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2025年9月10日(水曜日)午前10時

ページID:0615263 掲載日:2025年11月25日更新 印刷ページ表示

 

1 知事発言

 皆さん、おはようございます。本日はですね、9月10日水曜日でございますが、定例記者会見始めさせていただきたいと思います。

 午前10時ということでございます。すみません。ちょっとその前に公務がございまして。池坊さんの花展のですね、名古屋花展の開会式がございまして、ちょっと押しまして。失礼いたしました。大変申し訳ありませんでした。

 そして、本来、昨日が予定ということでありますが、昨日はちょっと総理官邸に行っておりましたので、1日ずらして今日ということにさせていただきました。ということでございます。

(1)熱中症警戒アラートの発表について

 さて、それではですね、お手元に資料をお配りしてございますが、まずはですね、熱中症の警戒アラートでございます。

 本日もですね、熱中症の警戒アラートが発表されております。

 これでですね、お手元資料をちょっとまとめました。今まで口頭で申し上げておりましたが、分かりやすいようにということで申し上げまして、御覧いただければと思いますが、今年度、6月18日に第1回の熱中症警戒アラート出て以降ですね、9月の10日現在、今日を含め47回のアラートが出ております。去年が全部で46回でしたので、これで去年を抜いて過去最多と。去年の同じ時期は42回でございまして、まだまだ出そうな感がありますので、もうちょっと超えていくのかなというふうに思っております。

 そして、本日の予想最高気温は35度ということでございます。昨日は最高気温36.5度でございました。今年の猛暑日はですね、昨日の時点で53日、昨年の同時期は48日なので、これも5日増えているということでございまして、観測史上最も暑い夏というのを裏づけている感でございます。

 どうかですね、熱中症警戒アラート出ておりますのでですね、発表中でございますので、今日もですね、昼中は日陰や室内、エアコンの効いたところに行き、外出はできるだけ控え暑さを避ける、そして水分を小まめに取って熱中症等にお気をつけをいただきたいというふうに思っております。よろしくお願いをいたします。

 それがまず熱中症の関係でございました。

(2)新型コロナウイルス感染者の状況について

 そしてですね、続いて、新型コロナウイルスの関係で申し上げます。

 最新の集計、いつも木曜日の夕刻にですね、発表しておりますので、ちょうど今日も夕方、今年第36週の、この間の日曜日までのものが出ますが、ちょっとまだ出ませんのでですね、先週までのものを申し上げます。

 最新の集計である今年第35週、8月25から8月31日までの新型コロナウイルス感染状況は、お手元の資料のとおりでございます。

 県内の163の定点医療機関からの報告数は1,858人でありまして、定点医療機関当たり報告数11.40人ということでございます。

 ということで、11.40人はですね、この資料でありますと、前の週が12.55でありましたので、0.91倍ということでですね、7週間ぶりに前週を下回りました。7月の半ばからずーっと前の週を上回って、医療機関当たり10人超えたのでですね、ちょっと厳しい状況と。半年前の冬はそこまでいきませんでしたので、1年ぶりに超えたということでございますが。ちょっと、そんなに勢いが強かったわけではないので、もうそろそろピークではないかと1週間前申し上げたようにですね、これはちょっと落ちてきましたので、感染症ですから、またこう上がっていくというのは多分ないと思いますので、これでだんだん収まっていくのかなという感じがいたします。なので、このままこう収まっていけばですね、第12波はまだ来なかったと。今回も来なかったということで言えるのではないかというふうに思います。

 また、あわせて、入院患者さんね、新規入院患者さんは第35週97人でありまして、前週の101人から4人減少になりました。ということでございます。

 基本ですね、減少しておりますが、高齢者や基礎疾患のある方は重症化リスクが高まりますので、お気をつけをいただきたいということ。

 そして、県民・事業者の皆様には、引き続き換気、手洗い、手指消毒、熱中症などに注意しながらマスクの着用などで、基本的な感染防止対策にお気をつけをいただきたいということでございます。

 ということで、ちょっととりあえず増え方は収まりましたが、新型コロナウイルスの感染は広がっているということでございますので、室内の換気、手洗い、手指消毒、マスクの着用などですね、基礎的な、基本的な感染防止対策の徹底を何とぞよろしくお願いを申し上げます。

 でありますので、先ほど申し上げましたように、熱中症警戒アラート発表中ということと新型コロナのウイルス感染症が広がっているということで、両方ともお気をつけをいただきますように、何とぞよろしくお願いをいたします。

