ページの先頭です

メインメニュー・現在の位置

最新家畜衛生情報(東部家畜保健衛生所)

《過去の衛生情報》
見出しの境です

《平成20年12月》

沖縄県でニューカッスル病発生(平成20年12月11日)

 沖縄県において、ブロイラー鶏でニューカッスル病が発生したとの情報が、農林水産省からありました。
 沖縄県から、公表された内容は以下のとおりです。

  1. 発生農場
      国頭郡恩納村 飼養規模:8,000羽飼養(ブロイラー鶏、4鶏舎)
  2. 発生年月日 平成20年12月5日
  3. 今後の防疫処置
     ・当該農場のすべての飼養鶏の殺処分及び埋却・消毒を実施(12月11日)。
     ・当該農場と隣接する農場(ブロイラー 3,800羽飼養)についても、飼養者の意向から、自衛的な殺処分を行うこととしている。
     ・県内養鶏場の飼養衛生管理基準の遵守を徹底指導する。

 【 参考 】
 ニューカッスル病はニューカッスルウイルスを原因とした鳥類の病気です(人には感染しません)。このウイルスは、 野鳥等が保有していることから、家きんでも国内で毎年数件の発生が見られます。
 本病は、伝染性が強く、感染した鳥は、神経症状等は重い症状を示すことから、家畜伝染病予防法の家畜伝染病に指 定されています。感染が確認された場合は、同法に基づき感染した家きん等を殺処分する等、まん延防止措置を講じて います。

 なお、過去3年間の鶏等の家きんにおけるニューカッスル病発生状況
 平成17年 福岡県・宮崎県(4農場)
 平成18年 福岡県(4農場)
 平成19年 富山県(1農場)

愛知県オーエスキー病防疫対策実施要領が改正されました

 ご存知のとおり、本県はオーエスキー病清浄県ですが、東北、関東、南九州では本病の発生がみられ、抗体陽性豚が 摘発されています。国内においては、平成3年からオーエスキー病防疫対策要領に基づき、発生予防と清浄化を推進してき ました。しかし、本病の拡大は阻止しているものの清浄化は進展していない状況にあります。そこで、これまでの防疫対 策を再検討し、清浄化に向けた取り組みをさらに推進するため、オーエスキー病防疫対策要領が一部改正(平成20年6月9日 )されました。これにともない、平成20年11月28日「愛知県オーエスキー病防疫対策実施要領」が全面改正されました。 県要領による防疫対策は、主に以下の3点です。

  1. モニタリング検査による清浄性の確認
  2. 清浄県または清浄段階の地域から抗体陰性豚であることが確認され、抗体陰性証 明書等の添付された豚の導入
     導入元農場がオーエスキー病清浄地域に該当するかは、今後、全国の地域単位ステータスが農林水産省ホームページに 公開される予定です。必ず確認のうえ、抗体陰性証明書等が添付された豚を導入してください。
  3. 導入後の豚の隔離観察及び抗体検査
     導入後は隔離施設にておおむね3週間は隔離観察し、臨床症状等に異常がないことを確認してください。導入の約2週 間後に抗体検査を実施しますので、県外から豚が導入されましたら、当所までご連絡ください。
     導入後の検査時に導入元の陰性証明書を確認させていただきますので、ご協力ください。

 一度オーエスキー病の侵入を許せば、自農場の生産性を阻害するばかりでなく、周辺地域の養豚経営に大きな影響を 及ぼすことになります。適切な防疫対応をよろしくお願いします。

平成20年度"オーエスキー病"及び"豚コレラ"抗体検査について

 平成20年度も例年に習い、管内すべての養豚農家を対象に"オーエスキー病"の抗体検査を実施しました。"豚コレラ" については、おおむね3分の1の養豚農家を抽出し、抗体検査を実施しました。
 "オーエスキー病"は、豊橋市51戸465頭、宝飯豊川地区20戸166頭、田原市72戸694頭及び新城市7戸59頭の合計150戸1,384 頭の抗体陰性を確認しました。
 "豚コレラ"は、3分の1の養豚農家の抽出に際し、平成18年度及び19年度に検査対象とならなかった養豚農家を優先し、 平成18年度からの3年間で管内養豚農家すべてを対象とするようにしました。豊橋市20戸195頭、宝飯豊川地区8戸55頭、田 原市30戸274頭及び新城市5戸20頭の合計63戸544頭の抗体陰性を確認しました。
 なお、オーエスキー病防疫対策要領ついては、平成20年6月9日付けで一部改正がなされ、これを受け、愛知県の本病 防疫対策要領が平成20年11月28日付けで全面改正されました。平成21年度からは、新要領に基づく清浄度確認検査を実施し ます。つきましては、本年までと同様に養豚農家始め関係者の皆様には、引き続きご理解ご協力をお願いします。

