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2023年9月4日(月曜日)午前10時

ページID:20230904 掲載日:2023年9月25日更新 印刷ページ表示

1 知事発言

 それではですね、本日のですね、9月4日月曜日午前10時の定例記者会見を始めさせていただきます。

 こうした形で記者会見するのが、8月20日から31日まで、ブラジル、アルゼンチン、5年に1回のですね、南米渡航へ行っておりましたので、前が8月の18日の金曜日にやりましたので、ほぼ2週間以上ぶりということでございまして。ということで、久方ぶりでございますが、よろしくお願いをいたします。

(1)知事の米国・南米渡航の成果について

 本日の発表事項の前にですね、私の米国・南米渡航の成果についてということで資料をまとめましたので、御覧をいただきたいと思います。

 簡潔に参りますね。一応、毎日毎日、ちょっと時差がありましたので翌日になりますが、写真付きで整理をさせていただき、どういう面談、活動をしたかということを御報告させていただきましたが、これ、全部まとめましたので、御参考にしていただければと思います。

 8月20日から31日まで、現地が10日間の活動で、夜行とかを組み合わせて、結局、移動時間等で12日間ということになりました。米国、ペルー、アルゼンチン、ブラジルを訪問をいたしました。

 まず、ロサンゼルスでは、杉原千畝(すぎはら ちうね)さんの顕彰施設を瑞陵高校に造りましたのが2018年10月でございまして。その際、アメリカ最大のユダヤ教のシナゴーグ、ロサンゼルスにありますサイナイ・テンプルのラバイのデイビッド・ウォルペさんに来ていただきました。その方に5年ぶりに再会をいたしました。

 ウォルペさんはちょうど良かったと。この3日後に彼はハーバード大学で、特任教授で教えなきゃいけないので、これからボストンに行く間際だと言っておりましたので、最後会えてよかったということを言っていただきました。

 引き続き、こうした杉原千畝氏のですね、功績はしっかりと、これは私も申し上げていきたいということを言っていただきました。

 ということでございまして、あわせて、5月にワシントンでのホロコーストミュージアムや全米ユダヤ人協会の皆さんにお渡しをしたフォトブック等も差し上げることができました。7月31日にラーム・エマニュエル米国大使にも渡したものと同じものを差し上げることができたということでございます。

 私どもの今の取組、愛知県内の中学生20万人にですね、全員にこの副読本を読んでいただいて、教育をしているんだよということを申し上げさせていただきました。また、是非機会があれば愛知県を訪問したいと言っていただいたということでございます。

 この方は大変な著名な方でありまして、ハーバード大学で教えた後はどうするんですかって言ったら、ニューヨークとロサンゼルスのユダヤ教の、そうした本山の面倒を見るんだろうなとか、自分で言っていましたけど。ということでございました。

 続いてですね、ロサンゼルス港でですね、水素を使ったですね、いわゆる巨大なコンテナを運ぶものに水素をまず初めて入れるということで、実験を始めたということでございまして、これはトヨタのシステムを使って豊田通商アメリカ社がやっているということなので視察をさせていただきまして、これは何としても名古屋港でも取り入れていきたいと。名古屋港とロサンゼルス港はシスターポートでありましてね。規模が違いますけどね。ロサンゼルス港だと市の境が違う。こちらロングビーチ港で二つ合わせてですね、アメリカに陸揚げするコンテナの40パーセントをそこでやるということなので。逆に言うと、ロサンゼルス自体はアメリカで最大に環境規制が厳しいんですが、その港のところだけは、ばんばんディーゼルで物を運ぶと。ガントリークレーンというのは電動化していますけどね。その中で運ぶやつは全部ディーゼル車だと。要は、巨大なトラックとこんな大きな、日本に無いような巨大な運ぶものですね。そうしたつり上げる車とかね、そういったものでばんばん出しているので、あの界わいは非常に空気が悪いと。あの港の界わいでがんの発生率が高いというような話も前あったとかいうような話もありましたので、そういう意味では、これはもう彼らも真剣でありますから、我々も真剣にやっていかないかんということで、これはしっかりと取り組んでいきたいというふうに思っております。

 その後ですね、総領事ともお話ししましたが、愛知国際アリーナの共同事業パートナーであるアンシュッツ・エンターテインメント・グループと意見交換をし、様々な行事、スポーツ、またイベント等の展開等についても意見交換させていただきました。

 ちなみに、彼らがもう再開発をしているロサンゼルスのダウンタウン、ちょっと外れたところに再開発して造ったのがですね、主要なアリーナがクリプト・ドットコム・アリーナで、ほぼ同じ規模でありますけど、そこがロサンゼルス・レイカーズの本拠地ということでございまして、そういった意味でもまた連携もしっかりしていければというふうに意見交換をちょっと、相当突っ込んでやらせていただいたということでございます。

 それからですね、ペルーに参りました。ペルーで外務省にも訪問いたしました。前総領事のミランダさんにもお会いできました。ということでございますが、ペルーには愛知県人会はありませんが、日系ペルー人の方が8,000人愛知県に来ていただいて、日系ペルー人の方は全国5万人おられますが、8,000人愛知県でありまして、2007年からペルーの総領事館をこの名古屋にも開設をしていただいておりまして、この中部地区に、ペルー人の方が愛知県を中心に、ブラジルも同じですが、東海地区中心ですけど2万人、40パーセントおられるということもあり、ペルーとは一番近いのがこの愛知を中心としたこの地域だと。自動車産業で働いていただいているということもありまして、お伺いをさせていただきました。なお、ペルーにおられる日系人はですね、20万人ということでございます。

