家畜の所有者(農家)の義務 農家が適切な飼養衛生管理を行うための義務や責任が問われるようになりました。 |
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記録の作成・保管 訪問者情報、導入、移動、出荷牛情報、健康観察等の記録を作成し、1年以上保存しましょう。 |
消毒設備の設置 農場出入口付近に消毒設備を設置し、車両・入場者の消毒を実施しましょう。 |
埋却の準備 口蹄疫や鳥インフルエンザなどの発生に備え、家畜死体の埋却用の土地を確保しておきましょう。 ・成牛1頭当たり概ね5u ・肥育豚1頭当たり概ね0.9u ・成鶏100羽当たり概ね0.7u |
9月は動物用医薬品適正流通推進強化月間です。 家畜保健衛生所では、流通段階における動物用医薬品の品質と適正な取扱い等を確保することにより、安全な畜水産物の生産を図るために、動物薬事の監視(立入検査)を実施しています。
<実施する内容>
(1)動物用医薬品販売業者に対する立入検査及び要指示医薬品の販売状況の確認。
(2)卸売(卸売一般)を除く販売業者においては、動物用医薬品が購買者を介して第三者へ譲渡される可能性もある ことから、特定者への販売頻度が高いまたは数量が多い等の事例(特に要指示医薬品)に対する管理者の管理状況(購買者や獣医師に対する確認方法等)の確認。
(3)必要と認められる飼育動物診療施設等への立入検査及び処方せん又は指示書の発行状況の確認。
(4)卸売(卸売一般)販売業者における、薬店等への卸売販売状況の確認。
(5)動物用医薬品の使用の規制に関する省令(昭和55年9月30日付け農林水産省令第42号)に基づく適正使用等についての関係者への指導。
(6)一般販売業者(卸売一般を除く)及び薬種商販売業者に対する、薬事法改正後のみなし許可期間終了(平成24年5月31日)についての周知。
※(6)について
動物用医薬品一般販売業者、動物用医薬品薬種商販売業者においては、平成21年6月1日の改正薬事法施行以降、店舗販売業者とみなして業務を継続していただいておりましたが、平成24年5月31日でみなし許可期間が終了します。期間終了以降も業務を継続するには、現在の許可証の有効期間にかかわらず、新たに店舗販売業の許可を受ける必要があります。みなし許可期間終了直前には許可申請が集中することが予想されることから、該当の業者におかれましては、余裕を持って手続きを始めていただきますようご協力をお願いいたします。
不明な点については、当所までお問い合わせください。
下記のアドレスより手続きに関するホームページがご覧いただけます。 https://www.pref.aichi.jp/0000039988.html
愛知県では、生産から消費に至る各段階での安全性確保のための第一段階である生産農場において、健康な家畜を飼養し、より安全・安心な畜産物を生産するため、HACCP方式の考え方に基づく衛生管理手法の導入に意欲的に取り組む農場(飼養衛生管理モデル農場)を育成する事業を実施します。つきましては、本事業に参加するモデル農場候補を下記のとおり募集しますので、お知らせします。
1.募集対象 HACCP方式の考え方に基づく衛生管理手法の導入に意欲的に取り組む農場
2.募集方法
(1)申し込み方法 別紙応募用紙(用紙へリンクします)を提出
(2)申し込み期限 平成23年8月8日(月)から9月22日(水)まで
(3)申し込み先 東部家畜保健衛生所(東部家畜保健衛生所管内に農場を所有される方)
3.モデル農場候補の決定 東部家畜保健衛生所で今年度の実施が可能な農場か判断のうえご連絡さしあげます。
4.その他 認定にあたっては、社団法人愛知県畜産協会飼養衛生管理モデル農場認定要領(要領へリンクします)に基づきますので、御承知ください。
最近、口蹄疫や高病原性PRRSの話題があまりのぼらなくなりましたが、悪性伝染病侵入防止対策を継続しているでしょうか? 口蹄疫については、去年の今頃、宮崎で大発生し、牛68千頭、豚220千頭と宮崎県の約1/4の牛豚を殺処分するという大きな被害をもたらしました。一方、アジア地域でも高範囲で発生が継続しており、特に隣国の韓国では、2011年3月21日時点の殺処分頭数は、約6200農家の348万頭(牛:15万、豚:322万)にのぼり、韓国内の豚の35%が処分されるという壊滅的な被害となりました。また我国での高病原性PRRSの発症はありませんが、もし侵入した場合は、かなりの被害が予想されます。
これからの時期は海外旅行にでかけたり、観光客が訪れたりし、病原体が農場内に持ち込まれる機会が増すのでより注意が必要です。特に以下の点に注意して悪性伝染病の侵入防止を徹底しましょう!
