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愛知県農業総合試験場

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カーネーションとハマナデシコとの種間雑種からの
人為染色体倍加による可稔の複二倍体誘導

二村幹雄・加藤淳太郎・洞口陽彦・三位正洋・酒井広蔵・加藤俊博

Breeding Science 56: 303-310 (2006)
摘要:染色体倍加による複二倍体化は、雑種不稔である種間雑種を育種に利用する最も効果的な方法である。以前我々は、カーネーションとハマナデシコ間で種間雑種を獲得することに成功したが、その雑種は不稔であった。従って本研究では、稔性回復させるため人為染色体倍加による複二倍体化を試みた。すなわち、温室で成育した植物体の茎頂はコルヒチン滴下処理、あるいは無菌培養した植物から切り取った茎の節部はコルヒチンもしくはアミプロホスメチル(APM)溶液中でin vitro振とう培養処理を行った。これらの処理の後に再生した雑種植物156個体中で、9個体は四倍体、1個体は八倍体および88個体は混数体であると判明した。2,000 mg・l-1コルヒチン滴下1日間処理が最高割合(14%)で四倍体を形成し、一方、5および10mg・l-1 APMの24時間in vitro振とう培養処理は四倍体形成率が10%であった。四倍体(複二倍体)は、元の二倍体雑種と比較して花が大型化して開花期が晩生となり、花粉と種子の両方の稔性が回復した。今回得た複二倍体は、日本の気象条件下での成育に適したカーネーション品種育成への利用が期待される。

キーワード:アミプロホスメチル、カーネーション、コルヒチン、人為染色体倍加、ハマナデシコ、複二倍体
PDFファイル未掲載


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