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農業試験場構内風景

愛知県農業総合試験場

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亜鉛添加が黒毛和種去勢牛の産肉性及び肉質に及ぼす影響

瀧澤秀明・森下 忠・榊原隆夫・石井憲一
摘要: 黒毛和種去勢牛7頭を用いて、肥育中期以降の有機亜鉛(亜鉛メチオニン)及び無機亜鉛(炭酸亜鉛)添加が産肉性及び肉質に及ぼす影響について検討した。試験期間は13か月齢からと殺前日(28か月齢〜30か月齢)の15〜17か月とし、亜鉛は15か月齢から試験終了時まで添加した。有機亜鉛区は亜鉛メチオニン製剤を1日1頭当たり4.0g(亜鉛として400mg)添加し、無機亜鉛区は炭酸亜鉛を1日1頭当たり1.2g(亜鉛として800mg)添加した。なお、対照区は亜鉛を無添加とした。
1 乾物摂取量は亜鉛添加区が多い傾向が見られた。
2 枝肉重量は亜鉛添加区で有意に多くなった。
3 脂肪交雑基準は有機亜鉛区で高くなった。ロース芯面積は有機亜鉛区が有意に大きく なった。
4 筋間脂肪の脂肪酸組成では、不飽和脂肪酸が亜鉛添加区で高くなった。
5 血中亜鉛濃度は有機亜鉛区が有意に高くなった(p<0.01)。
6 粗収益は亜鉛添加区が10〜12万円程度上回った。
 以上の結果から、亜鉛の添加は増体を改善させ、有機亜鉛は肉質を改善する可能性が示唆された。

キーワード:亜鉛、黒毛和種、産肉性、肉質、不飽和脂肪酸
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