 愛知県でも多文化共生のいろんな教育支援とか医療通訳支援などをやっていますよということも申し上げさせていただいて、次、4ページですが、その後ですね、リマ郊外のアテ地区という、はっきり言ってちょっと、貧民街と言っていいと思います。なかなか1人で行けないようなところでございますが、バスで集団で行ったのであれですが、そこに1992年にですね、愛知県、名古屋市、名古屋商工会議所で5,000万円の民間の募金と県と市で出して5,000万円を寄附をして「アイチ・ナゴヤ学校」を造り、今も1,400人の幼稚園から小中高校生までの子供たち、高校生が一番多かったかな、で学んでいただいております。

 本当に元気な子供たちでね、目を輝かせて勉強しているああいう姿を見て大変うれしく思いました。逆に言うと、まさにこうした形での支援が一番生きたお金の使い方ではないかというふうに思いました、ということでございます。

 今も「アイチ・ナゴヤ学校」ということで親しんでいただいていることに大変うれしさを感じました。いろんな意味でまた連携をしたいと言っていただきましたので、また連携・交流ができるように、また連絡を取っていきたいというふうに思っております。

 また、ペルー大使とも意見交換をさせていただき、現地の企業さんともね、お話もさせていただきました。マキタさんとかね、会いました。

 あと、ペルー日系人協会も訪問し、移民史料館も拝見をしたということでございます。

 続いて、アルゼンチンに参りましてですね、アルゼンチンに進出した企業の皆様、トヨタ始め企業の皆さんともですね、意見交換を行い、大使とも面談、意見交換もさせていただきまして、それから、アルゼンチン外務省も訪問させていただきました。

 何とアルゼンチン・トヨタは今年の生産、去年14万台、今年18万台に増やし、15万台、8割以上輸出して外貨を稼ぐということでありまして、アルゼンチンの最大の製造業になっているということ、大変これは誇らしいことだというふうに思った次第でございます。

 引き続き、そうした面での愛知の企業のですね、支援をお願いしたいということを申し上げさせていただいたということでございます。

 それから、さらに、アルゼンチンで県人会総会も行わせていただきまして、高齢者の方に賀寿状も贈らせていただいたということでございます。一応、両方とも、アルゼンチンもブラジルも80歳以上の方にですね、ですから、5年に1回行くと、だから、81歳だったら次86歳と、お元気であれば毎回毎回お渡しさせていただくということでございますが、大変喜んでいただいております。交流も深めさせていただきました。

 なお、石井議長始め県議団15人の方もね、来ていただいて、その総会にも出席をして、その後、交流会にも出席していただいて、各県議さん、その地区でそれぞれ、特にブラジル、日系ブラジル人コミュニティそれぞれありますので、よくよく交流して、また地元でね、俺は行ってきたぞと言ってね、交流してくださいよという話をさせていただいたということでございます。

 そして、続いて、サンパウロへ参りまして、ブラジル愛知県人会創立65周年記念式典及び祝賀会に出席をいたしました。あそこには愛知県の県人会館という建物がありまして。新しい建物じゃありません、ちょうど40周年であり、その前映画館だったものを買って、改修して、当時、愛知県もお金があったようでございますので、結構補助をしてですね、やりました。サンパウロにある県人会館では、サンパウロに120万人の日系人がおられるということでございますが、半分以上は沖縄の方、沖縄ルーツの方でありますが、沖縄県人会館がどんと大きくて、愛知県人会館がどんと大きいということだそうでございます。

 祝賀会にはほかの県人会の方もわーっと来ていただきましてね、非常にそういうのは大事ですよね。非常にいい雰囲気でございました。300人の方が出席をしていただいてね、様々に彼らがアトラクションをやっていただいて、私はこれで3回目なので、最初はリオのカーニバルの面々をこうやって、アトラクションやっていただきましたが、今回は各地区の移民の方のものをやっていただいて、ボリビアからのルーツの方のアトラクションとかですね、ドイツルーツの、あれはミュンヘンだな、南ドイツの方の踊りのあれをやり、あとウクライナからのですね、ウクライナからの移民の方の歌と踊り、まさに、何やるんだろうと思ったら、コサックダンスでしたね。コサックダンス、そうかそうか、コサックって、もともとウクライナルーツってのが多いなと言いながら拝見をしておりましたが、そういった連携というのはね、しっかりやっていっていただければというふうに思います。

 でもってね、私からは80歳を超える方、賀寿状をお渡しをさせていただきました。今回、サンパウロでのブラジル愛知県人会の80歳を超える方の賀寿状のお贈りする対象者が24名ということで、そのうちの、どうだ7割ぐらいは来ていただいたんですかね。最高齢の方100歳、99歳、このお二人、来ていただいて、ですから、95歳以上の方が11人、うち6人御本人に出席をしていただき、賀寿状を直接お渡しさせていただきました。大変有り難いことだなと、この90歳以上、90後半の方は明らかに1世の方ですからね。その方々、本当に苦難、苦難、苦難の人生を歩まれる中で、今のこうした平穏無事な生活があるということをですね、改めて思い、賀寿状、お祝い状をね、お渡しをさせていただきました。

 どうか愛知県ルーツのね、日系ブラジル移民の方がまたこれからも幸せに暮らしていただけるよう、私ども、しっかりと進めていければというふうに思っております。ということでございます。

 あと、あわせて、やはり愛知県に日系ブラジル人の方、6万人強いまして、あと、浜松に3万人おられますしね。なので、あと、東海4県、岐阜、三重も1万数千人ずついるので、全部で11万8,000人がこの東海4県ということでございます。実に日本にいる日系ブラジル人が20万か、21万人近くおられますが、実に6割に近い方がこの東海地区におられると。それはそうですね、自動車産業ですからね。

 でもって、日系ブラジル人の方が日本に来られたのはですね、1990年からで、実に33年になっております。もう最初の方は何年かで帰られましたね。4年、5年働いて帰られた。今はもう皆さん定着をしておられます。日系ブラジル人の方が来られて、もう2世、3世の時代になりました。さらに、そうした意味での心の通った交流を我々はしていきたいというふうに改めて思わせていただいたということでございます。

