ページの先頭です
メニューの終端です。
農業試験場構内風景

愛知県農業総合試験場

TEL:0561-62-0085
FAX:0561-63-0815


研究報告35号の目次へ戻る

大麦多給下における粉砕丸粒トウモロコシの給与が
交雑種雌牛の産肉性及び肉質に及ぼす影響

森下 忠・瀧澤秀明・松井 誠
摘要:丸粒トウモロコシの飼料特性と肉牛用飼料としての価値を検討した。交雑種(♂黒毛和種×♀ホルスタイン種)雌牛8頭について、圧ぺんトウモロコシを給与した区と丸粒粉砕トウモロコシを給与した区に分け、13か月齢から26か月齢まで肥育して、産肉性と肉質に及ぼす影響を調べた。濃厚飼料中の大麦とトウモロコシの配合割合は、肥育前期(13−20か月齢)は32%と40%、肥育後期(21−26か月齢)は48%と24%とした。
1 粉砕丸粒を給与した区で飼料摂取量が多く、増体成績も優れた。
2 胃液性状及び血液分析では、両区に差はなかった。
3 肉質及び肉色調では、両区に差がなかった。
4 丸粒粉砕を給与した区で、不飽和脂肪酸が多くなる傾向にあった。
 以上の結果から、丸粒トウモロコシは粉砕することで圧ぺんトウモロコシの代替飼料として利用でき、特に大麦等の第一胃での発酵の速い飼料との組合せが効果的であることが明らかとなった。また、肉質等への影響は少ないものの、大麦との組合せで脂肪酸組成を改善し、食味を良くする効果が期待できた。

キーワード:交雑種、トウモロコシ、肉質、肉色、脂肪酸組成
全文ダウンロード PDFファイル
44kb


試験場のトップへ
試験場のトップページへ戻る