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農業試験場構内風景

愛知県農業総合試験場

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大規模施設園芸の経営課題

山田 勝
摘要:施設面積が1haを超える大規模農場が各地に開設され、施設園芸経営の担い手として注目されている。しかし、このような経営の実態については知見が乏しいので、トマト作大規模経営の事例調査から、大規模施設園芸経営の経営実態と経営課題を明らかにした。
 1.大規模施設トマト栽培の現在の栽培技術水準や高額な施設導入費用の条件では、経営開始時の事業計画で設定した所得を得ることはかなり難しい。加えて、栽培技術が確立 していない経営開始初期には計画した生産量が得られず、経営不振に陥る危険がある。経営開始後は早期の技術確立が課題である。
 2.大規模施設園芸経営は、事業規模が大きいため家族経営のような家計との資金融通が難しいことから、財務管理や資金計画が重要となる。経営安定のためには単収の改善や 販売への取り組みが必要である。
 3.指導機関には、@経営開始期の経営管理の補完、Aそれに続く経営確立期には栽培技術や経営能力の向上指導、B一定の栽培技術を獲得した後には病害対策など専門的な助 言という段階的な支援が求められる。

キーワード:大規模施設園芸、経営管理、トマト作
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