 その後、日本移民史料館も訪問いたしました。ちょうど日本人のブラジル移民が始まって115周年ということでございまして、移民史料館も拝見をし、その後、ブラジル日本移民開拓先没者慰霊碑への献花も行わせていただいたということでございます。

 そしてですね、JICAのブラジル事務所も訪問し、愛知県から今ブラジルへ4人の青年海外協力隊員が派遣をされて活動しておりますが、そのうちの2人とお会いをし、お話を聞き、激励もさせていただきました。

 そして、サンパウロ州政府を訪問し、サンパウロ州政府からもですね、向こうの方から更に積極的にですね、今の協定を、5年前にMOU協定を結んでおりますが、もっともっと協定の中身を充実し、拡大をして、もっと交流をしたいという意思表示をいただきましたので、それはしっかり受け止めてやっていきますよということを申し上げさせていただいたということでございます。

 それから、実際にですね、私が申し上げたのは愛知県を中心とする地域に日系ブラジル人の6割が居住し、愛知県から54社の企業がブラジルに進出し、トヨタの工場はサンパウロ州に4工場があるということで、経済的にも人的な資源としても、一番ブラジルと関係が深いのは我々のところだということで、そうした面でも引き続き、更にね、進めていければということを申し上げさせていただきました。

 環境だとかですね、文化とかアニメ、ゲーム、漫画、そうしたものでの交流もしたいというお話も向こうからいただきました。ちなみに、ジブリパークは皆さん、どこも大変大受けに受けたということは申し上げておきたいと思います。

 それから、最後にですね、ブラジリアに初めて参りました。なかなかブラジリアまで、行政も、国会議員さんは行く。ブラジル政府とブラジル日本大使館がありますからね、行くんだそうですが、我々、やはりサンパウロで、大体日系人のコミュニティはサンパウロに集中して、ブラジリアにはほぼありませんのでね。ということなんですが、今回はやはりブラジル政府、それからブラジル連邦議会、それからブラジル大使館にもですね、これだけお世話になっているので1回は行かないかんということで行かせていただきました。

 ブラジル連邦下院議員さんにですね、5名お会いさせていただきまして、大変有意義な機会だったと思いますし、その中に特にルイス・ニシモリさんという下院議員さん、伯日議員連盟の会長さんでありますけれども、この方は4歳から高校生まで高知県にいてですね、その後、帰って下院議員になられて、これでもう6期かな。もう日本語ぺらぺらでありますし、なかなかこういう得難い人材、まさに日本とブラジルの架け橋のような方だと思いますが、11年前、来ているんだね、私のところにね。向こうから、私、行ったよって、写真を見せてくれましたけど。残念ながら、うちの部局の記録の中に、私には報告がなかったので、何だとか言って怒りましたけど、国際課じゃないところで担当だったということですが、ちゃんと写真が出てきたので、有り難いことでございます。また今度、来年3月に伯日議員連盟訪日団をつくるからと言っておりましたので、また来てねと言ったら、行くとか言っていましたので、県庁も御案内しますし、3月の桜が見たいと、名古屋城の桜を見ていただきたいと思いますし、あと、ジブリパークも御案内するということを申し上げさせていただきました。

 などなどですね、大変有意義な、実りある会ではなかったかと思います。

 なお、最後にですね、もう20代、30代の議員さん3人とですね、この13ページですけど、外務省がやっている「中南米対日理解促進交流プログラムJuntos!!(フントス)」で来られた方ですね、去年来ているんですね。去年じゃない、2年前か。

【政策企画局長】 3年前です。

【知事】 3年前か。3年前。その方々とお話をさせていただき、また行きたいということであれば是非是非と。若い方はやはり、特にジブリパークはもう大変大好きだということを言っておられました。

 最後、その中の3人のうち2人は日系の方であります。もう1人はオランダ系のヴァン・ハッテン議員さんですが、3年前来たときに確かにおっしゃるように、豊田でですね、ブラジル人コミュニティを拝見をしたと、地域に溶け込んで、こうしたいろいろな意味で活動、交流しているというのはですね、愛知が一番というか、愛知でしか見られなかったと、大変感銘を受けたと、これを全国に広げてもらいたいんだということを言っていただきました。

 ということで、また引き続き、しっかりと進めていきたいと思います。ということを御報告をさせていただきました。ありがとうございました。それでは、まず第1点でございます。

(2)「県民の日学校ホリデー」と「ラーケーションの日」に係る「知事メッセージ」について

(​【知事会見】「県民の日学校ホリデー」と「ラーケーションの日」に係る「知事メッセージ」について - 愛知県 (pref.aichi.jp)

 それからですね、続きまして、発表事項に参ります。

 まず、1点目、「県民の日学校ホリデー」と「ラーケーションの日」に係る「知事メッセージ」ということでございます。

 愛知県では、「休み方改革プロジェクト」を進めております。このプロジェクトの柱の一つである「家族と子供が一緒に過ごせる仕組みづくり」としての「県民の日学校ホリデー」と「ラーケーションの日」がスタートいたします。これらの取組が円滑に実施され、家族と子供が一緒に充実した時間を過ごせるよう、本日、私からメッセージを発出することといたしました。

 お手元の資料2ページ目の資料の1を御覧をいただきたいというふうに思っております。こちらは、保護者と児童生徒の皆さんに向けたメッセージでございます。

 総務省の調査によりますと、土曜日は約2人に1人、日曜日は約3人に1人が働いているということで、このように保護者が土日に働いている家庭では子供と過ごす時間を取りづらい現状にあります。そこで、家族が一緒に休めるよう「県民の日学校ホリデー」と「ラーケーションの日」を創設をいたします。

 「県民の日学校ホリデー」は、毎年11月21日から27日までの「あいちウィーク」の期間中、平日1日を学校や市町村が指定して学校休業日といたします。「ラーケーションの日」は、学校外での体験や学びの活動を子供が保護者等と一緒に計画して平日に実行できる日であります。

