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2025年7月22日(火曜日)午前9時15分

ページID:0607114 掲載日:2025年9月22日更新 印刷ページ表示

 

1 知事発言

(1)全国知事会議について

 まずはですね、今日は、すみません、9時15分ちょっと過ぎましたけれども、という時間に会見させていただきましたのはですね、今日、この後ですね、青森県青森市で開催されます全国知事会理事会にですね、全国知事会は明日、明後日になりますが、私、副会長やっておりますので、理事会がございますので、そこに出席。この中部地区代表の副会長なもんですから、出席をするということでですね、今日、この後、10時55分の小牧発のFDAで参りますので、30分ぐらいということで御理解をいただければと思います。

 明日から2日間全国知事会に出席をいたします。明日からの全国知事会では、地方税財政、それから米国による関税措置など、様々な課題につきましてですね、テーマにつきまして、全国知事としっかりと議論をしてまいりたいというふうに考えております。

 私からはですね、あわせて、アジア・アジアパラ競技大会のですね、協力要請、PRなども行いたいというふうに思っております。よろしくお願いをいたします。

(2)第27回参議院議員通常選挙の結果について

  さて、そういう中でありますけれども、当然のことでありますが、全国知事会でありますから直接の話題ということになりませんが、まず私から、一昨日行われましたこの今般の参議院選挙のですね、結果を受けた所感、感想等についてですね申し上げたいというふうに思っております。

 特に何も用意しておりませんが、政治家としてのですね、所感ということでお聞きをいただければと思います。

 私もこんな真っ黒な顔しておりますが、正直、この選挙戦、その前ぐらいからですね、1か月ぐらいでしょうかね、平日はずっと公務がもう、てんこ盛りに入っておりますので、なかなか身動きができませんが、朝とかですね、また夜ですね、夕方というか6時以降といいますかね、といったようなところ、それから土日はもうほぼほぼフル回転でそれぞれの候補者のところにですね、参りまして、応援演説、応援などですね、させていただきました。

 ということで、候補者の皆さん、全ての皆さんね、全員頑張っていただいたというふうに思っております。皆さんのね、ご努力にね、心から敬意を表したいというふうに思っております。

 その上でですね、これは結果でございます。選挙はやはり結果が出ますので、その結果ですね、今回、愛知選挙区は定数4、4人の方が当選をされました。そして、全国比例区は50人の方が当選されました。全部で全国で125名の方が当選をされました。当選をされた方にはですね、心からお祝いを申し上げたいというふうに思っております。そして、その上でですね、やはり選挙中訴えられたこと、お約束をされたこと、それをですね、しっかりとですね、実現できるように、やはり政治は実現と。実行、実現ということが問われます。やはり結果責任ということも問われます。なので、選挙中にお訴えをされたこと、お約束されたこと、そうした公約等は大変重いと思います。国民とのお約束でありますので、そういう意味ではですね、是非それを実現させるべくですね、一歩一歩着実に前進をしていただきますように、何とぞよろしくお願いを申し上げたいというふうに思っております。

 その上でですね。どういうふうな受け止め方かということを聞かれるかと思いますので、最初に申し上げますと、やはりですね、事前にもう各メディアの皆さんのですね、世論調査、若しくはですね、様々な情勢調査。当日はやはり出口調査などなどのですね、情報等ありますので、そうした方向、傾向はですね、選挙当初から、序盤から中盤、中盤から終盤にかけても、基本は同じ流れだったんではないかなというふうに思います。やはり東京都議選のですね、6月20日に行われた東京都議選の結果のその流れといいますかね、その傾向がそのまま来ていたのかなという感じで受け止めさせていただいております。

 なので、結果については、結果は結果でありますから、いろんな思いはありますけど、それは私どもとしては受け止め、それは、結果は結果として受け止めるということだと思いますが、やはりですね、各政党の皆さん、私も政治家としてはそうですが、この結果は結果として受け止めながらですね、やはりこのトレンドなり流れなり、どういう現象が起きてきたかはやはりつぶさに検証してですね、検証した上で、やはりそれに合わせた対応をね、考えていかなければいけないのかなというふうには思っております。

 ただ、これは参議院選挙でありますから、私ども県政におきまして、県議会の勢力分野は変わるわけではありませんので、愛知県政としては、基本は、今とは流れが変わることはないと。そのまま、今の状況でね、しっかりやっていくということになろうかと思っております。

