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あいち環境イノベーションプロジェクト採択プロジェクトの決定について
愛知県では、愛知発の環境イノベーションを創出・実装するため、5月27日から7月25日までの間、全国のスタートアップ等から革新的な技術・アイデアを募集したところ、72者から81件の応募がありました(公募については2025年5月27日、応募件数については8月4日発表済み)。
この度、御応募いただいた提案の中から、学識者や専門家等からなる審査委員会において高く評価された4件のプロジェクトを採択することとしましたので、お知らせします。
今後は、採択プロジェクトの実現に向けて、採択したスタートアップ等に対し、県内企業とのマッチングや実証フィールドの提供・紹介、専門家による助言などの伴走支援を行ってまいります。
1 応募・採択状況
テーマ | 応募件数 | 採択件数 |
---|---|---|
(1) エネルギーの創出・利用モデル | 9件 | 0件 |
(2) 温室効果ガスの吸収・利用等によるカーボンリサイクルモデル | 10件 |
0件 |
(3) 県民・事業者と共に進める持続可能な社会の実現モデル | 19件 | 1件 |
(4) 域内資源の有効利用を通じたサーキュラーエコノミー型ビジネスモデル | 21件 | 1件 |
(5) 自然が持つ価値の見える化モデル | 9件 | 0件 |
(6) その他環境課題に対する革新的モデル | 13件 | 2件 |
計 | 81件 | 4件 |
2 採択プロジェクト
会社名 [本社所在地・創業年] |
プロジェクト概要 |
---|---|
(3) 県民・事業者と共に進める持続可能な社会の実現モデル | |
(株)バイウィル [東京都中央区・2013年] |
【カーボンクレジットによる再エネ・省エネ投資の促進】 小規模な再エネ・省エネ施設※1を活用した、家庭や企業等におけるCO2削減量を集約し、クレジット※2として地元企業等に提供するとともに、その収益をCO2削減者に還元するスキームを構築します。 このスキームを広く展開することで、再エネ・省エネ投資を促進し地域の脱炭素を加速します。 ※1 太陽光発電、蓄電池、LED照明、高効率空調・ボイラー 等 ※2 CO2削減量をクレジットとして国が認証するJクレジット制度を活用 |
(4) 域内資源の有効利用を通じたサーキュラーエコノミー型ビジネスモデル | |
アラジン (株)Aladdin [東京都渋谷区・2020年] |
【AIによるごみの分別・運搬ロボットの開発・実装】 AIを駆使して、ごみを自動で分別し最適なタイミングとルートで指定場所へ運搬するごみ箱型のロボットを開発し、ごみの未分別が課題となっている駅や商業施設などに実装します。 このロボットをシンボルとする、公共空間における新たなごみ収集モデルを構築します。 |
(6) その他環境課題に対する革新的モデル | |
(株)クロスイー [名古屋市・2024年] |
【CO2を排出しない食品残渣等処理システムの実装】 工場等の未利用排熱と独自に開発した触媒※を活用して、CO2を排出することなく食品残渣や下水汚泥を処理し、化学原料などにリサイクルするシステムを工場等に実装します。 このシステムによって、動植物に由来する廃棄物の処理に伴うCO2の排出削減や炭素固定、再生利用を促進します。 ※ 有機系廃棄物の水分子を取り除く化学反応を手助けする物質 |
(株)フレンドマイクローブ [名古屋市・2017年] |
【バイオテックを活用した油脂分解システムの実装】 工場等の排水に含まれる油を、微生物の働きで効率的に分解・除去するシステムを開発し、中小規模の食品工場や商業施設などに実装します。 このシステムの普及を通じ、排水中の油に起因する悪臭や害虫の発生、水質の悪化、グリストラップ※の詰まりや逆流といった排水処理の問題を解決します。 ※ 工場等の排水口と下水道との間に設置されて、排水中の油や残飯、生ごみ等を分離・貯留する施設 |
3 伴走支援
(1) 支援内容
ア 県内企業とのマッチング支援(ピッチイベント等)
イ プロジェクトの事業化に係る経費支援(最大220万円/件)
ウ 実証フィールドの提供・紹介
エ 各種支援制度の案内・申請支援
オ 専門家による支援(知財整理、市場ニーズ把握、ロードマップづくり等)
カ 取組内容や成果のPR(連携促進交流会・成果報告会)
(2) 支援期間
提案採択後から2028年3月まで(約2年半)
4 今後のスケジュール
2025年 9月 伴走支援開始
11月頃 ピッチイベント
2026年 2月頃 連携促進交流会
3月頃 成果報告会
参考 あいち環境イノベーションプロジェクト公募概要
[応募資格]
全国のスタートアップ等(新規事業を立ち上げる企業、大学を含む。)
[募集テーマ]
テーマ1 : エネルギーの創出・利用モデル
テーマ2 : 温室効果ガスの吸収・利用等によるカーボンリサイクルモデル
テーマ3 : 県民・事業者と共に進める持続可能な社会の実現モデル
テーマ4 : 域内資源の有効利用を通じたサーキュラーエコノミー型ビジネスモデル
テーマ5 : 自然が持つ価値の見える化モデル
テーマ6 : その他環境課題に対する革新的モデル
[募集期間]
2025年5月27日(火曜日)から7月25日(金曜日)まで
[審査]
審査委員会において、革新性や必要性、共創性、地域の環境課題の解決力等の観点から、応募いただいた技術・アイデアを審査
<審査委員会(敬称略)>
・名古屋大学 教授 松田 亮太郎 (まつだ りょうたろう)
・公益財団法人名古屋産業科学研究所
中部TLOビジネスコンサルタント 後藤 和昌 (ごとう かずまさ)
・株式会社X Futures (クロス フューチャーズ) 代表取締役 丸山 太一郎 (まるやま たいちろう)
(中小企業基盤整備機構 中小企業アドバイザー)
・株式会社環境エネルギー投資 取締役 宇田 直樹 (うだ なおき)
・愛知県環境局 技監 平野 淳一 (ひらの じゅんいち)
このページに関する問合せ先
愛知県環境局環境政策部環境政策課
環境イノベーション推進グループ
電話:052-954-6982
メール:kankyo@pref.aichi.lg.jp