3.新川・境川・日光川・境川流域の浸水想定 主要な内水河川流域での解析を通して、多角的に検討を進めてきました

解析モデルの検討
内水を加味した氾濫解析
技術検討会の役割
流出氾濫解析モデルの基本構造
流域の地形特性への対応
モデルの検証
   
水災シナリオ
水災シナリオの想定
想定した水災シナリオの概念
東海豪雨の時空間分布と最強雨域
   
浸水予測
新川流域の浸水予測
境川流域の浸水予測
日光川流域の浸水予測
   
情報提供
市町村等への情報提供
浸水情報システムによる表示機能一例
情報提供機関
おわりに
 
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流域の地形特性への対応

 氾濫原の基本構造を東海豪雨により大規模な浸水被害が発生した新川上流域で、流出域モデルの基本構造を境川流域でそれぞれ開発した後、各流域の地形特性に応じて適用しました。
. 日光川流域 新川流域 境川流域
級種 二級日光川水系 一級庄内川水系 二級境川水系
流域規模 流域面積 295平方キロメートル 258平方キロメートル 264平方キロメートル
本川流路長 41km 21km 24km
法河川数 13河川 22河川 28河川
代表都市 津島市・一宮市 名古屋市・一宮市 刈谷市・豊田市
市町数 20市町村 19市町 9市町
流域人口 78万人 75万人 45万人
都市化率 54% 61% 52%
流域構造 最大高低 約30m 約270m 約150m
勾配
構造 0m地帯を有し流域の大半が機械排水に依存する低地河川流域 中上流域に緩やかな扇状地・自然堤防を有する低地都市河川流域 台地構造が明瞭な流出域を持ち、段丘底部を本川が貫流する丘陵流域


日光川流域
全流域・氾濫原型モデル
新川流域
流出域・氾濫原境界遷移型モデル
境川流域
流出域・氾濫原分離型モデル
流域全体が低平地の日光川流域では、流出域を定義せず、流域全体を氾濫原として捉え、全域に氾濫原モデルを適用します。 新川流域は、日光川流域と境川流域の中間に位置し、山地〜扇状地〜低平地へとなだらかに連なり、氾濫水深の増大とともに氾濫原が徐々に拡大していきます。
従って、流出域と氾濫原の境界を固定することができないので、流出域モデルと氾濫原モデルの2層のモデルを作成し、浸水深に応じて上流側移動する境界で接合しています。
流域に台地構造を持ち、明確に流出域と氾濫原を分離できる境川流域では、流出域モデルと氾濫原モデルを二つの領域の境界で接合しています。
 
愛知県建設部河川課