 保護者の皆様には、是非「県民の日学校ホリデー」と「ラーケーションの日」を契機として休暇をお取りいただき、お子様と一緒に豊かな時間を過ごしていただきたいと考えております。

 また、ページの下は「児童生徒の皆さんへ」のメッセージですが、「ラーケーションの日」は、学校ではできない体験や学びの活動を平日に実行できる日でありますので、体験してみたいことや学びたいことを保護者の方と計画をし、一緒に実行して欲しいと思います。

 続いて、3ページ目、資料2は教職員の皆様に向けたメッセージでございます。

 教職員の皆さんも、「県民の日学校ホリデー」と「ラーケーションの日」を契機に積極的に休暇をお取りいただいて、御家族と共に豊かな時間を過ごしていただきたいと思います。

 4ページ目、資料3以降は「県民の日学校ホリデー」と「ラーケーションの日」の今年度の実施状況です。

 資料の3、4はですね、市町村の状況でありまして、資料3は「県民の日学校ホリデー」の実施状況でございます。県内54市町村全てで実施をしていただきます。実施日は、左下の枠にありますように、47市町村が11月24日、5市が11月27日、その他2市が中学校区ごとに休業日を設定して実施ということでございます。

 多くの市町村が11月24日というのは、この日休むと4連休になるんだね、これね。ということなので、秋の4連休、非常にこれはいいんじゃないかということでね、是非多くの方に御活用いただけたらというふうに思います。

 5ページ目、資料の4は「ラーケーションの日」の実施状況でありまして、53の市町村で実施をしていただきます。開始時期については、9月予定が14市町村、11市町では9月1日から実施しております。10月予定が34市町村、11月予定が4市町、来年1月が1市ということでございます。

 丸がついている18市町では、「ラーケーションの日」導入に伴いまして、増加する事務に対応するとともに教職員が休みを取りやすくする支援として、校務支援員を配置する県のモデル事業に御参画をいただくということでございます。

 次、6ページ目のですね、「県民の日学校ホリデー」と「ラーケーションの日」について、市町村立の校種別に実施状況を整理をしたものでございます。御覧をいただければというふうに思っております。

 それから、7ページ目からの資料5は、県立高校と特別支援学校の実施状況でございます。左側が「県民の日学校ホリデー」の実施状況でありまして、学校ごとに11月22から27まで分散しております。なお、定時制・通信制のある学校では全日制とは別日になっている場合もあります。右が「ラーケーションの日」の実施状況で、県立学校では118校が9月から実施いたします。75校は既に始まっております。10月実施が58、11月実施が2校でございます。

 いよいよ「県民の日学校ホリデー」と「ラーケーションの日」がスタートいたします。引き続き「休み方改革」を推進し、この運動を県全体の大きなムーブメントとしていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いをいたします。

 ということでございますが、そうこうしております私も、これ8月25日付けの新聞報道で拝見をいたしましたが、大分県別府市が同じようなことをですね、始めるということで、平日に子供を休ませたいということで、申請すると年3日までは欠席扱いしない制度を市立の小中学校計21校で9月から始めると発表されたということでございまして、ラーケーションですね。別府は有数の観光地なので、そういう意味ではそういった形で平日、多くの皆さん休んでやっていただくと非常に地域も活力が出るということではないかと思っておりまして、こういう動きが広がっていくことを大いに期待をしたいというふうに思っております。

 ということがまず第1点でございまして。できたらですね、私は「ラーケーションの日」などを使っていただいて、教員の皆さんもね、できるだけ計画的に休暇を取って、御家族共々でね、そうした校外学習をやっていただくということもね、やっていただければというふうに思っているところでございます。

 モデル事業については、なかなか校務支援員がもう年度途中なのでね、なかなか確保できなかったというところがちょっとあったということで、来年度もあるということであれば今から準備しますというところがありますので、大いに期待したいと思っております。

 それから、私立学校の「県民の日学校ホリデー」をちなみに言いますとね、実施するというのが幼稚園で65パーセント、小学校で50パーセント、中学校で80パーセント、高校で80パーセント、専修学校で33パーセントということなので、これは驚異的なことだなと。高校の80パーセント、そういうことを言うとあれですが、東京都も都民の日、10月1日、都民の日で休みでありますが、私立学校は休んでおりませんのでね、都立は休みますけれども。それは昔からの経緯でしょうけどね、東京はやっぱり高校生の6割は私学へ行くので、受皿がね、ということなのでしょうけれどもね。私学自身がもう、昔からもう自分でカリキュラムばんばんやって、やっていくという、そういうことなので、それは自分たちで決めますわと、こういうことなのでしょうけれども。今回、いきなり初年度から80パーセント、私立学校55校のうち44校は高校、やっていただくと。この「県民の日学校ホリデー」をやっていただくということなので、これはちょっと驚異的なことだと思いますが、それだけ有り難いことで、そういった形で、浸透していくことを大いに願っているところでございます。

(3)愛知県中小企業男性育児休業取得促進奨励金の申請受付の開始について

【知事会見】愛知県中小企業男性育児休業取得促進奨励金の申請受付を開始します - 愛知県 (pref.aichi.jp)

 続きまして、二つ目です。愛知県中小企業男性育児休業取得促進奨励金の申請受付の開始についてです。

 我が国の少子化の現状は大変深刻でありまして、本県におきましても全国同様に厳しい状況にあります。少子化対策は、国、地方を挙げて取り組まなければならない喫緊の課題でありまして、男女がともに仕事と子育てを両立できる社会の実現が求められております。

 しかしながら、男性の育児休業取得率は、2022年において、本県は10.8パーセントと女性の取得率94.4パーセントを大きく下回っております。また、国の調査では、男性の育児休業取得率を事業所規模別に見ると、規模が小さいほど取得率が低い傾向にあります。