〇自分の農場に入る時も、靴や持ち込む物の消毒を徹底しましょう。
○外部からの人や車を農場に入れないようにしましょう。外部者用の長靴を用意しておきましょう。
○畜産関係車など、農場に立ち寄る車、人、持ち込む物は必ず消毒しましょう。
○発生国に滞在していたためウイルスを伝播させる可能性がある人や発生国から輸入された物を農場に近づけないようにしましょう。
○従業員の方も含めて、悪性伝染病が発生している国への渡航は控えましょう。これらの国々に渡航し、やむを得ず畜産関連施設に立ち寄ったり、家畜に触れたりした場合には、人や物にウイルスが付着している可能性があるので、帰国時に動物検疫所のカウンターにお立ち寄りください。
○悪性伝染病を広げないためには早期発見がとても大切です。 必ず家畜を毎日観察し、異常を認めた場合はすぐに獣医師や家畜保健衛生所に連絡してください。
全国の発生頭数は平成10年の96頭から平成21年の1,368頭に大幅に増加しています。
県内でも発生は増加傾向にあり、本年度は6月までにすでに17頭の発生がありました(表1)。また、当管内の乳用牛を対象とした調査でも、約30%の牛で牛白血病ウイルスの抗体が陽性でした(表2)。
牛白血病の多くは、と畜場の検査で発見されています。と畜検査で牛白血病と診断された牛は全廃棄になります。
牛白血病とは?
牛白血病は、血液中の白血球が増加する病気で、末期になると体表及び体腔内リンパ節が腫大してきます。牛白血病には成牛型と散発型があり、成牛型は牛白血病ウイルスの感染によって発症し、家畜伝染病予防法の届出伝染病に指定されています。成牛型牛白血病は潜伏期が長く、ほとんどの場合、牛は感染後も無症状で過ごしますが、分娩などのストレスにより発症することがあります(発症率は数%程度)。症状は元気消失、食欲不振、乳量減少、下痢、削痩、全身のリンパ節の腫脹などで、眼球突出がみられることもあります。ワクチンや治療法はなく、発症牛は予後不良となります。
牛白血病ウイルスの感染経路
感染牛の血液を介して伝播します。主な感染経路は以下のとおりです。感染牛は生涯ウイルスを持ち続けるので、発症していなくてもずっと感染源になります。
・アブなど吸血昆虫による吸血
・除角器など出血を伴う器具の複数頭での連続使用
・注射針や直腸検査用手袋の複数頭での連続使用
・感染母牛からの授乳(初乳や廃棄乳など)、まれに、胎内感染や産道感染
対策
牛白血病の予防と対策は以下のとおりですので、感染予防に役立ててください。
・注射針や直検手袋等は1頭毎に交換し、除角器は1頭毎に付着した血液を除去する。
・吸血昆虫対策として、牛舎開口部に防虫ネットを設置するか、忌避剤を利用する。
・抗体陽性牛は優先的に更新する。
・感染母牛の乳は子牛に与えず、代用乳を使用する。
・やむを得ず感染母牛の乳を子牛に与える場合は、加熱処理(56℃30分)し、ウイルスを失活させる。
豊橋市内の採卵鶏農場において、平成23年1月27日に高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜を確認、殺処分を1月31日に完了した。殺処分した鶏は、愛知県東三河農業研究所の敷地内に1月31日から埋却を開始、2月3日に埋却を終了した。なお、発生地周辺の移動制限は2月25日午前0時をもって解除した。
発生地を中心に、半径10km圏内における周辺農場の清浄性を確認するために(1)発生状況検査(2)清浄性確認検査(3)移動制限解除後の検査を実施し、すべて陰性を確認した。また、発生農場については3月11日に環境検査を実施し、結果は陰性だったが、経営者の方針により当農場は廃業することとなった。
※環境検査:発生農場の鶏舎・事務所の床・壁・天井にウイルスが残っているかどうかを調べる検査
新城市内の種鶏農場において、平成23年2月14日に高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜を確認、殺処分は2月15日未明に完了した。殺処分した鶏は新城市クリーンセンターで焼却することとし、24日までに焼却を終了した。なお発生地周辺の移動制限は3月10日午前0時をもって解除した。