 発熱等あればですね、まずやはり保健所また医療機関に電話でまずは御相談をいただいて、その上で、お医者さんね、受診をしていただければというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

 ということがまず第1点目でございます。

(3)女性起業家支援プログラム「FLARE AICHI(フレア アイチ)」の参加者募集について

 (【知事会見】女性起業家支援プログラム「FLARE AICHI」の参加者募集について - 愛知県

 それでは、今日はですね、発表事項は一つでございますので、申し上げます。

 女性起業家プログラム「FLARE AICHI」の参加者募集についてであります。

 愛知県では、県内全域でのスタートアップ・エコシステムの形成を目指し、昨年10月にオープンした国内最大のスタートアップ支援拠点STATION Aiを核としたスタートアップ支援やオープンイノベーションの推進など、様々な取組を進めております。

 スタートアップ・エコシステムの形成において、多様な人材が活躍できる場、すなわちダイバーシティの推進が不可欠であり、その中でも女性の参画が特に重要だと考えております。

 愛知県では2016年度から女性起業家を支援する取組を実施してきましたが、STATION Aiの開業を機に、今年度から新たにスタートアップとして事業拡大を目指す女性を対象とした支援プログラムFLARE AICHIを開始をいたします。

 資料1ページの「1、概要」を御覧ください。

 FLARE AICHIは、自らの情熱とユニークな視点で事業を大きく成長させる「スケール志向」を持つ女性起業家に特化し、世界に羽ばたく女性起業家を創出するアクセラレーションプログラムであります。

 次に、「2、応募資格」を御覧ください。

 本プログラムは、事業をスケールさせる強い意志と成長志向をお持ちの満18歳以上の女性が対象であります。

 事業の成長段階に合わせて、起業前・起業初期の方を対象としたSprout Course(スプラウト コース)と、起業後に資金調達及び事業拡大を目指す方を対象としたBloom Course(ブルーム コース)の2つのコースを設けており、採択後に事務局が適切なコースを決定いたします。

 続いて、資料2ページの「4、支援内容」を御覧ください。

 参加者同士のネットワーク構築を目的とした宿泊型集中講座や専門家によるセミナー、そして経験豊富な起業家による1on1の継続的なメンタリングを通じて、参加者一人一人の課題や事業の進捗に応じた支援を行い、事業のスケールを力強く後押ししてまいります。

 次に、「6、参加者募集」についてを御覧ください。

 本日から参加者の募集を開始します。参加を御希望の方は、10月5日までに、「7、応募方法」に記載のWebページからお申し込みください。

 最後に、資料3ページの「〈参考〉FLARE AICHIの名称について」を御覧ください。

 FLARE AICHIはですね、Female Leaders of Aichi Revolutionizing Enterprise(フィメール リーダーズ オブ アイチ レボリューショナイジング エンタープライズ)の頭文字を取り、命名をいたしました。一人一人の内に秘めた情熱や才能が揺らめく炎のように力強く燃え上がり、その光が周囲を照らし、やがて大きなうねりとなってこの地域を明るく照らしていく未来への願いを込めております。ということでございます。

 直訳するとあれですね、女性のリーダー、愛知の革命的な起業の革新ですね。愛知で起業の革新を起こすような女性のリーダーのプロジェクトということでございますね。ということでございます。

 本プログラムを通じまして、世界に羽ばたく女性起業家の創出を図るとともに、当地域のスタートアップ・エコシステムにおけるダイバーシティの推進を一層加速をさせていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

 ちなみにですね、もう一つ関連の資料ということで、これまでにですね、どういうことをやってきたかということでございますが。

 参考として、私ども愛知県としてはですね、これまでも女性の起業家を支援ということで、このSTATION Ai、あいちスタートアップのプランを作ったのはですね、2018年の10月31日ということでございますが、それ以前からね、(あいち)女性の活躍促進プロジェクトの一環として、2016年度から女性の起業家支援を開始をいたしまして、最初3か年ね、2016・17・18(年度)で、社会課題の解決を目指すソーシャルビジネスを対象分野として、起業前、起業5年未満の女性向けのビジネスプランコンテストを実施いたしました。これはソーシャルビジネスプランコンテストというものでございます。