 こうした中で、国が今年6月13日に閣議決定した「こども未来戦略方針」には、男性育休の取得促進に向けた育児休業給付の拡充などが盛り込まれております。

 本県では、こうした国の動きに先行して、6月1日に本県独自の取組を「少子化対策パッケージ」として取りまとめ、発表いたしました。

 この取組の一つとして、男性が積極的に育児を行い、仕事と子育てを両立できる職場環境整備を促すため、男性従業員が育児休業を取得した中小企業等に対する奨励金制度を創設いたしました。本日より奨励金の申請受付を開始いたしますので、お知らせをいたします。

 この制度は、養育する子が2歳になるまでの間に、男性従業員が育児休業を通算14日以上取得し、職場復帰した場合に奨励金を支給するものでありまして、1事業者につき1回限りといたします。

 支給対象は、常時雇用する従業員が300人以下の法人又は個人事業主で、愛知県内に本社があることなどが要件です。

 支給要件を満たす男性従業員は、今年4月1日以降に育児休業を開始し、職場に復帰した方で、育児休業開始直前の2か月間、県内事業所に勤務しており、かつ職場復帰後に2か月以上雇用されている方であります。

 支給額は通算14日以上の取得で50万円、通算28日以上の取得で100万円でございます。

 申請方法などの詳細は、本日より県の「あいちイクメン・イクボス応援サイト」に掲載いたします。

 男性の育児休業取得を促進し、男女問わずワーク・ライフ・バランスの取れた働き方ができる職場環境を整備することは、女性に偏っている育児負担の軽減が図られ、女性の活躍促進にもつながります。

 また、育児休業の取得をきっかけに、業務の属人化を解消し、業務効率の向上が図れるほか、取組をアピールすることで企業のイメージアップ、人材の確保、定着につながるなど、企業にとってもメリットがあります。

 本県としては、この奨励金制度を契機として、育児休業を取得しやすい職場環境づくりを一層促進をいたします。

 ということで、こうした形でですね、今日から奨励金の申請受付を開始いたしますので、よろしくお願いします。なお、内容等は資料がありますし、県のサイトにもアップしますので、また御覧をいただけたらというふうに思っております。

 ということでございまして、こうした形で育休を取っていますよということが企業さんのイメージアップにつながっていくということではないかというふうに思っておりますので、よろしくお願いを申し上げたいというふうに思っております。

 全国的にはこうした類似のですね、育休を取った場合の奨励金はやはり東京都が25万円から段階的に加算されて、100万、200万円ぐらいになる制度がありますけれども、そのほかの県では大体10万円ぐらいという県がありますので、それに次いで多いということで言えるというふうに思っております。

(4)「SMART MANUFACTURING SUMMIT BY GLOBAL INDUSTRIE」の愛知県ブースへ出展するスタートアップの募集開始について

【知事会見】「SMART MANUFACTURING SUMMIT BY GLOBAL INDUSTRIE」 愛知県ブースへ出展するスタートアップを募集します! - 愛知県 (pref.aichi.jp)

 続きましてですね、最後ですが、「SMART MANUFACTURING SUMMIT BY GLOBAL INDUSTRIE(スマート・マニュファクチャリング・サミット・バイ・グローバル・インダストリー)」の「愛知県ブース」へ出展するスタートアップの募集開始です。

 2024年3月にAichi Sky Expoで開催予定の「SMART MANUFACTURING SUMMIT BY GLOBAL INDUSTRIE」の「愛知県ブース」に出展するスタートアップ募集を本日から開始するということです。

 このSMS(エスエムエス)は、Aichi Sky Expoの運営会社、GLイベンツがフランスで開催するヨーロッパ最大の産業展示会「グローバル・インダストリー」の日本版として同社主催で開催をするものです。

 AI、IoT、ロボットなどの製造業のスマート化やスタートアップに関する展示などを行いまして、国内外から約250社の出展を予定をしております。

 愛知県では、SMSの開催を支援するため、県内の中小企業60社とスタートアップ20社に出展していただく「愛知県ブース」を出展いたします。この度、「愛知県ブース」のスタートアップエリアに出展する20社についてですね、県内に本社又は主たる事業所を有するスタートアップやPRE-STATION Ai、又は県内インキュベーション施設に登録されているスタートアップを対象に募集をいたします。

 SMSは、国内外の約250社が出展、国内外から約1万5,000人の来場が見込まれ、グローバルなビジネスマッチングやイノベーション創出の絶好の機会であります。是非多くのスタートアップの皆さんに御応募いただきたいと思います。

 出展料とブース内の共通装飾の施工費用を愛知県が負担いたします。愛知県のスタートアップエリア内に通訳を2名程度配置します。スタートアップ企業の皆様には自社の技術、ソリューション等をPRするよい機会になるものと思います。

 なお、応募多数の場合は選定を行いまして、11月頃に結果を通知します。

 このSMSが日本とヨーロッパをつなぐ日本初のBtoB製造業向けイベントとして、ビジネスマッチングの機会やイノベーションの創出につながるよう、本県としても引き続き協力をしてまいりますので、よろしくお願いをいたします。

 ということでございまして、この「SMART MANUFACTURING SUMMIT BY GLOBAL INDUSTRIE」は、来年3月13、14、15、水、木、金で、Sky Expoで行います。内容は、「BUSINESS SUMMIT(ビジネス・サミット)」、イノベーションショーケース、ピッチイベントですね、それから「SMART MANUFACTURING EXPO(スマート・マニュファクチャリング・エキスポ)」ですね、展示マッチング、それから、デモンストレーター、それからまた、「SMART FACTORY TOUR(スマート・ファクトリー・ツアー)」、これとは別に県内企業等のツアーも予定をするということでございます。

 これ、2019年6月にですね、マクロン大統領が訪日した際にですね、発出された日仏協力のロードマップで、両国政府は「グローバル・インダストリー」日本版の立ち上げに対して支援するということが表明されたことを踏まえて、その覚書等を踏まえまして、GLイベンツと私ども愛知県とで協定を結び、それに向けて組立てを行っているということでございます。