また、豊橋市の発生例と同様に発生地を中心に半径10km圏内における周辺農場の清浄性を確認するため、(1)発生状況検査(2)清浄性確認検査を実施し、すべて陰性を確認した。(3)移動制限解除後の検査については5月中に実施を予定している。また発生農場の経営再開に向け、4月12日に環境検査を、4月19日にモニター家きん検査としておとり鶏を全鶏舎に導入し、4月19日に60羽、5月10日には130羽の抗体検査、及びウイルス分離検査を実施し、陰性が確認されたことから、5月19日に新たな鶏を農場へ導入し、経営を再開した。
平成22年度の全国的サーベイランスの一つとして実施しました牛に異常産を起こす5疾病(アカバネ病、イバラキ病、チュウザン病、アイノウイルス感染症、牛流行熱)の抗体調査が終了しました。本年度は愛知県全体で17戸51頭(うち、当所管内は豊橋市1戸、田原市1戸、設楽町1戸、新城市2戸の計5戸15頭)の未越夏牛を対象に年4回(6、8、9、11月)採血を行い実施しました。本県の調査結果は、調査開始直後の6月下旬にアカバネ病、イバラキ病、チュウザン病の移行抗体が確認されましたが、9月下旬には全頭抗体陰性となり、5疾病の感染は調査終了時の11月中旬まで確認されませんでした。
全国の抗体保有状況は、8月中旬に東北地方、9月下旬に近畿地方でアカバネ病の抗体陽転が確認されました。さらに東北地方では、アカバネ病による異常産(体型異常)も発生しております。その他の疾病については、大きな動きは見られません。
これらの疾病はヌカカ等の吸血昆虫によって媒介されますので、防虫対策や適切なワクチンの接種など、今後も引き続き衛生管理に留意していただくようお願いいたします。
農場で神経症状や体型異常などを伴う異常産が発生した場合は、速やかに家畜保健衛生所または臨床獣医師にご連絡ください。
1 島根県での発生
(1)発生農場の概要 安来市の養鶏農家(採卵鶏、成鶏2万羽、育すう3,300羽飼養)
(2)経緯 11月29日朝、農場主が5羽の死亡を確認し、同日午前中に県松江家畜衛生部がインフルエンザ簡易検査で陽性を確認(5羽中3羽)。同日夜に約30羽の死亡が確認されるとともに、遺伝子検査でH5亜型であることを確認したため、疑似患畜と判断し、11月30日、高病原性鳥インフルエンザであることの確定を待たず殺処分を決定しました。
12月3日、患畜から分離されたウイルスについて、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所における遺伝子解析の結果、ウイルスがH5N1亜型(強毒タイプ)であり、10月に北海道のカモから分離されたものと極めて近縁であることも明らかになりました。
12月5日午後2時33分、発生農場における防疫措置(殺処分した鶏及び汚染物品の焼却並びに鶏舎の消毒作業等)がすべて完了しました。
12月27日午前0時をもって、移動制限区域内の家きん飼養農家全戸に対する清浄性確認のための検査(ウイルス分離検査、抗体検査及び臨床検査)の結果、当該地域の清浄性が確認されたため、移動制限が解除されました。
2 野鳥での発生状況(2010年)
10月14日、北海道稚内市大沼で回収されたカモの糞便から、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1亜型)が検出されました。 12月19日、富山県の動物園で飼養されているコブハクチョウの死体から、高病原性鳥インフルエンザウイルスH5亜型(強毒タイプ)が分離されました。
また12月18日には、鳥取県米子市で回収したコハクチョウの衰弱した個体からH5N1亜型(強毒タイプ)を検出しました。
12月21日には鹿児島県出水市で発見されたナベヅル(18日に保護、20日に死亡)からH5N1亜型(強毒タイプ)が確認されたとの報告がありました。
3 韓国での発生状況(2010年)
