M1, Inui K (1Aichi Med Univ, 2Nagoya Univ, 3Gifu Univ): Mechanisms of short- and long-latency sensory suppression: magnetoencephalography study. Neuroscience 514: 92-99, 2023.

Fujita K1, Takeuchi N1, Sugiyama S2, Inui K, Fujita Y1, Yamaba A1, Kamiya T1, Kanemoto K1, Nishihara M1 (1Aichi Med Univ, 2Gifu Univ): Relationship of loudness-dependent auditory evoked potentials with change-related cortical responses. PLoS One 17(11):e0277153, 2022.

Motomura E1, Tanii H1, Kawano Y1, Inui K, Okada M1 (1Mie Univ): Catechol-O-methyltransferase (COMT) Val158Met polymorphism and prepulse inhibition of the change-related cerebral response. Psychiatry Research 323: 111484, 2022.

Inui K, Kakigi R1 (1NIPS): International Federation of Clinical Neurophysiology: Review of techniques useful for the assessment of sensory small fiber neuropathies: Report from an IFCN expert group. 4.4. Pain-related intraepidermal electrically evoked potentials. Clin Neurophysiol 136: 13-38, 2022.

Bayasgalan B, Matsuhashi M1, Fumuro T1, Takahashi R1, Kato A2, Nakano N2, Iida K3, Katagiri M3, Shimotake A1, Kikuchi T1, Kunieda T4, Ikeda A1, Inui K (1Kyoto Univ,2Kindai Univ, 3Hiroshima Univ, 4Ehime Univ) Neural sources of vagus nerve stimulation-induced slow cortical potentials. Neuromodulation 25: 407-413, 2022.

Miki K1, Takeshima T2, Kida T, Kakigi R2 (1Aichi Med Univ, 2NIPS). The ERP and psychophysical changes related to facial emotion perception by expertise in Japanese hospitality, “OMOTENASHI. Sci Rep 12: 9089, 2022.

三田勝己, 赤滝久美1, 林 時仲21大阪電通大, 2北海道療育園):重症心身障害児(者)への情報通信技術(ICT)活用の可能性.Ⅰ.在宅重症心身障害児(者)の医療・生活・教育支援の実践.重症心身障害の療育 17(1): 3-8, 2022.

2021年度

木田哲夫:注意の脳波・脳磁図研究.特集「神経生理学的アプローチによる心理学研究」臨床神経生理学 49: 176-178, 2021.

三田勝己:新型コロナウイルス感染症とオンライン面会.北の療育 259・260: 53-55, 2021.

伊東保志:筋音図・筋音計.江藤正俊,大城 理,岡山慶太,他(編),生体医工学ウェブ辞典 1: 151-158, doi:10.11239/jsmbe.Dictionary.1.1, 2022.

中村みほ:Williams症候群.Clin Neurosci 40: 104-107, 2022.

木田哲夫:身体活動に対する脳の適応的柔軟性.日本運動生理学雑誌 29: 1-10, 2022.

Watanabe T1, Motomura E1, Kawano Y1, Fujii S1, Hakumoto Y1, Morimoto M1, Nakatani K1, Okada M1, Inui K (1Mie Univ): Electrical field distribution of Change-N1 and its prepulse inhibition. Neurosci Lett 751: 135804, 2021.

Tanaka S1, Gomez-Tames J1, Inui K, Ueno S1, Hirata A1, Wasaka T1 (1Nagoya Inst Tech): Synaptic Effect of Aδ-fibers by Pulse-Train Electrical Stimulation. Front Neurosci 15: 643448,2021.

Wasaka T1, Kida T, Kakigi R2 (1Nagoya Inst Tech, 2NIPS): Dexterous manual movement facilitates information processing in the primary somatosensory cortex. Eur J Neurosci 54: 4638-4648, 2021.

Kinukawa TA1, Inui K, Taniguchi T1, Takeuchi N2, Sugiyama S3, Nishihara M2, Nishiwaki K1, Kakigi R4 (1Nagoya Univ, 2Aichi Med Univ 3Gifu Univ, 4NIPS): Conditioned pain modulation: comparison of the effects on nociceptive and non-nociceptive blink reflex. Neuroscience 468: 165-175, 2021.

Fujii S1, Motomura E1, Inui K, Watanabe T1, Hakumoto Y1, Higuchi K1, Kawano M1, Nakatani K1, Okada M1 (1Mie Univ): Weaker prepulse exerts stronger suppression of a change-detecting neural circuit. Neurosci Res 170: 195-200, 2021.

