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愛知県農業総合試験場

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ウズラの卵重と関連する形質の遺伝的パラメ−タの推定

野田賢治・宮川博充・中村明弘・水野_一郎・梅澤吉孝

日本家禽学会誌 40 J2: 66-70 (2003)
摘要:本試験は、ウズラの卵重と関連する形質の遺伝的パラメ−タを調査し、規格卵割合の多い卵用ウズラの効率的な育種方法を検討した。
 重回帰分析によると、卵重は産卵率の影響がほとんどみられず、体重と卵体比(卵重/体重×100)の2変数で、卵重の推移が十分に説明されることが確認された。9.5〜11.5gの規格卵を産卵した個体の平均体重は、系統の平均体重とほぼ同じ142〜143gであり、11.5gを超えた卵を産む個体の体重は、系統平均体重より重く、9.5g未満の卵を産む個体は、系統平均体重より軽い体重を示す傾向がみられた。
 卵重の遺伝率は卵重小系統で0.50の値が推定されたが、卵重大系統で0.11と低い値であった。体重の遺伝率は両系統ともに0.4以上の比較的高い値を示し、卵重と体重の表型及び遺伝相関は正の値が推定された。一方、産卵率と卵体比の遺伝率は系統によって値が異なり、一定の傾向はみられなかった。
 以上の結果から、規格卵を多く産卵する系統を造成するための選抜形質としては体重が有効であり、卵重を直接選抜形質とするよりも、体重による選抜によって規格卵の増加が期待できると考えられた。

キーワード:卵重、体重、遺伝的パラメ−タ、選抜、ウズラ
PDFファイル未掲載


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