 ということで、そこの、今回起きた状況をですね、しっかり受け止め、そしてつぶさに検証し、やはりそれに対する、どういうふうに対応していくか。今の国民世論、民意の動きというのはどうなっているのか、それにどういうふうに我々としてはね、政策でお応えをしていけばいいのか、どういうふうに政策でアジャストしていけばいいのかということは、やはり常に常にそれはね、考えていかなきゃいけないということだと思っております。常に常にその時々の状況に合わせてですね、政策なりその対応の仕方というのは考えていかなきゃいけませんので、それはしっかりとやっていきたいというふうに思っているところでございます。

 そして、今後どういうふうになっていくかということでございますが、私の受け止め方ですが、これで自公与党が47議席で、過半数を4議席割ったということ、野党の方が4議席多いということでございました。なので、衆参ともにですね、過半数割れということになりました。なので、なかなか政権運営は大変難しい状況になったということは間違いないと思いますが、昨日石破総理が記者会見をされて、現体制でしっかりやっていくんだと、野党とも十分協議をして議論をしてやっていくんだということを言っておられますので、そのことを私どもとしてもしっかり注視をしたいと、注視をしていきたいというふうに思っております。

 その上でですね、やはり昨年の秋の衆議院で少数与党になったとき以来ですね、熟議の国会ということが望まれるということを言われておりますので、熟議の国会、いよいよ参議院も与党の過半数割れということでありますから、そういう意味では、いよいよやはり衆参ともにですね、熟議の国会を目指してですね、十二分に議論をしていただきたいというふうに思っております。

 議論するとね、なかなか決まらないじゃないかとか、時間がかかる。それは、私はね、ある意味、民主主義をやっていく以上、ある面では致し方ないことだと思いますね。それよりも、やはりこの選挙の結果を受けて、やっぱり十二分にね、議論をしていく、熟議をしていく。それで時間がかかったり、ある意味でまとまらないことが出てきても、それはやはり仕方のないことではないでしょうかね。それが民意なんじゃないかなというふうには思いますね。

 なので、そこはね、かつてのようにどんどんどんどんこう、自民党で決めたらどんどん、もう国会で一切議論せず、ぽんぽんと上げちゃうんだというような感じではもうできませんのでね、十二分に議論をしてやっていただくということではないかなというふうに思います。

 ということが全般的な様相、様子でございます。

 そしてもう一つはね、もう一つの課題として、私も選挙中申し上げましたが、よくいろんなところで。やはり米国との関税問題についての協議はですね、これは待ったなしで続いていくわけですね。これは国益をかけた話になりますから、これは与野党抜きでですね、やはりしっかり、これは政府間協議になるので、政府がやっていただいた上で、国内対策どうしていくかということ等についてはですね、これは与野党立場を、中には立場を異にされる方はおられるかもしれませんが、大方そこは、与野党でそんなに差はないと思いますので、そこはやはりまさに国難とも言うべき状態ですから、そこは与野党一致してね対応していただきたいということだと思っております。

 それともう一つですね、様々な、国内の経済対策なり物価高対策なり様々な、減税なのか給付なのか、いろんな御議論がされました。これは、今日これから行く全国知事会でも大きなテーマになろうかと思います。

 というのは、減税なり支給なり、そうしたものもですね、やはり私ども全国知事会、知事、県、それから市町村、そうしたところを通じてやっていく。それから、財源もですね、県、市町村、地方の財源が多い分野が結構ございますのでね、そうしたのが相当議論になるのではないかなと思いますね。その点で、やはり全国知事会として、私もいつも申し上げておりますが、特に自動車税制の、今回ではなくて、今年の秋冬、秋から年末にかけてある方向を必ず決めなきゃいけない、今年は年になりますから、そのときにも申し上げておりますが、やはり地方の安定した財源確保というのはですね、我々県もそうですが、それ以上に市町村の皆さんが予算組めなくなるような事態はなると、それはいけない。そうすると、本当にいろんな事業、公共事業も社会福祉の事業も満足、まともにできないということにつながりかねませんのでね、そこはやはりそういうことにならないようにね、やっぱりそこは国がしっかり責任を持ってね、やっていただきたい。そういったことを多分、今日というか、明日、明後日の議論になろうかと思います。そこはやはり、全国知事会、今日から行きますが、しっかり情報、意見交換しながらですね、しっかりとした対応をしていきたい。そのように思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