Kawano Y1, Motomura E1, Inui K, Okada M1 (1Mie Univ): Effects of magnitude of leading stimulus on prepulse inhibition of auditory evoked cerebral responses: an exploratory study. Life 11(10): 1024, 2021.

Kobayashi M, Kanazawa S1, Yamaguchi M K2, O’Toole A J3 (1Japan Women’s Univ, 2Chuo Univ, 3Univ of Texas at Dallas): Cortical processing of dynamic bodies in the superior occipito-temporal regions of the infants' brain: Difference from dynamic faces and inversion effect. NeuroImage 244: 118598, 2021.

三田勝己,赤滝久美1,林 時仲21大阪電通大,2北海道療育園):新型コロナウイルス感染症に因る面会制限とオンライン面会.日本重症心身障害学会誌 46 (3): 393-399, 2021.

竹澤大史1,成瀬朋子2,小松則登2,加藤智浩2,小﨑祐美子3,長谷川桜子,吉川 徹21和歌山大,2中央病院,3療育支援センター):自閉症スペクトラム障害のある幼児の養育者を対象とした心理教育プログラムの効果.臨床発達心理実践研究 16: 109-118, 2021.

Sugiyama S1, Taniguchi T2, Kinukawa T2, Takeuchi N3, Ohi K1, Shioiri T1, Nishihara M3, Inui K (1Gifu Univ, 2Nagoya Univ, 3Aichi Med Univ): Suppression of low-frequency gamma oscillations by activation of 40-Hz oscillation. Cereb Cortex 32: 2785-2796, 2022.

Takeuchi N1, Fujita K1, Taniguchi T2, Kinukawa T2, Sugiyama S3, Kanemoto K1, Nishihara M1, Inui K (1Aichi Med Univ, 2Nagoya Univ, 3Gifu Univ): Mechanisms of long-latency paired pulse suppression: MEG study. Brain Topogr 35: 241-250, 2022.

Taniguchi T1, Kinukawa TA1, Takeuchi N2, Sugiyama S3, Nishihara M2, Nishiwaki K1, Inui K (1Nagoya Univ, 2Aichi Med Univ, 3Gifu Univ): A minimally invasive method for observing wind-up of flexion reflex in humans: comparison of electrical and magnetic stimulation. Front Neurosci 16: 837340, 2022.

2020年度

伊東保志,渡壁 誠11北海道教育大):生体信号の定常性と1/fゆらぎ(特集「生体信号計測の精確さと危うさ〜各界のエキスパートからの提言〜」).計測と制御 60: 115-118, 2021.

乾 幸二,柿木隆介11生理研):脳波・事象関連電位・脳磁図.倉田二郎(編著)痛みのバイオマーカーとしての機能的脳画像診断法.真興交易,29-40, 2020.

乾 幸二:脳磁図による機能計測の注意点(特集「生体信号計測の精確さと危うさ〜各界のエキスパートからの提言〜」).計測と制御 60: 136-139, 2021.

Sugiyama S1, Ohi K1, Kuramitsu A1, Takai K1, Muto Y1, Taniguchi T2, Kinukawa T2, Takeuchi N2, Motomura E2, Nishihara M2, Shioiri T1 Inui K (1Gifu Univ, 2Nagoya Univ, 3Aichi Med Univ): The auditory steady-state response: electrophysiological index for sensory processing dysfunction in psychiatric disorders. Front Psychiatry 12: 644541, 2021.

木田哲夫:「特別寄稿」脳磁場解析入門~基礎から最近の進歩まで~.日本生体磁気学会誌 33: 35-38, 2020.

小林 恵:顔処理の発達と障害―近赤外分光法を用いた研究から.ベビーサイエンス 20: 2-21, 2021.

Kobayashi M, Kakigi R1, Kanazawa S2, Yamaguchi M K3 (1NIPS, 2Japan Women’s Univ, 3Chuo Univ): Infants’ recognition of their mothers’ faces in facial drawings. Dev Psychobiol 62: 1011-1020, 2020.

Sugiyama S1, Kinukawa T2, Takeuchi N3, Nishihara M3, Shioiri T1, Inui K (1Gifu Univ, 2Nagoya Univ, 3Aichi Med Univ): Assessment of haptic memory using somatosensory change‐related cortical responses. Hum Brain Mapp 41: 4892-4900, 2020.