 続いてですね、2019・20・21(年度)は、女性起業家・育成促進事業「あいちCOMPASS(コンパス)」プログラムというのをやりましてね、起業前、又は起業間もない女性を対象に、専門家による伴走支援を行ったということです。

 次にですね、2022から24(年度)、昨年度までは、女性起業家・育成促進事業「ヒトハナ」プログラムということで、起業後数年が経過して、ビジネスの本格的な拡大を目指す女性起業家に支援を行うとともに、県内の女性起業家コミュニティ形成イベントを実施するなど、支援拡大を行ったということでございまして。

 という形でですね、やってきて、今回がこのFLARE AICHIということで、第4弾目ということになりますかね。STATION Aiもできましたので、これを中核として、女性起業家支援をさらにしっかりと進めていきたいというふうに思っております。

 ちなみにですね、愛知県内に女性起業家がどのくらいいるかっていうのは、ちょっとそういう数字はありませんが、STATION Aiの中でですね、入居しているスタートアップの女性比率が、代表者が女性のスタートアップの割合が、いつも申し上げておりますが、直近では、現時点では12パーセント、12パーセントでございます。これが多いか少ないかっていうのは、評価はあれでございますが、実際、今の日本及び日本のスタートアップ業界といいますかね、そういった環境を考えれば、まあまあ、そこそこの数字ではないかとは思いますけれどもですよ、それではいかんのでですね、同じ我々の連携先、アライアンスを組んでいるパリのSTATION Fはですね、創業メンバーに女性が入っているスタートアップの割合、代表が女性という数字がありませんが、創業メンバーに女性が入っているスタートアップの割合が約40パーセントでございますのでね。なので、私どもとして、やはりこの12(パーセント)を何とか20(パーセント)、30(パーセント)と、こう上げていきたい。そのためにやはり女性の起業家を後押しをする事業は、やはり力を入れてね、やっていきたいというふうに思っているところでございます。

 ちなみに、STATION Aiに入居するスタートアップの所在地といいますかね、どこのスタートアップかと、今どこに所在地があるかと。一番多いのは、東京が41パーセント、愛知が31パーセント、海外が6パーセント、その他が22パーセントと、この数字は変わっておりません。ということでございます。なので、基本的には東京と愛知とオールジャパン、海外のこの6パーセントをもうちょっとこれは増やしていきたいということでございますけど、やはりフランスのパリはやっぱり、ヨーロッパ大陸はつながっておりますのでね、あれね。だから、EU域内はね、もう国境ありませんのでね、人の移動も、関税もなければ人の移動も自由自在ですし、何もない、フリーに行けると。イギリスだけちょっとブレグジットってあれしましたけど。というところとですね、やっぱり地理的にですね、ヨーロッパ、アメリカから見れば、我々日本はファーイーストでありますので、そこのやっぱり違いはありますが、にしてもやはりこれは何とか早くね、海外のスタートアップ(・エコシステム)との差をね、もっとPRしっかりして、やっぱ2桁には乗せていきたいなというふうには思っておりますので、よろしくお願いいたします。

(4) 台風第15号による被害状況等について

 それでは、私からちょっと何点か申し上げますが。何点かというか、1点申し上げますが。

 先週のですね、9月の5日ですね、5日の金曜日にこの日本列島及び愛知県も通過をいたしました台風15号による被害の状況でございますが、この資料は全部もう記者クラブの皆さんには提供させていただいておりますが、すぐ、5日の日に、通過をした後はもう午後から晴れてきたということもございますし、土日は大変暑かったということで、8日の月曜日現在の被害状況でございますが、愛知県では人的被害はなかったと。住家被害としてですね、床上浸水が5棟、岡崎市で5棟。それから床下浸水が4棟、江南3棟、大府1棟。あと、道路損壊1か所、道路冠水22か所、がけ崩れ・法面崩壊・浮き桟橋破損などなどありまして、なんですけれども、基本的に大きな被害はそうなかったということではないかと思っております。

 お隣の静岡県さんがね、竜巻等で大変大きな被害があったということでありますから、その点はね、お見舞い申し上げたいと思いますが、我々としてもですね、それはしっかりと復旧等の要請があれば応援をしていきたいと思いますが。私どもとしてはですね、そういう状況で。