5月より、H5N1型(強毒)、H7N7亜型(弱毒)、H7N6亜型(弱毒)、H7N2亜型(弱毒)が発生しました。 12月16日には、扶余(プヨ)郡内の肉用アヒル農家で、定期検査において高病原性鳥インフルエンザ(H7N2)が発生し、当該農家のアヒルなど110羽を殺処分しました。
4 飼養衛生管理の徹底について
本病の発生予防を図るため、野生動物等の鶏舎等への侵入防止、農場出入口での消毒の徹底、消石灰等による畜舎周辺の消毒等を徹底してください。 特に、野生動物等の家きんの接触を防ぐため、防鳥ネット等の整備の確認をしてください。
また飼養家きんに異常があった場合には、直ちに東部家畜保健衛生所までご連絡ください。
牛出血性腸症候群(HBS)とは聞き慣れない名前ですが、1991年に北米で初めて報告され、最近は日本でも報告されるようになった比較的新しい疾病です。
HBSの主な症状は、急な泌乳停止、食欲廃絶、黒色便及び貧血です。HBSが発症した牛の体内では、小腸に局所的な出血が起き、血液が小腸内腔に充満して凝固し、
最終的に小腸内腔を塞いだ状態になっています。このように小腸内に血液が充満した状態になると、牛は48時間以内に死亡すると言われています。 HBSは、TMR給与(炭水化物多給)の高泌乳牛で分娩後100日前後の牛で発生しやすいといわれています。どのような要因で発生するかは不明な点が多いのですが、
分娩後やTMR給与の高泌乳牛で発症が多く見られることから、ストレスや高カロリーな餌を与えることで腸内細菌叢のバランスが崩れ、発症すると考えられています。
また、クロストリジウムやアスペルギルスカビ毒などの関与も疑われています。
HBSに有効な対策がないのが現状ですが、分娩後のストレス軽減や整腸剤及び乾草給与を増やすなど、牛の腸内細菌叢を整えることが重要であると言えます。
また、カビ毒の関与も疑われていることから、飼料の適切な管理や吸着剤の使用も必要です。
次に当管内でHBSの発生があったのでその概要を報告します。発症牛は28ヶ月齢のホルスタイン種雌で、平成22年4月に初産を正常分娩していました。農場は200頭規模の3回搾乳をしているフリーストールです。
飼料は粗飼料のほかコンプリートを給与しています。症状は、8月上旬に突然血便が見られた後、排便停止となり、その後直腸から黒色便を確認しました。泌乳や食欲は廃絶していたので、予後不良とし病性鑑定を実施しました。所で病理解剖した結果、小腸下部の管腔内に重度の出血病変と凝血塊がみられました(約φ8cm×L20cm)。
出血病変組織のグラム染色でグラム陽性の大桿菌塊が見られました。この部位より上部に向けて、十二指腸にいたるまで、 小腸粘膜が充出血しており、充出血は凝血塊に近いほど重度になっていました。
第四胃粘膜はやや充血していましたが、第一から三胃及び病変部以下直腸までの消化管には異常は認められませんでした。細菌検査では、小腸内容物からクロストリジウム属菌が1グラム当り10万個分離されました。急な排便停止と黒色便などの臨床症状と、局所的に出血及び凝血塊が見られたことから、本症例をHBSと診断しました。
【小腸下部の出血】 | 【出血部位を切開したところ】 |
現在、全国的サーベイランスの一つとして、牛異常産5疾病(アカバネ病、チュウザン病、アイノウイルス感染症、イバラキ病及び牛流行熱)の抗体検査を実施しており、管内では5戸にご協力いただき未越夏牛の年4回の採血を行っています。
今回、東北地方(岩手県及び宮城県、8月中旬採材)において、アカバネ病の抗体陽転が確認されたとの報告がありました。通常本病は西日本での発生が多く報告されますが、今回東北地方での発生が確認されたことは、今シーズンに国内の広い範囲で本病の感染があった可能性を示唆するものであり、今冬以降、本病の感染に由来する異常産が発生するおそれがあります。
農場で本病を疑う異常産が発生した場合、速やかに家畜保健衛生所または臨床獣医師にご連絡下さい。
※アカバネ病について
