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農業試験場構内風景

愛知県農業総合試験場

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採卵鶏における米ぬか又はふすま主体飼料を用いた
絶食を伴わない誘導換羽法

箕浦正人・大口秀司・伊藤裕和・野田賢治・加藤泰之
摘要:従来の強制換羽に代わる方法として、ふすま及び脱脂米ぬかを用いた換羽飼料による誘導換羽法が採卵鶏の産卵性及び卵質に及ぼす影響について検討した。白色レグホーン種を用い、69週齢で換羽処理を行った。
1 換羽飼料を用いた誘導換羽法により、誘導換羽処理後のハウユニットは高まり、卵殻強度は強くなった。
2 誘導換羽処理後の産卵率は換羽飼料にふすまを用いることにより無処理に対し5.4%、米ぬかにより5.7%改善した。
3 体重減少率は強制換羽の25%減に対し、換羽飼料を用いた誘導換羽法では15〜16%と小さかった。
 以上のことから、ふすま及び脱脂米ぬかを主体とした換羽飼料による絶食を伴わない誘導換羽法は、鶏に与えるストレスは小さく、かつ卵質の改善、飼養期間の延長など従来の強制換羽と同等の効果があることが示された。

キーワード:採卵鶏、誘導換羽、強制換羽、絶食、ストレス
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