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農業試験場構内風景

愛知県農業総合試験場

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金網を利用した畜産浄化槽汚泥の効率的な処理技術の検討

勝野伸吾・中谷 洋・増田達明・鈴木良地・近藤 一
摘要: 畜産浄化槽から発生する余剰汚泥の処理方法の一つである天日乾燥床の改良法として、金網を利用して、汚泥をろ床から早期に分離する方法の有効性及び実施条件について検討した。
1 底面にステンレス製金網を取り付けた容器をオガクズろ床に設置し、汚泥を投入したところ、1日後には汚泥を容器ごとろ床から分離可能であった。
2 分離した状態で汚泥を乾燥させた処理区では、ろ床の上で乾燥を続けた対照区よりも汚泥の乾燥は促進され、水分が80%まで低下するのに要した期間は、平均気温18.9℃では対照区が17日、処理区は5日で12日間の短縮となり、平均気温6.1℃では対照区が18日、処理区は14日で4日間の短縮となった。
3 使用する金網の空間率(30%〜70%)と開き目(1〜10mm)に関しては、汚泥の乾燥速度に与える影響は小さかったが、ろ材の汚泥への侵入防止、強度、ろ床との密着性の点から、線径が0.3mm〜0.5mm、開き目が1mm〜2.5mmの金網が適していると考えられた。
 また、金網裏面に付着するオガクズの除去により乾燥速度は速くなった。

キーワード:浄化槽、余剰汚泥、天日乾燥床、ろ床
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