本病は、ヌカカ等によって媒介され、妊娠牛がアカバネウイルスに感染すると流産、早産及び死産や、胎児に先天性異常(神経症状、関節弯曲、大脳欠損、内水頭症など)を起こす場合があります。流産と早産は感染初期の10月頃、体型異常は1から2月頃をピークに4月頃まで確認されます。また、近年では生後感染により子牛や育成牛に後駆麻痺などの神経症状を起こした例も報告されています。
治療法はありませんが本病の予防には、アカバネ病生ワクチンや、異常産三種混合ワクチンを春から6月初旬(吸血昆虫の活動が本格化する前までに)に接種することが推奨されます。忌避剤などを用いた防虫対策も有効ですが、予防効果は完全ではありません。
平成22年9月16日、豊川市内の食肉処理施設で、豚の頚部から長さ約4pの破損した注射針が発見され、豊橋市食肉衛生検査所から本所に連絡がありました。注射針残留は食肉の安全と信頼を揺がす大きな問題になっています。
注射針残留をなくすためには、農家の皆様方の協力が不可欠です。 以下の点に留意して管理を行ってください。
1.折れにくく、埋没しにくい注射針を使用する。
2.注射針の入荷・使用・廃棄時の記録をとり、在庫本数を把握する。
3.在庫本数が合わない場合、残留の疑いがある豚房ごとに追跡する。
4.注射針の使用時には、豚への残留の有無を確認する。
5.豚体内に残留し、除去不可能の場合は、タッグ・スプレーペンキなどで出荷まで個体判別できるようにする。
と畜場出荷時には「注射針残留の疑いがある」ことを必ず申告してください。
愛知県では、生産から消費に至る各段階での安全性確保のための第一段階である生産農場において、健康な家畜を飼養し、より安全・安心な畜産物を生産するため、HACCP方式の考え方に基づく衛生管理手法の導入に意欲的に取り組む農場(飼養衛生管理モデル農場)を育成する事業を実施します。つきましては、本事業に参加するモデル農場候補を下記のとおり募集しますので、お知らせします。
1.募集対象 HACCP方式の考え方に基づく衛生管理手法の導入に意欲的に取り組む農場
2.募集方法
(1)申し込み方法 別紙応募用紙(用紙へリンクします))を提出
(2)申し込み期限 平成22年9月1日(水)から9月22日(水)まで
(3)申し込み先 各家畜保健衛生所
3.モデル農場候補の決定 各家畜保健衛生所で今年度の実施が可能な農場か判断のうえご連絡さしあげます。
4.その他 認定にあたっては、社団法人愛知県畜産協会飼養衛生管理モデル農場認定要領(要領へリンクします)に基づきますので、御承知ください。
平成22年8月5日から8月26日にかけて、同種鶏場の疫学関連農場の調査(京都府を含め4県の計60農場)を行った結果、2県(京都府、滋賀県)13農場で凝集試験陽性鶏が確認され、うち京都府の9農場でサルモネラ・プローラムが分離されました。なお、13農場で確認された抗体陽性鶏はすべて自主淘汰され、農場消毒も実施されました。
牛が死亡した場合、管理者は(独)家畜改良センターへ届け出(異動報告)をすることになっていますが、平成22年4月1日より牛トレーサビリティー法の一部が改正され、死亡牛の譲り渡し先(化製場など)のコードも届け出ることが必要となりました。
1 愛知県死亡牛処理推進協議会(事務局:愛知県酪農農業協同組合)を通じて化製処理した場合
→愛知県死亡牛処理推進協議会(コード0564541885)に統一して届け出ることとなっています。
2 病性鑑定などを行い、家畜保健衛生所で焼却処理した場合
→各家畜保健衛生所のコードを届け出てください。家畜保健衛生所のコードは病性鑑定を申請した家畜保健衛生所にお問い合せください
3 その他の方法で死亡牛を処理した場合
→死亡牛の譲り渡し先のコードについては、農政局へお問い合せください。
東三河地区の場合:東海農政局消費安全部地域第二課(電話0532−45−8195)
まだ、この欄を空欄で届け出(異動報告)されるケースもあるようですので、譲り渡し先のコードを確実に記入(入力)していただくようお願いします。
1.農場概要等
(1)所在地 京都市西京区
