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農業試験場構内風景

愛知県農業総合試験場

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プロスタグランジンF2α及びPMSG、hCGによる豚の排卵同期化

柴田貴子・田島茂行・安藤康紀
摘要:発情周期の短縮、個体間の排卵時期の斉一化、個体における排卵時間(排卵開始から終了までの時間)の短縮を目的として、PGF2α、PMSG及びhCGの投与を行った。これらホルモンを種々の組合せで投与し、発情時に人工授精を行った。6日後に胚を回収し、その発育ステージから排卵状況を推定した。
1 発情終了後12日目にPGF2αを朝夕2回投与したところ、発情周期が約2.0日間短縮された(P<0.05)。
2 対照区及び、PMSG投与72時間後にhCGを投与した区では脱出胚盤胞から桑実胚まで発育ステージが分散していた。一方、PGF2αをPMSG投与前日に朝晩2回投与した後hCGを投与した区では、回収胚の発育ステージは拡張胚盤胞に集中していた。
 このことから、PGF2αとPMSG-hCGを組み合わせて投与することによって、性周期を約2.0日間短縮することができた。また、胚の発育ステージが拡張胚盤胞に集中していたことから、排卵時期の個体差が低減されたことと、個体における排卵時間の短縮ができたことが推察された。

キーワード:PGF2α、PMSG、hCG、豚、排卵時期の斉一化、排卵時間の短縮
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