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農業試験場構内風景

愛知県農業総合試験場

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ツマグロヨコバイ耐虫性遺伝子に連鎖する早生遺伝子の分析

辻 孝子・坂 紀邦・井澤敏彦
摘要:ツマグロヨコバイ耐虫性遺伝子(Grh3 (t))を保有する水稲の早生系統を効率的に育成するため、DNAマーカーを利用して当該遺伝子に連鎖するとされる早生遺伝子の座乗位置を解析した。早生遺伝子の存在領域を特定するため、Rantaj-emas2から耐虫性と極早生が導入された「愛知66号」を用い、第6染色体上の26個のRFLPマーカーによりグラフ遺伝子型を明らかにした。その結果、愛知66号は第6染色体に存在するGrh3 (t)の上流領域に、インディカ型の領域が特異的に保存されており、Rantaj-emas2に由来する早生遺伝子は、この領域に存在すると考えられた。また、早生遺伝子のマッピングにRAPDマーカーP78及びCAPSマーカーRA0538が利用できることが明らかとなり、日本晴/愛知66号のF2集団について、これらのマーカーの遺伝子型調査及び出穂期調査を行い、連鎖分析を行った。その結果、Rantaj-emas2に由来する早生遺伝子は、RA0538の上流に位置する早生遺伝子Se1 (Hd1 )であると考えられた。
 以上の結果から、ツマグロヨコバイ耐虫性の極早生系統の育成において、感受性の交配母本がSe1 遺伝子を保有すれば、RA0538 又はSe1 の近傍に位置するRFLPマーカーを利用することにより、効率的に目的形質を有する個体が選抜できると考えられた。

キーワード:水稲、ツマグロヨコバイ耐虫性(Grh3 (t))、出穂期遺伝子、DNAマーカー、マッピング
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