Takeuchi N1, Fujita K1, Kinukawa T2, Sugiyama S3, Kanemoto K1, Nishihara M1, Inui K (1Aichi Med Univ, 2Nagoya Univ, 3Gifu Univ): Test-retest reliability of paired pulse suppression paradigm using auditory change-related response. J Neurosci Methods 352: 109087, 2021.

Tanaka S1, Gomez-Tames J1, Wasaka T1, Inui K, Ueno S1, Hirata A1 (1Nagoya Inst Tech): Electrical characterisation of Aδ-fibres based on human in vivo electrostimulation threshold. Front Neurosci 14: 588056, 2021.

2019年度

Mochizuki H1, Inui K, Kakigi R2 (1Univ Miami, 2NIPS): Pain- and Itch-Related Magnetic Fields. Supek S, Aine C (Eds) Magnetoencephalography 977-995, 2019.

乾 幸二:痛覚関連誘発電位.日本臨床神経生理学会(編)誘発電位測定マニュアル 3-70, 2019.

木田哲夫:加齢に伴う認知機能低下に及ぼす身体活動の影響およびそのメカニズム.医学の歩み 270, 19654-19658, 2019.

Kobayashi M, Ikeda T1, Tokuda T2, Monden Y1, 2, 3, Nagashima M1, Mizushima S G2, Inoue T4, Shimamura K4, Ujiie Y2, Arakawa A4, Kuroiwa C4, Ishijima M1, Kishimoto Y2, Kanazawa S5, Yamagata T1, Yamaguchi M K2, Sakuta R4, Dan I2 (1Jichi Med Univ, 2Chuo Univ, 3Int Univ Hlth & Welf, 4Dokkyo Med Univ, 5Japan Womens Univ): Acute administration of methylphenidate differentially affects cortical processing of emotional facial expressions in attention-deficit hyperactivity disorder children as studied by functional near-infrared spectroscopy. Neurophotonics 7: 025003, 2020.

Sugiyama S1, Kinukawa T2, Takeuchi N3, Nishihara M3, Shioiri T1, Inui K (1Gifu Univ, 2Nagoya Univ, 3Aichi Med Univ): Tactile cross-modal acceleration effects on auditory steady-state response. Front Integr Neurosci 13: 72, 2019.

Sugiyama S1, Kinukawa T2, Takeuchi N3, Nishihara M3, Shioiri T1, Inui K (1Gifu Univ, 2Nagoya Univ, 3Aichi Med Univ): Change-related acceleration effects on auditory steady-state response. Front Syst Neurosci 13: 53, 2019.

Kinukawa T1, Takeuchi N2, Sugiyama S3, Nishihara M2, Nishiwaki N1, Inui K (1Nagoya Univ, 2Aichi Med Univ, 3Gifu Univ): Properties of echoic memory revealed by auditory-evoked magnetic fields. Sci Rep 9: 12260, 2019.

Motomura E1, Inui K, Kawano Y1, Nishihara M2, Okada M1 (1Mie Univ, 2Aichi Med Univ): Effects of sound-pressure change on the 40 Hz auditory steady-state response and change-related cerebral response. Brain Sci 9: 203, 2019.

Takeuchi N1, Kinukawa T2, Sugiyama S3, Inui K, Kanemoto K1, Nishihara M1 (1Aichi Med Univ, 2Nagoya Univ, 3Gifu Univ): Suppression of somatosensory evoked cortical responses by noxious stimuli. Brain Topogr 32: 783-793, 2019.

Hirokawa M1, Funahashi A2, Itoh Y, Suzuki K1 (1Univ Tsukuba, 2Nippon Sport Sci Univ): Adaptive behavior acquisition of a robot based on affective feedback and improvised teleoperation. IEEE Trans Cogn Develop Syst 11: 405-413, 2019.

森寺峻義,伊藤孝弘,和坂俊昭,木田哲夫,平田晃正名古屋工大):リードフィールド行列に基づいたMatching Pursuit法による脳活動部位推定に関する実験評価(電磁界理論).信学技報 119: 207-212, 2019.

2018年度まで

西村悟子,三浦清邦,長谷川桜子,松葉佐正,山本崇裕,夏目 淳,深尾敏幸岐阜大,豊田市こども発達センター ,くまもと芦北療育医療センター,名古屋大):医学部学生に対する重症心身障がい児(者)医療教育の課題と展望.日本小児科学会雑誌 122(12): 1855-1860, 2018.