家きんの移動時の家畜衛生対策の徹底について

 現在、家きん飼養農家の皆様には、高病原性鳥インフルエンザについて飼養衛生管理の徹底により防疫対策の強化 をお願いしているところですが、特に生きた家きんの移動や農場への導入は、伝染性疾病の拡大要因となり、近年の海外 の事例でも高病原性鳥インフルエンザの流行の原因のひとつと考えられています。
 このような中、我が国においても、産卵率のピークを過ぎた鶏(以下「成鶏」という)が農場間で移動する実態が一部 で聞かれております。成鶏の衛生状態等が不明のまま、別の農場に移動させることは、高病原性鳥インフルエンザ等の家 きんの監視伝染病の拡大リスクを増大させるだけでなく、移動のストレスによる新たな疾病を誘発するおそれがあり、こ のたび(11月20日付け)農林水産省(消費安全局動物衛生課長)から、「家きんの移動時の家畜衛生対策の徹底について」 指導強化の通知が出されました。
 養鶏農家の皆様におかれましては、下記の事項に注意し衛生対策を徹底していただくよう、よろしくお願いいたします。
 記
 成鶏の飼養者は、成鶏を農場間で移動させる必要のないよう、計画的に飼育すること。仮に成鶏を導入する場合には、 次の事項を確認すること。

  1. 導入元及び導入先の農場において飼養衛生管理基準が遵守されていること。また成鶏を導入する農場では異常のないこ とが確認されるまでの間、他の家きんと接触させないように飼養管理すること。
  2. 導入する成鶏が高病原性鳥インフルエンザ、ニューカッスル病、サルモネラ感染症等家きんに係る監視伝染病に感染し ているおそれがないこと。
  3. 導入する成鶏にニューカスル病、マレック病等の予防接種が適切に行われていること。

《平成20年11月》

愛知県内でアカバネ病の感染を疑う抗体が確認されました。

 西日本で流行しているアカバネ病について本県では平成11年にあった大流行と平成13年1月に発生した 1件以降、本病の浸潤は見られませんでした。しかし、今年の9月の検査において尾張地域で飼育されている 牛でアカバネ病の感染を疑う抗体が確認されました。
 アカバネ病はアカバネウイルスによる伝染病で牛、緬羊、山羊に病原性を示し、妊娠動物が感染すると流 産、早産や死産を起こし、また関節彎曲などの体形異常や水無脳症(大脳欠損症)などの中枢神経症状を伴 う先天的奇形がみられます。
 ウイルスは初夏から晩秋にかけてウシヌカカを主とする吸血昆虫により媒介されるため、台風などにより 西からヌカカが運ばれると大流行する恐れがあります。そのため今回はまだ尾張より東ではアカバネ病の浸 潤は見られませんが注意が必要です。
 ヌカカの完全な駆除は難しいため、アカバネ病の予防としてはワクチン接種しかありません。アカバネ病 による事故を防ぐために、乳牛・繁殖牛にはワクチン接種を心掛けるようにしましょう!!

系統豚アイリスのシンボルマーク誕生

 平成20年に供給を開始したアイリスナガラを始め、本県が開発した3種類の系統豚及びこれらから生産した 本県独自の豚肉を、多くの消費者に知っていただくために、シンボルマークを募集しました。
 この結果、県内に在勤、在校、在住の方から多くの作品が寄せられ、審査委員会による審査により次の作品を 系統豚のシンボルマークに決定しました。今後、愛知県が開発した系統豚に関連した印刷物や啓発グッズ等に活用します。

愛知の系統豚シンボルマーク

《平成20年10月》

中部日本ホルスタイン共進会への出品牛決定

 来る平成20年11月8、9両日に本県で開催される第11回中部日本ホルスタイン共進会の出品牛を決める最終選考会が10月1日 (水)に、愛知県畜産総合センターで開催されました。
 当日は県下から50頭余の牛が集合し、本県からの出品牛23頭が決定しました。
 当所管内からは以下の10頭が選出されました。本選まであと半月となりました。選出された農家の皆様、牛と共に頑張りましょう。