 私からは以上でございまして。

 それではですね、すみません、時間もあれなので、発表事項をぱたぱたやらせていただきます。

(3)「防災庁の地方拠点設置に関する要請」について

 (【知事会見】「防災庁の地方拠点設置に関する要請」について - 愛知県)

 続いて、防災庁の中央拠点設置に関する要請についてであります。

 2026年度中に国において防災庁が設置される予定であることを踏まえ、防災庁の地方拠点の設置に関して、名古屋市長と連名で要請をいたします。

 南海トラフ地震等の大規模災害時に、防災庁が愛知・名古屋を中核とした当地域で、災害対応の司令塔機能を充分に発揮するためには、国の出先機関が集積し、発災時には政府現地対策本部が設置される三の丸地域を中心として、当地域への防災庁の地方拠点の設置が求められます。

 このことは、首都直下地震等に際し、首都圏をバックアップする機能を確保することにもつながるものであります。

 また、当地域では、愛知県・名古屋市・名古屋大学の三者により「あいち・なごや強靱化共創センター」を設置し、一般社団法人中部経済連合会や名古屋商工会議所など産業界の参画も得て、全国に先駆け、産学官による戦略的な強靱化の取組を推進しております。今後は、防災庁との連携を密にした上で、更なる地域の強靱化を図っていく必要があります。

 こうしたことから、大規模災害を見据え、国を挙げて更なる強靱化の推進を図るべく、防災庁の設置に当たっては、愛知・名古屋にその地方拠点を設置するよう要請を行ってまいります。

 なお、要請の日程につきましては、現在、8月の上旬の実施に向けて調整中でございます。決まり次第、改めてお知らせをいたします。

 そして、これが連名の要請書ということでございます。

 よろしくお願いを申し上げたいというふうに思っております。

 これは、防災庁、なかなかね、こちらに本庁を持ってくるというのは、やはりね、東京にも首都直下型地震の恐れといいますかね、も言われておりますから、そういう意味ではですね、やはり全ての情報機関がそろう東京を動く、東京から動くということはないんだろうなと思いますので、やはり地方のですね、地方拠点を作るということもうたわれておりますのでですね、6月13日に発表された骨太方針でも、地方の防災拠点についても検討を進めると明記をされておりますし、7月1日には内閣府に防災監が設置されるなど、体制も強化されておりますので、そうした面でですね、やはり私ども、防災の観点では、特に県と名古屋市は常日頃から緊密に連携を取っておりまして、防災庁の設置についてもこれまで情報共有や意見交換を行ってまいりました。ということで、やはり県市一丸となった要請ということをアピールするため、連名により要請を行うこととした次第でございます。

 なのでですね、それと、この三の丸地域には国の出先機関が集積をしておりまして、発災時には政府現地対策本部が設置されるということで、中部地方整備局のフロアかな、ということもありますので、ここも一つの有力な場所では、候補ではないかと。地盤、岩盤も安定しておりますしね、高台でもありますしね、やはり徳川家康公がわざわざ熱田台地のこの北の端にこの天下の名城、名古屋城を造ったと。岩盤も安定しているし、高台でもあると、水害の恐れはないということで、清洲越しでこちらに来たということでもありますのでね、そういう意味では条件はそろっているということだと思っておりますので、そういうふうにしていきたいというふうに思っております。

(4)美術品等共同収蔵庫の整備候補地について

 (【知事会見】美術品等共同収蔵庫の整備候補地について - 愛知県)

 続きましてですね、2点目でございます。美術品等共同収蔵庫の整備候補地です。

 愛知県では、愛知県美術館、愛知県陶磁美術館及び愛知県立芸術大学が引き続き美術品等の保存、収集活動等を継続できる収蔵スペースを確保していくため、全国初となる共同収蔵庫の整備を推進をいたします。今年度の当初予算に調査費も立てております。

 この度、その場所としてですね、2008年4月に廃校となりました常滑市奥栄町の元愛知県立常滑高校敷地を整備候補地といたしました。

 当該候補地は、常滑インターチェンジから2キロと交通アクセスがよく、周辺に、INAXライブミュージアムやとこなめ陶の森といった文化施設が立地していることなど、本事業を実施するに当たり適切な場所と考えております。