 全ての災害対策本部ももう廃止をされておりますし。

 あと、さらに調査をしていけば、多分、あれだけ雨降りましたから、若干といいますか、いわゆる農道が崩れたとかですね、林道が崩れたとかですね、何とかと、そこそこは出てくる。道路のがけが崩れたとか、ちょっとそういうのはこれから調べていくとあるのではないかと思いますが、またそれは調べて、実態把握をして、復旧はね、しっかりやっていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 以上です。

2 質疑応答

(1)今シーズン初のインフルエンザ様疾患による学級閉鎖について

【質問】 県内でインフルエンザによる初の学級閉鎖が出たことについて、何か受け止めをお願いいたします。

【知事】 9月8日の月曜日にですね、常滑市内の認定こども園さんが、今シーズン初めてのインフルエンザによる学級閉鎖を行ったというふうに報告を受けております。

 季節性インフルエンザにつきましては、厚労省からの通知に基づいて、今年はですね、2025年第36週、9月1日月曜日からの第36週から今シーズンとして調査をしております。その最初の学級閉鎖が9月8日月曜日ということでございました。なお、昨年度のシーズン初の学級閉鎖も9月7日の土曜日ということでありましたので、昨年度とほぼ同時期で最初のね、学級閉鎖は同時期でございました。

 ということなんで、そういう意味では、例年ですね、インフルエンザの学級閉鎖、大体9月の頭に第1号というのが出てるという感でございまして、これは2018年、19年、23年、24年と、そんな感じでございますので、そのこと自体がちょっと例年と違うということではないと思いますが。

 それとですね、現時点ではですね、現時点では定点観測医療機関当たりの報告数は、8月の末ですね、第35週は0.23人ということでありますので、現在のところ、まだ流行入りはしていないということでございます。

 なので、いずれにいたしましても、インフルエンザ、季節性インフルエンザは秋から冬にかけて感染が拡大をいたします。ということなので、今後の流行に備えましてワクチン接種について御検討いただくとともに、換気や手洗い、手指消毒、マスクの効果的な場面での着用などですね、基本的な感染防止対策には取り組んでいただきたいというふうに思っております。

 なおですね、昨年はですね、昨年の年末に過去最多の感染者を確認いたしました。昨年は、9月の7日にですね、初めての学級閉鎖がありましたが、その後ですね、11月の11日から17日の第46週に定点医療機関当たりの報告数が1.49人となって流行入り。そして、49週、12月の2日からの週で10.25人、10人を超えて注意報。そして第51週ですね、その2週間後、12月16日の週で56.79となり、30人を超えて警報。そして、その翌週の第52週、12月23日からの最後の週で過去最多となる82.35人までいったということでありましてね。これは、昨年私もインフルエンザ、昨年12月から今年の1月にかけてインフルエンザ注意というのをお願いをさせていただきましたが、という経過をたどっております。

 なので、今年もですね、9月の最初に初めての学級閉鎖があったということでありますので、昨年のような経過にならないようにね、やはり新型コロナ感染症にもお気をつけをいただきたいと思いますし、これから季節性インフルエンザは、まだまだこの暑いさなかだとそうは流行っていかないと思いますが、11月ぐらいからはですね、感染が拡大すれば感染流行入りあり得ますので、是非またその点もお気をつけをいただきますように、県民の皆様にはお願いをしたいというふうに思っております。

 以上です。

(2)石破政権への評価及び次期自民党総裁について

【質問】 昨日、知事からも石破首相の退陣に言及ありましたが、改めてですね、約1年間続きました石破政権について、様々な要望などで関わってきたと思いますが、その政権の評価とですね、アメリカの関税対策などまだ課題も残る中で、複数人が今総裁選への出馬の意向を示していますが、次期総裁に期待することなど、改めてお伺いできますでしょうか。

【知事】 まずは、トータルといたしましてですね、1年にわたりましてですね、日本のリーダーとして、首相として、この日本という国をね、リードし、引っ張ってきていただいた石破総理にはですね、心から敬意を表したいと思っておりますし、この1年間本当によくやられたというふうに思っておりますので、心からね、お疲れさまということでねぎらいの言葉を申し上げたいというふうに思っております。

 ただ、残念ながら、国政選挙等ですね、大型選挙で、衆議院選挙、都議会議員選挙、そして参議院選挙という形で、自民党の総裁、トップとしては十分な結果が出せなかったということで、今回の責任を取っての退陣表明ということになったということ、これについては、正直、残念なことだなというふうに思っております。

