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農業試験場構内風景

愛知県農業総合試験場

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トマト葉かび病抵抗性遺伝子(Cf-9)に
連鎖したDNAマーカーの開発

黒柳 悟・福田至朗・山田眞人
摘要:
 トマト葉かび病抵抗性遺伝子(Cf-9)に連鎖したDNAマーカーの開発を試みた。Cf-9を保有する品種とCf-9を保有していない品種の塩基配列を比較してプライマーセットCF9-8を設計した。このプライマーセットを用いたPCRにより増幅される650bpの断片は、Cf-9を保有する抵抗性品種のみに検出された。この結果、優性マーカーを開発することができた。

 次に、開発したDNAマーカーの有効性を確認するために生物検定を行った。葉かび病菌(Passalora fulva)を「桃太郎なつみ」のF2個体に接種し、4週間後の観察により、抵抗性と感受性を判断した。生物検定とDNAマーカー検定による抵抗性の有無の判定結果を比較したところ、すべて一致した。これにより、トマト育種で利用できる葉かび病抵抗性遺伝子(Cf-9)に連鎖したDNAマーカーの実用性を確認した。

 最後に、共優性マーカーの開発を試みた。Cf-9を保有する品種と保有しない品種の塩基配列を比較し、制限酵素切断部位を調査した。その結果、RsaI切断部位を見つけ、プライマーセットCF9-9を設計した。このプライマーセットでPCRを行ったところ、1000bpの増幅断片を得た。この断片を制限酵素RsaIで切断処理したところ、Cf-9を保有する品種では、300bpに特異的な断片を検出し、Cf-9を保有しない品種では 1000bpに特異的な断片を検出した。また、ヘテロ接合体でCf-9を保有する品種では、300bpと1000bpの2つの断片を検出した。これにより、ホモ接合体及びヘテロ接合体を判定できる共優性マーカーを開発することができた。

キーワード:トマト、葉かび病、Cf-9、DNAマーカー、PCR、制限酵素、生物検定、 共優性マーカー
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