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農業試験場構内風景

愛知県農業総合試験場

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肉牛における稲わら代替粗飼料としての
イタリアンライグラスストローの検討

森下忠・瀧澤秀明・石井憲一・松井誠
摘要:肉牛生産に用いられる稲わらの代替粗飼料として、イタリアンライグラスストロー(以下IRS)の利用を検討するため、給与試験を行った。交雑種(♂黒毛和種×♀ホルスタイン種)雌牛10頭を稲わら区とIRS区に分け、飼料摂取量と産肉性及び肉質に及ぼす影響を調査した。
1 IRS区は稲わら区に比べ粗飼料の摂取量は多かったが、濃厚飼料摂取量は少なかった。
2 IRSは稲わらに比べ物理性に欠けるため、IRS区では鼓脹症傾向の牛が多かった。
3 IRS区の歩留まりは、稲わら区に比べやや劣る傾向にあったが、肉質では差がなかった。
 以上の結果から、IRSを稲わらの代替飼料として利用することは可能であるが、稲わらと同程度の効果を得るには、給与する濃厚飼料の成分を検討する必要があると考えられた。

キーワード:交雑種、イタリアンライグラスストロー、肉質、肉色、脂肪酸組成
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