1部(未経産8か月〜12か月未満)
 ハッピースプリング クリーメル ダンディー  前田好賛(新城市)
 MBF ジョーダン ジャスティン  伴正文(豊橋市)
 ドリームアローズ ウイン クリス ET  神田峰男(豊橋市)
2部(未経産12か月〜16か月未満)
 エッセンス レクサス ダンディー マリア  土屋敦敬(豊橋市)
 アドベント メトロ ゴールド チーナ オブ ナリタランド  成田博(設楽町)
3部(未経産16か月〜20か月未満)
 マリーデール ハートライン ダーハム サツシー ET  伊藤忠張(豊橋市)
 テイフオシ ダーハム サツシー ハニカミ ET  三浦正志(豊橋市)
5部(経産3歳未満)
 ITOU ジョイー ノマド ニタ   伊藤一実(田原市)
6部(経産3歳〜4歳未満)
 MBF ダーハム フェニックス ET  伴正文(豊橋市)
7部(経産4歳〜5歳未満)
 ウイス モーティー ジュラー  伊藤忠張(豊橋市)

《平成20年9月》

牛ヨーネ病検査がスクリーニング法を含む3段階検査に

 牛のヨーネ病については、これまで2回のエライザ検査(13日間隔)で患畜の決定をしていましたが、これらの検査(確定検査)に先だって、 「スクリーニング(ふるい分け)」を実施することに変更になりました(家畜伝染病予防法施行規則の改正)。定期検査では、全頭について「スク リーニング法」検査を行い、スクリーニング陰性の牛は「健康」とし、スクリーニング陽性の牛についてのみ、従来の検査法による確定検査を実施します。
 スクリーニング法で陽性になっても、「疑似患畜」にあたりませんので、生乳出荷が食品衛生法違反となりません。
 スクリーニング法で陽性になった牛については、数日後に改めて採血し、従来のエライザ検査(確定検査)を実施します。この際には、結果が判明する 前に当該牛から搾った生乳がバルクタンクに混じらないような措置が必要です。
 確定検査については、採血当日の夕刻に結果を通知します。
 なお、ブルセラ病についても確定検査が必要となった場合は、ヨーネ病検査と同様に数日後に改めで採血し、結果判明まで牛を隔離することになります (結果判明が翌日になるため)。

《平成20年8月》

豚舎の防蚊対策をお願いします

 日本脳炎は原因となるウイルスの感染によっておこる人獣共通感染症です。
 人から人、豚から豚への感染はなく、ウイルスが豚の体内で増殖し、蚊(コガタアカイエカ)を媒介して感染する事が知られています。
 人が感染しても 大多数の方は無症状に終わるのですが、脳炎を発症した場合20〜40 %が死亡に至る病気といわれており、幼少児や老人では 死亡の 危険は大きくなっています。
 妊娠豚が感染すると死流産等の異常産を起こすことがあり、種雄豚では造精機能障害が起こることもあります。
 蚊を媒介しなければ感染しないため、防蚊対策が必要です。
 蚊は吸血すると、その後壁面に留まり休息する性質があるため、豚舎内の壁面や防鳥ネット等への定期的な薬剤散布等の対策を行って下さい。
 また、有機リン系の薬剤では、コガタアカイエカに耐性が生じることが認められているため、ピレスロイド系の薬剤を使用して下さい。

「獣医療広告ガイドライン」策定される!

 獣医療に関する広告については、獣医療法(平成4年法律第46号)に基づき一定の規制が行われており、今般、その特例を定めている獣医療法 施行規則の一部が改正されました。それに伴い、本年6月に「獣医療に関する広告の制限及び適正化のための監視指導に関する指針(獣医療広告ガイ ドライン)」が策定されました。
 (広告制限の趣旨)
 獣医療に関する広告により、獣医療について十分な専門的知識を有しない飼育動物の飼養者等が惑わされ、不測の被害を被ること等を防止する観点 から、獣医師又は診療施設の業務に関しては、その技能、療法及び経歴に関する事項を広告してはならないこととされている。
 近年、飼育者等から獣医師や診療施設に関する情報提供がより強く求められるようになり、省令の一部改正が行なわれ広告制限の緩和を図られた。
 なお、今回、新たに広告が可能とされた事項については、低価格診療等による誘引や不適切な診療による飼育動物の被害を防ぐため、比較広告や 費用広告を禁止する規定が新設された。
 (改正内容の概要)
 新たに規定された、広告制限の特例(広告しても差し支えない事項等)は次のとおりです。

