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農業試験場構内風景

愛知県農業総合試験場

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飼料イネの栽培実証事例における稲発酵粗飼料の生産と収益性

柳澤淳二
摘要:食用品種「大地の風」を用いた普通期の移植栽培により、常滑市の営農集団が4ha規模で飼料イネを実証栽培した。この事例から、稲発酵粗飼料生産の取組方法と収益性を明らかにし、飼料イネ栽培の定着に向けた地域営農の在り方を検討した。
1 フレール型専用収穫機を用いて黄熟期に飼料イネを収穫し、ロール成形後に密封して10a当たり 1990 kg の稲発酵粗飼料が得られた。
2 一部で試作した飼料用の専用品種は、「大地の風」に比べて必ずしも多収とはならず、害虫の発生が多い傾向にあった。
3 事例に基づいて専用収穫機の導入を想定した試算では、飼料イネの栽培面積9.2 haで損益分岐点を迎え、その時の稲発酵粗飼料1 kg当たりの生産コストは47.2円となった。また損益分岐点では稲発酵粗飼料が購入乾草と同じ価格で売買されても、10 a当たり5,000円の助成措置が必要であった。
4 事例に基づいた試算から、畜産農家が専用収穫機を用いて収穫調製する場合には、耕種農家から立毛中の飼料イネを無償で譲り受け、加えて農業経営確立助成の一部も受け取ることが畜産農家の採算面で望ましいことが示された。
5 遊休水田を有効に利用しながら地域営農を再構築するという観点から、飼料イネの栽培には農地の集積や関係者間の調整役としてJAの役割が極めて重要であった。

キーワード:飼料イネ、稲発酵粗飼料、収益性、フレール型専用収穫機
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