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干潟・浅場と藻場

ページID:0232852 掲載日:2019年4月1日更新 印刷ページ表示

干潟・浅場の働き

 干潟とは、干潮時に沿岸域に現われる、砂や泥がたまった場所を指します。多くの生き物の貴重な産卵、生育の場であるとともに、二枚貝や底生生物などが陸から流れ込む物質を分解し、海をきれいにする働きを持っています。特に、干潟に多く棲むアサリを中心とした二枚貝は、高い水質浄化能力を持っていることがわかっています。

 また、浅場は、干潟に続く浅い海域で、愛知県では水深約5mまでの水域を浅場としています。陸域から栄養塩が供給され、太陽光も十分に届くため、海草・藻類や魚類など様々な生物がすみ、干潟と同様に、生物の営みを介して海水を浄化する能力をもっています。

干潟
干潟は、高い水質浄化機能を持っています。

藻場の働き

藻場は、沿岸域の海底でさまざまな海草・海藻が群落を形成している場所を指します。海中への酸素の供給や、栄養分の吸収による水質浄化機能も果たし、魚類や甲殻類の産卵・生育場所、隠れ場になるほか、藻類は貝類などの餌にもなっています。

〔藻場の種類〕

藻場には、「海草」と「海藻」とがあります。

○海草(sea grass):アマモ、コアマモなど

 海草は、海中で花を咲かせて、種子によって繁殖する植物です。比較的浅いところに繁殖しています。

○海藻(seaweed):ガラモ、アラメ、サガラメなど

 海藻は、種子ではなく胞子によって繁殖します。海藻の根は栄養吸収のためではなく、岩に固着するためのものです。ノリやコンブなど、一般的に食用とされるのは海藻です。

アマモ場
藻場には、いろんな生き物が隠れています。

干潟や藻場のはたらき画像

干潟や藻場のはたらき

干潟・浅場や藻場の喪失

現在では研究が進み、干潟の浄化機能は広く一般に認知されてきましたが、かつてそのような認識が乏しかった時代、埋め立てやすい干潟は次々に消失していきました。また、藻場も透明度の低下などにより減少しています。

干潟・藻場面積の推移画像

干潟・藻場面積の推移

 

水産課