  • 広告しても差し支えない事項(広告が可能な事項)
    1. 獣医師法に基づく獣医師名簿への登録をもって免許を受けていること及び診療施設を開設していること。
    2. 薬事法に規定する医療機器を所有していること。
    3. 犬又は猫の「避妊去勢手術」を行うこと。
    4. 狂犬病その他の動物の疾病の予防注射を行うこと。
    5. 犬糸状虫症の予防措置(「フィラリア症の予防」)を行うこと。
    6. 飼育動物の健康診断を行うこと。等>
  • 広告の方法その他の事項についての必要な制限
    1. 獣医療の内容が他の獣医師又は診療施設と比較して優良である旨を広告してはならないこと。
    2. 獣医量の内容に関して誇大な広告を行ってはならないこと。
    3. 獣医療に要する費用を併記してはならないこと。

 なお、本指針は、8月1日から施行されています。
  ガイドラインの詳しくは農林水産省のWebページを参照ください。

《平成20年7月》

豚衛生検査ご協力ありがとうございました

 平成20年5月から6月にかけて豊橋市、豊川市、新城市、小坂井町の養豚農家を巡回し、オーエスキー病を始めとする各種伝染性疾病の抗体検査を 実施しました。実施した検査の中でオーエスキー病、豚コレラの成績は以下のようになっています。
 オーエスキー病は、全76戸について、1戸当たりおおむね5〜10頭、合計681頭をELISA法と中和抗体検査法で検査した結果、全頭陰性でした。
 豚コレラについては、全76戸のうち33戸において265頭を抽出し、ELISA法と中和抗体検査法で検査した結果、全頭陰性でした。
 他の疾病の検査成績につきましても、各農家に発送しましたので参考にしてください。なお、蒲郡市は8月に、田原市については10月頃に予定してい ますので、ご協力をお願いします。

 また、オーエスキー病、豚コレラの防疫対策及び緊急調査についてお願いとお知らせです。
 オーエスキー病について、今後も愛知県内の清浄化を維持していくために、県外から豚を導入する場合は、「愛知県オーエスキー病防疫対策実施要 領」に基づき、ワクチン未接種・抗体陰性であることを確認し、隔離観察期間を設けてください。そして、県外での検査後感染を否定するため必ず管轄 の家畜保健衛生所へ連絡し、抗体検査を受けてください。
 豚コレラについて、わが国では平成5年以降豚コレラの発生はなく、平成8年度からはワクチンを用いない防疫体制の確立を進めてきています。 平成18年3月に防疫指針が策定され、ワクチンの使用が全国的に全面中止になっています。そして平成19年4月1日をもって、日本はOIEに「豚コレラ清浄 国」と認定されました。
 しかし、平成20年4月千葉県、茨城県、福島県等において豚コレラ抗体陽性豚(ワクチンの無許可接種の疑い)が確認されました。このような状況の中、 養豚農家の方々に協力をいただき、4、5月に田原市、豚衛生検査実施時に豊橋市、豊川市、新城市、小坂井町のすべての養豚農家に対し立ち入り調査を行 い、各農家ワクチン接種・在庫のないことを確認しています。

園芸作物生産における花粉交配用ミツバチの利用について

 ミツバチについては、主にイチゴ、メロン等果菜類などの園芸作物の生産において、花粉交配用に活用されており、省力化を図る上で欠くことが 出来ない重要な農業資材です。しかしながら、昨年秋から花粉交配用ミツバチの主要供給国である豪州からの輸入が停止されており、花粉交配用ミツバ チの供給が不足気味となり、国内の一部の生産地においてはその入手が困難な状況となっています。
 輸入が停止された状況が続けば、特に花粉交配用ミツバチの利用が増える10月以降の園芸作物生産への影響が懸念されるところです。
 養蜂業者におかれましては、このような状況を理解していただくとともに、花粉交配用ミツバチの園芸農業者への供給について特段のご協力をお願い します。
 また花粉交配用ミツバチを利用している農家にあっては、使用が終わった花粉交配用ミツバチについて、そのままほ場等に放置するとミツバチの腐蛆 病等の伝染病が蔓延する原因となりますので、使用後は販売業者に回収を依頼する又は確実な殺処分、巣箱の消毒・撤去を行ってください。


ページの先頭へ戻る

お問い合わせ

愛知県東部家畜保健衛生所
電話 0532-45-1141