 ということでございまして、「グローバル・インダストリー」自身はマクロン大統領が経済金融担当大臣時代に提唱した総合的な産業展示会でありまして、2018年に第1回パリで開催され、以降パリとリヨンで1回交代、1回交代と、こういうことでございます。2020年だけコロナで中止というふうになりましたが、あとはずっとやっているということでありまして、毎年3月にありますのでね。この「グローバル・インダストリー」はですね、約10万平米の展示面積で2,300社の企業が出展し、約3万8,700人が来場するヨーロッパ最大の産業展示会ということになっているということで、今年はリヨンでやったんですね。ということで、私は何年前だ、2019年の3月か、俺行ったのは。コロナの前だな。何か0泊3日の弾丸ツアーで、見に来いというから行きましたけどね。行って、パリと空港の間の展示場でやったのを行きまして、そこで協定を結んだんですね。GLイベンツのオリヴィエ・ジノンCEOと、フランスの経済産業担当大臣の立会いの下で協定を結ばせていただいたということもございました。

 また、出展するスタートアップ(の募集)を今日から開始をいたしますので、よろしくお願いをいたします。

 私からは以上です。

2 質疑応答

(1)知事の米国・南米渡航の成果について

【質問】 南米渡航の「アイチ・ナゴヤ学校」の関係ですけれども、先ほど向こうの学校の方からですね、いろいろな形で連携がしたいというお話があったというふうなお話がありましたけれども、愛知県側として、何か連携なり、今後交流なりしていく考えがあるかどうかをお聞かせください。

【知事】 連携といっても、やはり相当距離がありますのでね、しょっちゅう行ったり来たりということはできませんが、今はインターネットという大変便利なツールがありますから。とにかくまずは連絡を取ってですね、いろんな意味で、オンラインであればいろんな形で相談、協議できますから、将来的にはね、定期的にやはり往来ができたらいいかなというふうには思いますけれども、まずはやはりオンラインで、いろんな意味での、意見交換とか交流とか、そういったことが進めていければというふうに思っております。

(2)「県民の日学校ホリデー」と「ラーケーションの日」に係る「知事メッセージ」について

【質問】 「県民の日学校ホリデー」の関係で、今年、市町村が実施予定のところが11月24日がかなり多いということで、もともとこれを実施されるのが特定の日だけではなくて、分散させようという狙いもあったかなと思うんですが、結果的に24日が多くなっていることについては、どういうふうに受け止めていらっしゃるんでしょうか。

【知事】 多分そうだろうなと思いますけどね。毎年、11月23日が祝日なので、21日から27日の間になると、土日があって、23日があるので、そこは毎年変わるじゃないですか。そういう中で、今年はたまたま24がぽんと金曜日、間なので、そこを休むとぼんと4連休になるというのは分かりますのでね。そういう意味ではそこはそうなるんだろうなと。

 我々が分散したいというのは、年間を通じての分散でありましてね。なので、盆正月とか夏休みとかゴールデンウイークとか、そういったところではないところの分散ということなので、そういう意味では11月の下旬の1週間の中にね、中で取る、平日休みを取るということが、そのことがそもそも分散だというふうに思っていますので、それでよろしいんじゃないかというふうに思っております。

 ですから、年間カレンダーなどで、最初にもう各学校、今年の年度の頭にもう学校カレンダー発表していますから、もう9月で、11月なので、もうそこで休みがあるよということになっていると。もう皆さん多分、それぞれの御家庭でいろんなところはもう予約しているんじゃないでしょうかね、きっとね。秋の行楽シーズンの最後にもなるのでですね、今から予約しないとというか、もう今取れない、予約いっぱいかもしれんけどね。ですから、もう予約済みということじゃないでしょうか。そういう意味では、それが定着していってね、できるだけ休みが分散をしていくということを大いに期待したいと思います。

 

【質問】 改めて、このラーケーションの日についての狙いだったり意義と、あと期待できる効果について伺いたいというのと、あともう一点が、まだ始まったばかりではあるんですけれども、各方面からの反応だったり、問合せは来ているのかということについての知事の受け止めを伺いたいです。

【知事】 ラーケーション自体はですね、まずは一つは、「県民の日学校ホリデー」は、昨年、県政150周年で11月27日をね、やりましたので、その日だけじゃなくて1週間で、県民の日(あいちウィーク)という形にして、できるだけ休みを分散していただきたいということが一つ。それから、ラーケーションについてもですね、同じ趣旨ですが、やはり御家族そろってですね、校外学習をするということがですね、事実上やはり土日に働いている方がこれだけ多いと、土曜日働いている人が5割近い、45パーセント超えて5割近くおられる。それから日曜日働いている方も3割、30パーセントおられるという中でですね、やはり平日、その親御さんは休みなんだけど、子供たちが学校へ行っているから、家族そろってずっと行けないと、子供が学校へ行っている以上ね。大きくなったら、そりゃあ、もう行きませんもんでね。

 ですから、子供がやはり幼稚園とか小学校ぐらいのときに、やはり家族そろって行きたいという、そういうときに弾力的にね、休んでいけたらいいんじゃないかという、いろんな声がありましたので、そういったことを踏まえてですね、より弾力的にそこを組み立てられたらどうかという思いで、今回、作らせていただいたということでございます。

 なので、やはりやれるところから、どうしてもやっぱりその受皿となるといいますかね、子供たちが個々の理由によって休んでも、それをいわゆる欠席扱いにしないということにするということなんですが、そうなると、やはりいろんな準備がどうしても必要なのでね、受入れの準備が。なので、やれるところからやっていくということだと思っております。