 この共同収蔵庫は、2030年度の完成を目標に、現在、本収蔵庫に関する整備推進計画の策定を進めており、収蔵環境を一部公開する機能の付与などを検討しております。

 この美術品等共同収蔵庫の整備を通じて、愛知の文化芸術の魅力を一層高めるとともに、観光やまちづくりなど、様々な分野と連携を図りながら、地域の魅力向上に努めてまいります。

 場所、次に、資料に地図を見ていただきますとね、ちょっと、町のちょっと南ぐらいになりますが、町の真ん中と言ってもいいかもしれませんけどね、のちょっと山といいますかね、こういう高台になったところに、隣がINAXライブミュージアムかな、ということでございますが、こちらにですね、面積も約5万9,000平米で、標高が約20メーターあるということで、そこを候補地としてということで、これから更に検討をしていきたいというふうに思っております。

 今年度の調査費でやっておりますので、これを候補地として、更に具体的にですね、進めていきたいと思います。

 なお、現時点でですね、私ども愛知県美術館、陶磁美術館、県立芸術大学、それぞれですね、愛知県美術館では所蔵作品数は約9,100件、陶磁美術館は約8,800件、県立芸大は約1,900件のですね、美術品を収蔵しておりますが、ほぼ満杯の状態。まだ入りますよ、ゼロではありませんが、大体9割以上収蔵率ですね。ということなので、先々考えますと、今からこういうのは準備をしていかなきゃいかん。

 日本全国みんな苦労しているんですね、これね、収蔵。博物館、美術館で置くところがないとかいってね。やはりその美術品のレベルにもよりますけど、やはり温度管理、湿度管理ですね、そうしたことを、常に空調をかけて湿度管理までやるということも要求される。当然、絵なんかはそうなりますからね。絵とか古い書物とかそういうものはね、ということになりますので。それがないと、どっかで、どっかの倉庫に放り込んでおったなんていう事例が時々報道されておりますけど、そういうふうにならないようにね、やはりしっかりとやっていきたいと。

 これはですね、収蔵庫に作品を保管できなくなりますと、資料の散逸とか鑑賞機会の喪失とか、作品の破損、カビの発生など危険性が高まり、県民の貴重な財産を守ることができなくなるということでありまして、そうした3つの施設共通の課題に対しまして、スケールメリットを生かした効率的な解決策を講じようということで、全国初となる共同収蔵庫を新たに整備をしたいということでございます。

 この場所は、常滑高校の跡地はですね、敷地面積は約5万9,000平米で、常滑インターから2キロ、中部国際空港から4キロ、標高は約20メートルということでございます。そういったこと、それから、隣にINAXライブミュージアムやとこなめ陶の森といった文化施設もあるということで、環境もいいということでございまして、こうした形にしたい。

 こうした、それぞれの美術館等からですね、少し距離が離れたところでなりますと、やはりその管理とか運搬などでコストは若干、それはかかることはかかりますが、現実に、じゃあ県美に更に収蔵庫を増やせるかというと増やせませんのでね、これはとても。それとやはり被災リスク、リスクの分散という効果もありますのでね。そういったこともやはり検討できるのではないかというふうに思っております。

 国内の美術館ではね、例えば東京藝術大学大学美術館は、取手に収蔵棟を持っているとかですね、そういった例が、これは2024年竣工かな、去年竣工したんですね。といったこともありますので、そういった例もあるということでございますので、そういうことで取り組んでいきたいと思っております。

 私からは以上で。

(5)熱中症警戒アラートの発表について

 それと、最後にですね、本日もですね、熱中症警戒アラートが発表をされております。今日でですね、昨日も発表をされておりますし、今日も発表をされておりまして、今年、今年度ですね、10回目の熱中症警戒アラートでございます。今日は、名古屋の最高気温は36度の予報でございまして、猛暑日でかつ熱中症警戒アラートということでございますので、是非皆さんにはエアコンの適切な使用と、そして日中はですね、できるだけ涼しいところにいて、小まめに水分を取って、熱中症等お気をつけをいただきたい。それから、熱中症のリスクが高い高齢者とかですね、ハンディキャップを持っておられる方などにはですね、お声掛けをしていただきたい。

 熱中症警戒アラート発表中でございます。よろしくお願いをいたします。

 なお、今年度は10回目。去年が46回ということでございます。

 今年は猛暑日は、今日なると、昨日までで13日か。今日なると14日。去年、猛暑日は58日ということでございます。去年とほぼ同じぐらいかなという感じですかね。ということでございます。