(2)飼養羽数 735羽(原種鶏・種鶏565、育成170)(3鶏舎) (種鶏:ロードアイランドレッド、名古屋種、白色レグホン、横斑プリマスロック、シャモ、F1ロック(横斑プリマスロック×名古屋種)
2.経 過
(1)7月16日に京都府が家畜伝染病予防法第5条により種鶏の定期検査を実施。8月から種鶏として供用予定だった1鶏舎(育成舎)170羽を検査したところ、9羽がひな白痢急速凝集反応陽性となった。5羽を病性鑑定のため殺処分(残る4羽は自衛殺)。(9羽を含め、3鶏舎の鶏すべてについて症状はなし。5羽の解剖で病変はなし。)
(2)7月30日、病性鑑定を実施した5羽中3羽からサルモネラ・プローラムを分離。
(3)8月3日、育成舎を除く2鶏舎の検査を実施し、565羽中4羽が急速凝集反応陽性となった。4羽と同一ペン(囲い)に飼養される43羽(計47羽)を殺処分。
3.対応状況
(1)これまでの対応
@ 当該農場
・鶏の移動自粛を要請(7/16)、農場の隔離指示(7/30)
・陽性鶏等のとう汰(7/16、8/3)
・7月に出荷したひなは導入先で自衛殺処分(8/5)
A 疫学関連農場
・ひな出荷先(4県)に連絡し、異常がないことを確認(30日〜) 出荷先35のうち、32は小規模な愛玩鶏農場
・他に出荷先がないかさらに調査中
(2)今後の対応
@ 当該農場
・すべての飼養鶏は自衛殺処分
・鶏舎、孵卵施設等の消毒
・一定期間を経て新たに清浄な鶏群を導入し経営再開
A 疫学関連農場
・出荷先、導入元農場の特定作業を継続し、臨床検査及び抗体検査を実施 (情報は京都府農林水産部畜産課より)
当所管内にある種鶏場に対しては、すみやかにファックスにて情報提供しました。 家きん農家の皆様には、今後とも適切な衛生管理をよろしくお願いします。
注)飼養鶏の名古屋種について
10数年前に愛知県が京都府へ研究用に譲渡したことがあり、そこからどのような経緯で民間の種鶏場に流れたかは不明。この農場の名古屋種は、直接愛知県から販売したものではないことを確認済み。
愛媛県のアイガモ農場で、アイガモ農法による稲作を行なうため、導入したヒナ(58羽)でニューカッスル病の発生が確認されました。
同群は6月22日に県外から導入した初生ヒナ(60羽)ですが、6月28日から3日間で26羽が死亡したため、6月30日に病性鑑定が実施されました。その結果、7月1日にNDウイルスが分離され、導入元のふ化場に確認したところ、ワクチン未接種であったことから、ニューカッスル病と診断されました。
愛媛県における本病の発生に対する対応は、以下のとおりです。
(1)飼養家畜(同居25羽)は自衛殺処分(7月1日)し、死体と汚染物品は家保で焼却。7月1日に新たに導入した30羽は導入後自衛殺処分し、飼養場所は消毒済み。
(2)発生場所からの物品の移動禁止を指示済み。
(3)半径4km以内に養鶏場なし。半径4〜5km以内の養鶏農家(4戸)に直ちに電話連絡し、異常は認められないこと、ワクチン接種済みであることを確認済み。その後、本日まで異常は認められていない。
(4)調査の結果、当該農場は養鶏農場との接点はなし。
(5)県内関係者団体へ注意喚起済み。
*本病は適切なワクチン接種及び飼養衛生管理を行うことで発生を未然に防ぐことができる疾病ですので、今一度、予防対策の徹底をお願いします。
平成22年7月9日(金)、ひまわり農協東部営農センターにおいて、JAひまわり主催による養豚講習会が開催されました。出席者は大多数が農協管内の生産者で、他にはJAあいち経済連の職員、臨床獣医師など15名程が集まりました。 講習会の内容は『浮腫病の管内動向と対策について』、『県下サーコウイルス感染症及びPRRSの発生状況とその対応について』の2本立てで行われました。
浮腫病については東部家畜保健衛生所の職員が講演を行い、サーコ・PRRSについては西部家畜保健衛生所から職員を招いて講演を行いました。 浮腫病は全国的に増加傾向にあり、東部家保管内でも21年度に発生がありました。そこで昨年度管内で発生した事例をもとに、いま一度浮腫病に対する知識を深め、発生予防に努めてもらう趣旨で講演させていただきました。