 ですから、家族そろっての校外学習というのは、これは大変私は意義のあることだと思いますよ。意義のあることだと思いますので、現にそういう声がね、非常にたくさんありますので、そういった意味でそこを一歩一歩始めていって、これが定着をしていただく。それがひいてはね、やっぱり学校で働いている教職員の皆さんもね、なかなか自分の担任の子供たちは休んでね、いろいろ行けても、自分は子供と行けないと。仕事に対する教員の皆さんの使命感というのは私は大変大事な、すばらしいことだと思いますが、思いますがですよ、やはり教員の皆さん、教職員の皆さんも子供さんと一緒にね、計画的に休みを取って、学校現場を年に3回はね、離れて、やっぱり子供とのコミュニケーションを取り、校外学習するということもあっていいというか、あるべきだと私は思いますので、そういった意味で少しずつ広がっていけばというふうに思っています。

 現にですね、大分県の別府市さんは8月25日に発表されて、そういうことを9月からやるんだということを言われておりますので、こういう形の動きがね、広がっていくということは大変、私はいいことではないかというふうに思っております。

 

【質問】 今月から始まっているんですけれども、今後、どのようなスケジュールでこのラーケーション制度の効果を検証されていったりするんでしょうか。何か具体的な御予定があれば教えていただきたいです。

【知事】 やはりこの9月からですから、先ほど申し上げたように、徐々に徐々にスタートしていきますのでね。そういう意味では、学校現場の皆さんの意見、声はですね、今年度まず、年度途中からですがやってみて、そして実際やってみた形での学校現場の意見をですね、小中であれば、それぞれの市町村の教育委員会の皆さんちょっとそういったものを意見を取りまとめていただきね、また、県立学校であれば、県のうちの県教委からそれぞれの学校長にですね、いろいろアンケート調査などもしてですね、どういう課題があるかということや、実際やってどうだったかということはですね、それは状況を把握したいというふうに思います。

 それから校務支援員という形で、いろんな事務をサポートする要員をね、配置するということで6月補正予算で出させていただきましたが、当然これ、新年度も必要になると思いますので。ですから、今年度中はもちろんなんですが、予算を組み立てる前にある程度年内ぐらいには少しいろんな意見を取りまとめさせていただき、来年度の希望も少し聞いた上でね、まずは予算編成、それから年度全部やった上で3月末ぐらいにまたいろいろアンケート調査というかね、意見を聞く。そういった形で、どういう状況なのかというのは現場の皆さんの声は常に把握をして、しっかり対応していきたいというふうに思っています。

 

【質問】 県民の日についてなんですけれども、市町村ごとに一斉に休みを取るということで、経済的にも休みがなかなか取れない御家庭もあるかと思うんですけど、先月、連合愛知の要望の際に、知事もそういった家庭の居場所づくりも進めていきたいというようなことを答弁でおっしゃっていたので、その辺りについて、どういった居場所づくりというのを現時点で考えていらっしゃるかということをお聞かせいただければと思います。

【知事】 その子供たちのですね、全員が全員、「県民の日学校ホリデー」だとですね、全員が全員、その御家族でというわけにはなかなか平日ね、いかない方の方が多いかもしれませんね、平日なので。お父さん、お母さん働いている方が多いと思いますので。

 そういった場合はですね、放課後児童クラブだとか、そうしたところの受皿などはですね、やはりそうしたときもやっていけれるようにですね、そうした意味での配慮といいますかね、受皿づくり、そうしたことは可能な範囲でやっていきたいというふうに思っております。

 もちろん、それもなかなかそう簡単にはという場合は、やはりそれぞれ個々の子供たちの状況に応じてね、それぞれ家で自習してもらうとか、いろんなことをやっていただく。いろんなパターンがあると思いますが、可能な範囲でね、そうした受皿づくりは考えていきたいというふうに思っています。

(3)杭州アジア競技大会の開会式に関する報道について

【質問】 アジア競技大会の開会式についてなんですけれども、名古屋市の河村市長が不参加という報道がありましたが、今中国ではALPS(アルプス)処理水の放出などで日本との関係がいろいろありますが、大村知事は参加するということでよろしかったでしょうか。

【知事】 御質問いただきましたのでちょっと申し上げますが、先週ですね、私が海外渡航中に、河村市長不参加ということで、何か旗が、副市長がもらっていくというような、そういう誤った報道がされておりましたので、正確なことはこういうことですということで指摘する文書はそうした報道されたところには出させていただきました。

 事実関係をね、これは我々取材していただければいいと思いましたけれども、明らかに、これはもう何でこういう記事になるのかというのはちょっと全く理解に苦しみますけれども。2026年の愛知・名古屋大会の開催都市は愛知県ですよ。愛知・名古屋大会で、私どもが主導しているわけですね。組織委員会会長、私ですし、費用負担面でも愛知県の方が中心でやっているということでありますので。

 また閉会式でね、フラッグハンドオーバーセレモニーがありまして、そこでは日本の文化とか、次の開催地である愛知・名古屋を紹介する様々な時間もいただいているので、それを組み立てているんです。日本を代表する、いわゆる文化人とか、伝統芸能をやっておられる方とか、そういう音楽家とかね、アーティストの方にも参加していただく、そういったものも我々が用意して、私が旗をもらいにいくということで段取りをしております。

 極端な話、1人だよと言われたら私1人が行くんですよ。私1人が行く。当然のことですけどね。ただ、共催なので、名古屋市さんもどうぞという形でね、あれしているので、そこは必須ではないんですね、私は必須でマスト。私が行かないと旗がもらえないので。それはしかし、旗を次の開催都市が受け取らないということは、これはあり得ないので、それは万難を排して私も行かなきゃいかんと思ってですね、日程を作っているということでございます。

 なのでですね、先週の報道は、何か名古屋市長、河村市長が南京事件否定発言で自粛されるから副市長が旗をもらうんだと、これ事実でありませんのでね。事実でありませんので。なので、そういう何か事実でないことを書かれるということについては指摘をする文書を出させていただきました。そこは改めて正確なところ、事実を申し上げたいというふうに思っております。