Hirai M, Muramatsu Y, Nakamura M.Role of the Embodied Cognition Process in Perspective-Taking Ability During Childhood. Child Dev. 2018 Nov 8. [Epub ahead of print]

Sugiyama S, Takeuchi N, Inui K, Nishihara M, Shioiri T. Effect of acceleration of auditory inputs on the primary somatosensory cortex in humans. Sci Rep. 8:12883, 2018.

Suzuki M, Kumagai N, Inui K, Kakigi R. Effects of color lenses on visualevoked magnetic fields following bright light. PLoS One. 13:e0201804, 2018.

Tokuda, T., Ikeda, T., Monden, Y., Mizushima, S. G., Shimoizumi, H., Inoue, T., Nagashima, M., Shimamura, K., Arakawa, A., Kobayashi, M., Yamaguchi, M. K., Kuroiwa, C., Ujiie, Y., Dan, H., Kyutoku, Y., Taniguchi, T., Yamagata, T., Kanazawa, S., Sakuta, R., Dan, I. Methylphenidate-elicited distinct neuropharmacological activation patterns between medication-naive attention deficit hyperactivity disorder children with and without comorbid autism spectrum disorder: A functional near-infrared spectroscopy study. Neuropsychiatry. 8: 917-929, 2018.

Takeuchi N, Sugiyama S, Inui K, Kanemoto K, Nishihara M. Long-latency suppression of auditory and somatosensory change-related cortical responses. PLoS One. 13:e0199614, 2018.

Inui K, Takeuchi N, Sugiyama S, Motomura E, Nishihara M. GABAergic mechanisms involved in the prepulse inhibition of auditory evoked cortical responses in humans. PLoS One.13:e0190481, 2018.

Kobayashi, M., Macchi Cassia, V., Kanazawa, S., Yamaguchi, M. K., Kakigi, R. Perceptual narrowing towards adult faces is cross-cultural phenomenon in infancy: A behavioral and near-infrared spectroscopic study with Japanese infants. Developmental Science. 21:e12498, 2018.

Motomura E, Inui K, Nishihara M, Tanahashi M, Kakigi R, Okada M. Prepulse inhibition of the auditory off-response: A magnetoencephalographic study. Clinical EEG & Neuroscience. 49:152-158, 2018.

Nakagawa K, Koyama S, Inui K, Tanaka S, Kakigi R, Sadato N. Polarity-independent effects of transcranial direct current stimulation over the bilateral opercular somatosensory region: a magnetoencephalography study. Neuroreport. 28: 838-844, 2017.

Takeuchi N, Sugiyama S, Inui K, Kanemoto K, Nishihara M. New paradigm for auditory paired pulse suppression. PLoS One. 12:e0177747, 2017.

Kurahashi N, Miyake N, Mizuno S, Koshimizu E, Kurahashi H, Yamada K, NatsumeJ, Aoki Y, Nakamura M, Taniai H, Maki Y, Abe-Hatano C, Matsumoto N, Maruyama K.Characteristics of epilepsy in patients with Kabuki syndrome with KMT2D mutations. Brain Dev. pii: S0387-7604(17)30085-2, 2017.

Hirai M, Muramatsu Y, Mizuno S, Kurahashi N, Kurahashi H, Nakamura M. Preserved search asymmetry in the detection of fearful faces among neutral faces in individuals with Williams syndrome revealed by measurement of both manual responses and eye tracking. J Neurodev Disord.9: 8, 2017.

Inui K, Nakagawa K, Nishihara M, Motomura E, Kakigi R. Inhibition in the human auditory cortex.PLoS One.11: e0155972, 2016.

Motogi J, Sugiyama Y, Laakso I, Hirata A, Inui, K, Tamura M, Muragaki Y.Why intra-epidermal electrical stimulation achieves stimulation of small fibres selectively: A simulation study.Physics in Medicine and Biology.61: 4479-4490, 2016.

Tanahashi M, Motomura E, Inui K, Ohoyama K, Tanii H1, Konishi Y, Shiroyama T, Nishihara M, Kakigi R. Auditory change-related cerebral responses and personality traits. Neurosci Res.103: 34-39, 2016.

Hirai M, Muramatsu Y, Mizuno S, Kurahashi N, Kurahashi H, Nakamura M. Typical visual search performance and atypical gaze behaviors in response to faces in Williams syndrome. J Neurodev Disord.8: 38, 2016.

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