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農業試験場構内風景

愛知県農業総合試験場

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イネ縞葉枯病抵抗性品種育成のための大量検定法

坂 紀邦・大谷和彦・朱宮昭男

育種学研究2:141-145 (2000)
摘要:イネ縞葉枯病抵抗性品種育成のために大量かつ簡易な検定法を開発した。ヒメトビウンカ保毒虫の飼育は、ゴース布網とポリプロピレン製バットを組み合わせた飼育ケージ内で行った。増殖した保毒虫は、ゴース布網(8×3×2 m)をガラス室内に蚊帳のように吊るし、その中にビニールシートで簡易水槽を2個設置した中に移し、大量増殖と抵抗性検定を行った。幼苗検定法の放飼条件を検討したところ、放飼開始葉齢が1.2葉では、1日放飼で品種間差異が明確となり2.0葉以上では、放飼期間や放飼虫数にある程度の幅を持たせても差異は明確であった。この検定幅の指標として、苗当たり放飼虫数(頭数/苗)、保毒虫率(%)/100及び放飼期間(日)を乗じた数値を接種強度(ID)とすることを提案した。検定数や検定に用いる保毒虫が少ない場合には、放飼開始葉齢を1葉前後とし、IDを4.0程度にすることで吸汁害を防ぎながら、品種間差異を明確にできる。大量検定には、育苗管理が容易な3葉程度にし、苗当たり放飼虫数を調整し、IDを10〜40程度にすると品種間差異が明確となる。本検定法を用いて、5年間で17,265系統の検定を行い、現在までに抵抗性品種月の光、朝の光、葵の風、祭り晴等の育成に貢献でき、これらの品種は1994年には全国で50,739haが作付けされ、1997年現在でも43,027haの作付けを占め、本病の発生を防いでいる。

キーワード:Laodelphax striatellus FALLEN, イネ縞葉枯病, 大量検定法
PDFファイル未掲載


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