3 知事発言

(1)県機関及び県内市町村への中国からの入電について

 それでですね、もう一つは、やはり最近のいろんな動きの中でですね、関係でちょっと申し上げますと、私もちょっと気になったので、全国各地のいろんな行政機関とか、うちの県警なんかにもですね、中国から迷惑電話と思われるものが多数かかっていると。特に東北地方、多数かかっているということなので、県の機関、大丈夫かということと、どうだということと、あと、県内の市町村、どうかというのをちょっと聞き取りをいたしました。

 それだけちょっと申し上げますと、8月24日木曜日から31日木曜日までですが、8日間のうち6開庁日ですね、土日を除く。それで、愛知県の施設にですね、県警と県立学校除く10機関ですね、そうしたところにかかってきた、中国からのものと思われる迷惑電話は148件でありました。そんなに多くはないということかなと思っております。うち県庁代表電話は13件ということで、これは多くない。芸文センター90件なので、ここが一番多いんだな。ということでございまして、その内容は無言のもの、中国語らしい言葉で話して一方的に切ってしまうものが多く、ほとんどはすぐに切れてしまうため、業務への支障は生じていないということでございます。それが一つ。

 それから、県内市町村にですね、同じく8月24日から31日までのそうした迷惑電話というものをですね、聞き取りをさせていただきまして、中国からと思われる迷惑電話が来た市町村は28市町村で、合計2,124件ということでございました。うち、名古屋市が1,396件で圧倒的に多いと。これ、どこだったっけ、名古屋市の。本庁じゃないんだな。

【市町村課担当課長】 名古屋市の総合体育館です。

【知事】 ああ、あれか、スポーツセンターか。

【市町村課担当課長】 はい。

【知事】 そうか、スポーツセンターだな。レインボーホールが多かったと。そのうちの900件ぐらいかな、だったそうですよ。何をもって、だから、代表電話じゃないんだな。だから、出先機関にぶわーんと来るんだね。何をもって掛けているのか、これ、よう分かりませんがね。一宮市が448件、次だな、田原市が119件と、ちょっとよく分かりませんけれども。

 ですから、事務に支障が生じているというふうにお答えされた市町村が名古屋、一宮、刈谷、田原、飛島と、こういうことでございましたので、こういう形のことはやはり厳に慎んでいただきたいといいますかね、それは行政機関に掛けたところでですよ、愛知県の。何の意味があるのかというふうに思わざるを得ませんのでね、その点は慎んでいただきたいというふうに思っておりますが。

 それでもってですね、先週来、私ども、外務省を通じ、現地の管轄は上海総領事館になりますのでね、浙江省杭州は。ということでお聞きしておりますが、今のところ、特にこのアジア大会のいろんな式典、セレモニー等がこの形で影響があるということにはならないというふうに聞いておりますので。予定どおり9月23日が開会式でありますし、その前の22日がですね、様々にいろんな、そこにばーっと前にみんな集まってきますので、私ども、JOCと一緒にですね、この2026年愛知・名古屋アジア大会の組織委員会としても、JOCと一緒に、そうしたPRなり、レセプション等は考えておりますので、礼儀としてね、次はうちですよ、ということでね。ということでございますので、それは予定どおりやっていきたいというふうに思っております。

 正直言って、その頃までには世の中、もうちょっと波静かになって欲しいなというふうには思いますけどね、四海(しかい)静かにといいますか、波静かになって欲しいというのが、実際の行く者のとしての率直な思いでございますけれども。

(2)県内市町村における犯罪被害者支援条例の制定に関する報道について

 それから、最後にですね、1点。今日の新聞報道でですね、一部新聞報道で、犯罪被害者支援条例が進まない愛知という報道がありましたが、市町村ではですね、名古屋市なんかは大きいところ、やっていますけれども、まだ検討中というところが多いということでありますが、誤解を受けてはいけませんので。ここ、私の愛知県が日本で一番進んでいる条例を作り、予算を作っているということは触れていただいておりませんので、その点はちょっと誤解、これもだから、そういう形で書かれると非常に我々もですね、一生懸命やっていて、ちょっと心がなえそうな感じになりますけれども。

 私どもがですね、2022年4月施行で、去年のですね、1年半前に犯罪被害者等支援に特化した愛知県犯罪被害者等支援条例を制定しております。それまで2004年にね、愛知県安全なまちづくり条例の1章でですね、犯罪被害者支援という条項がありました。ありましたが、それを特出し、ですから、2004年からそれはあるんですけれども、それをわざわざ特出しをして、その支援条例を作り、そしてこの2023年3月にこの条例に基づいて、愛知県犯罪被害者等の支援に関する指針も作り、そして予算的にもですね、犯罪被害者等見舞金、犯罪被害遺児支援金、それから犯罪被害者等再提訴、裁判の費用の助成金、それから、これに加えて、今年度から犯罪被害者等法律相談の費用助成金、犯罪被害者等転居費用の助成金という予算を五つ用意をして、一番総合的に御支援をさせていただいておりますし、相談窓口を設置し、そういう県民相談・情報センター、女性相談センター、子ども・家庭110番などで全部受け付けておりますし、支援連絡協議会の体制整備も県、県警察でやっておりますし、被害者支援のハンドブックも作っておりますし、パネル展示などもやっているということで、一番総合的にやっております。

 確かに市町村の皆さんにもそれは同じようにやっていただけるように、私ども県と県警から働き掛けをしておりますが、たとえそれがなくてもですね、愛知県全体は県条例と県の予算でカバーしておりますので、別に過不足はありません。ありません。対応できるんです。日本で一番進んでいるというところを、進んでいる愛知だということを申し上げたいというふうに思っております。

 こういうふうに書かれると、何か知らんけど。愛知県がやっていないように誤解を受けてもかなわんのでですね、そのことは事実関係は指摘をしておきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 私からは今日は以上です。ありがとうございました。