 今日はね暑いので、お気をつけをいただきたいと思います。

 以上です。

2 質疑応答

(1)豊橋市新アリーナの事業継続の賛否を問う住民投票の結果について

【質問】 参院選の投票と同時に、豊橋では新アリーナ事業の住民投票が行われました。それについて知事の御所感とかありましたら、教えていただければと思います。

【知事】 私も当日ですね、おととい、日曜日の当日、午後8時にですね、あれは期日前、期日前じゃない、当日の投票の出口調査と合わせて各メディアの方々が何社かやられたんですね。出口調査でですね。でもって8時にもう幾つかの新聞、テレビなどメディアの方々はもう、当時の報道では、6・4で賛成が多かったということで、豊橋アリーナ賛成多かったということで、これは事業の再開につながっていくだろうという報道がなされておられます。

 それに触れましたけれども、結果は10万6,157票が賛成、反対が8万1,654票ということでございました。

 いずれにしてもですね、これは豊橋市民の、それもですね、豊橋市の投票率が65.67パーセントという、こういう投票では未だかつてないですね。最近では、衆議院選挙、参議院選挙、いろんな選挙でも一番高かったんじゃないですかね。投票率65.67。ですから、これだけの高い投票率の中で賛成が上回ったと。確かに、10万6,000対8万1,000ということでございますから、その差が2万5,000ですか。圧倒的な大差ということでもないかもしれませんが、僅差でもないですね。なので、民意は示されたということだと思いますので、それは、現長坂市長もその投票の結果には従うんだということを言っておられますので、これで再開をされて進んでいくということになるのではないかというふうに受け止めさせていただいております。

 私ども県としてもですね、これまでの基本計画策定、また、事業者公募選定の手順などなどにですね、県としても、補助率2分の1、5,500万円の補助をですね、これまでしてまいりましたので、そうした意味では、こうした豊橋市民の民意を得てですね、事業が再開するということでありますので、ということになりますればですよ、そういうことになれば、また引き続き県としてもですね、この事業の円滑な推進に協力をしていきたいというふうに考えております。

 なお、私どもはちょうど今、この7月にね、全国最大、日本最大、アジア最大規模のですね、IGアリーナが完成、竣工し、今ちょうど大相撲名古屋場所でですね、こけら落としの興行ということになっております。

 アリーナというのはですね、今までのといいますか、県民・市民のための体育館はもちろん必要でありますが、このアリーナ事業というのは、スポーツやコンサート、エンターテインメントをですねいっぱい呼び集めてくる、そうした、街のある意味で中核となるようなにぎわいを創る、そうした役割があるわけですね。

 現に、私ども、もう既に5月にはハンス・ジマーさんのコンサートをやりました。オープニングイベントも大変盛り上がりました。そして、大相撲名古屋場所も大変多くの皆さんに喜んでいただいております。遠方からも多くのお客さんに来ていただいています。そして、8月にはね、八村塁選手がね、3日間来る。それから、9月にはね、モンスター井上尚弥選手のね、ビッグタイトルマッチがある。さらに、いろんな行事、イベントがね、多分年内、もうひっきりなしにやってくるということでありますので、そういった、ある意味、何ていいますか、街に活力を与えるようなね、にぎわいができるということをね、是非是非やはり多くの市民・県民の皆さんにはね、そこを御理解をいただきながら、そのにぎわいというかね、活力をね、まさに実際体験、体感をしていただければ有り難いなというふうに思いますね。

 そういう意味で、今後はですね、豊橋市さん、まず豊橋市議会の皆さんがですね、大いに、一緒になってね、これは適切に対応し、進めていかれるものだろうというふうに思っております。

(2)ガソリン税の暫定税率廃止について

【質問】 先ほども少しお話のあったガソリン税の暫定税率の廃止の件でですね、立憲の野田代表が、選挙後というか未明に、10月の廃止を目指して動くというようなお話をされていまして。

【知事】 誰が。

【記者】 立憲の野田代表。

【知事】 野田さんがね。はいはい。

【記者】 これまで与党が中心で考えていた12月よりも早まることで、財源論などの議論も短くなることも予想されるんですが、そういったことへの懸念点等あれば、教えてください。