 ただ、1年本当に頑張られたので、心からこの点はですね、お疲れさまと、ねぎらいの言葉を申し上げたいというふうに思っております。

 私もいろんな場面で度々とお話をさせていただきました。直接お会いしたり、また、別途お話をさせていただいたりですね、連絡を取ってお話をさせていただいたり、人を介してお話し、意思疎通させていただいたり連絡をさせていただいたり、いろんなことがありまして、いろんな話をさせていただきました。

 一つは、この米国関税問題についてもですね、様々にお話もさせていただきました。自動車はもちろんですが、自動車に加えですね、航空宇宙分野でありますとか様々なですね、この米国関係、米国関税関係について、様々な分野、様々な面でいろいろ連絡を取り、また、対応等についてもお話もさせていただきました。

 そういう意味ではですね、決してこの米国関税問題、実際関税が上がるわけでありますから、これでいいというわけにはまいりませんがですよ、まいりませんが、相手さんもあることですしね、交渉事の中で、石破総理、それから赤澤担当大臣、本当に頑張ってよくやられたんではないかというふうに思っております。その御努力、御労苦に対しては、それは敬意を表したいというふうに思っております。

 新聞報道、昨日、赤澤大臣が16日までに関税15パーセントと見通しを言われました。そのように本当にね、そういう形できちっとなっていただけるようにね、期待をしておりますが。

 ということですが、私、昨日、関税問題等きっちり片をつけていただきたいということで、確かに発動がいつなんだということもあれですが、それは見通しなんでね、まだ。それはやっぱりきっちり発動されたと、なったということも含めて、世の中結果なんで、まずそこをしっかり見届けるというか、しっかり確定するっていうところを見て、そして、それに対する対策をしっかり作っていって片つけると、こういうことだと思いますのでね。そういう意味では、まだまだ、まだまだこれは道半ばだと思いますよ、やることは。

 それから、全部があれしていませんよね。鉄鋼とかアルミとか、あと半導体でしたっけ、そういったものについてはまだまだ、ある意味、片がついていないと。医薬品と半導体の扱いか。それから、鉄鋼、アルミの関税は50パーセントそのままでしたかね。なので、そういう意味では、私は片がついたとは思っていませんので。それはみんなそうじゃないでしょうか。なので、そういう意味では、これだけの大交渉というかね、トランプ流に言えばビッグディールをやっているときにね、やはり日本側の責任者というか体制が替わっていいかというのは、正直言って思いますよ。やっぱりこれだけのビッグディールね、大交渉やってるときに、やっぱりそこは国益を考えたら、きちんと全部片つけるまでね、やっていただきたかったなという思いは今でもございます。

 石破さん、赤澤さんね、頑張ってよくやられていたと思いますので。私も同じ方向で、アメリカまで行ってね、話をしてきた、協議をしてきた者としてですよ、やっぱり、そういう意味で、最後まで片つけるまでね、頑張ってやってほしかったという思いがございますが。

 引き続きですね、次の、これから自民党総裁選挙、10月4日に新総裁決まるわけですから、この路線はね、変わることはないと思いますので、引き続きそれは体制を組んで、オールジャパンでしっかりとやっていただきたい。

 それからまた、総裁選があるとしても、今の現総理の体制は次の首班指名まで続くわけですから、そこはしっかりとやっていただきたいというふうに思っております。

 それともう一つ、昨日、総理官邸に参りまして、地方創生についてですね、同僚の知事さん方と合わせてね、ざっくばらんに意見交換をさせていただきました。

 初代地方創生担当大臣として、地方創生につきましては大変な思い入れを持った石破総理でありましたので、その点はね、大変ありがたいことだと思っておりました。

 是非、引き続きですね、何と申しましょうか、この日本をね、全体を底上げをしていくためにはですね、やはり東京一極集中は、やはり是正されるどころかですね、どんどん加速しているという現状の中でですね、やはり東京一極集中という課題に対してね、やはり引き続き果敢に取り組んで、やはり東京だけではなくて、日本全国がですね、全体的に発展をしていく地方創生、これにね、引き続き強力に取り組んでいただくことをね、強く申し上げたいというふうに思っております。

