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農業試験場構内風景

愛知県農業総合試験場

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黒毛和種雌子牛に適した人工哺乳方法の検討

森下 忠・瀧澤秀明・榊原隆夫
摘要: 黒毛和種雌子牛について、初期発育に優れた人工哺乳方法を検討した。当場で生産された黒毛和種雌子牛17頭を3区に分け、12週齢まで飼養した。対照区の6頭は、12齢まで母子同居で自由哺乳とした。定量区の4頭は、代用乳を600g/日で定量給与とした。多給区の7頭は、代用乳量を600g/日から始め、100g/週ずつ増加させて最高で900g/日給与し、最大哺乳期間を3週間とした後、6週目以降は600g/日に減らした。人工哺乳時の離乳は、人工乳を3日間連続して、700g/日摂取した時を目安とした。
1 多給区では、哺乳期間中は対照区と同等の発育を示した。定量区は、他区に比べ発育が劣った。
2 定量区および多給区の濃厚飼料の摂取量は、哺乳量に関係なく4週齢頃から多くなり、7週齢まで差がなかった。
3 多給区は定量区に比べ、飼料摂取量が早く多くなる傾向にあり、そのため離乳時期は定量区の70.0日に対し、多給区は54.9日と早くなった。
4 下痢の発生は哺乳量に関係しなかった。
 以上の結果から、段階的に哺乳量を増加させ、その後減少させる人工哺乳方法は、哺乳期間中の発育に優れることが明らかとなった。

キーワード:黒毛和種、雌子牛、人工哺乳
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