【知事】 10月に廃止というか、10月の国会でというんじゃないですか。違いました。

【記者】 10月1日から廃止などもできるような、そういうことができると、成功体験を積んでいきたいというようなお話をされていたようなんですが。

【知事】 10月1日から廃止というのは、それはやっぱり物理的にちょっと難しいんじゃないでしょうかね。現実的には。もうあと2か月しかありませんもんね。そうするとやっぱり財源をどうするかという話で、現場は2か月だと実際のガソリンスタンド、SSの皆さんがちょっと対応し切れないんじゃないでしょうかね。

 そうすると、全部あれですよ、システムを組み直す時間がないと、みんな手作業になりますよ。それはちょっと難しいのではないかという気はしますね。気はするというか、いや、難しいと思います。現実にね。難しいと思いますが。

 でもって、国会で法律通さないけませんので。そうすると、現実問題、やるとしても、秋、10月、9月の終わりか、大体10月頭には普通、通常、臨時国会が召集されますので、そこで法律を通してということになると、早くても年明け、若しくは4月の1日以降ということになるんだろうとは思いますが、いずれにしてもですね、いずれにしても、今日これから、私先ほど申し上げましたが、全国知事会参りますので、それは大変な議論になるんだろうと思います。

 私も申し上げますよ。やはり揮発油税等、県のもあります。県よりも、確かあれだった、市町村の方が多かったんじゃないかな、取り分は。

 多分、確か市町村の方が多かったはずなんで。そうすると、そう簡単にやっぱり市町村の皆さんに御納得いただくという。いや、納得なしでやれば、あれですよ、みんな反対と言いますよ、市町村の皆さん。予算組めませんもんね、そうするとね。組めるところは組めるんでしょうけど。

 だから、財源のあるような大きなところはね組めると思います。中堅より小さいところは組めなくなるので、それは。もし仮にそういう、愛知県内でそういう市町村が出てくると、私もそれは、その財源手当なしに、さあどうぞと言うわけには、認めるというか、いいと言うわけにはいきませんね、それはね。

 なので、そこは十二分にやはりその財源の問題をしっかり手当てをしてもらわないかんと。当然のことですけどね、ということだと思っております。

 いずれにしても、その議論はね、議論の動向はやはりしっかり注視をしていきたい、そのように思っております。

3 知事発言

(1) 第27回参議院議員通常選挙の結果について

  最後に、参議院選挙の所感については冒頭申し上げたので、御質問等これ以上ないようでございますが、今回、もう一つだけ申し上げますと、投票率がね、これ、久方ぶり60パーセントに乗ったと。60.15パーセントということで、前回を7.97ポイント上回ったと。

 参議院選挙で60ポイントを超えたのは、1989年の、あの消費税を争点としたあれですね、土井たか子さんが「山が動いた」と言った、あの選挙ですかね。以来ですね、以来36年ぶりか、ということでございますので。愛知県が60.15で、全国平均が58.51ということでありました。大変多くの皆さん、国民有権者の皆さんの関心が高まったということの証左だろうとは思いますが、投票率が高まるということはいいことだというふうに、私もそれはそういうふうに思っております。

 なので、そうした関心が高まったですね、政治について、やはり与野党各党ですね、こうした今回の民意の結果を受けてね、やはりまさに熟議の国会、十二分に議論をしてですね、よりよい解決方策を見いだしていただきたい、そのようにお願いをしたいというふうに思っております。

(2)ガソリン税の暫定税率廃止について

 地方揮発油譲与税については、あれですね、やはり県よりも市町村の方が多いですね。今年の4月の減収見込みだと、地方揮発油譲与税、ガソリン税は、県全体で15億円の減収見込みのうち、県が6億、市町村が9億ということですから、市町村の皆さんがやっぱりより影響を受けますので、それはやはりそこは十分にね、そこは協議してもらわなきゃいけませんね。話合いをしてもらわないとね。でもって、こういう財源を用意しますからと言っていただかないと、それはあれですね、それでも押し切ると言うなら別ですよ。そうしたらそれはあれですね、市町村の皆さん、反対と言いますよね。反対と。

 そうすると、次どうするか、選挙で戦いましょうかって話になるんでしょうな。全国市町村と戦うということですかね。そんなことにはならんと思いますがね、私は。

 その前にやはり十分話合いをして、協議をして、納得ずくで進めていくということなんだろうというか、それしか道はないと思いますけど。

 ということでございました。

 よろしいですか。

 それでは、以上とさせていただきます。

 じゃあ、私はちょっと荷物整えて、県営名古屋空港へ参りますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。