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農業試験場構内風景

愛知県農業総合試験場

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観葉植物の暖房方法と暖房費節減効果

新井 聡・和田朋幸・大石一史
摘要:暖房費の節減を目的に、流通量の多いスパティフィラムを始め7種の観葉植物を用いて冬季の効率的な温度管理の検討を行った。
  1. 供試した観葉植物の多くは冬季の最適暖房温度が20℃で、生育の下限温度が15℃であった。
  2. 午前0時までを15℃とし、午前0時から20℃で管理する後夜半高温の変温管理は、植物種によって生育を促進する時間が異なり、ディフェンバキアでは午前0時から4時まで、スパティフィラムおよびアフェランドラでは午前0時から6時までを20℃で管理すると、全期間20℃で管理した場合とほぼ同等の生育を示した。
  3. 暖房温度を15℃とし、根圏を25℃で加温すると、暖房温度を20℃で管理した場合と同等の生育を示した。
  4. 最低夜温10℃の温室内で、ベンチ上に設置したチャンバーの中を電熱線により20℃になるよう暖房すると、20℃の温室で管理した場合と同等の生育を示した。
  5. 重油価格80円/L とし、電気料を加味して暖房費節減効果を試算すると、根圏局所加温の場合暖房費節減効果はなく、変温管理の場合約40%、チャンバー暖房の場合50%程度であり、チャンバー暖房の暖房費節減効果が最も高かった。
キーワード:観葉植物、変温管理、根圏局所暖房、チャンバー暖房
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