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農業試験場構内風景

愛知県農業総合試験場

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重窒素標識された緑肥由来窒素の黄色土における有効化

糟谷真宏
摘要: 重窒素で標識したソルガム、ギニアグラス、クロタラリア、セスバニアをライシメータに充填した黄色土に鋤き込み、339日間、3作の野菜を栽培して、緑肥由来窒素の作物吸収量と降下浸透量を測定した。
 緑肥由来窒素の339日間の有効化率(投入量に対する作物吸収量と降下浸透量の合計量の割合)は、クロタラリアが43%と最も高く、ソルガム21%、ギニアグラス18%、セスバニア22%であった。いずれも、第1作での有効化率が高く、第2作以降の作物吸収、降下浸透はともに少なかった。特にクロタラリアとセスバニアでは、第1作の有効化率がそれぞれ36%、18%と高く、キャベツの窒素吸収に占める比率も、それぞれ31%、18%であり、肥料効果が期待できた。
 以上の結果から、緑肥由来窒素のうち、肥料効果の期待できる易分解性窒素画分は、クロタラリアやセスバニアの方がソルガム、ギニアグラスより多く、易分解性窒素画分が発現した後の窒素肥効はどの緑肥作物も非常に緩やかであることが示唆された。

キーワード:緑肥作物 15Nラベル緑肥、窒素有効化、黄色土
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