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農業試験場構内風景

愛知県農業総合試験場

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ダイズ不耕起播種栽培における出芽期の冠水害回避技術の開発

濱田千裕・釋 一郎・澤田恭彦・小島 元

日本作物学会紀事76(2):219−225
摘要:ダイズの不耕起播種栽培においては、圃場面に前作に起因する凹凸が残るため、播種後の降雨により冠水状態が発生しやすい。播種直後から出芽までの冠水はダイズの発芽や初期生育を著しく阻害するため、播種後5日間程度の冠水回避は栽培を成立させる前提条件である。そこで、愛知県農業総合試験場式ダイズ不耕起播種機の播種様式を利用して、圃場内明きょ、弾丸暗きょ、播種溝底に設けたスリットを連結した簡易排水システムを考案し、その排水性能が出芽苗立ちに及ぼす効果について検討した。その結果、播種直後に多雨に遭遇した場合にも、考案した簡易排水システムは的確に機能し種子近傍の滞水を速やかに排水して冠水害を回避できることが明らかとなった。しかし、現場透水性が著しく小さく、地下水位が慢性的に高い地域では簡易排水システムの効果は不十分であった。以上により、地下水位が高い不適地を避け、簡易排水システムの施工を前提とすることで、ダイズの不耕起播種栽培は出芽が安定化し、多雨条件における高能率作付け法として実用化が可能になる。これにより、愛知県に展開するような大規模ダイズ栽培における適期内の播種が可能になり、低収で年次による変動が大きい愛知県のダイズ収量を大幅に改善できると考えられた。

キーワード:冠水害、出芽、ダイズ、不耕起播種栽培、排水システム
PDFファイル未掲載


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