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農業試験場構内風景

愛知県農業総合試験場

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高品質、良食味な病害虫複合抵抗性水稲新品種
「愛知108号」の育成

加藤 満・城田雅毅・中村 充・工藤 悟・藤井潔・辻孝子・濱田千裕・杉浦直樹・坂 紀邦・
中嶋泰則・加藤恭宏・遠山孝通・船生岳人・澤田恭彦・井澤敏彦・鈴木敏夫・釋 一郎・
井上正勝・朱宮昭男・小島 元
摘要:愛知108号は、2007年に愛知県農業総合試験場で育成した水稲品種である。その来歴、特性は次のとおりである。
 1.1993年、病害虫複合抵抗性と良食味を目標として、愛知93号(後のあさひの夢)を母本、 愛知96号(後の大地の風)を父本として交配を行い、その後代から育成した品種である。
 2.1995年、F3集団で個体選抜を実施し、その後、系統育種法に従って選抜固定を進めた。
 3.本種は、あさひの夢、祭り晴と同熟期の早生のうるち種で、草型は偏穂重型に属する。 収量は祭り晴より多く、外観品質は良好である。粘りと味が良好で総合的な食味はよい。
 4.害虫では、ツマグロヨコバイ、セジロウンカに抵抗性を有し、病害では、穂いもち、 縞葉枯病に抵抗性を有する。穂発芽性は難である。
 5.本種は、温暖地平たん部の早植〜普通期栽培に適する。

キーワード:愛知108号、複合抵抗性、ツマグロヨコバイ、セジロウンカ、縞葉枯病、 穂いもち、高品質、良食味
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