 それと、やはり今の物価高対策、それからまた現役世代のですね、負担増に対してどう応えていくのか。そしてそれを、高齢者も現役世代も含めて、国民生活を支えていく社会保障ですね、社会保障の医療、年金、介護、また雇用等のね、社会保障について、その安定した社会保障をどう維持、確保していくのか。そうした点についても、今ちょうど大きな曲がり角に来ていると思います。その曲がり角に来てると言われて、もうずっと久しいわけですけれども。今こそ、今度こそといいますか、今こそね、やはりそこは与野党が胸襟を開いて、やっぱり負担と給付というのはやっぱり裏表というかセットなんでね、その負担と給付をしっかりと胸襟を開いて議論をして、安定した社会保障制度を維持していけるようにですね、しっかり取り組んでいただきたい。

 そうしたことをですね、総合的にですね、次の政権を担う方には、経済の問題、アメリカとの関税の問題、それから国内経済の問題、それからまたこうした物価高対策の問題、そして安定した社会保障の問題、それからまた地方創生の問題、そしてまた、私は昨日スタートアップのことも触れましたが、やはりスタートアップ等を中心としてね、日本経済をどう伸ばしていくか、そうしたことも、次なる総裁、リーダーにはしっかりとやっていただきたい。そのことを強く申し上げていきたいというふうに思っております。

 いずれにしても、これから自民党総裁選挙で大いに政策議論が戦わされると思いますので、その点は十分注視をし、そういった機会があればですね、私ども、それからまた私もそうですが、全国知事会からも多分いろんな意見を申し上げることもあるかと思いますので、そういったときにはしっかり物申していきたいというふうに思っております。

 以上です。

(3)三重県知事選挙の結果について

【質問】 7日に行われました三重県知事選挙で一見前知事が再選されましたが、それについて何かコメントがあれば、お願いいたします。

【知事】 一見知事にはですね、同じ東海地区及び中部地区のですね、中部圏の仲間でございますし、お隣さんでもございますしね、同じ経済圏域を共にする仲間としてですね、やはり一見さん1期、2期目をね、圧倒的な支持でね、2回目の当選を果たされたということで、心からお祝いを申し上げたいというふうに思っております。当選された後に、すぐ私からも祝意、祝電をね、お届けをさせていただきました。

 ということでありますので、一見知事さんには、選挙戦中にお約束をされた公約等々を含めてね、またしっかりそれを実現されるように御努力をしていただきたいというふうに思っておりますし、また、同じ中部圏域の仲間としてですね、また一緒になってこれからもですね、この地域の課題の解決に向けてですね、一緒になって取り組んでいきたいというふうに思っております。

 特に、東京一極集中に対抗してね、我々この中部圏域、中京経済圏域と言ってもいいかと思いますが、この地域、やっぱりしっかりね、連携してね、いろんな施策をね、取り組んでいって、そしてこの地域のね、経済、産業を盛り上げ、また、県民生活のね、福祉の向上につなげていけるように、共に、共に、仲間、同志としてね、一緒になってこれからもしっかり取り組んでいきたいと、そういうふうに思っております。そういう意味で、エールを送りたいというふうに思っております。

(4)聖霊高等学校女子生徒の自殺事件について

【質問】 私立ですが、聖霊高校のソフトボール部で、顧問の不適切な指導により生徒の方が自殺されたという報道がありました件で、管轄をされている愛知県の教育委員会などに、この過去3年前から今日までですね、何か報告などが上がっていたのか、県としてどのように把握されていたのか、教えてください。

【知事】 昨日ですね、新聞報道で、2022年にですね、瀬戸市の私立聖霊高等学校の女子生徒が自殺した事件について報道がありました。その報道を私どもも拝見をしたということでございます。

 これまでの経過はですね、これは私学でございますので、教育委員会ではなくて、私ども県民文化局に私学振興室というのがありまして、そこで私学助成とか私学の許認可、監督等をやっているということでございますが、そこにはですね、2022年5月にですね、聖霊高校から4月に生徒が自殺したという事件について、この私学振興室に報告があったということでございます。

 5月にはですね、というか、その間ですね、これは5月18日に当該生徒の保護者代理人弁護士から背景調査の依頼文書を受領し、現在対応中という報告がございました。私どもですね、本事案につきましては、5月31日に文部科学省に私学振興室から、こういった事案がありましたということを報告をいたしました。

 それから、6月17日、今年じゃない。去年、2022年だな。2022年の6月に、私学振興室から聖霊高校に事態の経過の確認をさせていただいたということでございます。私学振興室からは、いじめ事案が判明したら、法律に基づいて適切に対応することを求めたということでございまして、その後ですね、2022年の7月25日に再度私学振興室から聖霊高校に経過を確認をしたということでありますが、その時点でもいじめ事案は確認できず、保護者にも随時状況報告したが、反応がないということであったということでございます。以降、今年の9月8日、おとといの8日の月曜日まで、学校からの報告は県にはなかったということでございます。

