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農業試験場構内風景

愛知県農業総合試験場

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卵用名古屋種の絶食処理の強度が産卵性及び卵殻質に及ぼす影響

山本るみ子・大口秀司・美濃口直和・花木義秀
摘要:卵用名古屋種の効果的な強制換羽法確立のための第一段階として、絶食処理の強度が産卵性及び卵殻質に及ぼす影響を検討した。対照区及び55週齢時の絶食処理で体重減少率が15%、20%、25%となる4区を設けて試験を実施した。
1 体重減少率が20%及び25%区では、再産卵後の産卵率は対照区を上まわった。24週齢から80週齢の全期間の産卵率では、25%区で対照区を上まわる傾向が見られた。
2 卵殻強度は絶食強度に関係なく、すべての試験区で絶食処理後に上昇した。
3 卵殻表面の白い沈着物が付着している卵の割合は、絶食後から66週齢にかけて増加するが、その後急激に減少し、70週齢では対照区との差はなくなった。
4 卵殻色については、明度を示すL値は対照区と試験区の間で差は無かったが、赤みの強さを示すa値は絶食後に対照区よりも試験区の方が高くなった。
 以上のことから、飼育期間が80週齢程度であれば、55週齢時に体重減少率が25%となる絶食をすることにより産卵率と卵殻強度が改善され、卵殻色については赤みが強くなり、名古屋種の特徴である卵殻表面の白い沈着物が付着した卵の割合が増加すると考えられる。

キーワード:卵用名古屋種、絶食処理、体重減少率、産卵性、卵殻強度、卵殻色
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