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農業試験場構内風景

愛知県農業総合試験場

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傾斜地茶園に散布された農薬の動態解明

山田眞人・大竹敏也・大橋祥範・吉川那々子
摘要:2003年から2007年、傾斜地茶園及び隣接河川において、農薬の動態に関する調査を実施した。使用農薬は、有機リン系殺虫剤が約7〜8割を占めた。河川水中から検出された農薬成分は、DMTPとフルフェノクスロンで、特に降雨時に顕著に検出された。DMTP濃度の消長パターンは2種類みられ、これはDMTPの散布地点と河川との距離との関係によるものと推察された。茶園で散布されたDMTPは、茶樹で6.0−9.9μg/cm 残留し、土壌表面に1.85μg 2/cm 、ほ場周辺では0.02μg/cm 残留し、周囲への飛散は極めて少ないことが明らかとなった。また、DMTPの土壌中での減衰は早いため、地下への浸透は少なく、したがって表面流去が河川への流出の主な経路と考えられた。

キーワード:茶園、農薬、流出、DMTP
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