 ということでありましたが、9月8日ですね、月曜日、聖霊高校から、本事案について新聞社から取材を受けたということの報告があったということでございますので、3年ぶりか、3年間ありませんでしたが、こうした報告があったということでございました。

 なので、改めてですね、聖霊高校に対しましては、この第三者委員会の調査及び現在に至るまでの事態の推移について報告を求めていきたいというふうに考えているところでございます。

 また、こうした自殺等の重大事件が起こった場合に、愛知県への報告が適切になされるようにですね、愛知県内は55の私学かな、がありますが、全部の私学にはですね、これは昨日中にですね、各私立学校長に改めてこうしたことは報告するようにということをですね、周知、文書で通知をしていきたいというか、したのかな。しましたね。したということでございます。

 ということでございますので、今後ですね、引き続き、現時点ではそうした詳細な報告、私どもは受けておりませんのでですね、これを求めた上でですね、しっかりと適切、適正にですね、適切に対処するようにですね、それは指導を今後していきたいというふうに思っております。

 というか、最後にもう一つ言いますが、先ほど、私学の問題についてでありますが、やはり2022年にですね、こうしたことがあって、結局第三者委員会やりましたが、聖霊高校でやって、去年報告書が出てるんですか。

 ということでありますが、その間ですね、結局、我々の県民文化局の私学振興室に一切報告がなかったということでありますので、これは極めて遺憾なことだと思いますね。

 やはり事の重大性をですね、やはり学校当局としてはしっかりと認識をしていただいてね、認識をしていただいて、それはやはり御父兄の方直接でも、代理人弁護士をもう立てておられるわけですから、弁護士の方を通じてが適当だと思いますが、そうした形で、やはりよく連絡を取っていただきつつですね、事の事案、事態をやはり私どもの方にですね、報告をしていただかなければいけないというふうに思います。

 でもって、第三者委員会までやったということであればですね、こういうことやるということ、それからこの途中こうだったということ、それからまた第三者委員会はこういう結論でしたと、これをこのように御父兄の側、相手側の方にね、お伝えをしたということ、どういう反応があったということなどなどについてですね、やはり報告をしていただかなければいけないというふうに思います。

 新聞報道があって初めて、3年ぶりにですね、連絡があったということについてはね、私は、この一連の対応については極めて遺憾だというふうに思います。

 私ども、やはり子供たちのね、高校生といいますかね、小中高もちろんなんですが、小中高の子供たちの教育については、高校生までの教育については県が予算面も含めてですね、管轄をし、担当していくという役割分担になって。大学はやっぱりオールジャパンなんで、大学の助成なんかは国がやりますけれども、その県までは我々がやるということになっておりますから、私どもは、高校の場合はね、県立、公立高校と私学の割合が愛知県は2対1でありますから、その部分について、3分の1の高校生のね、対応をしていただいている。ですから、全部で18万。20万弱いますからね、大体6万数千人は私学に通っておられるので。なので、私どもは私学助成をね、750億円ぐらい使ってやっているわけですね。なので、そういうことで、そういったものをやっぱりしっかりやって。

 これからまた高校の無償化がですね、所得制限なしの無償化がこれから入ってくるわけですから、余計にですね、そういう意味も含めて、やっぱり公立と私学の、何ていいますか、通うのに経済的な格差を無くすということで、もうこれで進んでいくわけですね。それを我々一生懸命やるわけですよ。一生懸命やっているわけなので、そういう意味では、こうした運営面においてもですね、やはりきちっと対応していただかないとですね、それは、こういう我々、ある意味で公立も私学もですね、教育にはやはりしっかりと公的助成、税金を使ってね、対応していくということでありますれば、やはりこうした面で、そこで学ぶ子供たちのですね、件についてはやはりしっかりと適切に対応していただかなきゃいかんということでございますので、こういう形となったということは、私は極めて遺憾だというふうに思います。

 是非、至急、やはりそうした一連の経緯をね、私どもにしっかりと報告をいただいて、やはり把握をして、把握をした上でね、やはり適切に対処をしていきたいと、そういうふうに思っているところでございます。

 ということで、以上でございます。

 ありがとうございました。