サーコ・PRRSについては、豚が病気になる要因から始まり、各種疾病の発生状況について改善事例を織り交ぜながら説明がありました。ワクチンの費用対効果を最大限に発揮できるような使用方法の説明、疾病の大流行を起こさないためには平常時から豚群の感染状況を把握することが重要であるといった予防衛生の徹底の提案などが講演されました。 質疑応答では、ある生産者の農場の問題点をみんなで解決していくような形になるなど活発に意見が出ていました。
このような講習会が開催されることで、生産者の方の困っていることや知りたいことがわかり、また生産者同士の交流を深める良い機会になると感じました。これからも“生産者の方の声を聴く”このような機会に当所も協力していきたいと思います。
平成21年度5月から11月にかけて管内の養豚農家さんにご協力いただき、オーエスキー病を始めとする各種伝染性疾病の抗体検査を実施しました。その結果は以下のとおりです。
◎オーエスキー病
80戸1,153頭をラテックス凝集反応法と中和抗体検査法で検査した結果、全頭陰性でした。
今後も愛知県内の清浄化を維持していくために、県外から豚を導入する場合は、「愛知県オーエスキー病防疫対策実施要領」に基づき、ワクチン未接種・抗体陰性であることを確認し、隔離観察期間を設けてください。そして、県外での検査後感染を否定するため必ず管轄の家畜保健衛生所へ連絡し、抗体検査を受けてください。
◎豚コレラ
76戸702頭をELISA法と中和抗体検査法で検査した結果、全頭陰性でした。
わが国では平成5年以降豚コレラの発生はなく、平成8年度からはワクチンを用いない防疫体制の確立を進めてきています。平成18年3月に防疫指針が策定され、ワクチンの使用が全国的に中止になっています。そして平成19年4月1日をもって、日本はOIE(※)に"豚コレラ清浄国"と認定されました。
※OIEとは、国際貿易における動植物の検疫ルールを定める国際獣疫事務局
地域 | 戸数 | 陽性戸数 | 陽性率(%) | 頭数 | 陽性頭数 | 陽性率(%) |
---|---|---|---|---|---|---|
全体 | 147 | 128 | 87.1 | 1,570 | 1,223 | 77.9 |
豊川・蒲郡市 | 20 | 12 | 60.0 | 164 | 93 | 56.7 |
豊橋市 | 51 | 44 | 86.3 | 480 | 368 | 76.7 |
田原市 | 69 | 69 | 100.0 | 858 | 734 | 85.5 |
新城市 | 7 | 4 | 57.1 | 68 | 28 | 41.2 |
他の農場から豚を導入する時は、一農場からの導入に限った方が安定すると思われます。やむをえず複数農場から導入する場合、導入元農場を陰性農場か陽性農場のどちらかに揃えた方が導入後の被害が少なくなります。
◎トキソプラズマ病地域 | 戸数 | 陽性戸数 | 陽性率(%) | 頭数 | 陽性頭数 | 陽性率(%) |
---|---|---|---|---|---|---|
全体 | 146 | 23 | 15.8 | 1,574 | 42 | 2.7 |
豊川・蒲郡市 | 20 | 0 | 0 | 164 | 0 | 0 |
豊橋市 | 51 | 5 | 9.8 | 480 | 5 | 1.0 |
田原市 | 69 | 14 | 20.3 | 863 | 32 | 3.7 |
新城市 | 6 | 4 | 66.7 | 67 | 5 | 7.5 |
全体 | 1,574 | 1,426 (90.6 %) |
103 (6.5 %) |
37 (2.4 %) |
8 (0.5 %) |
0 (0 %) |
---|---|---|---|---|---|---|
地域 | 頭数 | 抗体価 | ||||
陰性 (≦x16) |
疑陽性 (x32) |
x64 | x128 | x256 | ||
豊川・蒲郡市 | 164 | 152 (92.7 %) |
12 (7.3 %) |
0 (0 %) |
0 (0 %) |
0 (0 %) |
豊橋市 | 480 | 442 (92.1 %) |
33 (6.9 %) |
3 (0.6 %) |
2 (0.4 %) |
0 (0 %) |
田原市 | 863 | 771 (88.5 %) |
57 (7.4%) |
30 (3.5 %) |
5 (0.6 %) |
0 (0 %) |
新城市 | 67 | 61 (91.0 %) |
1 (1.5 %) |
4 (6.0 %) |
1 (1.5 %) |
0 (0 %) |
対策としてはネコを豚舎付近に近づけないことが重要です。オーシストは、一般的な消毒薬に抵抗性が高く無効ですが、90℃以上の熱湯は有効です。 抗体が確認された農場においては、全ての母豚に対して有効薬を定期的(年1回以上)に投薬するとよいでしょう。
全体 | 1,557 | 9 | 48 | 342 | 638 | 399 | 90 | 31 | 1,557 | 100 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
地域 | 頭数 | 抗体価(x4から陽性) | 陽性数 (頭) |
陽性率 (%) |
||||||
x4 | x8 | x16 | x32 | x64 | x128 | x256 | ||||
豊川・蒲郡市 | 164 | 0 | 2 | 47 | 81 | 32 | 2 | 0 | 164 | 100 |
豊橋市 | 480 | 1 | 25 | 141 | 196 | 89 | 23 | 5 | 480 | 100 |
田原市 | 846 | 8 | 21 | 142 | 338 | 256 | 55 | 26 | 846 | 100 |
新城市 | 67 | 0 | 0 | 12 | 23 | 22 | 10 | 0 | 67 | 100 |
本菌は熱や消毒剤に弱いので消毒は非常に有効です。環境中に広く汚染されている場合では根絶することは困難ですが、密飼いを避け、水洗・消毒により清潔を保ち、感染の機会を減らしましょう。
今年度の全国的サーベイランスの一つとして実施しました、牛異常産5種疾病(アカバネ病、チュウザン病、アイノウイルス感染症、イバラキ病及び牛流行熱)
の抗体検査の結果をお知らせします。東部家畜保健衛生所管内では、豊橋市1戸、田原市1戸、北設楽郡1戸、新城市2戸の計5戸にご協力いただき、
6月下旬、8月中旬、9月下旬、11月上旬の年4回採血を行いました。
結果は、全ての農場においていずれの疾病も感染抗体は確認されず、また、県内各地域においても感染抗体は確認されませんでした。
これらの疾病は吸血昆虫によって媒介されるものであり、今後も引き続き衛生管理に留意していただくようお願いいたします。
韓国農林水産食品省は平成22年1月7日、京畿道抱川市(ソウル近郊)の乳牛飼育農家(185頭)で、1月13日には初発農場から3.5km離れた肉牛農家(15頭)で、
飼育されている乳牛・肉牛に対する国立獣医科学検疫院の診断の結果、口蹄疫感染の疑いが確認され、緊急防疫を取っていると明らかにしました。
韓国で口蹄疫の感染が確認されたのは、2002年6月以来です。
口蹄疫は、ウィルスが引き起こす、感染力の強い悪性伝染病です。牛、豚、羊、山羊、鹿等の偶蹄類に感染し、人に感染することはありません。
伝染力がきわめて強いため、畜産業への影響が最も大きな伝染病の一つです。
発熱、元気消失、食欲不振、多量のよだれ、足を引きずるといった症状が見られ、口の中、舌、蹄の付け根、乳頭に水ぶくれやただれができます。
もしこのような動物を発見したら、ただちに家畜保健衛生所に早期連絡をお願いします。
農家の皆様においては、農場への部外者の立ち入り制限等、改めて飼養管理の徹底を図ると共に、韓国の畜産農家への訪問、
発生地域あるいは発生国の畜産関係施設への立ち入りの自粛をお願いします。
愛知県東部家畜保健衛生所
電話 0532-45-1141
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